みなさんこんにちは!
今週で300SL最終回ということで、まずはボディーの製作工程から紹介していきたいと思います。
写真①
まずはボディーとドアやボンネットのフィッティングの確認をしていきます。
特に歪みなどはありませんでしたね。
ここで気にしたほうが良い事はボディーとドアの隙間です。
塗装するとその分塗膜で隙間が詰まってしまい、干渉してしまうことがあるので
あらかじめ塗膜の厚みを考慮してクリアランスを確保したほうがいいでしょう。
写真②・③・④
矢印の部分にはパーツの成型時にできるパーティングラインがあります。
ここをしっかり処理するかしないかで作品の完成度に大きく影響していきます。
特に今回のような曲面が多いボディーなどは気を使って処理をしましょう。
今回、マジックヤスリの400#でパーティングラインを消しました。
パーティングラインで注意することは、ラインを消すことに気を取られて
本来のボディーラインを崩さないことです。
300SLはフェンダーの曲面の頂点にパーティングラインが存在しているので、
削りすぎたりしないように注意しましょう。
写真④
トランクのパネルラインは0.2mmのタガネを使ってスジ彫りしました。
こちらの写真がラインの処理とスジ彫りが完了したボディーです。
最終的にボディー全体の処理はサンドブラストを使いました。
均一な足付とデリケートな曲面を保持するためです。
以上で塗装前の下処理は終わりです。
ということで次に塗装について紹介していきます。
写真①
ボディの下処理後超音波洗浄器で隙間に入り込んだゴミや削りカスを綺麗に除去し
ガイアノーツのホワイトサフで下地塗装します。
続いて今回ボディー色に選んだタミヤのレーシングホワイトを缶から出して
エアーブラシで塗装しました。
エアーブラシで塗装する利点としては、塗膜が厚くなりすぎないようにコントロール
できることや、入り組んだ箇所の塗装が容易にできることです。
続きましてウレタンクリアーの塗装です。
今回もウレタンはマルチトップクリアーを使用しています。
乾燥時間の早さや、ウレタン特有の艶と塗膜の強さはカーモデルには必需品です。
写真②
ウレタンを吹いて完全硬化した状態です。
塗装回数は2回ですが、かなり艶は出ています。
しかし塗装面がイマイチなので平滑で綺麗な塗装面にする必要がありますね。
写真③
平滑な面を出すには1度目の細かいペーパーで表面が均一に艶がなくなる程度に
削ります。
ここで使用したのがバフレックスです。
バフレックスは3000#程の非常に細かいペーパーにも関わらず
切削能力が抜群にも関わらずペーパー目などが出ない優れた商品です。
切削能力がいいので角を攻めすぎて下地を出さないように注意が必要です。
写真④
研磨終了後静芯に取り付けたマイクロポリッシャーにシステムコンパウンドを使って
鏡面になるまで磨きをかけました。
写真②と違いスタンドライトがスッキリ写りこんでいるのがお分かり頂けますでしょうか?
というわけで上記の要領でボディー全ての研磨が終了です。
次は最終作業でボディーのウィンドウモールの塗装やパーツの取り付けていきます。
写真①
ライトやウィンドウが付くとかなり雰囲気が出てきました。
この時が製作中で1番楽しいのですが、失敗もできないので緊張もしています(^^;
写真②
ウィンドウモールはメッキシルバーNEXTで塗装しています。
クリアーパーツも全てシステムコンパウンドで磨き、ガラスブライトを塗布して
仕上げました。
写真③・④
ドアもそれぞれ塗装してきっちり仕上げました。
以上で全ての工程が完了しました。
完成したメルセデス・ベンツ300SLをご覧下さい。
現行型のキットを主に製作しているので、こういったオールドカーは新鮮で格好いい
と思いました。
今回は大人しめなボディーカラーを選択しましたが、明るいメタリックなども見栄えする
かもしれませんね。
いつかまた機会があれば違うボディーカラーでまた作ってみたいです。
ということで最後までお付き合い頂きありがとうございました。
記事の中で一つでも参考にしていただける事があれば非常に嬉しく思います。
では、また次回の製作記でお逢いしましょう(´∀`*)
ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂
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みなさんこんにちは!
今日から5月ですね、北海道もすっかり春ですわぁ~
あちこちで桜が満開です。
巷はゴールデンウィーク、私は連休とは縁のない仕事なのでちょっと羨ましいです。
出来ることなら桜が散る前に花見をしたいと思う私なのであります。
まぁそれはさておき、今週も内装の製作を紹介していきたいと思います。
前回は主にフロアやシートなどの大まかな部分を製作していきましたが、
今回はメーターパネルやダッシュボード付近の製作をご覧頂いたいと思います。
写真①
メッキが全体に施されたメーターパネルです。
このキット製作する時からこの部分の製作をどうしようか非常に悩みました。
というのも、一面メッキが施されているにも関わらずボディ色と内装色を塗装するように
なっています。
しかしメッキに塗装はできないので、色々悩んだ末に1度メッキを落とすことにしました。
そしてもうひとつの理由として、内装のパーツにメッキが施されたパーツをそのまま使う
とどうしてもメッキの輝きがくどいように思えたので、見た目のバランスを考えて
全て室内に取り付けるメッキパーツのメッキは落として塗装することにしました。
写真②
メッキを落とした状態のメーターパネルです。
ここからさらに工作が続きます(^-^)
写真③
本来メーターのデカールを貼るところですが、今回はちょっとひと工夫したいと思います。
まずはメーターを貼る部分をピンバイス等を使って穴を開けます。
写真④
メーターデカールを貼るベースとメーターのガラス部分を再現するために透明プラ板を
メーターパネルと同じ形に切り出します。
続いてメーター部分の製作です。
写真①
メーターデカールを貼るベースをセミグロスブラックで塗装しておきます。
写真②
メーターパネルを使って位置を決めながらベースに貼りました。
写真③
あらかじめガラスブライトで磨いておいた透明プラ板をUVクリアーで接着していきます。
写真④
メーターパネルに合わせてみるとこういう感じです。
デカールを普通に貼るよりは立体感が出て見栄えがいいと思います。
続きましてメーターパネルの製作です。
写真①
メーターパネルの大体の部分はボディー色と同じレーシングホワイトで塗装してあります。
下側は内装色のレッド、メッキ部分はクレオスのメッキシルバーNEXTを使いました。
その他のメッキパーツもNEXTで塗装しています。
写真②
先ほどのメーターをパネルに接着しました。
かなりいい雰囲気になったと我ながら満足しています(´∀`*)
写真③
ダッシュボードとハンドルを取り付けると更にいい感じです♪
写真④
フロアに取り付けて内装の完成です!
2週に渡り内装の製作を紹介させていただきました。
当初はメーターパネルの塗装の都合でメッキを落として塗装に変更したのですが、
艶を抑えた室内にバランスよくマッチしたので結果的に良かったと思います。
次回はいよいよボディーの製作に取り掛かりたいと思いますので見ていただけると
嬉しく思います。
では今週はこのへんで~!
ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂
皆さんこんにちは
今週は非常に暖かく過ごしやすい日が続きました。
今年こそは途中で放棄していた健康維持とダイエットの為のジョギングを継続できるように
したいと思います。
会社の健康診断は毎年憂鬱です(^^;
今年はどれだけ悪いところがあるのやら・・・
まぁ~そんな事は置いといて今週は室内の製作状況を紹介していきます。
写真①
最初に取り掛かったのが、シートの裏側です肉抜きされた部分です。
写真②
リアウィンドウから覗くと肉抜きの部分がしっかりと見えます(^^;
写真③
1mmのプラ板を瞬間接着剤で固定した後ヤスリなどで形を整えていきます。
隙間がある場合はパテなどで埋めていきます。
写真④
一見地味な作業に思えますが違いははっきりしていると思います。
続いてフロアー部分の紹介です。
写真①
室内のフロアーとエンジンベイが一体化しています。
塗装は結構マスキングを多用します。
写真②
フロアー部分をサンドブラストで足付けしました。
写真③
今回は内装色がレッドなので、下色にフィニッシャーズのファンデーションピンクを吹きました。
写真④
塗装が完了です。
フロアー以外は革張りなので、塗装で素材の違いを表現してみました。
特に難しいと感じたのは革の艶をそれらしく表現するのにレッドに混ぜるフラットベース
の量を納得がいく艶になるまでトライしました。
フラットベースにはミスタホビーのフラットクリアーなめらかスムースを使いました。
次はドアの内張りです。
写真①シルバーで塗装ずるようになってますが、ここはちょっとひと工夫でリベットに置き換えて
みたいと思います。
写真②
0.4mmのピンバイスで全て穴を開けました。
写真③
部分的にボディー色が入り、内張りはレッドで塗装しました。
ドアハンドルはメッキシルバーNEXTを使っています。
写真④
内張りもレッドで塗装するようになっていて、リベットがモールドになっている部分は
最後の工程でスタンダードリベット0.5mmを使って再現していきます。
かなり細かい作業なので、細かい作業が好きな方にはオススメです(^-^)
ということで今週の製作記はここまでです。
次回も引き続き内装の製作状況を紹介していきたいと思いますので
よろしくお願いします。
では、また来週~!
ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂
皆様こんにちは(´∀`)
今週は300SLのシャーシー部分の製作を紹介していきます。
前回のパーツレビューでも書きましたが、この車輌のフレームは鋼管をトラス状に
組み合わせたチューブラフレームを採用しています。
では早速製作状況をご覧下さい。
写真①
複雑なフレーム構造を構築していくパーツです。
このランナーでフレーム全てが完成できるようになっています。
写真②
アッパーフレームとロアフレームをそれぞれ組み立てます。
向かって左側がアッパーフレーム、右がロアフレームになります。
写真③
アッパーとロアフレームを合体させました。
ここで塗装するために足付けをするためサンドブラストで表面を荒らします。
写真はサンドブラスターで施工した後の写真です。
このように複雑な形のものは一つ一つペーパーをかけるのは大変ですが
サンドブラストを使えば短時間で隅々まで綺麗な足付けができます。
写真④
フレームはサーフェイサーを吹きその後ブラックを塗装しています。
乾燥後フロント・リアの足廻りと燃料タンクを取り付けました。
続いてエンジンや補機類の取り付け等を紹介します。
写真①
実はエンジンの配置にも非常に特徴があります。
通常ではこの様な角度でシャーシーに収められますが、低いボンネットを実現するために
写真②のように45度傾けて搭載されています。
なかなかユニークな発想だと感心します。
写真③・④
フレームにエンジンやラジエーターなどの補機類を取り付けてシャーシーが概ね
完成しました。
300SLの特徴が詰まったシャーシーは作りごたえがあって満足な仕上がりに
なったと思います。
この状態でも見栄えするので、ボディーが被さってしまうのが勿体無い気がしますね(^-^)
といった感じで今週はここまでです。
次回は内装の製作にを紹介していきたいと思いますのでお付き合いの程
よろしくお願いいたします。
では、また来週~!
ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂
皆さんこんにちは
早いものでまこっちゃんのカーモデル製作記も4作目に入りました。
大体1ヶ月に1台ペースで作品が完成しています。
製作記を始めてから時間の効率化や配分などを考えながら作業していくうちに
いつの間にか身に付いた気がします。
普段であれば作業内容にもよりますけど、完成までに早くて2ヶ月くらいはかかっていました。
早く完成させればいいということでもないのですが、ある程度モチベーションを持続していくに
は完成期日を負担にならない程度に設定していったほうがいいのかなと最近思いました。
さて、そんな第4回目の製作記はタミヤ1/24メルセデス・ベンツ300SLを製作してみたいと
思います。
ドアの開き方がカモメが飛んでいる時の翼の形に似ていることから、ガルウィングと
ニックネームを付けられた300SLです。
当時は最新だった鋼管をトラス状に組んだチューブラフレームを採用し軽量化と剛性を確保
しています。
このチューブラフレームの影響からガルウィングが採用されているらしく、この車輌の一番の
特徴とも言える部分です。
故・石原裕次郎氏もこの車を所有していた話は有名だそうです。
そんな300SLがタミヤからリリースされたのは正直驚きましたし、さすがタミヤと
感心しちゃいました(´∀`)
ということでこの300SLがどのようなパーツ構成で再現されているか紹介してみたいと思います。
まずは300SLのもっとも特徴的なガルウィングが開閉式で再現されているボディーです。
さすがタミヤクォリティといった感じのボディーです。
今回製作する前の段階でボディーカラーはレーシングホワイトに決めていました。
今までの製作記で使っていないカラーという事と、エレガントでクラシカルな印象を
与えてくれるカラーということでさほど悩まずに決めました。
塗装にあたっては塗膜の影響がガルウイングやボンネットに及ぼさないように慎重にチリ合わせ
等をやっていこうと思います。
開閉ギミックが多いキットなのでパーツ点数も少々多めな感じがします。
車体裏側は、チューブラフレームが完成後も見ることができるようにクリアパーツ
になっています。
ダッシュボードは外装・内装色とメッキ部分が混在している場所にも関わらず
全てメッキが施されています。
ホイールキャップも部分的にボディー色が塗装されているのですが、ここもすべてメッキ
なので塗装の工程を考えておく必要ありです。
チューブラフレームもしっかり再現されています。
模型製作の楽しみを知り尽くしているタミヤの演出には毎度製作意欲を掻き立てられますね♫
エンジンや室内のパーツです。
300SLは内装色の設定をオーダーできるので、かなり自由な色で製作できます。
ボディー色にレーシングホワイトをチョイスしたので、内装は豪華なレッドで製作したいと思います。
タミヤお約束のインレットマークやウィンドウのマスキングシールです。
今ではこういった付属品は当たり前のようになってきてますが、一昔前は画期的な
物だったんですよね。
メーカーさんのこういった気の利いたアイテムのおかげで素晴らしい完成品に近づける事が
できると思います。
といった感じでパーツの紹介をしていきました。
来週から色々と楽しみながらわかりやすく製作状況を紹介していこうと思います。
この記事を見ていただいている皆様にも少しでも製作の楽しさが伝わるような記事に
していきたいと思いますので、完成までの間どうぞお付き合いください。
それではまた来週~!
ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂