2011年12月16日 (金)

はじめまして

皆さん、初めまして。

スジボリ堂さんより依頼を受け連載することになりました「マサ」と申します。

こちらの関係者の方からお声を掛けていただきまして、私のライフワークであります「フィギュア制作」に関する内容をブログという形の中で、主に「フィギュアの塗装方」などをご紹介していくという事になった次第です。

「マサ」って誰?「フィギュア」ってどんな?本当に分かりやすく、役に立つの?等、ご覧いただく方には多くの疑問が有るかもしれません。
その辺りの詳しい事は追って明かされていくという事でよろしくお願いいたします。

元々、「フィギュア」という意味は、「人の形を模したもの」だそうです。

しかし、現在では「フィギュア」と一言で言ってもその意味合いはかなり多岐にわたって表現される事が多くなってきました。
スケールモデル等のプラモデルやガレージキットとしての「フィギュア」はもちろん、TVや映画、アニメやゲーム等のキャラクター物としてのガレージキット、及びそう言った類いの物を扱ったおもちゃ、玩具としての完成品。

一時の凄まじい勢いはないものの、まだまだ衰える事のないおまけや食玩・プライズ関連の「フィギュア」など。
過去から現在に至る迄のありとあらゆる「フィギュア」を、一言で言い表す事など到底不可能と思われるほど多様化しています。
モチーフになるテーマ自体や、また素材の多様性も日に日に増加の傾向にあると言えるでしょう。

今までに私が手掛けてきたものと言えば、スケール物としてのAFV系の代表的な1/35のインジェクションやレジン・メタル物のキット(一般に言う兵隊さん系)を筆頭に、歴史物に偏ったヒストリカル系フィギュア、映画やTVのヒーロー物、モンスター系、クリーチャー系、お姐さん系(?)、1/6に代表されるアクションフィギュアなどが主だったところと言えるでしょうか。
アニメキャラや美少女もの系は知識も乏しく、ほぼ無に等しいですが、この場を通して機会があれば是非チャレンジしたいと思っています。

ジャンルや素材の違い、技術的なスキル、仕上げる方向性のベクトルなんかも人それぞれで違う事と思いますし、違って当たり前!
そう言う意味でも単にフィギュアの塗装法と言っても決まり事など一切無いと言えるのかもしれません。

仕上げるまでの全てが、自身の納得する物で、方法で、自由な発想で表現していくべきと私は考えます。

自分だけのオンリーワンを目指す、その為の、あくまで参考程度に道しるべとして、参考にしていただければと思います。

今後一年にわたり連載の予定ですので、なにとぞ気長にお付き合い頂ければ幸いです。

今回はご挨拶という事で、お恥ずかしい限りですが、私の製作したフィギュアの一部をご覧いただきます。


左画像
ドラゴンの1/35ボディにホーネットのヘッドを使って雰囲気を変えてみました。

右画像
ミニアートの1/35ロシアの戦車兵、従来に無い味が満載のフィギュア。インジェクションとは思えない出来です。
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左画像
SOL MODELの1/8ソフビ製ファンタジーフィギュア。最近はガレージ物のキットも見かけなくなりましたが、
世界に目を向けると、まだまだ掘り出し物がいっぱいです。

右画像
AVP2のプレデター。1/6位のABS樹脂製のプライズ品(ゲーセン用)です。色はブラック一色の成型色でしたが、ガレキの感覚で塗装してみました。昔のガレキ物より造形もリアルで、パーツ分割もかなりの数になってます。
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ヒストリカルもの2点
左画像
アンドレアの54mmメタル素材。映画「王になろうとした男」のS・コネリー。ネタがマニアックですが、価格もいいお値段で、これ一体で上のプレデターが2・3体ゲットできちゃいます。

右画像
ペガソの54mmメタル素材。中世のテンプル騎士団の一人。大人のホビーがここに感じられます!(笑
世界中にはこんな事がお好きな方がわんさかいらっしゃるのです!
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左画像
アンドレアの映画もの、54mmメタル。ダンスウィズウルブスのK・コスナーです。南北戦争好き(?)や映画ファンにはたまらない物が…。

右画像
アートジローナの54mmメタル製の南軍兵士、ヒストリカルフィギュア界に新星のごとく登場したラットレの原型による素敵なフィギュア。
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ブラームスのバストモデル。ダイソーの百均もの。偉大な音楽家シリーズとして現在も入手可能。
物はただの石膏増の置物ですが、塗装するとこんな感じに大変身。練習用にももってこいですね。
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食玩の七人の侍。現在も模型界で活躍中の平田氏原型の素晴らしいアイテムがなんと食玩で入手できました。
1/35スケールで複合素材ですが、オリジナルの塗装を剥離してのリペイントです。何ともありがたい世の中です。
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ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2011年11月15日 (火)

マサさんを紹介します

本日よりマサのペインティングワールドを連載して頂くことになったマサさんこと
深谷成宏(ふかやまさひろ)さんを紹介します。

深谷成宏さんは芸術系の大学を卒業後、約30年間デザインの仕事に携わり、
現在は札幌市内でデザインスタジオエムズを経営されています。

デザインの仕事の傍ら、フィギュアの造形・塗装も手がけ、模型誌の作例もこなす等、
北海道内はもとより、日本国内でも精力的に活動されています。

大学で美術を学んでいることもあり、フィギュア塗装と言うよりも、立体物をキャンバスにした
絵画と言った方が正しいかもしれません。

当ブログでは、美術の基本を元にした、マサさんの塗装技法を紹介していきたいと思います。

マサさんは、「基本さえわかれば誰もが美しい塗装ができます。上手い下手にこだわらず、
フィギュアの塗装・造形を楽しんで頂ければ・・・。」と言っていました。

スケールモデラーはもとより、ガンプラ・カーモデルその他のジャンルの方もお役に立てると
思いますので、ご愛読の程よろしくお願いいたします。

マサさんを知って頂くため、数多くある作品の一部ではございますが、ご紹介します。


左画像
近年のタミヤの1/35将校のフィギュア。昔の物と比べてもしっかりとした造形で
彫塑の様な出来映えです。

右画像
ドラゴンの1/35インジェクションにヘッドをホーネットに換装。古いキットですが存在感が有ります。
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左画像
アンドレアの1/10バストモデル。メタルとレジンの複合キットで価格も高価になりますが、
その分、仕上がった時の存在感は折り紙付きです。

右画像
ジャガーの1/12ドイツ親衛隊将校のレジン製バストモデル。マイク・グッド原型の素晴らしい
造形で、緊迫した空間さえも演出してくれます。
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スターウォーズのエピソード1に登場する「ワトー」
当時子供向けのアクションフィギュア(玩具)として販売されていた物をリペイントしています。
仕上がってしまうと、おもちゃにはみえません。
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食玩の類いの1/20クラスのライダーの怪人のゲバコンドルと蜘蛛男。
ベタ塗りをリペイントすると見違える物に変身です。
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以前百均で売られていた全長30cmほどの塩ビ素材の恐竜のスケルトン。
子供用のおもちゃもマサさんの腕にかかればこのとおり。
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ペットボトルのおまけです。コーラのキャップに乗っていると言えば大きさが想像できるでしょうか?
小さい物は一度元の塗装を剥離するとリアルなディティールが出てきたりするので、リペイントの効果は抜群です。
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