ゴラム(スメアゴル) その6
前回途中まで進みました眼球のクリア塗装、前回時点で10回ほどのクリアの重ね塗りでしたが、今回は更に10回ほどクリアを重ね塗りした状態でのご紹介です。
なんと言っても根気のいる作業ですので、焦らず気長に、が大切なのですが、他の物も何体かを同時に進行していれば、合間合間で出来る作業なのでさほど辛くはないかも、です。
画像1はおなじみのアングルですが、画像サイズでは眼球の雰囲気はやはり伝わりにくいですよね?
既に20回は重ねたクリア処理のおかげで、塗るたびに眼球に元々有った凹部分がどんどん埋まって行き、今回では既に元々全てがフラットであったかのように全体がツルリンとしています。
がんばっていて良かった〜!と思う瞬間でもあります。
このような凹部を残したままの造形自体の処理が珍しいのかもしれませんが、実は今回の目的は、造形自体に手をかけないという事よりも、瞳孔の凹状部分にクリアを埋め込んで行く作業によって、本来の人の眼球の構造に近い物として表現できる、という所だったのであります。
実際に、過去の海外のフィギュア作家の方の作例として、いくつか同様の処理をされている方がいらっしゃいました。
ビッグスケールでのお話では有りますが、わざわざフラットな眼球に塗装を施した後に瞳孔部をドリルで穴をあけ、透明レジンで埋めて行くという物でしたが、手法の違いは有っても、その目的は同じ物かと思いますです。
私はアクリルのクリアを使い、手間はかかりますが確実な透明感を実現したのではと思っています。
画像3はかなりグロさが感じられるかもしれませんが、目元の角度違いのアップを並べてみました。
光源は同位置にしましたので、アイキャッチの感じで、全体がまんべんなくフラットになっているのがお解りいただければ良いのですが…。
当初と比べると、眼球のグロス感がしっとりとした実際の眼球に、少しは近づけたかと思います。
そして瞳孔部も単に塗装をしたとは思えない深みが出ています。
前回施した虹彩部のシルバー処理も、クリアに厚みが増した事によって、見る角度によっては不思議な光の反射をみせてくれます。
多少荒い画像になりますが、眼球の更にアップを一枚。怖い絵ですね〜!(笑。今回で眼球の塗装はほぼ終了なのですが、目の塗装となるとこれまた更にひと手間かかります。
その辺りはまた次回にて。
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