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2012年11月

2012年11月24日 (土)

ロボット ハック その1

皆さんは「キャプテンウルトラ」はご存知でしたでしょうか?
初代「ウルトラマン」終了時、ウルトラシリーズの新たな展開として登場した番組で、その後の「ウルトラセブン」開始までの間、密かに期待の高まった宇宙物。ネタが古すぎですよね〜!?
私でさえその記憶はおぼろげな事になっております。
しかし、リアルタイムで見ていた者としては、間違いなくウルトラマンに続くヒーローものではあったのは確か。
今目線で見ると、歴史に消えた一瞬だったのかも知れません。
今回のネタは、その中に登場する怪力ロボット ハックを取り上げる事に、またしてもドン引きネタかも!?ですね〜…(笑

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画像1は私がこよなく愛した当時ののウルトラもの集大成とも言えるレコードのジャケット、それこそすり切れる程聴いた物です。
キャプテンウルラの主題歌、子供心に当時の他とは全く違う何かを感じた物でした。
壮大な宇宙のスケールを表現していたと言うか。後に音楽の担当が冨田勲氏と知り納得です。
ジャングル大帝やリボンの騎士なんかも明らかに他とは違っていましたもんね〜。
そんな意味でも私にとっては特別な存在だったのです。

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画像2は他で出ていたレコードのジャケット。
当時はいろいろな会社からこうして販売されていたのですね、なんだか不思議です。
しかも各社のジャケットのノスタルジックな出来映え、このネタだけでもいつまでも話しが尽きそうにもありません(笑

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画像3は当時の映像の一部より。ロボットハックがなんとも愛嬌たっぷりな存在。
画像右のキケロ星のジョー役が小林稔侍氏なのも結構有名なお話。

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画像4当時の怪獣玩具系として売られていた懐かしい関連商品。
リアルさとは全くかけ離れていた当時のソフビ。当時はそれが有る、だけで幸せでした〜♪
今では単に懐かしい貴重な当時モノなんでしょうね、詳しくはよく分かりませんが親しみは伝わりますです。

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画像5が今回のお題のロボット ハックのオリジナル状態。復刻物としてマーミットから売られたマルサンのソフビ。
販売当時はバブル後の為か、かなり高額でした。
今回の物は無塗装バージョンですので、作業がラクチン〜♪一見チープな懐古主義的な代物、これが一体どうなる事やら、ですね。
あまり期待しないで見ていただいた方がよろしいかも…。

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画像6はさっそく作業開始。
今回は造形には敢えて全く手をかけない事に。
まず手始めに成型色に近いグレーで下塗りです。
オリジナルと比べても単に艶が消えた程度なのです。

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画像7では下塗りの上にガンメタ色を結構薄く融いて塗って行きます。
全体的には銀塗装の割合が多いアイテム、今の段階ではシャドー部にガンメタを施しておく、と言う訳ですね。
この後明るい銀や細かなシャドー&ハイライト処理の行程になって行きます。
こんな懐かしモノも、この後かなり変化して行く予定なのですが…。

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2012年11月17日 (土)

スケーターズ マミー その5(最終回)

さて、ミイラ男君も今回でラストです。
本来怪物としての存在だったミイラ男、その題材の造形物は何十年もの間にいろいろと生み出され続けていますし、現在でも少数ながら新製品としてお目見えしています。
そんな中での今回取り上げたアイテムはその派生派としての位置づけに当たりますが、オリジナルの雰囲気を守りつつのデフォルメ、そしてスケボーというスタイルとの新展開という意味では、模型的な意味からも結構面白い物のひとつなのではないでしょうか?
こんな物がもっと続々と出てくれるとうれしい物ですが、商業的には売れてなんぼの世界。
今後も出ては消え、が繰り返されるのでしょうかね〜!

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画像1は完成のぐるり全周その1。
前回までの物に、細部での補足や微調整の塗装を加えた完成系。
全高で70mm程の小さめのアイテムですが、こうして完成しますと、やはりリペイントの効果がしっかりとお分かりいただけるのではないでしょうか。

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画像2は完成のぐるり全周その2。
小ぶりながらもしっかりとその存在感がアピールできているかと。
個々の素材の違いや色味、汚れ等の表現でデフォルメスタイルながらリアル感がプラスされた気がしますです。
これらのアングルではスケボーの底面や細かなディティールが見えないのがなんとも残念ですが…ある意味楽しみのツボなのかも!?(笑

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画像3は作業進行中の定番アングルの一枚です。
敢えて全体的に彩度の弱い暗めの仕上げになっています。
この辺りはあくまでも個人的な好みでよろしいのかと…。
当初のオリジナルと是非比べてみてください。その違いは明らかの筈。
造形的にはトイと呼ぶにはあまりにもの出来の良さですので、当然ながら効果の上がる要素と言えます。
リペイントの奥深い楽しみが少しでも伝わると良いのですが、如何なモノでしょう。

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画像4はお決まりのシチュエーション撮影(?)の絵。
今回はギャラリーを携えて、夜のストリートで華麗な360キックフリップを決めているマミー!、と言った所でしょうか。
元もとの動きのあるポーズとそれに合わせての背景の存在で結構雰囲気は出ているのでは?
模型好きの方は実際にこんな事をしていると、作業に支障が出てしまいます…。

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画像5ではついにX-GAMEへの出場にて空高くエアーを決めまくるマミー君。
実際には影の位置からもお分かりの様に、出力の画像の上に置いただけ、なのですが。
細かな部分は目をつむって見ていただいて、こんな躍動感ならば、個人的にはインラインスケートやスノーボード、BMXでのミイラ男君の華麗なスタイルも見てみたい物です。
こうして、完成したミイラ男君は今日もひとり、空高く飛び交っているのでした。

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2012年11月11日 (日)

スケーターズ マミー その4

今回のアイテムはスケーターズと言うくらいですからスケートボードに乗っている訳でして、コスチュームもそれなりの格好。
となると、肝心のスケボーもその重要性は自ずと高まる所です。
かくいう私も日本のスケボーの黎明期から第三ブームに至る迄の間乗っていた事も含めるとオリジナルのままで許せる筈もありませんです〜!
基本的な仕様は昔とほぼ同じですが、デッキのサイズや形状・ウィールの形状・材質そしてベアリングの質等細部に関しては時代と共にレベルアップして来たスケボー。
今回の物は第2ブームから第3ブームへの過渡期の物とも言える状態。そんな事はどうでも良かったでしょうか?(笑

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画像1はオリジナル状態。
デッキのベースやウィールの状態がなんとも悲しげな事になっております。
スケボー自体はこのアイテムにおいてはオマケ程度と言う事でしょうか?
トラック部の構造が実物をほぼ再現しているだけにもったいない所ですね〜。

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画像2、まずは手始めにデッキサイドと裏面をコスチュームの色に合わせて塗装します。
ウィールもやはりここはアイボリー系が定番と言った感じでしょうか。
デッキ裏面のプリント部、出来も良いので、ここはできるだけ生かすように塗装しておきましょう。
これだけでかなり印象が違って来ました。

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画像3ではデッキやウィール等の煤けた汚れを表現します、ウィール側面の髑髏部分は赤にて塗装。
トラック部はもちろん金属色で表現。で、今回の最大のポイントとも言えるのがデッキサイドの表現なのです。
デッキ自体は数枚の板を張り合わせて作られた合板製が主流ですので、合板らしく何層かの層を色を変えて表現します。
これだけでかなりリアル感がパワーアップ!?の筈ですが…。ウィールがでかい?ですよね〜!

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画像4あではあちらこちらの傷や汚れを更に追加して行きます。
そして極めつけ、デッキ表面、ここは滑り止めを再現する為に、180番の紙ヤスリを利用して貼付けます。
実際の物もほぼヤスリ状態の物ですので全く違和感がありませんです!ついでにここにも簡単な汚れを施しておきます。
で、スケボー自体の完成!ん〜、大変身に我ながら満足。

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画像5フィギュア装着の裏面からの絵。
実際には完成して置いてあるだけでは決して気の付かない所ではありますが、ここは自己流のこだわり、という物です。
フィギュア自体もなんだか生き生きして見えてくる気がしますが…果たして。
まあ、生き生きしたミイラ男というのもなんだかなぁ、と言う事ですが。
さて、ここまで来ると完成迄は後わずか、次回完結をお見逃し無く(笑

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2012年11月 4日 (日)

スケーターズ マミー その3

さて、今回もミイラ男、その続きです。
この段階で6歳の子供に見せた所の反応なんですが、「あっ!、スケボー!!カッコいい〜♪」おお、スケボーは分かるのね。
この乗っている人は知ってる?と聞くと、「知らな〜いし、なんか怖い!でもカッコいいかも!」という返事。
なんだかよく分からないけれども、スケボーという共通認識から湧いてくるイメージがそんな言葉となったのかもですが、怖いという言葉にはしっかりと不気味さも認識されていたようで、トータル的にカッコいいという部分には思わずニンマリ。
全く予備知識のない方に見ていただく際の素直な意見、作る上で参考になりますね〜!

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画像1、前回に加えてあちらこちらに手は入っていますが、全体の発色を上げる為にビビットな黄色を全体的にフィルターを掛ける感じで軽く塗ります。前回までのハイライト部分の白っぽさが気持ちベースの色と馴染んできます。
汚れや傷等も更に加えておきます。

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画像2、ここからは恒例の目の塗装。
まずは画像左、全体の中で唯一オリジナルのままだったオリジナルの塗装の状態の目。
ほんのりと光沢も有り、このままでもいいのでは?的な状態ですが、やはりフィギュアの肝となる目ですのでしっかりとリペイントいたします。
で、画像右が下塗りに白を塗った状態。
できればもっとしっかりと塗った方が後の作業が楽なのですが…。
同時に口元の舌や歯にも変化をつけて行きます。

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画像3、左画像が更に瞳部分の下塗り、目安に瞳孔もちょこんと入れておくとイメージが掴みやすいです。
白目はムラだらけ〜、ですが…。
画像右では瞳の虹彩のグラデ表現、ぼやっとした雰囲気がいい感じ?目尻や目頭の表現も加えておきます。

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画像4更に色味をはっきりと濃いめに境界部も際立たせて行きます。
当初のオリジナルよりも一回り小さくなった瞳。
現実的な人の目らしい雰囲気になって来ました。
そして画像右は仕上げのクリア塗装。いつもと同じように何回も重ね塗りです。
撮影のライトもしっかりと反射してくれています。同時に舌や歯にも同様の処理を。
わずかですがリアル感に磨きがかかった気が…。

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画像5では更にクリアが重ね塗りされて目元の完成です!
不気味さに拍車がかかってデフォルメされた目元もその雰囲気にかなりの変化が生まれました。
口元もしっかりと存在を主張しています。
今回は割合簡単な目の塗装で処理しましたが、注意深く虹彩等も描き込むと更に臨場感が増すこと間違い無しです。
目の塗装と同時に全体のあちらこちらにも色味が追加になっていますので画像で探してみてください。

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