1/6ビネット その3
前回に引き続き、その後もちまちまと手が掛かっています。
おおかた基本塗装は済んでいますので、スクラッチ等の引っ掻き傷や汚れ、痛み具合やヤレ具合を納得いくまで書き込みながらリアル感を高めて行きます。
1/6ともなりますとほぼ実際の物に近い表現が出来ますので、資料や身の回りで参考になるものをよく観察しながら進めましょう。
画像1は前回もお話ししましたが、それぞれの物の材質や、使われ方によっての違いを個々にどう見せて行くと効果的なのかを考えます。
同じ金属でも鉄とアルミの違い、さびや汚れの違い、同じ物でも適材適所での艶の表現の違い、大まかな光と影の表現。
考えだすとキリが無い訳ですが、そこはあくまで小物としての存在感を高めながら全体のバランスを考えて行く必要があります。
バランスを見ながら、どう「らしく」して行くのか、ですね。
画像2、金属は金属らしく、革は革らしく、布は布らしく、木は木らしく。
それぞれがきちんと主張し合いながらもひとつひとつの道具としての「物」として存在感をアピールしながらメリハリを付けて行きます。
やはりここでもやり過ぎにはご注意を。
画像3では、あくまでも作り手の拘り、なのですが、実際に最終的には見えなくなる部分にもしっかりと手を掛けておくと、自分自身だけの楽しみにもなったりします。
他人の方に見ていただいた時のネタとしても役立ちます(笑。
ブーツの底なのですが、しっかりとステッチも表現してあり、ややオーバー気味な鋲もしっかりと塗り込みました。
画像4はMG-34。前回の時よりも質感が追加されています。
つや消しのブラックやガンメタル、シルバーをメインに、凸部には鉛筆の芯で質感を出します。
画像5の小物類にも質感を高めるように、更なる細部の調整を。
画像6は前回のベースワークが進んだ状態。
枯れた草や生きた草の表現を追加しました。
今回は緑に着色した紙を細切りにして1本1本植え込んで行きました。
こんなわずかな量なのですが、今回のビネットの中ではもっとも時間のかかってしまった部分なのでした。
画像7は後ろに当たる部分のアップ画像。
草の緑も数種類用意し、長さや形もそれぞれが違った扱いでより自然に見えるようにしてみたのですが、如何でしょう。
という事で次回は完成形態をお見せいたしますです〜!
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