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2017年8月27日 (日)

ベロキラプトル 全身スケルトン その4(最終回)

流石に朝晩はめっきりと冷え込んで来た札幌ですが、日中は結構な暑さが…。しかも雨模様も伴うと、かなり湿度も高い感じに。湿度が高いと我々道産子には辛い暑さになる訳です(泣 模型的にも結構影響してしまいますよ。特に塗料の乾燥には大きく影響します。その辺りは何かの機会にお話しするとして、今年はいろいろな意味での天候不順が生活にもかなり影響しているのは間違いのない所。この後の年末に向けて、じわりじわりとその余波が襲ってこなければ良いのですが…。
話は変わりますが、昨日、木下大サーカスの公演も終わりに近いと言う事で行ってまいりました。めったにそんな催しに足を運ばなくなって久しいのですが、朝早くから既に1000人近くが大行列で待ち構えている状況、人ごみの苦手な私には心身ともに疲弊してしまったのですが、始まってみるとその演出法なんかは昔とはかなり変化しているのにはビックリ!テレビでは味わえない生の迫力には改めて感動さえ。たまにはあちらこちらに足を運ぶようにしなければと、改めて思った次第です。
さて、ラプトル君の前身スケルトンも最終回です。


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画像1、最終作業 その1。
いよいよ最終段階の作業です。
とは言っても今までの作業の繰り返しと、全体の最終チェックでの作業なのですが。
そこそこのサイズですから部分部分に拘り過ぎて全体としてのバランスに違和感の出ている箇所等をしっかりとチェックしていきます。


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画像2、最終作業 その2。
全体を見渡していくと必ず妙な所が見つかりますよ。冷静に、客観的な目線で確認していく事が大切です。こんな感じで完璧!などと思っても、改めて見直したり時間を置いてみて見ると必ず粗は見えてくる筈です。


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画像3、最終作業 その3。
各部のシャドーやハイライト部分なども改めて不自然な所がないのか、しっかりとチェックしていきます。
更に細部の描き込み部分にも足りない所がないか、追加した方がよくはないかと疑念の目で確認していきます。


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画像4、最終作業 その4。
頸椎や肋骨等の似た形状が続く箇所も要チェックです。繰り返し作業で妙に慣れた作業で流しがちな部分でもあるからですね。
傷やひび、その他の汚れ等も必要に応じて追加作業を加えていきます。
完成以降でもこんな感じで見直してみるのも良いかもですよね。
意外な部分が見つかってしまうかも!?(笑


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画像5、完成 その1。
今回は展示用なのでしっかりとベースを装着します。ディスプレイの趣旨が博物館的なイメージを狙っていたので、他の作品と合わせて質素な形状の木板に艶消しのブラックにて塗装した物を使用する事に。


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画像6、完成 その2。
制作時から付けていた支柱をしっかりとベースに固定、1本だと安定性に欠ける為に足の目だたない部分にも軸打ちしてベースに固定します。あくまでも目だたないようにと言う所が重要です。。


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画像7、完成 その3。
普通はもっと豪華な木目も活かした艶有りのベースがより作品を際立たせる所なのですが、今回はあくまでも作品自体の存在感を重視、単品展示ではなく恐竜物をいくつかまとめて統一感を出す目的なので、こんな質素な、それでいて品のある雰囲気も効果的かと。


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画像8、完成 その4。
ベースに装着していろいろな角度からもチェックしてみると良いですね。気が付かなかった粗も見えてくる場合も!?(汗


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画像9、完成 その5。
あくまでも情報量の多い頭部には見る人の目線が行ってしまいますから、この辺りの仕上げには十分気を使ってあります。見るポイントを設定しておく事も制作時のコツにも繋がりますよ。


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画像10、完成 その6。
モールドに沿った部分やモールドの無い箇所への描き込み作業等の相乗効果で、どんどんそれらしくなっていくのが制作の上での楽しみでもあります。当然サイズに合わせた使い分けなんかも必要になっては来るのですが。


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画像11、完成 その7。
骨らしさをもっとも感じる箇所の肋骨部分も手は抜けません。似た形状が繋がっていますが、一つひとつの表情を形状や塗装によって個体差を演出しておくと、完成時の格が上がって来ると言う物です。あくまでも工業製品の既製品ではないと言う、主張、こんな部分へのこだわりも見る方々は以外に察知してくれるものなんです。


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画像12、HMEでの展示風景。
HME2017の会場にて展示された光景です。
後ろの大きなヘッドも気になる所ですね!?(笑 こちらは次回でご紹介予定です。
展示の趣旨や展示会場の客層、雰囲気等も考慮して展示のディスプレイ等を考えていくのも模型の大切な作業のひとつだと私は考えています。自身の思いの丈を詰め込んだ作品をより効果的に見せていくと言うのも、とっても重要な事だと思うのでありました!


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