ロボット ハック Feed

2012年12月22日 (土)

ロボット ハック その5(最終回)

さてさて、今年も12月の後半にさしかかってまいりましたが、皆さん慌ただしく過ごされていますでしょうか?
時間の取れる方にはこの時期、模型制作にとってこの上なくはかどる(?)筈なのですが…(笑。
いろいろな環境の中、しっかりと自己管理や計画を考えませんと、あっという間に新しい年を迎えるはめに…。
毎年の様にこの時期になると今年一年の反省をたっぷりと味わいながら、来年に向けての新たな抱負をしっかりと胸に刻むのですが、おおよそたいした進展もないままこの時期を迎える繰り返しが何十年続いているのやら…。
来年こそは!などと叶わぬ夢を持つだけでありがたい、などとは言ってはいられないのですよね〜!!
と言いながら、ロボットハックもいよいよ最終回なのでした。

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画像1、前回まででおおよそ基本的な塗装が終わっています。
今回はやり過ぎない程度の汚し塗装です。まあ、劇中での汚らしい姿はあまりなかったようですので、あくまで自分的なイメージで、と言う感じ。
パーツの継ぎ目ラインやリベット部、各種の凹凸部に茶系やオレンジ等にて細かな錆の雰囲気を加えて行きます。錆びる素材なのかは?ですが…。

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画像2では徐々に汚れや錆の度合いを適材適所にて強めて行きます。
あくまでさりげない程度なので、加減の見極めがポイントとなります。
画像ではなかなか判断できにくいのですが、こんな感じで終了なのでした。

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画像3、完成の全周の絵。背面は色味的にも寂しげなので錆の具合を強調してあります。
ノスタルジックな懐かしソフビフィギュアですが、なかなかどうして、な仕上がりになっているかと。
造形のアバウトさを塗装にてカバーする手法はいろいろな所でその威力を発揮する事間違い有りません。
出来るならしっかりとした造形で有る事に越した事はないのですが、これまた模型の楽しみ方の一つの方法なのかもしれませんです。

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画像4はお約束の完成後の背景付きの画像。
大雑把で荒々しいその造形も、こうして見ると違った魅力なのに気が付きます。
満足行くようになどとスクラッチしても、なかなか完成する事もないでしょうし。
多少のデフォルメもご愛嬌?

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画像5、実際の映像より抜粋して背景にしてみました。
そうそう、こんな尖った岩場が多かった記憶が、蘇ります。
出来る事なら、スケール違いでもキャプテンウルトラ系を作ってみたい物です。

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2012年12月15日 (土)

ロボット ハック その4

さすがに師走も迫って来ますと身の回りの動きもなんだか慌ただしいみたい、ですね。
仕事柄既に来年の物が動いて、しかも引きこもり状態で作業していますと、すっかりと世の中の様子と歩調があっていませんです(泣。 と言う感じでロボットハックも進行中な訳ですが、今回の変わり種アイテムを通して感じているのが、リアルとは何ぞや?と言う事。
劇中のハックは見れば見る程に分かってくる部分が多い物の、それをそのまま再現しようとすると今回のアイテムをベーストする意味が…。
にもかかわらず一連の作業の中、己の頭の中のイメージ以上に良い出来と思ったりもして。なんだか不思議な感覚なのでした。

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画像1は前回から引き続きの細部の塗装です。
今回もアバウトな造形のモールドの見かけ状の修正、目元のクリア塗装の開始等、どことは言えないあちらこちらにも手が入ります。

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画像2では更に上と同様に進めます。 全体を通して締まりのない箇所にも積極的にシャドウを施しますが、あまりにひどいモールド部分は、形がなくとも思い切り描いて行きます。
必要に応じて凹モールドにもガシガシ墨入れして行きます。
それと、頭部の赤の部分、単色では味けが無い為、ハイライト部分にはオレンジ系を薄めに塗って色の変化を付けておきます。
パッと見た感じでは分からない程度でも、しっかりと色の存在感が変わります。

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画像3、上記の作業と合わせて行うのが頭部の赤の塗装の部分のクリア塗装。
目元のクリア作業と同時に徐々に重ね塗りして行きます。
一気に厚塗りしないで幾度にも渡って塗り重ね、常に艶の感じを確認しながらと言う所がポイントですね。
全体の光の反射が更に加わってだんだんと仕上がって来ました。完成も近い?

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画像4、左が前回の画像3の段階の物。右が今回の画像1の物。
目元パネルのクリア処理が分かります。

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画像5、左が今回の画像2で右が画像3の物。 わずかずつですが明らかに変化して来ています。
当初の無塗装の状態と比べると我ながらありがたい物を感じてしまいます。
冒頭でも述べたリアルとは何?チープな出来なのにやたらリアルと思えるのは錯覚?
来年もこの辺りに付いては悩んで行きそうな予感が…。

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2012年12月 9日 (日)

ロボット ハック その3

先日また地震が有りましたが皆様の身の回りでは問題は無かったでしょか。
昨年来の流れで事有る度に心配でなりません。
特に寒さの増すこの時期、本当に人ごとでは有りません。日頃の備えと心の準備はしばらくの間欠かせそうも有りませんです。
そんな折にも継続する私の作業、です。
先週お話ししましたキャプテンウルトラのDVDをさっそく拝見しました、が、なんとも懐かし〜!随所に見受けられる時代性はある物の、映像的に極端に辛いとは言えない、かなり良い仕上がりに。
数話程しか見れていませんが思っていたイメージよりもしっかりと作られていましたね〜!
今回のハック、劇中ではもっとカッコいいしっ!!

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画像1は前回のシルバーベースのボディに各部所の着色途中でしたので、今回もその続きの作業です。
頭部の赤、胴体中央の黄色を乗せて行きます。
今回は全体的に同時に塗装進めて行くつもりですので、まだベタ塗り状態。
いろいろと気になる箇所はできるだけ塗装にてバランスを保って行きたい所ですが…。

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画像2では細部に取りかかる前のシルバーのボディに更にメリハリをつけておいた方が良いと判断し、シャドー部をダークグレーや必要に応じてブラックにて追加処理です。
すでに銀の光具合の関係もあって、画像ではさほど判断しにくいかも…。
劇中では鏡のような材質の目の受光部もブラックベースで塗装しておきす。

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画像3、さらにボディの細部の着色部の模様(?)を描いて行きます。
元の造形が意図的にノスタルジック性の高い造形(笑)なので、惑わされずに見た目のバランスを保つ様に塗装するのがこの手の塗装では大切になりますね。
モールドに合わせ塗って行くとなんとも大変な事になりますです〜♪
周辺のシャドーやハイライトの存在を追加してバランスを保つのもひとつの方法です。
ボディーの黄色の縦ラインなんかはまだグニャッと曲がっていますが…。

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画像4は更に他の着色部を塗って行きます。
胸の発光部の丸など配置も大きさも一つひとつがバラバラ、お腹辺りの円形のモールドに至っては…。
この辺りをなんとか違和感無く見えるようにして行くのが今回の最大の山場なのかも!?
目元のとブラックには上から薄〜く溶いたシルバーを軽めに塗っておきます。
他のボディーの気になるシルバー部もちょこちょことレタッチしておきます。
ここまでの作業で、何となく見栄えが増して来た気はしますが、いかがでしょう〜?

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2012年12月 1日 (土)

ロボット ハック その2

さて今年も残すところあと一月となりました。
何かと忙しいこの季節、外は寒いし、のんびりと模型に勤しみたいところですが、周囲はなかなかそれを許してくれませんね〜!
いろいろな環境の中、しっかりと自己管理や計画を考えませんと、あっという間に新しい年を迎えるはめに…。
前回から始めましたロボットハック、知り合いがわざわざDVDを用意してくれちゃいました。
ちょっと拝見しましたが、頭の中のイメージ以上にチープな出来。
まあ40年以上は見ていませんでしたから、しっかりと脳内ノスタルジックイメージに浸っていた様でして…。
しかも輪をかけての超ノスタルジックな造形、なのですが…。

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画像1は前回のガンメタ塗装の上にブラックにてシャドー部を強調しました。
凹凸がはっきりと見て取れるのと同時に、各部所が強調されて来ました。
前回までのもっさりとした印象は薄れた事と思います。
それとともに造形の粗も結構目立って来ますが、この辺りはおいおい修正して行く事に。

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画像2はシルバー塗装の第1弾。
シルバーにてボディー全体を、中でもハイライト部分を中心に塗装して行きます。
塗装と言ってもベタベタと、ではなく、あくまで下地色を生かしながらややドライブラシ的に少しずつシルバー色になって行くように、薄めに何度も塗り重ねて行きます。
始めにシルバー有りきで行かない所が私の塗装の特徴かも!?
まあ、言ってみますと今までの他のフィギュアの塗装と、段取り的には同じ、と言う事ですね。

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画像3はシルバー塗装の第2弾。
上と同じ要領でシルバーを重ねて塗って行きます。
あくまでもベタッとなってしまわないように。
幾度も重ねて行くうちに、シルバー色部分の面積が増え、光の反射率も上がって来ました。
劇中のオリジナルハックも銀色ではあっても決して金属には見えませんでしたしね〜(笑 イメージ的に変化に富んだ銀色的に仕上がってくれればこちらの思惑通りなのですが。

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画像4ひとまずベースのシルバーを一休みしてボディーに色味の付く箇所の下地を塗っておきます。
特に胴体全面部分の黄色の部分は何かと隠蔽力の弱い黄色を塗る為に、ホワイトにて下地色の処理を施しておきます。
頭部の赤い部分はまだすべては処理していませんが、ややオレンジっぽい赤にて下地処理。ベースのシルバーに仕上げ色の赤を直接塗るよりは発色に大きく変化が有る筈です。
色によって下地の影響力を大きく受けてしまうので、予め想定しておく事も大切ですね。
まだ作業半ばですが、チープな香りもどことなく変わって来たのではないでしょうか〜?

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2012年11月24日 (土)

ロボット ハック その1

皆さんは「キャプテンウルトラ」はご存知でしたでしょうか?
初代「ウルトラマン」終了時、ウルトラシリーズの新たな展開として登場した番組で、その後の「ウルトラセブン」開始までの間、密かに期待の高まった宇宙物。ネタが古すぎですよね〜!?
私でさえその記憶はおぼろげな事になっております。
しかし、リアルタイムで見ていた者としては、間違いなくウルトラマンに続くヒーローものではあったのは確か。
今目線で見ると、歴史に消えた一瞬だったのかも知れません。
今回のネタは、その中に登場する怪力ロボット ハックを取り上げる事に、またしてもドン引きネタかも!?ですね〜…(笑

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画像1は私がこよなく愛した当時ののウルトラもの集大成とも言えるレコードのジャケット、それこそすり切れる程聴いた物です。
キャプテンウルラの主題歌、子供心に当時の他とは全く違う何かを感じた物でした。
壮大な宇宙のスケールを表現していたと言うか。後に音楽の担当が冨田勲氏と知り納得です。
ジャングル大帝やリボンの騎士なんかも明らかに他とは違っていましたもんね〜。
そんな意味でも私にとっては特別な存在だったのです。

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画像2は他で出ていたレコードのジャケット。
当時はいろいろな会社からこうして販売されていたのですね、なんだか不思議です。
しかも各社のジャケットのノスタルジックな出来映え、このネタだけでもいつまでも話しが尽きそうにもありません(笑

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画像3は当時の映像の一部より。ロボットハックがなんとも愛嬌たっぷりな存在。
画像右のキケロ星のジョー役が小林稔侍氏なのも結構有名なお話。

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画像4当時の怪獣玩具系として売られていた懐かしい関連商品。
リアルさとは全くかけ離れていた当時のソフビ。当時はそれが有る、だけで幸せでした〜♪
今では単に懐かしい貴重な当時モノなんでしょうね、詳しくはよく分かりませんが親しみは伝わりますです。

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画像5が今回のお題のロボット ハックのオリジナル状態。復刻物としてマーミットから売られたマルサンのソフビ。
販売当時はバブル後の為か、かなり高額でした。
今回の物は無塗装バージョンですので、作業がラクチン〜♪一見チープな懐古主義的な代物、これが一体どうなる事やら、ですね。
あまり期待しないで見ていただいた方がよろしいかも…。

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画像6はさっそく作業開始。
今回は造形には敢えて全く手をかけない事に。
まず手始めに成型色に近いグレーで下塗りです。
オリジナルと比べても単に艶が消えた程度なのです。

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画像7では下塗りの上にガンメタ色を結構薄く融いて塗って行きます。
全体的には銀塗装の割合が多いアイテム、今の段階ではシャドー部にガンメタを施しておく、と言う訳ですね。
この後明るい銀や細かなシャドー&ハイライト処理の行程になって行きます。
こんな懐かしモノも、この後かなり変化して行く予定なのですが…。

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