2015年5月 8日 (金)

最終回 メルセデス・ベンツ 300SL ボディー編&完成

みなさんこんにちは!

今週で300SL最終回ということで、まずはボディーの製作工程から紹介していきたいと思います。

05写真①
まずはボディーとドアやボンネットのフィッティングの確認をしていきます。
特に歪みなどはありませんでしたね。
ここで気にしたほうが良い事はボディーとドアの隙間です。
塗装するとその分塗膜で隙間が詰まってしまい、干渉してしまうことがあるので
あらかじめ塗膜の厚みを考慮してクリアランスを確保したほうがいいでしょう。

写真②・③・④
矢印の部分にはパーツの成型時にできるパーティングラインがあります。
ここをしっかり処理するかしないかで作品の完成度に大きく影響していきます。
特に今回のような曲面が多いボディーなどは気を使って処理をしましょう。
今回、マジックヤスリの400#でパーティングラインを消しました。
パーティングラインで注意することは、ラインを消すことに気を取られて
本来のボディーラインを崩さないことです。
300SLはフェンダーの曲面の頂点にパーティングラインが存在しているので、
削りすぎたりしないように注意しましょう。

写真④
トランクのパネルラインは0.2mmのタガネを使ってスジ彫りしました。

010こちらの写真がラインの処理とスジ彫りが完了したボディーです。
最終的にボディー全体の処理はサンドブラストを使いました。
均一な足付とデリケートな曲面を保持するためです。
以上で塗装前の下処理は終わりです。

ということで次に塗装について紹介していきます。

015 写真①
ボディの下処理後超音波洗浄器で隙間に入り込んだゴミや削りカスを綺麗に除去し
ガイアノーツのホワイトサフで下地塗装します。
続いて今回ボディー色に選んだタミヤのレーシングホワイトを缶から出して
エアーブラシで塗装しました。
エアーブラシで塗装する利点としては、塗膜が厚くなりすぎないようにコントロール
できることや、入り組んだ箇所の塗装が容易にできることです。
続きましてウレタンクリアーの塗装です。
今回もウレタンはマルチトップクリアーを使用しています。
乾燥時間の早さや、ウレタン特有の艶と塗膜の強さはカーモデルには必需品です。

写真②
ウレタンを吹いて完全硬化した状態です。
塗装回数は2回ですが、かなり艶は出ています。
しかし塗装面がイマイチなので平滑で綺麗な塗装面にする必要がありますね。

写真③
平滑な面を出すには1度目の細かいペーパーで表面が均一に艶がなくなる程度に
削ります。
ここで使用したのがバフレックスです。
バフレックスは3000#程の非常に細かいペーパーにも関わらず
切削能力が抜群にも関わらずペーパー目などが出ない優れた商品です。
切削能力がいいので角を攻めすぎて下地を出さないように注意が必要です。

写真④
研磨終了後静芯に取り付けたマイクロポリッシャーシステムコンパウンドを使って
鏡面になるまで磨きをかけました。
写真②と違いスタンドライトがスッキリ写りこんでいるのがお分かり頂けますでしょうか?

016 というわけで上記の要領でボディー全ての研磨が終了です。

次は最終作業でボディーのウィンドウモールの塗装やパーツの取り付けていきます。

021 写真①
ライトやウィンドウが付くとかなり雰囲気が出てきました。
この時が製作中で1番楽しいのですが、失敗もできないので緊張もしています(^^;

写真②
ウィンドウモールはメッキシルバーNEXTで塗装しています。
クリアーパーツも全てシステムコンパウンドで磨き、ガラスブライトを塗布して
仕上げました。

写真③・④
ドアもそれぞれ塗装してきっちり仕上げました。

以上で全ての工程が完了しました。
完成したメルセデス・ベンツ300SLをご覧下さい。

026

031

現行型のキットを主に製作しているので、こういったオールドカーは新鮮で格好いい
と思いました。
今回は大人しめなボディーカラーを選択しましたが、明るいメタリックなども見栄えする
かもしれませんね。
いつかまた機会があれば違うボディーカラーでまた作ってみたいです。

ということで最後までお付き合い頂きありがとうございました。
記事の中で一つでも参考にしていただける事があれば非常に嬉しく思います。

では、また次回の製作記でお逢いしましょう(´∀`*)




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