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2013年10月

2013年10月27日 (日)

メトロン星人 ビッグフィギュア その1

夏が終わりそう、と思っていてからの忙しさにかまけている間に、季節はすっかりと秋も深まってきて、近所の川には今年も既に鮭も遡上したらしく、雪虫もちらほらと舞い始め、暖房無しでは朝晩は過ごせずに…。もうすぐ、冬、なんですね…。トホ…。
色々な意味で変わり目のこの時期です。今回のアイテムもちょっと変わったところで攻めて見る事に。ウルトラ怪獣もの、この手もなんとも久しぶりな事に。
ネタはプライズ品で、バンプレストのビッグソフビフィギュアのシリーズのメトロン星人です。ウルトラセブンに登場したカラフルで愛らしい宇宙人(?)ストーリーもひときわ変わった内容でしたが、40cmに迫るサイズの大型もの、果たしてどうなりますやら?

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画像1、実写スチールと今回のアイテム。
左が実写のスチールの一枚。セブン以外にも数回登場らしいので、いつの物かは不明。足回りの縞模様の感じからすると、初回版ではないのかも?
右はいかにもプライズらしい姿のパッケージ状態。とにかくデカイのです。

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画像2、オリジナル状態その1。
袋から取り出した姿は大きさもさることながら、なかなかの造形に驚いてしまいます。
足下のずんぐりした感じがややオーバーな気もしますが…。この辺りは塗装でなんとかそれらしく見せたいところです。
色は整形色&ブラシ処理の塗装でなかなか雰囲気も出ていますです。これもこのままで飾るだけで迫力満点なんですが、きっと。

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画像3、オリジナル状態その2。
海中生物の色々な物を組み合わせた感じのメトロン星人、なんとも不思議なバランスですが、カラフルな色相とともにしっかりと存在感をアピールしてくれちゃってます。
やはりお決まりの正面が最もイメージなのですが…。
背中部のタコの吸盤っぽいブツブツがなんと奇妙ですよね〜。

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画像4、簡単に修正。
今回は大きさもビッグなので、必要最小限の修正だけに。
足首回りのパーツのつなぎ目はポリパテにて修正。
肘回りの接合部もあまりに不自然な形でしたのでエポパテにて自然な感じにしてみました。

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画像5、下塗り。
ボディー全体の下塗り状態。スーツのベースに当たるブルーの感じもやや変えてあります。
なにせ大きいので単調ながらもサクサクとは進みませんです。

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画像6、少しずつ重ね塗り。
全体の下塗りが終りますと、それぞれの色相にシャドーやハイライト処理を、いつもの様に重ね塗りして行きます。
せっかくのカラフルなボディーですので、出来るだけ黒や白等での明度の差は付けないように、ベース色の濃淡を生かしながら彩度を保ちたいところです。
各パーツの境界に当たる部分の強調も加えて作業しておきます。
足下の当初のぼてっとした感じも、シャドー処理にてやや引き締まったように見せたいところ、です。
今回のアイテムのように、でかいフィギュアは単に飾っておくだけで全くオッケー的な場合が多いのですが、やはり一手間掛けると、これまた驚くほどに素敵に見えてきてしまうものです。お手元の眠っているアイテム、再確認してみてもよろしいのでわ〜〜?(笑

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2013年10月20日 (日)

司弾 マリコ その3(最終回)

本業の忙しいのもあと1週間ちょいで目処が付きそうなので一安心。一段落したら温泉などにでも行ってゆったりとしたいところです。
季節の変わり目のこの2週間程は風邪にもやられ、なんとも辛い状態でしたが、こちらも落ち着くと残った年内を有効に使えそうですね〜!?
そんな中進んでましたマリコさんもようやく完成にたどり着く事ができました。美少女系としての立ち位置も今回のアイテムなんかですっかりと今までの考え方が覆った気もしますが、この調子は今後どのようになって行くのか?私にも??(笑

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画像1、前回からまた少し前進。
細かなパーツが結構多い今回のアイテム、色の塗り分け等にも気を配らなければです。
と言う事で各部所の色々なパーツごとにしっかりと陰影も含めて表現して行きます。
全体のバランスが重要なので、あくまで全体像をにらんだ上でのそれぞれの主張を込めて。

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画像2、ベースの塗装。
フィギュア本体が大筋メドが付いてきたところで、ベースの塗装。
このフィギュアのベース、なかなか原作者のこだわりなんかが表現されているみたい。オリジナルはダークシルバー調の成型色1色でしたので、ちょこっと変化を付けてみました。
下塗りにダークグレーを、さらに少しづつ明るいグレーで立ち上げながら単調にならないように塗り重ねます。必要な部分にカラフルな色味を塗ってさらに変化を。仕上げに銀で軽くハイライト部分を立ち上げておきます。あんまりくどくならない程度の汚しの感じもプラスしておきました。

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画像3、完成その1。
さらにお肌やコスチュームの最終段階での手直しが加わると完成です。
オリジナルと比べてかなり精悍な雰囲気が出たかと。オリジナルがかなりの線で良い出来でしたので、すっかり楽しみながら作業できたのもありがたいかも!

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画像4、完成その2。
こうしていろいろな角度から眺めても、一切の破綻は感じられないのが素晴らしい。
美少女モノもこんな主張のある原作の立体化なら、やはりリペイントのしがいもあると言う物です。ガレージキットでも作ってみたくなる感じ〜♪

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画像5、完成その3。
お顔のアップ。このサイズまで拡大してしまうと細かな箇所の粗がバレてきていますが(泣
前回に加えてさらに目元の雰囲気に手が入っています。オリジナルのほんわかでトロンとした表情から、シャキッとした顔つきになったような。原作のイラストもしっかりとした意思が目元から感じられましたので、間違ってはいない気がしますが。

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画像6、背景付き画像。
ちょっぴり抽象的な雰囲気のバックにしてみました。アングルもやや下から見上げる雰囲気に。なんとも逞しいムッチリの脚のラインが魅力的!?
最近は足もとの造りが割合太めのプニプニに感を出したフィギュアが増えてきている気がしますが、どうなのでしょう?原作者の司氏のイラストも、バインボヨン系の女性が多くを占めていますし。個人的にもかなりの高感度なんですよね〜、これが又。

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画像7、今回の決めの1枚。
やはり単なる美少女モノフィギュアでは決して終る事の無い世界がある事を痛感!泣
私、常日頃、原作者にも作った方にも何の断りも無く勝手にリペイントしているわけです。モチーフのフィギュアの本来持つイメージと自分なりに分析しながら自己流のイメージを出来るだけシンクロさせながら表現している訳ですが、ここ最近の美少女モノを通して、改めてフィギュアの奥の深さを思い知っている次第。
全くもって勉強させられてしまっていますが、果たして今後ドップリと浸かるか否か?いやはや悩ましいです、奥深いフィギュアの世界。

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2013年10月13日 (日)

司弾 マリコ その2

忙しいのです。誰がなんと言っても、忙しい!!この時期は例年の事なんですが、模型の展示会にも、車のイベントにも顔すら出せない始末。このまま今年も過ぎてしまうのでしょうか〜?まあ、毎年似た感じなんですが…(泣。
季節的にも模型に没頭出来る素敵な秋の夜長のひととき、皆さんはいかがお過ごしな事でしょか?人生なんてアッと言う間ですから、ぜひ大切に使いましょうね〜。
てな感じですが、マリコさんはちゃんと進んでおりますよ!
いろんな新しい発見もあり、これは結構楽しめてますです、マジ!!

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画像1、前回から少しづつ前進。
お肌やコスチュームを中心にどんどこ塗り重ねていってます。今回は全体的に薄めの色味が基調なので、飛躍的な進化は感じられませんが、確実に一歩一歩進んでいるのでありました。
フィギュアにおいて、扱いにくい基本色は、白、そして黒、の2色です。白はハイライトが、黒はシャドー部が既に限界点に達してますので、その手前までで色味の変化を表現しないといけないので、他の色に比べると階調の変化の段階を掴みにくいわけです。
白の場合には私はブルー系か黄色系に気持ち振りつつの仕上げが多いのはそんな理由もあります。当然イメージを意図的にコントロールする事も出来ちゃったりしますしね。

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画像2、目の塗装その1
オリジナルでの目の表現が原画とはかなり違った角度なのと、描き込みの表現法がややイメージと違って感じたので、今回はその辺りも含めて描き直しとなりました。
まずはベースの白をベタベタと。
眉毛もいったん肌色系でつぶしておきます。

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画像3、目の塗装その2。
瞳の茶色部を中心に向かって薄らと明るくなるようにグラデ表現。さらに瞳孔周辺を明るめの色で縁取り、アイキャッチのホワイトを描き込んで行きます。オリジナルよりも瞳は小さめになりましたが、色味がハッキリとしてさらに色味の変化によって立体感が出たかなと。美少女系のフィギュアでは目元をプリントデカールにて表現する方法も多く使われているようですが、描き込んだ方が自分の思いのママに表現できる事と思いますです。

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画像4、目の塗装その3。
腕や脚の素肌部分を今回はホワイトパテにて修正してあります。通常のグレータイプですと塗装の際にやや手間が増える物ですから…。その他の部分も適度に手を入れておきます。
睫毛等の細部は後回しにして、目元回りの肌の色味も調整しておきます。
眉毛にもさらに加筆を施しておきます。
髪部分も毎回少しづつ手が入ってましたがお分かりでしたか?画像4では細かな色の変化を線で描いてありますよ。

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画像5、さらに塗り重ねは続く。
瞳部分が一応一段落なので、さらにお肌とコスチュームに色を重ねて行きました。満足行くまでこの作業が続くわけですな。誰も止めてくれませんので、暴走状態にはくれぐれも注意が必要かも!? この時点でオリジナルとはかなりイメージが変わっている筈ですが如何でしょう?目の向き一つでもがらりと印象が変わる物ですが、何となく原画のイメージに近づけていますでしょうかね?
この調子だとで次回で終るでしょうか??(笑

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2013年10月 6日 (日)

司弾 マリコ その1

今回は又目線を変えてみましたよ。
アイテムは司淳氏の原作による司弾シリーズの中からマリコさんです。このアイテムはプライズ品ではなく一般の販売用フィギュアなのですが、同時にもう一種類のキャラも出ていまして、司ファンにとってはたまらないアイテムのようです。
私もその実態はよくは知らないのですが…、そのむっちりボディで童顔系のキャラクターは普通の美少女アニメ物とは明らかに一線を画する存在。
かなりの出来映えなので、さわるとバチが当たりそう…(笑

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画像1、原画とオリジナルのパッケージ。
お色気が目玉の一つなんでしょうが、独特のキャラを丁寧に造形された様は見事。
こんなアイテムが普通に出回る世の中、なんとも恐ろしいですね。塗装も各部単色塗装が主ですが、細かなパーツ類の塗り分けには脱帽物。特に腕時計と肩のワッペン類のタンポ印刷による細かな表現は手作業では追いつかない程の出来!

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画像2、オリジナルフィギュアその1。
今回は特に分解はしていない物の、パーツの数もかなりの点数。販売用とは言え、なんともこだわりぬいた出来映えです。

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画像3、オリジナルフィギュアその2。
コスチューム等はなんとパール塗装ですよ。なんとも贅沢。髪の部分のブラシによる色味の変化も熟練の技とも思える出来。中国のお姉さん方でしょうか?現在でも。やるですね〜!気になるパーティングラインもさほど見受けられませんが、やはり気持ち修正はした方が良いかも。

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画像4、修正。
腕や脚の素肌部分を今回はホワイトパテにて修正してあります。通常のグレータイプですと塗装の際にやや手間が増える物ですから…。その他の部分も適度に手を入れておきます。

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画像5、修正2。
パテ処理はかなり大雑把に処理。凹凸感がなくなればオッケーですので。こんな際にはクレオスのポリッシャータイプでのサンディングが手っ取り早く仕上げも綺麗に。この辺りもこだわり出すとキリが無いところなのですね。

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画像6、塗装第一段階その1。
第一段階と言っておきながら今回は下塗りはすっ飛んでます。撮影した筈のデータがどこかへ…。データのやり取りではこんな現象もたまにある物ですから気をつけなければ。
と言うわけで、いきなり下塗り後の色味の変化もつけた状態。
お肌回りとコスチュームが中心です。

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画像7、塗装第一段階その2。
コスチュームやグローブ、ブーツはオリジナル塗装ではパール色でしたが、下塗りで全て白に置換えました。出来るだけ原画のイメージに近い物に仕上げたい為ですね。イラスト等では金属色や特殊な色の場合でも基本一般の画材でそれらしく表現して行くのがセオリー。金色だからといって金色の絵の具はあまり使いませんです。
かといって今回パール色に仕上げるつもりも無いので、あくまで原画風に、と言うのが今回のイメージなのでした。
瞳の位置も次回変更の予定で、さらに原画に近くなる?予定??

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