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2012年4月22日 (日)

ゴラム(スメアゴル) その8

前回で目元周りの塗装が終了いたしました。
今回はその間止まっていました全体のその他の部分です。
まずは腰布、そして右手で掴んでいる魚、そして足元のベース部分です。
この辺りまで来ますと有る程度同時にサクサクと進めた方が効率が上がるというものです。
しかもフィギュア自体の塗装がほぼ出来上がっていますので、全体で見渡しながらのバランスを取る意味でも、あちらこちらを一気に同時に進めちゃいましょ、って事です。

G81

画像1腰布も再度茶系で下地塗装。
おいおい古びた布らしく仕上げて行きます。
ベースは濃いめのグレーにて下地塗装、この段階では完全に黒でも良いのです。
今回のこのベースの場合には暗い色味から徐々に明るめの色味で立ち上げて行く手方をとった方が効果的だと思われるから、です。
当初のオリジナルではうるさいほどに鮮やかなコケ部分のグリーンにもダークグレーにてウォッシング的に処理、暗めに、彩度も落としておきます。
手にした魚は気持ち程度にブルー系で、薄めに処理。

G82

画像2下地の色よりもやや明るめのグレー、所々に色味の変化として赤やブルーなどの色味もランダムに配色します。
グレーは数回に分けて徐々に明るめにドライブラシの要領で立ち上げて行きます。
今の段階ではややコントラストがキツイ位でもかまいません、コケ部分も同様に処理して全体的に馴染ませて行きます。

G83

画像3前段階で強めに思えるコントラストはその後全体的に濃紺系のブルーでうっすらとフィルターを掛ける感じで処理。
コントラストが一段階落ち着いて行きます。
必要に応じて同様の処理を納得いくまで繰り返します。
更に明るめのベージュ系にて薄めに全体にドライブラシ。
更に必要に応じて各部所にランダムに色味の変化を描き込んで行きます。
ここまでで岩らしい感じが結構出てきました。
腰布もシャドー部やハイライトを数回に分けて塗って行きます。
魚は濃いめのブルーを薄めに数回塗り、ひれ部分との色味の変化も付けておきます。
パール系のエメラルドグリーンだった魚が青っぽくなり存在感が少し増した気がします。
個人差はありますが、この辺りで完成としても問題はないのかも。
私の場合はまだ細部の描き込みや色の調整が必要と判断、なのでまだまだ続く事に…。

G84

画像4は、左からオリジナル、画像1、画像2、一番右は画像3の背面からの岩の状態です。
並べてみるとその変化の程が判断しやすいですね。
やはりこうしてフラットな色味に色調の変化や細部の情報が増えてきますと、作品に厚みが出て来るのは、絵画の描き込みと通じる部分が多いのかもしれません。
プラスして行く作業は資料もさることながら作者の思考が大きく反映していると言えるのかもしれませんね。
ダヴィンチはその一生をかけてモナリザを描き続け、生涯完成には至らなかったと言います。
深いものが有りますです。

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

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