アトリエイットSW-3 その3(最終回)
ここ数日は、寒いですよ、北海道。オホーツク辺りでは雪も降っていたようですし、何なのでしょう?内地では真夏の暑さだと言っていますが…(泣
そろそろ大通り公園あたりでもライラックも咲き始めている訳ですが、北海道には「リラ冷え」という言葉が有りまして、春の陽気も増した頃のこの時期、グ〜ンと冷え込むという昔からの教えなのです。毎年ズバリと当てはまる先人たちの言い伝えですが、あまりの寒さにストーブにも再度火がともってしまいますです。春なのに、切ない時期なのですよ〜♪お〜さぶっ!!
この次期静岡では恒例イベントのホビーショーが開催中ですね。お仲間さんたちもみんな一同に結集してのお祭りに酔いしれているようですよ!
そんな中、One-Stepさんで行われいるアトリエイットのコンペのFB上での投票も本日が最終日、みたいです。それに合わせてのお嬢様も今回で完成ですよ!
画像1、タンクトップの花柄その1。
今回はタンクトップの花柄を描いて行く流れをご紹介です。
前回お話しした今回のお嬢様の重要ポイントの一つの見せ場、でも有ります花柄模様のタンクトップ。割合単色での塗装が施されがちなフィギュアの衣服ですが、実際の生活の中では色々なプリントが施された物がほとんど。Tシャツなんかも無地の物よりもワンポイントのマークやロゴをあしらった物や全体プリントの物、デザイン要素のプリント物が多いのではないでしょうか。
ならばフィギュアのコスチュームにおいても重要なのではないですかね。ただし、とっても敷居が高い事にはなるのですが…(笑
左は前回までの白無地の状態。右がお花の下書き状態です。
画像2、タンクトップの花柄その2。
左画像では下書きの上に花の赤みを徐々に描いて行きます。同時に葉っぱ模様も描き込んで行きますよ。どちらも一気にベタッと塗り込んでしまうと全体の調子の修正が利かなくなるので、薄めに少しずつ塗り込んで行きますです。
右画像ではさらに色味を上げて行きながら花や葉っぱの細部に調子を加えて行きます。
画像3、タンクトップの花柄その3。
花や葉っぱの細部をさらに描き込んで行きながら、色の調子も整えて、全体のシャドー部にあたる箇所には薄めの黄色にて陰を施して行けば出来上がりです。
単調な作業なのと全体のバランスをとって行くが重要なのですが、根気よく続ければそんなに難しい事ではないのです。簡単な絵を描いて行く、という感じ…。
画像4、完成その1。
髪の毛や衣服のエッジ部、手足の爪や細かな部分をチェックしながら色味の調子をバランスをとりながら進めて行きます。後はお顔のお化粧表現もさらに加えて行けば完成です。
スカートのデニム部分も色味は同時に調整が続いていましたよ。
画像5、完成その2。
なんとも均整のとれたポロポーションのお嬢様、夏を迎えての元気なパワー、華やかな夏衣装を身にまとって、さあ、これから夏を満喫!と言ったイメージ、ですね。
ひとえに原型の良さによる物なのですが、本当に恵まれた時代です(笑
画像6、完成その3。
何度も言いますが、今回のお嬢様のポイント、花柄模様のタンクトップ、デニム生地のスカート、そしてコルクソールのサンダルです、よ!もちろん肌の塗装やお顔への気使いは言う間でも有りませんが…。
で、完成なのでした!!
画像7、背景付き画像その1。
まずは爽やかなグリーンの布地のイメージをバックに、のカット。背景の色味や設定次第でフィギュアの存在感も大きく変わる物です。完成後の画像としての意味合いも変化するというもの。とっても重要だと思いますです!
画像8、背景付き画像その2。
バストアップの拡大画像。あどけなさの残るお顔立ちに髪の毛を搔き上げるしぐさ、少女から大人の女性に変わりゆく、まばゆい煌めきを放つ一瞬、なのかもですね。
お顔全体には最終的にお化粧表現が施されたので、大人の色気もやや感じ取っていただけるかと。ん?ケバい??(笑
画像9、背景付き画像その3。
お外でのレンガの建物をバックに、の一枚。アクティブに夏を楽しむ的なファッション雑誌によくあるカット、みたいな…(笑
正直、時間の制約上本当に細かな部分はまだ完全には処理されないまま旅立った今回のフィギュア、帰宅後には再度お手入れが必要なのですね。
画像10、今回の決めの一枚。
アングル的にはやや無理も有るのですが、爽やかな日差しの差し込むお部屋の中でのショット、という感じの一枚です。
今回はコンペ参加という事でほぼ突貫工事的な作業でしたが、やたらとテンションがアゲアゲ状態になりました。各種のイベント参加という行為自体が何かしらの制約の上に成り立ち、その中での自己解釈も普段とは全く違うモチュベーションになる物です。普段自分のやりたい事をやりたいようにやっている感覚とは全くの別物。こうした状況、徹夜に近い状況下に於いても、非常に心地良い物が有りますよ。
様々な機会で、皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
素敵な場を与えてくれた原型師の林浩己氏には、この場を借りて感謝申し上げます、です。
さて、夏もそろそろ目前ですよ!次は何を作りましょうかね〜?
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