ラフェラーリ Feed

2014年12月26日 (金)

今年も残すところ後5日、今年中に済ませなければいけないことが色々残ってます。
毎年わかっていながらギリギリまで重い腰が上がらないこの厄介な性格はいつになっても治りま
せん・・・(;´д`)
しかし製作記だけはしっかりと完了させましたのでご覧下さい。

それでは最初に意外と忘れがちなタイヤの処理を紹介します。

012
写真①
成形の時に生じたバリなどは綺麗に除去します。
その後400#のサンドペーパーを使って
接地面をサンディングします。
写真②
さてここで登場したのがスジボリ堂のタイヤ用ワックスです。
写真③
使用前
写真④
使用後、明らかに艶が違います。
写真撮影時や、展示などで作品を展示する前になどに1本
いかがでしょうか(^-^)

そして次にホイールの加工について紹介です。

013
写真①
キットではこのようにメッキ仕上げになっています。
しかし若干表面が粗いので塗り直そうと
試みました。
写真②
キッチン用漂白剤に漬け込んでメッキを落としています。
時間にして30秒程で落ちました。

写真③
ついでにマフラーエンドやセンターキャップも塗り直しをするので、一緒に落としました。
写真④
シルバーの下地にガイアのサーフェスエボブラックを吹いたのですが、このままの色も悪くない感じがしたので、ホイールはこのままでいこうと思います。

では次にホイールに更なるドレスアップを施します。

011センターキャップはレッドのアルマイト仕上げで真っ黒なホイールにアクセントを与えてみました。
そして完成したホイールに先ほどのタイヤを履かせました。そして最後にエアーバルブを付けて
ディテールアップは終了です。
最後に製作下タイヤでラフェラーリのパーツ製作はすべて完了です!

続いて完成品をより一層引き立てる展示台の製作を紹介していきます。

016 スジボリ堂から発売されている木製展示台水性ニスを使用して展示台を製作していきます。
写真①
今回は八角形横長300×150×15mmの展示台を使ってみました。
写真②
こちらは水性のニスです。色々ある中から今回はメープルをチョイスしました。
写真③
より綺麗な仕上がりにする為に一度展示台の表面をサンディングします。
特に今回は切断面が
荒れている部分があったので、静芯絶妙ロール320#を使って深い傷を消した後にマジックヤスリ400#を使って全体をサンディングしていきます。
写真④
おおよそこれぐらいまで仕上げれば良いと思います。

017 次に展示台に作品のプレートを埋め込む作業内容です。
写真①
マスキングテープを目印に彫刻刀で彫っていきます。
彫刻刀なんて小学校の工作で版画を作って
以来触っておらず懐かしくで楽しかったのですが、かなり慎重に作業してました(^^;
写真②
何とか綺麗に彫り上がりました!
写真③
これはラフェラーリのエッチングパーツです。
せっかくなのでこれも利用したいと思います。

写真④
一度マジックヤスリでヘアーラインを入れてから凹みの部分を塗装していきます。
その後つや消し
クリアーでコートして終了です。

018展示台の仕上げに入ります。
写真①
水性ニスを自分の好みの色合いになるように塗り重ねます。
今回は時間の都合でエアブラシで塗装しましたが、刷毛を使って塗ってももちろん綺麗な仕上がりになります。
私は今回4回程重ね塗りをしました。乾燥後マジックヤスリ800#で1度塗装面を均した後に、
つや消しクリアーでオーバーコートします。これにより落ち着いた雰囲気に展示台が仕上がります。

写真②
エッチングプレートをはめ込みました。
ラフェラーリの展示台としての存在感を主張しております(笑)

写真③
展示台はこのままでも満足ですが、せっかくなのでもうひと工夫してみました。
写真④
展示物によって台座にいろんな表情を持たせてみるのも面白いと思います。
今回はアスファルト
を情景にしてみました。

さあ、これにてラフェラーリ及び展示台が完成しました。

012

013

続いて展示台と一緒に

010展示台に乗せただけなのに、不思議と作品が豪華に見える気がするのは私だけでしょうか?
今まで何台もカーモデルやバイクを製作してきましたが、展示台を製作して一緒に撮影したのは
今回が初めてのです。機会があれば今後も展示台ありきで色々製作していきたいと感じました。



という事で、2014年の製作記はこれにて終了です。
11月からスジボリ堂さんのご好意で始まりましたまこっちゃんのカーモデル製作記、私にとって
こんなに嬉しいことはないと感じながらも色々悩み考えながら、何とか2014年の第1弾記事としてラフェラーリの製作を無事に終えることができました。
だまだ紹介していないスジボリ堂の素晴らしい商品を駆使しながら楽しくわかりやすさが
伝わるような製作記を目指しながら今後も発信していく所存です。




この製作記をご覧になっている皆様においても素晴らしい新年が迎えられます事と益々の模型ライフ安泰を心からお祈りしております。




2015年も『まこっちゃんのカーモデル製作記』をどうぞよろしくお願いいたします。







ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

 

2014年12月19日 (金)

先日の大雪で私の住む北海道十勝地方の景色が一変しました。
一度に60cm近くも降られると、もうどうにもなりませんね。
学校も休校になり渋滞や停電等のライフラインにも影響を及ぼす程の積雪は久しぶりかも。。。
除雪には慣れているつもりでしたが、めっちゃしんどかったです(^^;
おかげで体中が痛いやら怠いやらで大変でした。
しかしそんな事は置いといて、今日も楽しい模型のお時間です♪

さて、先週のボディー編の続きで、今回はウレタン塗装後の磨きからパーツの
組付けまで紹介していきたいと思いますので最後までお付き合いくださいね。

020

中でも1番面積の多いリアフードを例に挙げます。
ウレタンクリアーは今回もマルチトップクリアーQRを使用しました。
塗装回数は3回程で1回目は捨て吹き、2回目塗りこみ、3回目に仕上げといった感じです。
私が理想とする塗装面は、極力磨きに労力を費やさないようにできるだけ鏡面に近づけた塗装です
もちろんそのためにはできるだけゴミが混入しないような処置も必要になります。
私は塗装前に部屋の掃除と空気の入れ替えを行い、小型の空気清浄機をブース
の近くに置いています。 その他に念の為に水で絞った雑巾をブースの目の前に
置き、できるだけホコリやゴミの付着がないような処置をしています。

では次にウレタン塗装が終わったパーツの研ぎ出しの状況です。

024写真①
今回はとくに大きなゴミ等は付着はしておらず、塗装面もほぼ満足のいく仕上がりだと思います。
写真②
という事で今回はバフレックスのみで研ぎ出しをしていきたいと思います。
写真③
バフレックスのセットに付属されているスポンジを使いやすい大きさに切って使います。
研ぎ出しの際に注意することは、ガシガシ削らず様子を見ながら角や淵に注意です。
写真④
研磨が終わったら一度超音波洗浄器に浸けて削りカスを除去します。

ここまで終了したらいよいよ磨きに入ります。使う道具はこちら・・・

050

写真①
今回はモーターツルでの磨きを実施してみたいと思います。
そこで活躍するのが静芯です。
写真②
静芯に取り付けて使用するマイクロポリッシャー123です。粗目・細目・極細でスポンジの種類も違います。
写真③
システムコンパウンド123のセットです。サラサラとした感じで、ペースト状というより液体に近い感じです。
写真④
研ぎ出しクロス123です。それぞれ色分けされていて使い勝手の良いクロスです。
用途に応じて切って使います。

私はこれまで磨きは全て手作業で行ってきましたが膨大な時間と労力をを注いで
来ました。平均1台あたり2~3日程かけて磨いておりました。
今回スジボリ堂のこれらの商品を使用して感じたことは、楽な上に綺麗な仕上がり
ができたことです。
もちろんモーターツールの使い方にコツや慣れは必要ですが、使用上の注意事を守って作業すれば素晴らしい作品を手に入れられるのではないかと思います。
何より2~3日かかっていた磨きが今回は1日で終えることができたのは非常に効率がよく、何より楽しく作業ができたことは自分にとって良かった事だと思います。
やっぱり模型は楽しいと
思ってやりたいですよね(^-^)
さてそんな感じで磨きが終わったパーツ達です。

029

今度はこのパーツ達にあらかじめ塗装しておいた細かいパーツを取り付けていきます。

033

038

043

049 といった感じでパーツの取り付完了です!
メッシュ等はラフェラーリ専用のドレスアップパーツを使用しています。
キットの付属はナイロンメッシュでしたが、やはりエッチングの方が質感は良いですね(´∀`)

次回はいよいよラフェラーリ完成ということで、最終的な仕上げや展示台の内容など
を紹介して
いきたいと思いますので、見ていただければ嬉しいまこっちゃんです♫





ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年12月12日 (金)

12月も中盤に差し掛かり、より一層仕事やプライベートで忙しさに追わ
れていたそんな中、仕事中に目にゴミが入り右目が開けられないほどの
激痛に襲われ、眼科に行ってゴミを除去してもらってきました。
お陰で大事には至らず今のところ目は回復に向かっています。
模型製作にも支障がなさそうなのでホッとしました(´▽`)
皆さんも怪我や病気には充分気をつけてくださいね。

それでは本題に入りたいと思います。
今回はボディーワークに関して2週に渡り紹介していこうと思います。
第1回目はボディーの下処理と塗装についてです。

05写真①
まずはカーモデルでは今や定番のパネルラインの筋彫りから入ります。

写真②
今回使用したのはBMCタガネの0.15mmで筋彫りを行いました。

写真③
筋彫りのコツとして力を入れすぎず(タガネの破損にも繋がります)、根気よく何度も彫ることが綺麗で失敗のない筋彫りの近道だと思います。
またタガネの切削力は高いので、やりすぎると貫通してしますので注意が必要です。

写真④
写真の通り筋彫りの効果は十分に見て取れると思います。
塗装では下地、上塗り、ウレタンクリアーで塗膜の層が厚くなるので是非やっておきたい工程です。

これが最終的に完成に大きな影響を与える箇所と言っても過言ではないと思います。



010
続いてはパーツの合わせ目消しについて。


写真①・②

ラフェラーリの複雑なボディー形状を再現するには成形上パーツの分割がドアやリアフードに存在します。

写真③
今回はラッカーパテを使わずに、光硬化パテロックレーザー328を使用してパーツの合わせ目を消していこうと思います。

写真④
必要な箇所にパテを盛り、紫外線ライトで数秒照射するだけで硬化してくれる便利なツールです。
ラッカーパテと違ってヒケがなく、定着も良いので非常に使いやすいという印象を受けました。時間を有効に使いたいと言う方にはピッタリだと思います。

011_3 ひと通りパーツの下処理が終わったので、最終確認でサーフェーサーを吹いて傷や合わせ目が消えているかなどのチェックをして異常がなければ塗装に入ります。

012_4 今回はレッドを塗装するということを考えていたので、レッドの発色を助けるためにフィニッシャーズのピンクサーフェーサーを塗装しました。

018ここで、私が普段塗装している手順なんかをちょっと紹介して見たいと思います。

今回のレッドも比較的塗り方などによっては塗りムラが起きやすいので、注意が必要になります。

写真①
色ムラをできるだけ回避し、色の発色を助けるためのピンクサーフェーサー。

写真②
まずはエッジ部分、色が入りにくい部分をあらかじめ塗装しておきます。

写真③
一気に塗装する事はせず、第1段階は捨て吹きをしていきます。
こうする事で塗料のはじきやエッジ部分のヒケを回避することができます。

写真④
最後は全体にきっちり色が染まるように塗装していきます。
私はこの段階でかなり艶が出るように塗装しています。

017 部分的に黒を塗装してデカールを貼り終えて、ひとまず終了です。
久々にボディー色でレッドを吹いてみましたが色の濃淡には気を使いました。特に今回のような
ボディーパーツの分割が多いキットだと尚更に気を使いました。

さて次回はいよいよウレタンクリアーの塗装で綺麗なボディーに仕上げていきたいと思います。
その模様は次回の製作記で紹介させていただきたいと思いますので、次回もよろしくお願い
いたします♪





ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年12月 5日 (金)

12月に入り2014年も残すところ1ヶ月を切りました。
(^^; ラフェラーリの製作も着々と進み完成まであと少しのところまで来ています。
今年最後の模型製作を無事に締めくくるれる事ができるように頑張ります。
という事で,12月最初の記事は内装の製作について紹介していきたいと思います。                                                                          

06

写真① シートは外装色と同じレッドという事で、発色を助けるためにガイアノーツのサーフェイサーでエヴォホワイトを下地に吹きました。
写真② 全体にレッドを吹き、更に上からクリアーを吹きました。
写真③ シートの指定された箇所にタミヤのエナメル塗料Xー18セミグロスブラックを筆塗りします。はみ出した箇所はエナメルシンナーで拭き取ります。
写真②でクリアーを吹いた理由は、セミグロスブラックがレッドに滲まないようにするための処置です。
写真④ 最後にフラットクリアーを吹いてシートの質感を表現して完成です。        

011  

続いてダッシュボード周辺とドアの内張りの製作を紹介します。
工程としては前回のカーボン編と同じ作業になります。
写真① まずはカーボンデカールを貼る部分とボディーの一部分を塗り分けました。
写真② タミヤ ラ フェラーリ カーボンスライドマークセットを使って指定された箇所にデカールを貼っていきます。
写真③ デカール乾燥後マルチトップウレタンクリアーを吹き、指定された箇所に
マスキングをしてフラットブラックを吹いたり、あらかじめレッドで塗装しておいた
グリップなどを取り付けて内張りの完成です。
写真④ 同じ要領でダッシュボードも完成です。
それぞれの内装パーツをシャーシーに組み込んで完成したのがこちらです。

014 

ここまで来ると完成まであともう少しといえる段階まで来たような気がします。 
やっぱりカーボンデカールの効果は大きいといえるのではないでしょうか。
少々デカール貼りには苦労しましたが、こうして見ると苦労が報われた気がします(^^;
次回はいよいよボディーの製作、塗装に取り掛かりますのでお楽しみに~♪



ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年11月28日 (金)

今月から製作記事を書き始めてから11月最後の週の製作記になりました。
毎週計画を立てながら製作に没頭してると1ヶ月なんてあっという間に過ぎて行っちゃいます(^_^;)
気づけばもう今週11月最後の製作記とは・・・
きっと充実している証拠ですかね~♪
では本題に入りましょう!



今回も先週に引き続いてカーボンデカールについて紹介します。
前回はデカールの貼り方について色々書きましたが、今回はデカールを貼り終えた後の加工について紹介させていただきたいと思います。
まずは今回の製作に使用した道具です。

024スジボリ堂モーターツール静芯です。
名前の通り、芯のブレがなく驚く程静かです。
無段階に回転数を調整でき、低回転から高回転まで優れたトルクを発揮します。
正回転、逆回転もでき多用途で使える高性能モーターツールです。

②本体に接続して使用するリューター本体です。
握りやすく持ちやすいグリップで長時間の作業も手が疲れにくいです。
ワンタッチのチャックでビットなどの付け替えもラクラクです。

③フットペダルです。
任意に回転数を設定しておけば、ペダルを踏むだけでオンオフが可能になります。
両手が使えるので作業に専念できるのが嬉しいアイテムです。
まるで歯医者さんになった気分です(笑)

コバックスのバフレックス#3000です。
ペーパーというよりは、フィルムに近い感じの素材で、裏面に糊が付いており、硬質のスポンジにつけて使用します。
#3000といっても切削能力は高くそれでいて余計な傷がつきません。
最終仕上げの研ぎ出しには欠かせないアイテムです。



次に研磨に使用した道具です。

023①ロックペイント社製のマルチトップウレタンクリアーです。
主剤と硬化剤10:1で混合しそのままでは粘度が高いので、専用のエコシンナーで希釈して吹きます。
ラッカーには無い深みのある艶と光沢はウレタンならではだと思います。
経年変化も殆どないので、大事な作品を綺麗な状態で保つことができます。

システムコンパウンドセットです。粗め細め極細の3種類が入っています。

マイクロポリッシャーです。
静芯に取り付けて、コンパウンドをつけて使用します。 

研ぎ出しクロスです。
磨きの最終仕上げに効果を発揮するクロスです。


今回はこれらの商品を使ってウエットカーボンの表現方法を紹介していきます。

022①カーボンデカールを貼り終えたエンジンパーツです。エンジンルームで一番目立つ部分です。
ちなみにデカールは貼ってから水気が抜けるまで2日程乾燥させましたがいきなりウレタンを塗装してデカールが浮いてこないようにラッカーのクリアーを塗装してデカールの浮きを抑えます。
この時一度に多く吹くとデカールを痛めてしまうので、あくまでサラッと塗料を乗せる感じにしましょう。

②ウレタン塗装をしたくない部分や、細かいモールドがある部分はあらかじめけマスキングをしておきます。
ウレタンは塗膜が厚いので、繊細なモールドはすぐ埋まってします。

③ウレタンクリアー塗装完了!
既に艶が出ています。
しかし表面は多少ボコボコしているので、先ほど紹介したバフレックスで表面を研ぎ出しします。

リューターにマイクロポリッシャーを取り付けてコンパウンドをつけて粗めから極細を使って力を入れすぎないように優しく磨いていきます。
この時、リューターの回転は低めで使用します。
リューターの扱いが慣れないうちに高い回転で使用すると、パーツの破損や下地を出す原因になります。
また、マイクロポリッシャーの破損の原因にもなります。

必ず低回転でじっくり磨くことが綺麗な光沢を出すポイントです。

020以上でウェットカーボンの表現方法について紹介しました。
では、逆にドライカーボン風に仕上げる方法について。

025デカールを貼ってウレタンクリアーを塗装して研ぎ出しまではウェットカーボンの時と全く同じです。
ここからドライカーボン風にするにはラッカーのつや消しクリアーを吹くだけです。

超簡単!


以上です・・・



019この作業をカーボンデカールを貼ったパーツ全てに施し車体は概ね完成です。
ここまで来ればかなり進んだと言ってもいいでしょうね。
次回12月の一発目は内装に着手していきたいと思います。

ではまた来週~♪



ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年11月21日 (金)

日を追うごとに寒さもましてきた今日この頃、平野部でも場所によっては雪が降っています。
そろそろ私の車もスタッドレスに交換しなければと考えてます。

この時期は寒くて何をするのも乗り気にはなれませんが、模型だけは俄然やる気に満ちてます!(笑)



さて今回はカーボンデカール貼りについて紹介していきたいと思います。
今まで数々の作品を振り返ってみると何かしらカーボンデカールを使った物が多い気がします。
特に最近のレーシングカーはカーボン素材を多用しているので、キットも必然的にカーボンデカールを貼った方がより『リアル』な作品になります。

各メーカーさんからも多種多様なデカールがリリースされています。
それだけ需要があるということなんでしょうね。
そんな中で今回はタミヤから発売されているラフェラーリ カーボンスライドマークセットを使ってリアルに仕上げてみようと思います。

02_3

自分で形を合わせて切り出さなくてもいいように分割してあるところがいいですね。
これだけで作業時間が相当短縮されるのでこの配慮は助かりますね。

さて続いて私が普段デカールを貼る時に使っている道具も紹介しちゃいます。


01_2

まずはデカールの切り出しにはタミヤクラフトツールのデカールバサミとオルファの細工カッター(角度30°)を使っています。
特に細工カッターは刃先が見やすいので今回の複雑で余白の狭いデカールには非常に向いていますね。
次にデカールを定着させるために私はハンダゴテを使っています。
使い方としては、水に浸した綿棒をハンダゴテで温めて貼ったデカールの上から綿棒を転がすようにして曲面になじませる方法です。
この方法でかなり難しい曲面も比較的簡単に貼ることができます。
しかし今回のラフェラーリ専用デカールは少し糊が弱くデカール自体にしなやかさが足りないので、私が普段愛用しているMr.マークセッターも使いました。
Mr.マークセッターはデカールを柔らかくする他に定着を助ける用途もあるので、曲面などの複雑な形の物に貼る時は非常に便利なアイテムです。

05_3

06_5

しかし、デカール軟化剤は塗りすぎると希にデカールを溶かしてしまう事があるので注意が必要です。
特に古いキットに付属しているデカールは溶けやすい事があります。
使用する際はデカールとの相性を事前に知っておく必要があります。

といった感じで今回は私なりのデカールの貼り方について紹介させていただきました。デカールの貼り方や道具など参考にできるものがあれば、試していただけたらと思います。

次週は今回貼ったデカールに更なる加工を施した状況を紹介したいと思いますのでお楽しみに。



ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年11月14日 (金)

11月に入りより一層寒さが身にしみますね。
私も北海道に生まれ育って39年来毎年のこととは思いつつ寒さには嫌気がさします・・・。
もうそろそろストーブの出番かもしれないですね。
今月から電気代も上がり燃料代も嵩むこの時期は懐も寒いですよ(涙)
しかしそんなことばかり言っていても仕方ないので、どんどん手を動かしていっちゃいましょう! 


02_2

今回は足廻り、特にブレーキの製作に着目して手を入れてみました。
ブレーキディスクのピンホールのモールドを今回は0.4mmのピンバイスで穴を深くしてみました。
狙いとしてはピンホールモールドの強調とディスクをシャープに見せる事です。
スミ入れでも良いのですが、後の工程に支障があるので、今回は穴開けを選択しました。



04_4

ブレーキキャリパーがレッドという事で、下地にサーフェイサーエヴォホワイトを吹き、バルケッタのフォーミュラーレッド/F10を艶が出る程度に吹きます。

06_3

レッドの塗装が完了後キャリパーをマスキングします。
センター部分にセミグロスブラックを塗装し、更にマスキングをしてあるのですが、その時に使った私の便利道具をちょっと紹介させていただきます。



05_2

プラッツ スーパーパンチコンパス サークルカッターです。
最小で1.5mmの円まで切り出せるので使い勝手は非常にいいです。
値段も1080円とお手頃価格!
マスキングも綺麗な塗装には必要なことなので、ありがたいアイテムだと思います。 



07_2

さて、今のこの状況はといいますと、、、
今回ディスク部分には私のこだわりでガイアノーツのグラファイトブラックを塗装しています。
カーボンブレーキの質感を再現するにはと色々試した結果この塗料にたどり着きました。
綿棒で擦っているのは、パッドが当たった部分を想定してながら使用感を再現しています。



08_3

後は細かい部分を筆塗りして、フェラーリロゴのデカールをキャリパーに貼って完成です。
完成後もかなり存在感がある部分なので、しっかり塗装したいところです。



09

さてこちらのハセガワのミラーフィニッシュです。一体どこに使ったかといいますと、、、

010

ショックアブソーバーのピストンロッドに細切りにしたミラーフィニッシュを巻き付けるように貼りました。これによってパーツの立体感と難しい筆塗りの塗装を省略するのが目的でした。
手軽に綺麗にが私の目指すところでもあるので、この方法はかなり効果的だと思います。
特に昔のF1やバイクなどサスペンションがむき出しの車体には向いていると思います。


以上が今回の製作記の内容でした。


あまり小難しいことは正直私も苦手なので、いかに簡単に効果的な方法綺麗に製作できるかを模索しながら日々製作しています。
製作スタイルやアプローチは人それぞれ違うでこれが正解ということはありませんが、少しでも参考にして頂けることがあれば嬉しいです。
次回はカーボンデカールの貼り方を紹介していきますのでよろしくお願いします!

 

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年11月 7日 (金)

皆様、初めまして。

この度スジボリ堂さんから製作記連載の依頼を受けました「まこっちゃん」と申します。

私は北海道で主に展示会等に出展したり、過去には模型雑誌にもライターとして記事を何度か掲載しおりました。

今回関係者様よりお話をいただき、製作記事を紹介させていただける機会を設けていただけることになりました。

私が主に手がけているのは1/24や1/12の車と1/12や1/6のバイクが多いですが、ごくまれにガンダムやキャラクターなどの模型も製作する事もあります。

連載にあたっては、私が昔から愛用しているスジボリ堂さんの素晴らしい商品を駆使しながら毎回いろんなアプローチで紹介させて頂きたいと思います。

私の作風は、綺麗な艶、細部の質感を大事にしています。

特に艶に関してはカーモデルにとっては切っても切れないものだと思います。

模型を制作されている方も、これから模型を始めてみようと思っている方も、私が紹介させて頂く記事の中で何か一つでも参考にしていただけるものがあれば大変嬉しいです。

そしてプラモって楽しいと感じていただけたら幸いです。

今後一年間の連載を予定しておりますので、気長にお付き合いいただければと思います。



Photo_2

さて、第1回目となる製作記の題材はタミヤから発売中の1/24 ラフェラーリの製作です。 
発売されてから1年近く経っていますが、未だ人気のキットではないでしょうか。
私もフェラーリが大好きで、タミヤから発売されているフェラーリは何台か製作していますが、どれもパーツの合いや作りやすさは、流石タミヤクォリティーと常々感心します。
そして今回ラフェラーリの特徴を存分に再現したこのキットをスジボリ堂の製品を使って私の独自の目線で製作していこうと思います。
よろしければ最後まで連載にお付き合いして頂ければ嬉しく思います。

では、説明書の順番に沿ってエンジン部分の製作から始めていきます。





01

エンジンのパーツ構成です。
このパーツたちは同じ色で塗装するので、あらかじめ組んでおいた方が後の塗装が楽になります。

04_2

本塗装の前の段階、私はシルバーの発色をよくする為に、最近はガイアノーツのサーフェイサーエヴォブラックを愛用しています。 
私はこのサフの色合いが好きで、セミグロスブラックの代わりに使用することもあります。

05

エンジン本体の塗装が終わった状態です。
シルバーはクレオスの8番を塗装後、エンジンの輪郭を強調するためにタミヤエナメル塗料のスモークを溶剤で溶いて流し込んであります。
そして仕上げにクレオスの半艶クリアーでコートしました。

07

マフラーはクレオスのメッキシルバーネクストで塗装しました。
艶ありのブラックを下地にして塗装すると綺麗なメッキ塗装ができますが、私はあえてサフの上に直接塗装しています。
そうすることで少しメッキ感を抑えた落ち着いた風合いすることができます。
そして焼けの表現をガイアノーツのクリアーオレンジとスモークで塗装しました。

02

こちらはエンジンのヘッドカバーです。
フェラーリエンジンの特徴の一つであるヘッドカバーも鮮やかな赤で再現するために下地にガイアノーツのサーフェーサーエヴォホワイトを吹きました。



03

そしてその上にバルケッタから発売されているフォーミュラーレッド/F10を塗装した後に細かい場所をセミグロスブラックやシルバーで筆塗りをして、半艶クリアーでコートしました。

06

といった感じでエンジンの製作は完了です。

08

シャーシにエンジンやマフラー、ドライブシャフトを取り付けてひとまず完成です。
今回はキットの素性を生かした製作と基本工作をお見せしたいと思い、細かなディテールアップはしていません。
しかし塗装をしただけでも十分な仕上がりになると思います。


完成後はエンジン上部しか見ることはできませんが、しかし見えない部分だからといって手を抜かずに、一つ一つ丁寧に製作を心がけることが完成度の高い作品につながると思います。
そして見えないところにも手を入れるのが 製作者の模型作りの嗜みや醍醐味ではないかという気がしますね。 
次回は足廻りの製作で、主にブレーキパーツに注目して製作してみたのでご覧いただければと思います。




ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂