2015年2月

2015年2月27日 (金)

今週前半はわりと穏やかな気候でしたが、木曜から金曜にかけて大雪警報が
発令されてます(^^;
予報では60cmぐらい積もるとか・・・
ようやく雪が溶け過ごしやすくなってきたのも束の間、また雪景色に逆戻り(´Д` )
暫く逃れていたしんどい除雪が待っています。
これも北海道に生まれた宿命として素直に受け止めるというか、諦めることにします(^^;

まぁそんなボヤキも程々にGAZOO 86製作工程紹介始めます!

01 では、初めに取り掛かったボディーの加工などを紹介していきましょう。
市販車ベースのレース車両のため、特にノーマルと外観は変わりません。
ボディー側にまだランナーがついていますが、破損防止のためにあえて
下処理が終わるまでは切り取らない様にしておきます。

016次に各パネルラインのスジ彫りについて紹介します。
写真①
使用したスジボリ堂のタガネ0.15mm0.2mmを使用しました。
普段はタガネだけで使用していたのですが、今回はタガネホルダーを装着して
スジ彫りをやりましたが、指にかかる力が分散されて疲れにくいですね。
そもそもタガネは使う際は力を必要としませんが、長時間使っているとそれだけで
指には負担がかかってしまします。
しかしホルダーがあれば疲れは軽減できるので、タガネと一緒に使うと良いと思います。
またサイズをプリントしたシールも付属されているので、ホルダーに付けた状態でも
すぐわかるようになってます。
写真②
スジ彫りで大切なのは、力を入れ過ぎないことも大事ですが、彫る角度も大事です。
タガネは幅が変わらずに深く綺麗に彫れるのが特徴ですが、角度が変わると
彫った幅も変わり見た目も変わります。
また、タガネを破損する要因にもなりかねません。
写真のように対象物に直角になるように彫ることをお勧めします。
写真③
これは悪い例です。
写真④
スジ彫りの程度ですが、私は彫った部分の裏側にライトを当てて透かし具合で
スジ彫りの程度を見極めています。
タガネは切削力があるのであっという間に貫通します。   経験済み・・・(^_^;)

017スジ彫りの施工前と施工後です。
ドアやトランクは0.2mmで彫り、ルーフのモールや給油口やドアモールは
0.15mmで彫りました。
スジ彫りによって塗装でモールドが埋まらないようにするのもそうなんですが
ドアモールなどのスジ彫りは後のマスキングのしやすさにも一役買っています。
ラインが曖昧な部分にはスジ彫りする事で塗り分けが綺麗に仕上がります。

018写真① 
バンパーを接着しスジ彫りが終わったボディーです。
下処理に関しては今回もサンドブラストを使いました。
理由としては今回のベース色がシルバーなので、できるだけ均一でペーパー目を出さない
目的と、パネルラインが繊細なので崩さないようにする事が目的でした。
ただ、ヒケやすり合わせはペーパーで施工しています。
写真②

ボンネット部分はかなりギリギリで収まる感じです。
しかしデカールや塗膜を考えるとキツイので、全体に0.2mm程ボンネットを削りました。
写真③・④
バンパーを接着した後ライン処理とすり合わせをやりますこの部分は0.2mmでスジ彫り
をしました。

以上でボディーの下処理は終わりです。
来週は下地の塗装からデカール貼りの状況を紹介していきたいと思いますので
よろしくお願いいたします(^-^)





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2015年2月20日 (金)

第3弾となったまこっちゃんのカーモデル製作記です。
車、バイクときてまた車に戻ってきました(´▽`)

01 今回の作例はGAZOO Racing TRD86にしてみました。
以前市販型の86とSRZの製作も手がけていたこともあり今回このGAZOOバージョン
に興味を持ったことと、私自身の愛車も86の兄弟車のBRZを所有していることもあって
このキットを選択しました。
ラリーバージョンということで、追加されたパーツなど市販型の違いを楽しみながら
製作していきたいと思います。
では、パーツの紹介です。

02 まずはボディ及びエンジンやシャシー等のパーツです。
赤枠は新規のパーツでラリー仕様ということでバケットシート、ロールゲージ、泥よけや専用ホイールなどが追加されています。

03 内装や足廻りクリアパーツです。
ここらへんは市販型と殆変わりないですが、シートなどはバケットシートになるので、
ここに写っているシートは使いません。

08 最後にデカールや、マスキングシートとフォトエッチングパーツです。
ド派手なGAZOOレーシングのカラーリングを再現するためのデカールはかなり大判で
貼るのが大変そうです(^^;
ボディはあらかじめシルバーとブラックの2トーンで塗装するようになってます。
一体どんな仕上がりになるのか楽しみです。

以前制作した86とBRZの違いは殆どないのですが、新規パーツが加わったことで
パーツ点数が増えました。
今回は一番目立つデカールとラリーカーならではの内装に重点を置きながら
製作をしていきたいと思います。

ということでどうぞ最後までお付き合いくださいませm(_)m




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2015年2月13日 (金)

2月に入ったものの、まだまだ寒さが厳しい北海道であります。
近頃は模型製作にはちゃんちゃんこが必需品となっています(^^;
朝晩の気温差で体調を崩さないよう注意していきたいですね。
ここ最近は風邪などにはかかっていませんが、結構季節の変わり目に弱いので
体調管理に気をつけて模型製作に励んでいきたいと思います。
ということで、今週はいよいよ隼の製作の最終回ということで、それぞれ外装パーツの
ディテールアップなどを紹介していきたいと思います。

029

ウレタンクリアーの塗装が終わり十分に乾燥させた後1000#から2000#のペーパーを使ってクリアーの塗装面に
入り込んだホコリ等を削って平滑な面にしていきます。
また、今回は2トーンの塗装をしたので塗り分けの境目が段差になっているので、この部分も
注意して削っていきます。
最終的にバフレックスを使ってそれまでのペーパーの傷を更に消していく作業をします。
そして磨きには今回も静芯マイクロポリッシャーを使ってシステムコンパウンド
磨きました。
磨きが完了したら最終仕上げでガラスブライトを塗りこみ、1時間ほど置いてから
乾拭きで仕上げて終了です。
その後ミラーやライトなどのパーツをそれぞれ取り付けてディテールアップへと進みます。

写真①
フロントのカウルにはキットにはなかったメッシュ(黄色矢印)を追加したり
カウルを固定するファスナー(青丸)をマイナスリベットで再現してます。
スクリーン固定のビス(赤色矢印)をホビーデザインのテーパーリベットを使って再現しました。
写真②
燃料タンクにはキットでは再現されていないエアーブリーザーホースを透明のビニールチューブ
を使用して再現しています。
タンクに0.5mmの穴を開けて洋白線を通して軸にしてビニールチューブを接着してあります。
写真③・写真④
ナンバープレートの固定ビスもマイナスリベットを使用しています。
これらはかなり小さい部品ですが、ディテールアップとしては効果は非常に大きいと思います。
金属パーツを使用することで、塗装では得られない質感を再現できるのがメリットだと思います。

続いてマフラーのディテールアップについて紹介していきます。

020 ここではマフラーの焼付を表現した塗装方法を紹介していきたいと思います。
写真①
まずはベースにチタンシルバーを吹きました。
写真②
マフラーの焼けの部分と溶接部分の焼け具合の違いを表現するため、
溶接痕の部分に細切りしたマスキングテープを貼っていきます。
そしてその上からクリアーオレンジとクリアーブラックを混ぜた色を全体に吹きます。
この時均一というよりは不規則に塗装していきます。
次に溶接部分の周辺にクリアーブラックを少々吹き付けていきます。
写真③
マスキングテープを剥がした状態です。
これで焼け表現の第1段階終了です。
写真④
ここでは更に焼けを強調する為に、クリアーブルーやクリアーパープルを塗装して
焼けの部分を表現します。
特に熱が加わりやすい部分を想定して多少オーバーぎみに吹いていきます。
その後にクリアーオレンジに少量のクリアーブラックとフラットベースを混ぜた塗料を
上から吹いて完了です。
パッケージや、実車資料等を参考にしたのですが、焼けの表現は使用状況や環境
材質などで色々変わるので、これが正解というのがないのでらしさを表現するのはなかなか
難しいです(^^;

では引き続きマフラーのディテールアップの紹介です。

025_2 写真①
前回カーボンデカールを貼り、クリアー塗装を終えたサイレンサー部分です。
写真②
実写の箱絵のバンドとリベット(赤矢印)部分をミラーフィニッシュラウンドナットで再現していきます。
写真③
ミラーフィニッシュは伸縮性の高いフィルムでシールになっているので非常に定着が良いです。
ラウンドナットの接着にはゴム系のボンドを使用して固定してあります。
写真④
車体に取り付けて完成です。
手軽なディテールアップにしては存在感のある仕上がりにかなり満足しております(^-^)

では、隼を展示するための展示台について紹介します。

05 今回使用した展示台は木製展示台300×60×10mmでオールナット色のニスで展示台
着色しています。
座面には以前カー用品の量販店で購入したカーボンシートが余っていたので貼り付けました。
これはこれで雰囲気作りにはいいかと思います。
作品に応じて色々座面を自分好みで変えてみるのも面白いのではないかと思います。

それでは完成した隼をご覧下さい。

010

015

017以上で隼の製作の紹介は終わりです。
今回は割と手軽なディテールアップを紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
製作する方々によって色々な制作方法があると思いますが、模型を始めたばかりの方や
これから模型をはじめてみようと思っている方の足掛かりとしてに何か1つでも参考にして
役立てていただけたら嬉しく思います。




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2015年2月 6日 (金)

今週の月曜日今年前厄の私は近くの神社にてお祓いをしてまいりました。
今年一年平穏無事に過ごせますようにとお祈りをしたのも束の間、私の愛用している
コンプレッサーが壊れました・・・(;´Д`)
お祓いに行ったその日にと何とも複雑な気持ちになりました。
本当であれば今週で隼の製作記は最終回を迎えるはずでしたが、塗料の乾燥の都合で
来週に持ち越しににせざる負えなくなったので、どうぞもう少しお付き合いくださいm(_ _)m

ということで、今回はカウルやマフラー等の外装の製作内容を紹介させていただきたい
と思います。

最初にマフラーの加工について紹介します。

010 写真①
マフラーの溶接痕の表現をする方法にランナーをライターであぶって伸ばした
状態の物を使います。
写真②
二股になったところや接合部分になりそうな箇所にタミヤセメント流し込みタイプ
使って接着していきます。
写真③
接着剤が乾燥してから、スパチュラを使って溶接痕を表現していきます。
写真④
溶接痕は塗装で目立たなくなる可能性があるので、多少オーバーにしておきます。

続いてはサイレンサー部分です。

015_2 写真①
全体をガイアノーツのサーフェイサーエボブラックを吹きました。
写真②
この部分にキットに付属のカーボンシールを貼ることになっているのですが、
あえてここはシールではなく、デカールで再現することにします。
写真③
サイレンサー部分とマフラーの固定バンドを違う種類のカーボンデカールを貼って
パーツの差別化を図りました。
写真④
デカールを充分乾燥させてからウレタンクリアーでコーティングしました。

続きましてミラー面の加工についてです。

05写真①
ミラーのパーツですがミラー面が凹んでいる上に、この部分にミラーシールを貼るだけ
と説明書では解説しています。
しかし凹みがある状態でシールを貼るということは・・・
結果はなんとなく見えているので、ここは修正していきたいと思います。
写真②
まずはミラー面になる部分をプラ板で作ります。
写真③
ミラー面を無事再現できました。
写真④
製作したミラー面にハセガワのミラーフィニッシュを貼ります。
ミラーフィニッシュは非常に薄く伸縮性に優れている反面、綺麗な鏡面にする場合は
下地の処理はしておかないと下地の影響をモロに受けます。
2000番で表面を平滑にして、コンパウンドで磨いてからミラーフィニッシュを貼ってようやく
完成となりました。

そして外装パーツで最も重要な部分、カウルでございます。

024 写真①
今回もレッドを主体に塗装するので、下地色をフィニッシャーズのファンデーションピンク
を吹きました。
写真②
レッドを吹いた状態です。
以前から機会があれば使ってみたいと購入してあったフィニッシャーズのヨシムラレッド
を塗装してみました。
発色がよく鮮やかなレッドに塗上がったと思います。
写真③
今回はレッドとメタリックブラックの2トーンになるので、塗り分け用のマスキングシールを
線に沿って丁寧に切り出します。
切り出す際は刃は必ず新しい物を使いましょう。
写真④
こんな感時の2トーンになりました。
このあとデカールを貼ってウレタンコートします。

こちらがウレタンコートが終わったパーツです。

019_2ウレタン塗料はマルチトップクリアーを使用しています。
素晴らしい光沢を手に入れたい方はウレタンクリアーで仕上げてみてはいかかでしょうか(^-^)

ということで冒頭にも書きましたが、コンプレッサーのトラブルが発生した影響で、

作業に遅れが出たので予定していた最終回には至らず、今週の製作記事はとりあえず
ここまでとなりました。

来週は外装編の続きと完成までの製作状況を紹介していきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたしますm(_)m




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