ヨシムラ 隼 Feed

2015年2月13日 (金)

2月に入ったものの、まだまだ寒さが厳しい北海道であります。
近頃は模型製作にはちゃんちゃんこが必需品となっています(^^;
朝晩の気温差で体調を崩さないよう注意していきたいですね。
ここ最近は風邪などにはかかっていませんが、結構季節の変わり目に弱いので
体調管理に気をつけて模型製作に励んでいきたいと思います。
ということで、今週はいよいよ隼の製作の最終回ということで、それぞれ外装パーツの
ディテールアップなどを紹介していきたいと思います。

029

ウレタンクリアーの塗装が終わり十分に乾燥させた後1000#から2000#のペーパーを使ってクリアーの塗装面に
入り込んだホコリ等を削って平滑な面にしていきます。
また、今回は2トーンの塗装をしたので塗り分けの境目が段差になっているので、この部分も
注意して削っていきます。
最終的にバフレックスを使ってそれまでのペーパーの傷を更に消していく作業をします。
そして磨きには今回も静芯マイクロポリッシャーを使ってシステムコンパウンド
磨きました。
磨きが完了したら最終仕上げでガラスブライトを塗りこみ、1時間ほど置いてから
乾拭きで仕上げて終了です。
その後ミラーやライトなどのパーツをそれぞれ取り付けてディテールアップへと進みます。

写真①
フロントのカウルにはキットにはなかったメッシュ(黄色矢印)を追加したり
カウルを固定するファスナー(青丸)をマイナスリベットで再現してます。
スクリーン固定のビス(赤色矢印)をホビーデザインのテーパーリベットを使って再現しました。
写真②
燃料タンクにはキットでは再現されていないエアーブリーザーホースを透明のビニールチューブ
を使用して再現しています。
タンクに0.5mmの穴を開けて洋白線を通して軸にしてビニールチューブを接着してあります。
写真③・写真④
ナンバープレートの固定ビスもマイナスリベットを使用しています。
これらはかなり小さい部品ですが、ディテールアップとしては効果は非常に大きいと思います。
金属パーツを使用することで、塗装では得られない質感を再現できるのがメリットだと思います。

続いてマフラーのディテールアップについて紹介していきます。

020 ここではマフラーの焼付を表現した塗装方法を紹介していきたいと思います。
写真①
まずはベースにチタンシルバーを吹きました。
写真②
マフラーの焼けの部分と溶接部分の焼け具合の違いを表現するため、
溶接痕の部分に細切りしたマスキングテープを貼っていきます。
そしてその上からクリアーオレンジとクリアーブラックを混ぜた色を全体に吹きます。
この時均一というよりは不規則に塗装していきます。
次に溶接部分の周辺にクリアーブラックを少々吹き付けていきます。
写真③
マスキングテープを剥がした状態です。
これで焼け表現の第1段階終了です。
写真④
ここでは更に焼けを強調する為に、クリアーブルーやクリアーパープルを塗装して
焼けの部分を表現します。
特に熱が加わりやすい部分を想定して多少オーバーぎみに吹いていきます。
その後にクリアーオレンジに少量のクリアーブラックとフラットベースを混ぜた塗料を
上から吹いて完了です。
パッケージや、実車資料等を参考にしたのですが、焼けの表現は使用状況や環境
材質などで色々変わるので、これが正解というのがないのでらしさを表現するのはなかなか
難しいです(^^;

では引き続きマフラーのディテールアップの紹介です。

025_2 写真①
前回カーボンデカールを貼り、クリアー塗装を終えたサイレンサー部分です。
写真②
実写の箱絵のバンドとリベット(赤矢印)部分をミラーフィニッシュラウンドナットで再現していきます。
写真③
ミラーフィニッシュは伸縮性の高いフィルムでシールになっているので非常に定着が良いです。
ラウンドナットの接着にはゴム系のボンドを使用して固定してあります。
写真④
車体に取り付けて完成です。
手軽なディテールアップにしては存在感のある仕上がりにかなり満足しております(^-^)

では、隼を展示するための展示台について紹介します。

05 今回使用した展示台は木製展示台300×60×10mmでオールナット色のニスで展示台
着色しています。
座面には以前カー用品の量販店で購入したカーボンシートが余っていたので貼り付けました。
これはこれで雰囲気作りにはいいかと思います。
作品に応じて色々座面を自分好みで変えてみるのも面白いのではないかと思います。

それでは完成した隼をご覧下さい。

010

015

017以上で隼の製作の紹介は終わりです。
今回は割と手軽なディテールアップを紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
製作する方々によって色々な制作方法があると思いますが、模型を始めたばかりの方や
これから模型をはじめてみようと思っている方の足掛かりとしてに何か1つでも参考にして
役立てていただけたら嬉しく思います。




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2015年2月 6日 (金)

今週の月曜日今年前厄の私は近くの神社にてお祓いをしてまいりました。
今年一年平穏無事に過ごせますようにとお祈りをしたのも束の間、私の愛用している
コンプレッサーが壊れました・・・(;´Д`)
お祓いに行ったその日にと何とも複雑な気持ちになりました。
本当であれば今週で隼の製作記は最終回を迎えるはずでしたが、塗料の乾燥の都合で
来週に持ち越しににせざる負えなくなったので、どうぞもう少しお付き合いくださいm(_ _)m

ということで、今回はカウルやマフラー等の外装の製作内容を紹介させていただきたい
と思います。

最初にマフラーの加工について紹介します。

010 写真①
マフラーの溶接痕の表現をする方法にランナーをライターであぶって伸ばした
状態の物を使います。
写真②
二股になったところや接合部分になりそうな箇所にタミヤセメント流し込みタイプ
使って接着していきます。
写真③
接着剤が乾燥してから、スパチュラを使って溶接痕を表現していきます。
写真④
溶接痕は塗装で目立たなくなる可能性があるので、多少オーバーにしておきます。

続いてはサイレンサー部分です。

015_2 写真①
全体をガイアノーツのサーフェイサーエボブラックを吹きました。
写真②
この部分にキットに付属のカーボンシールを貼ることになっているのですが、
あえてここはシールではなく、デカールで再現することにします。
写真③
サイレンサー部分とマフラーの固定バンドを違う種類のカーボンデカールを貼って
パーツの差別化を図りました。
写真④
デカールを充分乾燥させてからウレタンクリアーでコーティングしました。

続きましてミラー面の加工についてです。

05写真①
ミラーのパーツですがミラー面が凹んでいる上に、この部分にミラーシールを貼るだけ
と説明書では解説しています。
しかし凹みがある状態でシールを貼るということは・・・
結果はなんとなく見えているので、ここは修正していきたいと思います。
写真②
まずはミラー面になる部分をプラ板で作ります。
写真③
ミラー面を無事再現できました。
写真④
製作したミラー面にハセガワのミラーフィニッシュを貼ります。
ミラーフィニッシュは非常に薄く伸縮性に優れている反面、綺麗な鏡面にする場合は
下地の処理はしておかないと下地の影響をモロに受けます。
2000番で表面を平滑にして、コンパウンドで磨いてからミラーフィニッシュを貼ってようやく
完成となりました。

そして外装パーツで最も重要な部分、カウルでございます。

024 写真①
今回もレッドを主体に塗装するので、下地色をフィニッシャーズのファンデーションピンク
を吹きました。
写真②
レッドを吹いた状態です。
以前から機会があれば使ってみたいと購入してあったフィニッシャーズのヨシムラレッド
を塗装してみました。
発色がよく鮮やかなレッドに塗上がったと思います。
写真③
今回はレッドとメタリックブラックの2トーンになるので、塗り分け用のマスキングシールを
線に沿って丁寧に切り出します。
切り出す際は刃は必ず新しい物を使いましょう。
写真④
こんな感時の2トーンになりました。
このあとデカールを貼ってウレタンコートします。

こちらがウレタンコートが終わったパーツです。

019_2ウレタン塗料はマルチトップクリアーを使用しています。
素晴らしい光沢を手に入れたい方はウレタンクリアーで仕上げてみてはいかかでしょうか(^-^)

ということで冒頭にも書きましたが、コンプレッサーのトラブルが発生した影響で、

作業に遅れが出たので予定していた最終回には至らず、今週の製作記事はとりあえず
ここまでとなりました。

来週は外装編の続きと完成までの製作状況を紹介していきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたしますm(_)m




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2015年1月30日 (金)

皆様こんにちは!
さて先週に引き続きまして今回も塗装・ディテールアップその2を紹介をしていきたいと思います。
前回はエンジンや足廻りについてのディテールアップを紹介しましたが
今回は細部のディテールアップとして、ハンドルやステップにクローズアップします。

011写真①
まずは、右側のハンドル部分で、アクセルのワイヤーを取り付ける部分のダボを切り取ります。

写真②
真鍮パイプと洋白線を使ってアクセルワイヤー・テンショナーを製作します。
写真③
洋白線を90°に曲げ、4mmの長さに切り出した真鍮パイプを瞬間接着剤で固定します。
写真④

ダボを切り取った後0.5mmのピンバイスで穴を開けて製作したテンショナーを取り付けて
完成です。

次にステップ部分の紹介です。

018 写真①
ステップブラケットに六角ナットを使用してみました。
写真②
本来塗装をする部分に六角ナットを取り付けることで、塗装では難しい質感と精密感
を再現できたと思います。
写真③
続いてシフトレバーとリアのブレーキペダルの滑り止めの部分を再現してみました。
写真④
配線のつなぎ目の絶縁などに使用する熱収縮チューブを使って滑り止めを再現しました。
文字通り熱をかけると収縮するので、チューブの許容範囲であれば様々な径に対応できます。
熱をかける際はパーツを変形させない様に慎重に収縮具合を見ながらの作業が重要です。

というわけで2週に渡って紹介してきたディテールアップしたパーツを組み付けた車体が
こちらです。

05バイク模型の良はカウルを付けた状態も良し、外しても良しで2つの楽しみ方ができることだと思います。
またメーカーの演出的なことでしょうが、パーツやカウルをあえてビスを使って固定することで

バイクを組み上げるような感覚で製作という楽しみもあったりと、非常に楽しい要素
が詰まったキットだと思います。
次週はいよいよカウルの塗装・磨きや外装パーツの目立った部分のディテールアップを
紹介していきたいと思います。





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2015年1月16日 (金)

年が明けてから2週間が経ちました。
長い休みのおかげでリフレッシュできてはいるものの、体が少々鈍ってます・・・(^^;
調子を取り戻すまで今週いっぱいかかりそうな気がしますね。
例年に比べて雪も少なく、天気の良い穏やかな日々をありがたく過ごしてます。
我が家の模型部屋も毎年この時期は寒くて作業が億劫になるのですが、今年に限っては
暖かい部屋の中で製作している事もあって順調に進んでおります。

それでは前回に続き今回はパーツの下処理に付いて紹介していこうと思います。
前回はランナーからパーツを切り取ってそれぞれ小分けにしたところまででした。
では、写真毎に説明していきましょう。

06
写真①
ランナー毎にパーツを分けた状態です。
写真②
セラフィニッシャーを使ってパーティングラインを消していきます。
写真③
今回は一部のメッキパーツに追加加工をする予定だったので、
メッキ処理されたフレームなどのパーツはすべて塩素系の漂白剤で
メッキを落として再度塗装し直すことにしました。
写真④
パーツの下処理が終わり、再度袋に戻して保管してます。
続いてこのパーツ達の塗装前の下処理をしていきます。
大小さまざまで、割と複雑なパーツがバイクには多く、一つ一つペーパーでサンディング
していくのは非常に大変な作業ですよね。
私もこの時ばかりは毎回のようにしんどさを覚えます・・・
そんなことで今回はちょっと珍しい道具を使って塗装前の下処理をやってみました。

07 サンドブラスト スターターキットエアーキャビネットです。
原理としてはメディア(粒子状の研磨剤)をエアーで吹き付けるといった感じです。
これによって通常ではペーパーの入らない部分も簡単に表面処理ができます。
また、均一な表面処理ができるので、塗装面に不要なペーパー目がでることもなく
綺麗な表面処理が可能です。

012

017 作業も簡単でモールドもしっかり残っているのがご確認頂けるでしょうか?
これだけしっかり表面処理ができて、しかも一つのパーかかる所要時間はほんの数十秒です。
作業の時間短縮にはとても有難いアイテムだと思います。
ただしゲート処理やパーティングラインまでは消せないので、あらかじめそれらの処理を
終えてからサンドブラストをかけたほうがいいですね。
あとボディーなどもヒケや歪み等の処理をしてからサンドブラストといった感じにしたほうが
いいです。

018サンドブラストで表面処理した場合は必ず細かい所に入り込んだメディアを水洗いなどをして
綺麗に除去してください。

といった感じでひと通りの処理が終わったパーツ達であります。
次回からは随時パーツの塗装、組み付けやディテールの追加状況などについて
紹介していきたいと思います。

ではまた来週~~(*´∀`*)





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2015年1月 9日 (金)

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_)m
年明けは天候にも恵まれ、晴れ晴れしい新年を迎えることができました。
昨年の11月から始まったこの製作記ですが、今後一層内容の充実や楽しめる内容で
発信していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

では、本題に入っていきたいと思います。
昨年はカーモデルという事で、ラフェラーリを製作しました。内容としてはほぼ説明書に沿って基本工作で仕上げています。

そして年明け第一弾はバイクを題材に製作してみたいと思います。

Photo_2 タミヤ1/12ヨシムラ 隼X-1です。
この車体はスズキ隼GSX1300Rをベースにレース用に開発した隼X-1をレプリカしたものが
このキットです。
今回はこの市販型をチューニングしたヨシムラのマフラーや独特のカラーリングを忠実に再現すると共に、バイク模型の魅力であるメカニカルな部分を引き出せるように製作をやっていきたいと
思っています。
それでは早速製作状況に入っていきましょう!

ではまず、パーツの紹介です。

06 パーツ構成はこんな感じです。
それぞれのパーツはさすがタミヤという事で、特に不安要素はありません。
クリアーパーツが色付きなのは非常に助かりますね。
隼のカラーリングは2トーンなので、専用のマスキングシートを使用して塗り分けすることに
なるようですね。
しかしその中でも気になったパーツがこちら・・・

05 メッキ処理を施してあるフレーム等のパーツランナー、このまま使用しても十分なのですが
場所によっては、合わせ目を消したりする箇所もあるので、メッキを剥がして塗装し直ししたいと思います。
剥がす方法は前回のラフェラーリのホイールのメッキを剥がす時にやった台所用漂白剤に漬け込む方法です。
では、パーツをランナーから外していきます。
この時点ではゲート処理やバリ処理はまだやってません。

01 私の製作方法の一つで、最初にパーツをすべてランナーから外してしまいます。
この時点で説明書と見比べてパーツの構成などを頭に入れて、製作の順序や塗装の順序などを決めていきます。
また、この時どのパーツにディテール追加していくのかもあらかじめ考えておきます。

02

ランナーから外したパーツは袋に入れて無くさないようにしておます。
この後下処理をするのですが、それはまた次回ご紹介し行きたいと思います。

それでは今年1年どうぞよろしくお願いしますm(_)m




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