スターウォーズ アナキン Feed

2012年6月17日 (日)

アナキン その4(最終回)

前回まででおおよその塗装も終了しましたアナキン。
当初のオリジナルと比べてみるとその代わり映えには目を見張るものが有るかと。
本来の模型とはやや趣きも違うジャンルですが、やっている事とその楽しみ方はほぼ同じと言えますです。
オンリーワンが仕上がった時点での喜びも何にも例えようがないものが有ります。
まあ、今回はその代わり映えははっきりと確認できましたが、ではご本人と似ているのか?となると…。
いちスターウォーズファンとしては、まずまずの合格点ではないかと思っていますものの、評価としては難しい部分が多々残されていますね〜♪

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画像1では背景にタトゥイーンの町並みやバックヤードを配置して撮影してみました。
劇中ではワトーの奴隷の設定でこのような出で立ちになっているアナキン、この後彼がどうなって行くのかが既に解った上での話ですので見方も一味深いものになっていますです。

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画像2ではその後の彼の姿をオーバーラップさせるように、おなじみダース・ヴェイダーの全身入り、そして象徴的なマスクを背景に撮ったもの。
左の全身像はジェントル・ジャイアントの1/6スタチューでその造形も含めた仕上がり」は秀逸です。
右画像のバックのマスク、こちらは1/1のマスクに塗装を施したもので、数年経っても完成には至っておりませんです。

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画像3は決めショットの絵、です。
なんと言っても制作とは全く視点から様々に楽しめてしまう撮影ですが、ここだけに拘ってみるのもかなり面白い世界ではないかと思います。

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画像4は実は今回のアナキン制作当初からの予定のカットがこちら。
公開当時のポスターにもなっている風景ですが、エピソード1の舞台のタトゥイーンの砂漠らしさと旅立つ姿の幼いアナキン、そしてその足下から忍び寄る様なヴェイダーの影、。
壮大なSWの物語の始まりを語るにふさわしい絵。
まあそれをモチーフにしてみたものですが、ポーズが不自然、リュックが無い等はご勘弁くださいまし。
あくまで、イメージでのお話、という事で。

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2012年6月10日 (日)

アナキン その3

前回はおおよそ良い線まで顔が出来て来ました。
あくまでも全体的な視点で見て行くと、少しずつ手を加えて行った方がより良くし上がるというもの。
失敗を恐れずにどんどんチャレンジする姿勢も大切です。
失敗してもそこで終わる事はなく、そこをどうリカバリーして行くのか、色々な作業の上でこれまたとっても為になるものです。
今回はその辺りの調子を整えながらも、コスチュームに着手です。
なんと言ってもあくまでトイの悲しさでしょうか、それと同時に経年変化による煤け具合からでしょうか?
なんとも単調なコスチューム、なんとかすべく全体的に着色して行きます。

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画像1では上着の色を濃いめのグレーにしてみました。
始めに一度脱がせてしまい、ほぼ黒に近いダークグレーを結構な量の水を入れた容器でよく溶きながら水溶液状にします。
後はその中に上着を入れて染めて行く訳です。
適度に染まった状態で一度完全に乾燥させますが、感想前と後では色の差が極端に違いますので、気に入る色合いになるまで何度か繰り返しての作業となります。
急いで乾燥させようとすると各所で色のムラが出ますのでじっくりと時間をかけて乾燥させましょう。

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画像2では乾燥後の色味に風合いを出す為の色をドライブラシの要領で各所に着色して行きます。
ベースを暗めにした為に、今回は明るい色に立ち上げて行く作業が中心となりました。
どんどん色が乗って来ると、当初の布の柔らかさが無くなり固くなって来ます。
それとは裏腹に色味は柔らかくなって行くギャップなんかも楽しみどころです。

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画像3更に必要に応じて色の調整&顔や髪の毛の細部も整えて行きます。
同時に当初の首飾りも本来ならば作って行くべきでしょうが、今回は当初よりもちょっぴりリアルな感じで描いて行きます。
凹凸感の度合いが肝心です。それと瞳にアイキャッチが入りました。

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画像4は画像3の全体と衣服部のアップ。
当初のオリジナルとは全く別の物になって来ました。
資料等を見ながら各部を徐々に調整して行きます。
ブーツ周りは造形による一体成型処理ですので、全体の布の雰囲気と違和感が出ないように細部を描き込んで行きます。
ベルト周りも使い込んだ風合いが出るように着色。
腕辺りの皺なども描き込んで行くと何となく良い感じになって来ました。

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画像5では前回の続きから並べたもの。
どんどんと変化して行く様をこうして並べると、自分でも改めていろんな事に気付くものです。
後は仕上げの微調整がほんの少しと言う所で仕上がりそうですね〜♪

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2012年6月 3日 (日)

アナキン その2

前回はモチーフとなる素材とそれにまつわる映画のお話、裏話等もしだすと尽きる事が無い部分では有りますが、それでは前に進みません。
今回からはしっかり塗装の開始となりますです。
その前に、素材の造形、とても出来の良い造りでは有りますが、アナキンご本人に似ているか?
となると、まあ似てはいるのですが、何となく似ているかも?レベル。
塗装でそれ以上に似せれるといいのですが、今回は結構厳しそうな気が…。
どうしてもそっくりなものが欲しい場合には、ヘッドのスクラッチとなる訳でして、その辺りはまた今度の機会にする事にいたします。

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画像1は下塗り状態。主に肌の部分と髪、そして目元も何となく。
肌は一般的なフレッシュ等、下塗りなのでその辺りならば何でも結構です。
髪は黄土色系に。目元はあまりにつぶらな瞳に耐えられそうもなかったのでぼんやりと白を入れてあります。
いずれも下地が透ける程度でが、目に関しては、あしたのジョーの倒れる瞬間の心神喪失的な事になってしまっていますね〜!ちょっと危ない?
やばいぞ、アナキン!?

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画像2ではやや明るめの肌の色を薄く重ね塗り。
その際に鼻の下、顎の下、首もと、目元辺りにシャドー色も入れていきます。
うつろだった瞳もダークグリーン系でピシッと締めましょう、アイライン辺りも同時に処理するとしっかりとした目になってきますので、イメージが掴みやすくなります。
前段の目とは全く別の物になっていますよね〜?

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画像3ではまだまだ大雑把ですが、ハイライト部を更に立ち上げて全体的に明るい雰囲気に。
同時に髪の毛もシャドー部とハイライト部を描き込んでいきます。
この時点で全くアナキンには思えない、ですか?(笑

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画像4更にハイライトを足して行きながら、柔らかな印象の肌に仕上げて行きます。
シャドウ部も同様に必要箇所に同様の処理を施します。髪の毛も全く同様の処理を。
目元も柔らかなおっとりとした印象になるまで塗り重ねて行きます。
この時点で瞳の虹彩や瞳孔も施します。
始めの危ない子供のイメージがかなり人っぽくなってきていませんか?
それはそれとしてもまだ似ていない?ただの可愛い外人の子供??でしょうか。

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画像5は左から画像1〜画像4までの全身を並べた状態。
主に頭ですのでこうして並べてもその変化は解りにくいかも、ですが、何となくでは有りますが、結構変わってきたとは思いますです。
次回は顔と同時にコスチュームにも色を施して行きます。

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2012年5月27日 (日)

アナキン その1

さて今回から新企画の始まりです。
とは言っても前回までのゴラムがちょっと長過ぎたのもあった為に、飽きた感も強いかも?
という事で、新企画は端的に終わらせながら次から次へと移行して行く、つもりでは有りますが…(笑。新ネタのお題は、ずばり「アナキン」。
既に公開から12年の歳月が経つスターウォーズ エピソード1、この春3Dとして改めて公開されたのでご覧の方も多いのではないでしょうか。
アナキンと言えばルークの父にしてあのダース・ヴェイダー本人でも有る訳で、全編通しての主役とも言える存在な訳ですから大変です。

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画像1は12年前の公開当時に真っ先に商品化されたハズブロの12インチアクションフィギュア、12インチとは言っても子供なのでスモールサイズですが…。
それにしてもこのパッケージの中での格好はどうしたものなのでしょう?どう見ても主役とは思えない扱い?
そして当時の価格で3,800円、高いと思うか安いと思うかは個人差があるでしょうが、現在では一時の投げ売りが祟って、今後価値が出るのでしょうか?

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画像2上の物よりも後発で発売されたアナキン。
装備も増え、フィギュアの造形もまた手が加えてある辺りが心憎いです
。ただしどちらも似ている様な似ていないような?商品化されている事自体が重要な訳で、クオリティーは2の次?
出来は良いのですが。こちらも非常に惜しい事になっておりますが…。

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画像3の左がアナキン役のジェイク・ロイド君。
右はその後成長したご本人。
あの愛らしさはいったい何処へ行ってしまったの?

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画像4は今回のお題の張本人のアナキン。
格好がややみすぼらしいのは、この格好の時点ではまだ奴隷という設定な訳です、よね。
その後にダース・ヴェイダーになってしまう事など誰が想像できるでしょう。
造形的にはよく出来ているものの、成型色の肌の雰囲気は全く持ってお人形さんです。
しかも顔と手の材質の違いで色も妙な事に!
12年の歳月をまたいで今回メデタク開封されたにもかかわらず、ずいぶんな言われ様です。
ただしこの衣装、エピソード4のルークの衣装を意識はしているようですよね。感慨深いです。

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画像5はお顔のアップ。
お目々がとっても愛らしいお人形さんですが、アナキンなんでしょうか?本当に?
じっくりと見ていると、ちょっとは似ている気がしてしまうのもこれまた悔しいものが有ります。
コヤツが今後どう変化して行くのか。
早めの展開予定ではありますが次回以降に乞うご期待!
※あまりに過大な期待はご遠慮願いますです。


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