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2013年11月

2013年11月24日 (日)

峰不二子 その3(最終回)

いつもの事ながら、日々寒さも厳しくなりつつ有るこの季節。考えると、若かりし頃は冬や雪が待ち遠しくて仕方の無いなんて事もありましたっけ。冬は冬の楽しみを体が知っていたんでしょうか。今となっては何だったの?ってことですが…。
模型制作に於いてもそんな事はよくあったりします。以前はこれでしっかりと完成だっ!と思っていた物も、今目線ではその稚拙さが妙に目に付いたり、以前はさほど気にしていなかったジャンルがやたら気になってみたり。年輪が増すごとに見方や考え方も変化していると言う事でしょうか。良い方向なら大歓迎なんですが、体関係はそうはなってくれない事がほとんどなんですよね〜。健康管理にはもっと気を付けましょう!
と言う事ですが、不二子ちゃんもいよいよ完成なのでした。

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画像1、前回に引き続いての塗装。
前回まででおおよその全体の塗装のイメージが出来ていましたが、細部もしっかりとした作業で仕上げに近づけたいところです。
コスチュームやお肌部分はさらに重ね塗りで緻密な仕上げにして行きます。ベースの基本色を丁寧に重ねて行きながらシヤドー部やハイライト部を綺麗に馴染ませて行きます。
目元も今回しっかりと描き直して精密さをアップしてみました。

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画像2、完成その1。
その後、コスチュームのブルーの部分を綺麗に仕上げ、手元の細かな部分も仕上げて行きます。詰めのマニキュア部にはクリアにて仕上げます。
ハイヒール部分も既におおよその色味の変化は終了していますので、薄々のシルバーを軽〜くコーティングして最後にクリアにて光沢感を出しておきます。

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画像3、完成その2。
背面部は特に変化の少ない配色なだけに、各部を出来るだけ綺麗目に仕上げておきたいところです。それだけに基本部分がとっても重要!
それに付けても、横から見た腰から背中の曲線美にはうっとりしてしまいますね〜♪腕輪の金属表現もしっかりと描き込み、最後にクリアでコーティングしておきます。
当初長過ぎる印象の脚線美も、仕上がってみますと全く違和感がありませんです。

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画像4、完成その3。
全体的に付属品や色使いの少ないアイテムですので、それだけに細かな部分の存在感が際立ちますので、いつも以上に丁寧に仕上げる必要がありますです。
目元もそんな材料の一つ。アニメ版と言うよりも原作版に近い感じで仕上げたいところ、それでいて現実の女性の印象も若干表現できると嬉しいですね〜♪どんな物でしょ?
手元は手の甲や指、そして爪辺りの表現が悩みどころ。アウトライン的に墨入れ状態に描き込んでしまうとマンガチックになってしまいますし。やり過ぎると手元が妙に浮いてしまいますからね〜!
こんな感じで今回の不二子ちゃんの完成なのです。

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画像5、完成後の背景付き画像。
お決まりのアングルなのですが、一番しっくりくるのがこんな感じなのでしょうか。
バックには60〜70年代をちょっぴり意識した幾何学パターンを使ってみました。
コスチュームのブルーの菱形とも相まって雰囲気が出ていると幸いなのですが…。

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画像6、今回の決めの1枚。
こちらはルパン関係の画像をお借りしての一枚に。あちらこちらに登場人物が配置されていますが、主役はあくまで不二子ちゃん、と言う事ですね〜!
個人的には峰不二子というと原作版の妖艶なイラストがイメージなのですが。
TVアニメや映画等、長年にわたって様々なアレンジが施されながらも、人々の心を魅了して止まない、そんなキャラクターにしっかりと成長してくれちゃいましたルパンシリーズ。この辺りのアイテムも今後もっと手を掛けて行きたいと思ってしまいます。
こんな感じで俺流を今後も押し進めて行きたいと思っておりますです。

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2013年11月17日 (日)

峰不二子 その2

札幌の天気も少し小康状態になって、このまま一気に冬なのか?と言う思いもどこへやら。今はよくても、そう遠くないところに本格的な寒さも来ているのでしょうね〜。
季節の変わり目は何かと忙しい事が多いのですが、今年もそんな感じに。早いところ冬支度も整えないと、この後の年末に向けての慌ただしさに太刀打ちできない事になってしまいますね。
何十年も続けている模型制作も例外ではありません。今年やり残した事を頭の中で整理しつつ、年内に手掛ける物と来年以降に回す物の種分けくらいはしておかないと。分かってはいてもなかなか実行に移せないのが悲しいですが…。
と言う感じですが、不二子ちゃんは着々と進んでいますです。

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画像1、前回の下塗りに色味の変化を。
前回で下塗りまでは終っていますので、今回は各部の色味の変化を加えて行きます。
まずは露出の多い今回のアイテムの肝、お肌です。長〜い脚の肌面積も全体の印象ではとっても重要な部分です。お顔は当然ですが、微妙なポーズの手元もしっかりと表現しておきたいもの。
ややくすんだオレンジ系でムラのでない程度に幾度も塗り重ねて行きます。ややムラの出た感じの箇所には肌の基本色を薄〜く再度塗り重ねながらできるだけ綺麗目に進めます。女性のお肌は後でのリカバリーの場合に結構時間がかかってしまいますので。

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画像2、さらに塗り重ね。
肌部に部分的に赤味をプラスしながらやり過ぎない程度に色味の変化を加えます。この辺りのさじかげんが結構判断の迷うところですが、何度も経験しますと割合前後の作業も考えながら調整できるから不思議です。やり過ぎにはご注意を!
同時にコスチュームの白味を立ち上げておきます。現段階では大雑把に。
後は髪の毛。下塗りの茶系に、シャドーとハイライト色を塗り重ねて行きます。この作業だけでも髪の毛の存在感が一気に変化すると言う物です。

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画像3、コスチュームのホワイト色に立体感を。
いつもながら白の立体感は悩ましい作業です。今回はいつも同様にシャドー部に薄いブルーで影を演出します。今回は他の部分で存在していないブルーを用いる事で全体の色味にスパイス的な効果を上げてくれました。
ハイライト部分はもちろん純然たる白になるので、その辺りの違和感が出ないように丁寧に仕上げたいところです。

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画像4、現段階までの後ろ姿。
下塗り段階から画像3までの作業の背面のアップです。
髪の毛の流れもこんな感じに変化しています。
背中回りの色味の段階的な変化もよくおわかりになるかと。
基本作業途中ではなかなかその変化は把握しにくい物ですが、あくまでも自分の頭の中の最終イメージさえしっかりと出来上がっていれば、途中経過に惑わされる事無く着々と進んで行く筈なのですよね〜。
てな感じで次回は完成!?

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2013年11月10日 (日)

峰不二子 その1

寒いです!雨も強い一日。このまま今晩から雪に変わって、明日、明後日は積もるとの事らしいですが、皆さんは身の回りの冬支度、お済みでしょうか〜?
私の愛車も今年で38歳ですが、本日車検が上がってきまして、同時に冬タイヤもお願いしていましたので準備は万端!?それでも雪を考えると気が重いです〜(泣
寒さに立ち向かうべく?しばらくは模型制作にも集中したいところです。
と言う事で今回はルパン3世から、峰不二子さんに登場をお願いいたしました。
ルパンものと言うと、食玩からプライズ品、各種キットと、まあ、数え出したらキリが無いほど世の中に出回っている物の一つです。そんな中からバンプレストの粋なプライズ品フィギュアを取り上げてみました。

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画像1、左がおなじみ峰不二子さんと右が今回のシリーズのフィギュア。
もはや説明の必要がない不二子ちゃん、劇中のなんとも小悪魔的な存在感とその不思議な立ち位置、そして見事なまでのプロポーションで、ルパンのみならず視聴者までもを虜にしてしまう魔性の魅力には、恐ろしい物も感じてしまいます。
かなり以前は結構エロチックな存在でしたが、現在ではその辺りはやや控えめに、これも時代の流れなんでしょうが、個人的にはちょっぴり寂しい感も…(笑

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画像2、開封時のオリジナル状態その1。
アニメのイメージよりも原作版にやや近い雰囲気のフィギュア、脚の長さがやや気になる物の、それはそれで魅力アップになっているのかも?
背中の腰から上の傾斜角度は絶妙、各部の意図的なデフォルメや細部の作り込みはもはやプライズ品レベルの代物ではない事に!。

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画像3、開封時のオリジナル状態その2。
簡単な塗装も施されていて、やはり下手に手を出す必要は無いレベル。ただし細かなところを気にし出すと結構あちらこちらは目に付いてしまいます。決して粗捜しではないのですが、モデラーの悲しい性?ですよね〜!

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画像4、修正その1。
ボディー側面のパーティングラインはヤスリでやすったあと、ラッカーパテにて修正しておきます。特に目立つ脚のラインは慎重に。髪の毛部分も適度に修正。

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画像5、修正その2。
正面と横のアップ、結局結構大げさな事になっています。
レジンとは違って、PVC等の素材の修正はなかなか思ったようには捗らないもの。焦らず丁寧に進めた方がよろしいのですが…。気は早る物なんですよね〜。

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画像6、修正後の基本塗装の下塗り状態。
元があまり派手な色使いではないので、それに準じてシックな仕上げを考え中。
今回は割合さらりと塗って行きたいと考えているのですが、どうなる事やら。
それにしても息の長いルパンシリーズ。近々TVで新作も放映予定とか、かなり作風の変わったイメージは好みの別れる所なんでしょうね?
まだまだ現役で頑張って欲しいのよ〜、ふじこちゃ〜〜ん。と、おじさん的には!!
続く。

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2013年11月 3日 (日)

メトロン星人 ビッグフィギュア その2 (最終回)

いやはや、11月ですと…。もう間もなくで雪です。そして今年も残すところ、ふた月となってしまいました〜♪なんて事でしょう!
まあ、月日の流れるのが早いのは世の常なのですが、その間に何をやっていたのか、はとても重要な事、無駄に過ごす事なく充実させて過ごしていきたいものですね。
私の場合、今年は(も?)何とも忙しい年でしたが、このブログにアップするために確実に作品を手がける事が出来ていましたので、仕上がり内容は別にしても(笑)割と充実した一年だった様な気もしないでもありませんが、本当に作りたい物を思い切りコアに、となるとなかなか達成できていませんですね〜、精進精進。
という事でメトロン星人も今回で完成なのでした!

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画像1、全体の調整と細部の塗り込み。
前回に続いて全体の色味やトーンの変化を調整しながら塗り重ねていきます。特にボディーのブルー部分、頭部の赤みと黄色のバランスが納得のいく状態までややオーバー気味でしっかりと重ね塗りしていきます。
腕部分もなかなかのくせ者、単調な作り物っぽくならないように細かい部分も描いていきます。頭周辺の毛の表現もひと手間ふた手間かけておきます。

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画像2、さらに細部の調整は続いて塗り重ね。
画像1と同様の処理をさらに今度はオーバー気味をややリカバリーする気持ちで塗り重ね。
頭部の細部に細かな書き込みも施したり、目元の表現も細かく表現。背面の吸盤も丁寧な処理に仕上げていきます。色の境目の曖昧な箇所もしっかりとトリミング処理を施しながら強調していきます。

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画像3、頭部の艶表現を加えての完成その1。
艶の表現を加えると完成です。凹凸や光の受ける箇所を意識しながら場所場所で艶の度合いも変化させておきます。基本頭部以外はつや消し状態です。。
こうしてみるとやはり頭部はエビ、ですよね!

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画像4、完成その2。
側面と背面の状態。
見る角度によって存在するパーツが変化して、色味も変わり楽しめます。
こうして見ますと何ともスケール感が感じられませんが、デカいんです!

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画像5、ジャジャ〜ンの完成の姿。
ちょっと大きめに全身の完成の姿です。右下にいるセブンは食玩の75mm程度のサイズなので、メトロンがどれだけ大きい物なのかがおわかりいただけますよ、ね!

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画像6、今回の決めの1枚。
ウルトラ特撮シリーズっぽく、背景を用意してみました。最も本来は市街地なのでしょうが。メトロン星人とくると、畳の和室での諸星ダンとの対談風景、そして夕焼けでの姿、でしょうか。スケール感は感じませんが、背景が有るとやはり存在感が増してきますよね。
怪獣や怪人物は元々好きなジャンルなのですが、なかなか手を出す機会がありませんでした。これを機会に少しずつ増やしていけると模型の幅も楽しみも増えていく事でしょうね。
2回で完結させたメトロン星人でしたが、なんだか生き急いでいる感が、漂っていますでしょうか〜?(笑)

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