ドラゴンボール ピッコロ Feed

2012年10月14日 (日)

ドラゴンボール ピッコロ その4(最終回)

お手軽な筈のピッコロさんでしたが、物が物ですと、いらない所にも気を使うはめになって、案外時間をかけてしまいますです。
こういった食玩系、昔は塗装も無しでの成型色のみ、でした。
古い記憶では昭和の50年代頭には関取シリーズなるお相撲さんがわんさか出ており、色を塗って楽しんだ事も今では懐かしや〜!
当時のガシャポンの走りで当時で10円や20円でした。
価格の違いとともに、クオリティも今や何倍も上がっていますです!

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画像1が完成の姿。
前回のラストから各部所の色を更に慎重に塗り重ね、細部の色味もしっかりとメリハリが出るように調整してあります。
腕の模様仕上げ部は細かいながらその存在感は重要です。
ちなみに今回のピッコロさんは全長で約50mmなのでした。

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画像2は完成の姿の全周の図。
今回の物はマントとターバンのホワイトがかなりの面積を占めますので、この辺りをどう攻め込んだ仕上げにするかがポイントになります。
デフォルメされた姿ですが、ピッコロの気迫はそのまま表現されていますね!?何処から見てもピッコロさ〜ん。

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画像3は完成後のお約束画像。
左は可愛いアニメ風に。ま、元がそもそもアニメ?右はお空をバックに勇ましい感じに。
仕事柄この手の素材は結構持っていますので有効に使っていますが、背景用の素材、身の回りにも使える物は結構有る物です。

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画像4、攻撃直前の気を高めた演出にはこんな雰囲気も良いかもですね。
画像3と比べると、背景が変わるだけでストーリー性の大きな変化を作り出す事ができるのも、完成後の撮影での楽しみのひとつです。
アニメーター系の方は常に考えているのでしょうね、効果的な表現。これはこれで深い世界ですよね〜!

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画像5は今回の決めのワンカット。「フンッ!」という台詞が似合いそう。
バックから放射状に後光が射した風の、まさに必殺技を出す一瞬?
みなぎったパワー全開と言った雰囲気の一枚。
このコスチュームでも使うのか?
魔貫光殺砲!ってな感じでしょうか。
アイテム選びの楽しみや塗装の楽しみ、そして完成後のいろいろな写真での楽しみ、楽しみ過ぎてちょっと疲れてしまいます?
このシリーズ、まだまだ在庫がタップリと有りますので、機会が有ればまた取りかかる事にいたしますです。

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2012年10月 7日 (日)

ドラゴンボール ピッコロ その3

秋らしさもめっきりと深まって来たこの季節、秋の夜長には、模型という趣味はこの上ない楽しみ、ですよね!
現在進行中のピッコロも、そう言った意味も含めて進行中なのでした。
ところで今回の作例でターバンで隠されていますが、ピッコロの頭の触覚(?)
ナメクジをイメージしたと言う事ですが、言われてみるとその生態もさることながら、生まれ故郷のナメック星なるネーミングにも妙に納得、です。
ドラゴンボールも、深いですね!

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画像1では前回きつめに付けたシャドー処理を更に基本色を塗りこんでソフトな感じにして行きます。
特にターバンやマントのホワイト部分、ここは白黒の二色では単調な仕上がりになる上に汚いイメージにも繋がる為、シャドー部にブルーを加えて色調に更なる変化を持たせます。
白を基調にうっすらとブルーがかった雰囲気になる程度で良いのです。

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画像2はホワイトのシャドー処理にブルーを加えた全周の図。
特に後ろからのマントの色の変化がお分かりいただけるかと。
単調なホワイトのベタ塗りだったオリジナルからはかなり変化した筈です。
注意点としては、あくまでもベースはホワイトで、影に当たる部分がうっすらと青みがかっているように見えること。
青みが強すぎると、元もとがブルーのマントに見えてしまいます。

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画像3では全体の色味の境目を強調する必要の有る箇所にブラックにて墨入れ。
ここもやり過ぎには注意が必要、明確な色の境目でシャドー処理の必要な箇所限定が望ましいのですが、一部例外箇所も出て来てしまいます。輪郭強調の筈が、妙にアウトラインの気になる仕上げは完成後に違和感が出て来ますので…。
今回はターバンやマントの一部、腕周りの各色の色分け部分と足首近辺に施してみました。
更に各部の細かな彩色部分の色味をしっかりと各色にて立ち上げておきます。
これらの処理によって、ぼんやりとした細かな色と色がしっかりとした存在としてくる事になります。

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画像4、かなり完成に近づいて来ましたが、ここに来てパンツと頭部の赤みがかったムラサキ色がちょっと気になり始めました。
元はもっと青みがかったムラサキでしたので、オリジナルのイメージに近づけるようにレタッチ処理にて修正を施します。
と、なんだか小難しく聞こえるのですが、作業は至って簡単、赤みがかったムラサキの上に、薄く溶いた青を本当に薄く薄く数度に重ね塗りして行く、だけです。
あくまでもベースを生かしながらイメージに近い色味に転がす事がいとも簡単に出来てしまう訳でして、更には単色のイメージに深い色味の変化も付いてくる事になるのです。
水性塗料の特製とも言えるこの重ね塗りの手法、塗装の際には欠かす事の出来ない大切な技法と言えるでしょう。
この後再度ハイライトやシャドーの処理を丁寧に加えて行くと完成度が高まると言う事なのですね。
という感じでいよいよ次回は完成の予定です〜♪

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2012年9月30日 (日)

ドラゴンボール ピッコロ その2

このところ天候もなんだか怪しい気配の日が多いですが、、皆さん体調不良等にはご注意下さいませ。
と言う事でピッコロの続き、です。前回にて塗装までの下準備が整いましたので、今回から本格的な塗装です。
本格的といっても、物が物ですし、あくまでもお手軽に楽しみながら、が基本ですが…。
今回はどの位変化する?でしょ??

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画像1では、まず手始めの基本塗装。
前回レタッチした部分以外のオリジナルの着色部分を似た色にてベタ塗りします。
オリジナルの塗装は使用している塗料やその後の各種の要因にてその後の塗装の際に乗りが悪い・食い付きが悪い等、後々への悪影響が懸念されるケースが多い為、念のために同系色にて下塗りを施した方がより安全な訳です。
その後の作業が思い通りにスムースに運びます。
画像1ではパンツと頭部の紫色がやや赤味の強い物に塗り替えられました。
ターバンやマント、肌などはほぼオリジナルに近い色に。

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画像2では主に各色のハイライト部分の処理を施します。
頭部や顔、マントやパンツ、色の乗っている所は一応全て、です。
現段階ではやや強めに入れた方が見た目の印象の変化も掴みやすいですし、表現としては若干オーバー気味に処理します、と言う事でしょうか。
荒々しさも含めて結構イメージが変わって来ました。

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画像3。次にこれまたややオーバー気味に処理してみましたが、シャドー部分の処理、です。
今回は元がアニメというのも有りますし、サイズも小さめなので、ブラックを多めに使いながら各所を引き締めながらハイライト部分とのコントラストをかなり強く付くようにしてみました。
腰や腕の奥まった部分は墨入れの要領で塗装してあります。
本来は色の印象が暗くなるのであまりブラックは多用しない方が良いのですが、強めにシャドーやハイライトを使って、本来の印象からどれだけ変化したかも自身で認識しながらこの後の作業を見極めるのもひとつの方法と言えるでしょう。

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画像4では画像3で強めに付いたコントラストの境目辺りを中心に再度基本色をメインに使って馴染ませて行きます。
この作業で全体の印象が一段階ソフトになってくれる筈。後は今回の作業を繰り返して作業して行くと、色の境目も違和感無く、ハイライトやシャドー部も緻密に仕上がって行く訳なんです。
実はこの後の繰り返し作業こそが作品の善し悪しに繋がって行く訳なのです。
現段階のオリジナルとの代わり映えだけでも結構楽しめるので、試してみる価値は大いにあるのでは!?

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2012年9月23日 (日)

ドラゴンボール ピッコロ その1

今回は、ちょっと初心に戻ってのお手軽リペイントということで食玩のピッコロさんの登場です。
カプセルトイや食玩の出来、考えられない程高いクオリティーの物も数多く、造形も塗装も何も言う事は有りませんという出来映え。
そのまま飾っておいて全く問題ないのですが、多くの物が数年経つとその出来映えに関わらず、いつしか箱の中に押し込められて処分される運命、なんてものも少なくはないでしょうね。
ちょっとチープな出来の物となるとその可能性は格段にアップしてしまう事に!?
今回のピッコロさんもそんな物ののお仲間、と言えるのかもしれません。

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画像1知り合いから頂いた物なのですが、職場のゴミの中にまぎれていたそうで、間一髪でゴミ処理送りから免れたピッコロさん、なのです。
物の素性さえもよく分かりません。が、個人的にはドラゴンボールは連載時からのファン。
ピッコロのキャラもとっても気に入っていますです。
ややデフォルメ調のとんでもなく良い出来ではない物の、しっかりとした造形としっかりと塗り分けられた塗装(?)極普通の食玩フィギュアですね。

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画像2はぐるり一周の絵。
ん〜、やはり何処から見ても普通のフィギュアの出来、大ファンでなければなかなか手は出さないかも!?
頭部とマント、そして胴体、ベースの4パーツから構成されているようですが、パーツ数から見ても改めて良く出来ています。
悲しいかな、多くの物は成型時のパーティングラインはそのままですので、全体の側面縦状にはしっかりとパーティングラインが残っています。

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画像3、気になる箇所を金ヤスリやペーパーにて簡単に修正。本当に簡単で良いと思います。
塗装ごとゴシゴシ削ってあげるだけで。

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画像4のように塗膜が剥がれて成型色が表れて来ます。
ここであまりにも真剣にやり過ぎると、全く持ってお手軽ではなくなります、物によっては虚しさも湧き出て来るかも?(笑)
そもそもはそのままでも全く問題ない訳ですから、あくまでも気になる所を、簡単に、です。

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画像5は修正部分をもとの色に近い色にてレタッチ。
同じ色でなくても全く問題有りません。
あくまでも似た色で下地の色とのコントラストが分からないレベルでオッケーです。
塗装の前には先の修正の際に出た削りカス等はブラシ等にてしっかりと取り除いてあげましょう。
結構忘れがちなんです、これが。塗装を進めると目立って来ますし。

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画像6肩や頭も大雑把でいいのでオリジナルに近い状態にしておきましょう。
この後リペイントの作業にて塗り重ねて行く訳でして、オリジナルの塗り絵状態の物が、ちょこっと変化する事になると思いますです〜♪ 
続きは次回、です。

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