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2012年4月15日 (日)

ゴラム(スメアゴル) その7

さてさて、春も一段と勢いが増してきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
いよいよゴラムの塗装のキモ部分、目の塗装も最終段階です。
眼球自体は前回でほぼ完了しましたが、目となるとあとひと手間、と前回申しました。
眼球自体のクリア塗装の際に生じるその周辺(瞼)と隣接する部分のクリア塗料の回り込み(流れ込み)が原因で生じる境目付近の不自然なクリア塗膜の形成。
簡単に言うとコップに注いだ水の表面のガラスと接する部分の盛り上がり状態と同様な現象で、表面張力や界面張力的な物理のお話によって起こるもの。クリア表現の手法で有効ないくつかは以前にもお話ししましたが、まさに今回の現象の対処を考えた際に、手間はかかるもののアクリルクリアでの積層塗装が有効と思われる訳なのです。

G71

画像1の①はそんな現象によって出来た不自然なテカリや移り込み部分。
涙目に見える原因にもなります。その対処は実は至って簡単でして、気になる箇所にその近辺の色を塗ってトリミング処理をすれば解決です。
前置きが長い割に解決方は至って簡単なのですが…。

G72

画像2は瞼周りのトリミング処理を行った後の状態。画像サイズが小さいのでその差は解りにくいですが、光の具合によっても大きく変化する部分なので、この辺りは機会が有れば是非生で見ていただきたいものです。

G73

画像3はお約束(?)のアップ。目元が完成するとその他もググッと引き立って見えるから不思議です。
何かを訴えかけて来るかの様な目、見ている人を引き込む事が出来れば制作意欲も更に向上する事でしょう。
やはりフィギュアにおける目の重要性はとってもとっても重たい部分であるという事ですね。

G74

画像4は私の今までの作品の幾つかから目元を集めてみたものです。
モチーフやスケールが変われば当然その表現方法は変わるものの、作業の基本は同じです。これらもすべて今回のゴラム同様の作業で完成したものばかり。
上のどれもが映画絡みの物ばかりなんですが、すべてが解ったらかなりの映画マニア、かも〜!?(笑。
どれも毎回が悩んだあげくの仕上げなのですが、それぞれの個性、目元だけ見てもかなり出るものですよね。
同じ造形でも、塗装表現のみで感情までコントロールして表現できる、様に、なってみたいものです。精進有るのみ、ですね〜。

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

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