2015年1月

2015年1月30日 (金)

皆様こんにちは!
さて先週に引き続きまして今回も塗装・ディテールアップその2を紹介をしていきたいと思います。
前回はエンジンや足廻りについてのディテールアップを紹介しましたが
今回は細部のディテールアップとして、ハンドルやステップにクローズアップします。

011写真①
まずは、右側のハンドル部分で、アクセルのワイヤーを取り付ける部分のダボを切り取ります。

写真②
真鍮パイプと洋白線を使ってアクセルワイヤー・テンショナーを製作します。
写真③
洋白線を90°に曲げ、4mmの長さに切り出した真鍮パイプを瞬間接着剤で固定します。
写真④

ダボを切り取った後0.5mmのピンバイスで穴を開けて製作したテンショナーを取り付けて
完成です。

次にステップ部分の紹介です。

018 写真①
ステップブラケットに六角ナットを使用してみました。
写真②
本来塗装をする部分に六角ナットを取り付けることで、塗装では難しい質感と精密感
を再現できたと思います。
写真③
続いてシフトレバーとリアのブレーキペダルの滑り止めの部分を再現してみました。
写真④
配線のつなぎ目の絶縁などに使用する熱収縮チューブを使って滑り止めを再現しました。
文字通り熱をかけると収縮するので、チューブの許容範囲であれば様々な径に対応できます。
熱をかける際はパーツを変形させない様に慎重に収縮具合を見ながらの作業が重要です。

というわけで2週に渡って紹介してきたディテールアップしたパーツを組み付けた車体が
こちらです。

05バイク模型の良はカウルを付けた状態も良し、外しても良しで2つの楽しみ方ができることだと思います。
またメーカーの演出的なことでしょうが、パーツやカウルをあえてビスを使って固定することで

バイクを組み上げるような感覚で製作という楽しみもあったりと、非常に楽しい要素
が詰まったキットだと思います。
次週はいよいよカウルの塗装・磨きや外装パーツの目立った部分のディテールアップを
紹介していきたいと思います。





ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂











2015年1月23日 (金)

今週は先週と比べて若干寒い日が続いたせいで、模型部屋の窓が結露し凍結・・・(;´д`)
塗装を始めようと換気の為に窓を開けようにも全くビクともしない。
それでも何とかようやくこじ開けて塗装開始!
暫くして塗装も終わり、窓を閉めようとしたら今度は開いたまま凍結・・・(´Д`;)
早く暖かい季節がやってこないかと切に願う私であります。
という事で今回もそんなことがありながら塗装・ディテールアップを施した作業の紹介です。
まずはエンジンのディテールアップからです。

010写真①
まずバイクキットで割と見逃してしまいそうなケーブル類に注目。
キットに付属のビニールパイプだと、若干太いのでここは0.4mmのリード線にすべて
置き換えていきます。
写真②
一つの例としてスロットル部分のワイヤーです。
本来はビニールパイプをダボにはめ込むのですが、そのダボを切り飛ばして0.5mm
のピンバイスで開口してリード線を瞬間接着剤で固定しました。
写真③
エッチング製のラジエーターホースです。
写真④
取り付けた状態です。
小さなパーツですが、存在感は十分にあると思います。
メカニカルに拘るのであれば、こういう箇所にも手を加えるといいと思います。

017写真①
クラッチカバー周辺のボルトに注目しました。

この部分はシルバーで塗装するように説明書には書いてありますが、
この部分にエッチング製の六角リベットを使って、塗装では再現できない質感
を表現します。
写真②
ボルト部分にすべて貼り込みました。
接着にはゴム系の接着剤で固定しています。
瞬間接着剤だと位置決めができず、白化すると見た目が悪いのであまり使いません。
写真③・④
エンジンに取り付けました。
大掛かりなディテールアップではないものの、質感やメカニカルな印象が強くなったと
思います。

では次は足廻り周辺のディテールアップを紹介します。

09_2 バイク模型では定番のブレーキロータの穴あけです。
フロントは特に目立つ部分なので、加工しておいて損はないと思います。

017_3 次は塗装です。
写真①
サーフェイサーを塗装した状態です。
写真②
チタンシルバー及びチタンゴールドを塗装後、マスキングをしてグラファイトブラックを
塗装しました。
マスキングにはサークルカッターを使用すると綺麗な真円のマスキングが可能になります。
写真③・④
塗装が完了したので、ホイールに取り付けました。
なかなかいい感じになったと思います。

022 チェーンの塗装について。
写真①
まず始めにチタンシルバーで全体を塗装します。
写真②
スプロケットをマスキングした後にメタリックグレーを塗装します。
写真③
次にマスキングテープの細切りをチェーンの中心に貼っていきます。
こうする事で視覚的に立体感を出すようにしています。
写真④
マスキングを剥がし、最後に筆塗りでチェーンのリベットをメタリックグレーで塗り
最後に立体感を出すためにエナメルのつや消しブラックを溶剤で希釈して筆塗りします。

027さて、今週最後の紹介はカウルのカーボン表現を今回はデカールを使わずに
塗装で再現してみました。
写真①
今回カーボンの柄を表現する方法として、ストッキングを使っています。
最初にベースとなるブラックを吹きストッキングを被せてメタリックグレーを
薄く数回に分けて吹きます。
写真②
カーボンの柄ができました。
色合いなどはクリアーブラックなどで調整できますが、今回はこのままでも充分
自分のイメージに近いのでこれにウレタンクリアーを吹きます。
写真③
ウレタンが乾燥した後、コンパウンドで磨きます。
ウレタンコートしたことで一層カーボンの柄が際立っています。
写真④
フロントフォークに取り付けてみました。
ストッキングを使って塗装したとは思えない仕上がりになっていると思いますが
どうでしょうか?


という事で紹介しました今回のディテールアップですが、他のバイクキットにも
共通する基本的なディテールアップの一部です。
バイク模型の魅力はやはりメカニカルな車体部分ではないでしょうか。
そこにディテールを追加することで一段階高いレベルの完成品になると思います。
次週も引き続きディテールアップを紹介していきたいと思います。





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2015年1月16日 (金)

年が明けてから2週間が経ちました。
長い休みのおかげでリフレッシュできてはいるものの、体が少々鈍ってます・・・(^^;
調子を取り戻すまで今週いっぱいかかりそうな気がしますね。
例年に比べて雪も少なく、天気の良い穏やかな日々をありがたく過ごしてます。
我が家の模型部屋も毎年この時期は寒くて作業が億劫になるのですが、今年に限っては
暖かい部屋の中で製作している事もあって順調に進んでおります。

それでは前回に続き今回はパーツの下処理に付いて紹介していこうと思います。
前回はランナーからパーツを切り取ってそれぞれ小分けにしたところまででした。
では、写真毎に説明していきましょう。

06
写真①
ランナー毎にパーツを分けた状態です。
写真②
セラフィニッシャーを使ってパーティングラインを消していきます。
写真③
今回は一部のメッキパーツに追加加工をする予定だったので、
メッキ処理されたフレームなどのパーツはすべて塩素系の漂白剤で
メッキを落として再度塗装し直すことにしました。
写真④
パーツの下処理が終わり、再度袋に戻して保管してます。
続いてこのパーツ達の塗装前の下処理をしていきます。
大小さまざまで、割と複雑なパーツがバイクには多く、一つ一つペーパーでサンディング
していくのは非常に大変な作業ですよね。
私もこの時ばかりは毎回のようにしんどさを覚えます・・・
そんなことで今回はちょっと珍しい道具を使って塗装前の下処理をやってみました。

07 サンドブラスト スターターキットエアーキャビネットです。
原理としてはメディア(粒子状の研磨剤)をエアーで吹き付けるといった感じです。
これによって通常ではペーパーの入らない部分も簡単に表面処理ができます。
また、均一な表面処理ができるので、塗装面に不要なペーパー目がでることもなく
綺麗な表面処理が可能です。

012

017 作業も簡単でモールドもしっかり残っているのがご確認頂けるでしょうか?
これだけしっかり表面処理ができて、しかも一つのパーかかる所要時間はほんの数十秒です。
作業の時間短縮にはとても有難いアイテムだと思います。
ただしゲート処理やパーティングラインまでは消せないので、あらかじめそれらの処理を
終えてからサンドブラストをかけたほうがいいですね。
あとボディーなどもヒケや歪み等の処理をしてからサンドブラストといった感じにしたほうが
いいです。

018サンドブラストで表面処理した場合は必ず細かい所に入り込んだメディアを水洗いなどをして
綺麗に除去してください。

といった感じでひと通りの処理が終わったパーツ達であります。
次回からは随時パーツの塗装、組み付けやディテールの追加状況などについて
紹介していきたいと思います。

ではまた来週~~(*´∀`*)





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2015年1月 9日 (金)

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_)m
年明けは天候にも恵まれ、晴れ晴れしい新年を迎えることができました。
昨年の11月から始まったこの製作記ですが、今後一層内容の充実や楽しめる内容で
発信していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

では、本題に入っていきたいと思います。
昨年はカーモデルという事で、ラフェラーリを製作しました。内容としてはほぼ説明書に沿って基本工作で仕上げています。

そして年明け第一弾はバイクを題材に製作してみたいと思います。

Photo_2 タミヤ1/12ヨシムラ 隼X-1です。
この車体はスズキ隼GSX1300Rをベースにレース用に開発した隼X-1をレプリカしたものが
このキットです。
今回はこの市販型をチューニングしたヨシムラのマフラーや独特のカラーリングを忠実に再現すると共に、バイク模型の魅力であるメカニカルな部分を引き出せるように製作をやっていきたいと
思っています。
それでは早速製作状況に入っていきましょう!

ではまず、パーツの紹介です。

06 パーツ構成はこんな感じです。
それぞれのパーツはさすがタミヤという事で、特に不安要素はありません。
クリアーパーツが色付きなのは非常に助かりますね。
隼のカラーリングは2トーンなので、専用のマスキングシートを使用して塗り分けすることに
なるようですね。
しかしその中でも気になったパーツがこちら・・・

05 メッキ処理を施してあるフレーム等のパーツランナー、このまま使用しても十分なのですが
場所によっては、合わせ目を消したりする箇所もあるので、メッキを剥がして塗装し直ししたいと思います。
剥がす方法は前回のラフェラーリのホイールのメッキを剥がす時にやった台所用漂白剤に漬け込む方法です。
では、パーツをランナーから外していきます。
この時点ではゲート処理やバリ処理はまだやってません。

01 私の製作方法の一つで、最初にパーツをすべてランナーから外してしまいます。
この時点で説明書と見比べてパーツの構成などを頭に入れて、製作の順序や塗装の順序などを決めていきます。
また、この時どのパーツにディテール追加していくのかもあらかじめ考えておきます。

02

ランナーから外したパーツは袋に入れて無くさないようにしておます。
この後下処理をするのですが、それはまた次回ご紹介し行きたいと思います。

それでは今年1年どうぞよろしくお願いしますm(_)m




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