2016年5月

2016年5月27日 (金)

皆さんこんにちは~(^u^)

ロードスター製作第3回目です。
さて、今回は内装の製作に入っていきたいと思います。
このキットはルーフがオープン状態でのディスプレイなので、室内の状況が完成後も
良く見えるようになっています。

普通のセダンやクーペの製作では見えない部分も露出してしまう事を考えて
できるだけ実車に近付けてディテールアップをしていきたいと思います。

ではここから製作状況を紹介していきたいと思います。

01 パーツ数自体はかなり少なめながらこの部品構成で忠実に再現できるのは流石ですね。
今回のキットはメッキパーツで加飾パーツが再現されています。
パーツが別になってるだけで作業の手間が省かれるのは非常にありがたいですね。

では、最初にシートの加工です。

06_2 写真①・②
シートの造形は非常に良くできていますが、もう少し立体感を追加するために
座面や背面部分に0.075mmのタガネでスジ彫をしてみました。

写真③
パーツには再現されていなかったシートベルトガイドもエッチングの余白部分で
それなりに製作しました。
もちろんシートベルトも製作します。

写真④
形状は若干違いますが、雰囲気重視でいきます。

次はセンターパネルの部分的な加工です。

011 写真①
赤まるの部分はエンジンのプッシュスタートスイッチです。
何がやりたいかと言いますと、実車プッシュスイッチの周りにシルバーの加飾が施されています。
先ほども述べましたが、オープン状態で良く見えるので、こういった部分も綺麗に見せるために
別パーツ化して再現してみたいと思います。

写真②
まず用意したのは外径1.3mmの真鍮パイプと1.2mmのプラ棒です。
真鍮パイプがリングで、プラ棒がスイッチ本体になります。

写真③
パイプにプラ棒を通すだけで、塗装よりはるかに簡単に、綺麗に再現できる工作だと思います。

写真④
このように完成しました。
本来スイッチの色は黒ですが、社外品のような赤いスイッチだと目立っていいかも知れません
ね(o^^o)

まだまだ続きます('▽'*)ニパッ♪
お次はメーターとメーターベゼルの製作です。
最初にメーターベゼルの製作をどうぞ。

016_2 写真①
説明書によればメーターのデカールをそれぞれ指定の位置に貼って終了という
単純なものなのですが、実車資料によるとちゃんとメーターベゼルがあるので
できれば再現できないかと試行錯誤してみました。

写真②
いろいろ考えた結果0.3mmの洋白線をリング状にしてベゼルを再現してみることにしました。

写真③
それぞれの径に合うように洋白線を曲げました。
しかしそれだけではいまいちなのでリング状にした後はんだ付けしました。
その後ペーパーなどを使って表面を整形をしてコンパウンドで磨きあげました。

写真④
無事完成しました。
これだけでもかなり雰囲気は良くなったと思いますがいかかでしょうか?

次にメーターの加工です。
ベゼルを製作したので、どうせならメーターのレンズも再現したいと思います。

021 最初にお断りしますが、この方法はUVクリアーの使用と違った使い方をしています。
事前に不要デカールでテストしてから今回の作業に至っています。
しかし、デカールの状態などで必ずしも成功するかはわからないので、実際に製作してみたい
と思う方は事前にテストを行ってください。

写真①
レンズは透明プラ板を使います。
デカールは台しかこのように大雑把な感じで切り抜いておきます。
デカールをプラ板に密着させるために初の試みでUVクリアーを使ってみました。

写真②
プラ板にUVクリアーを均一に薄く塗りすぐにデカールを置きます。
この時台紙とプラ板の間に空気が入らないようにすることと、UVクリアーがデカールに
しみ込んでしまわないようにできるだけ早く紫外線ライトで固めます。

硬化が確認できたらデカールを型に周りをカットしていきます。

写真③

先ほど製作したベゼルをゴム系の接着剤で取り付けます。

写真④
完成でございます('▽'*)ニパッ♪

ということで今回分のディテールアップの紹介を終わります。
次回も内装のディテールアップの続きを紹介させていただきたいと思いますので
よろしくお願いいたします。

では今週はこの辺で~( ゚д゚)ノシ サラバジャー





ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2016年5月13日 (金)

皆さんこんにちは(^^)

今週からシャーシの製作に入ります。

車体裏の表現は各模型メーカーでパーツ割や再現方法に微妙な違いがあり
完成系はほとんど同じに見えても製作の過程にそれぞれメーカーならではの特徴があるよう
に思います。


どこのメーカーが好みなのかは人それぞれですが、細かくパーツ分割された方がブラシ塗装を
主とする私にとっては極力マスキング作業を省略したいので好都合なのです。

では、製作過程を紹介していきたいと思います。

05写真①
模型を製作するうえで私が日ごろ使っている工具などを紹介してみたいと思います。

①まずは基本工具の1つとしてニッパーです。
最近は色々なメーカーのニッパーが発売されていて刃先や持ち手の形状がさまざまな
物が発売されています。
私はその中でも長年タミヤのニッパーを使っています。
なぜかと言われるととくに理由はないのですが、多分自分的にしっくりくるんでしょうね(笑)
工具は色々ありますが、自分が使いやすいと思ったものが一番だと思います。

②パーツのゲート処理に使用しているカッター、棒ヤスリ、マジックヤスリ面出しヤスリです。
用途によってそれぞれ使い分けをしています。
カッターは細工カッターを使ってます。
一般的な刃より刃先角度が30度の鋭角刃で、刃先の確認がしやすいので
いろんなシチュエーションで活躍しているお気に入りの一本です。
棒ヤスリは魚地球印精密ヤスリを使っています。
繊細な仕上げをしたいときはこのヤスリが一役買います。
深く傷が入りすぎないのが気に入ってます。
マジックヤスリ面出しヤスリもほぼ仕上げの段階で使っています。

③キサゲ

このキサゲは円柱などの曲面にあるパーティングラインを消すための工具です。
大小さまざまな曲面に適応できるようにアールが付いています。
いろんなジャンルのキットに使用できるすぐれもので、私の場合は複雑な形状の
レーシングカーのロールケージ、マフラーやバイクのスイングアームなどに良く使います。
カッターなどを使うより綺麗なアールが出るので重宝しています。

セラフィニッシャー
平面の段差が少々目立つような場所、ペーパーなどが入りずらいところに使用しています。
カンナのように綺麗な面で仕上がるのが非常に良いですね。

⑤スポンジヤスリ
曲面の切削に使用しています。
とくに形状が複雑なものには威力を発揮しています。
今回のシャーシのように平面な部分が無いようなときには必ず使っています。

写真②
上記の工具を使用して下処理が完了したシャーシのパーツ達です。

写真③

全体をガイアノーツの黒サフで塗装しました。
ここ最近は黒サフをセミグロスブラックとして使う事が多いです。
他にシルバーの下地色としても使えるので、塗装工程がかなり省略で来ます。

もちろん明るい色を塗装する際はそれぞれサフも使い分けています。
今回のシャーシの塗装に関して言えば黒で大丈夫です。

写真④
それぞれのパーツに塗装が終わった状態です。
この作業で大半がマスキングに時間を費やしています。
どうしても綺麗に仕上げたいのでやはりブラシ塗装する際はマスキングが
必要になります。
部分的に筆塗りしている個所もありますが9割ブラシです。

次にシャーシのマスキング塗装について紹介します。

010 写真①
まずは黒サフを塗装した状態です。
マスキングしている部分はセミグロスブラックなので、黒サフの色をそのまま生かすために
マスキングしました。

写真②
シャーシ中央部分とリアのタイヤハウスにダークグレーの塗装と指示がありますが、
タミヤ色だとエナメルかアクリルしかないので、塗膜の強さと乾燥の速さを優先したいので
類似色でクレオスのダークシーグレーを吹きました。

写真③
ダークシーグレーが乾燥しマスキングした後にスカイグレーを吹きました。
こちらもクレオスのライトグレーに置き換えて塗装しています。

写真④
塗装が終わりマスキングを剥がして完成です。

そこそこ手間はかかりますが、綺麗に仕上がって満足です。
毎回なんですが、苦労して貼ったマスキングを塗装が終わってから剥がすのが
人知れぬ楽しみなんですよね~(笑)

最後に塗装が終わったパーツを組み付けた状態です。

016 ホイールは国内仕様と国外仕様で色が異なります。
今回は国内仕様なのでガンメタに塗装しています。
さりげなくホイールのセンターにマツダのフォトエッチングのマークが貼ってあります。

015 塗り分けによってそれぞれのパーツ達の存在感が出たと思います。
車体裏で普段は見えませんが、だからこそきちんとした塗装をして手を抜かないのが
粋で隙のない作業だと思っています。

017

これにてシャーシの製作工程の紹介を終わりたいと思います。
やはり車体裏も見せ場の1つだと思うので、妥協せずに愛情を持って製作に取り組んで
いただければと思います。

次回は内装の製作に着手していこうと思います。

では今週はこのへんで~~(^.^)/~~~





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