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2013年12月

2013年12月29日 (日)

佐藤江梨子 キューティーハニー その3(最終回)

いよいよ今年もあと僅か、なんだか時間の流れの早さにはついて行けません、年々。やり残した事は山ほど、実った成果はごく僅か…(泣。日々の精進もしっかりとやっていたつもりでも、この時期には反省ばかりが思い浮かぶから不思議です。いや、今年に限らず、考えてみると自分の人生そのものが反省だらけのような気がしてしまいますですね〜♪
まあ、そんなネガティブな気持ちも、新たな年を迎えるとすっかりと何処かへ行ってしまい、またダラダラ、ズルズルの一年が始まるという…。あまり後悔しないような事が出来ると良いですね、来年こそは!!
と言う感じでこちらも本年ラストとなりました。サトエリキューティーハニーも今回で完成と言う事ですので、ちょうどケジメが付くというものです。

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画像1、完成一歩手前の状態。
前回から引き続き細かな部分や目に付く箇所を塗って行きます。
メインはコスチュームの上半身のピンク部アーマーと下半身の黒タイツ(?)部分の色味の変化の調整。どちらもシャドーとハイライトを中心に丁寧に施して行きます。タイツ部の黒はあまり極端な色味の変化にならない様にあっさり目の仕上げですが、実は結構時間がかかっている部分、黒の濃淡が不自然にならない様にムラも出ない様に、丹念に繰り返しての薄塗りの繰り返し作業だったからなのですね。肌部分よりも時間がかかっているのはここだけのお話ですよ…(笑。

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画像2、完成その1。
細かなパーツ類や細部の描き込み等をさらに加えて完成です。
開始当初考えていたよりもかなり時間がかかってしまいました。実在の人物に塗装のみで似せてみよう、などとおこがましい考えが有ったのと、出来のいい造形につい細かい所にもこだわってしまった為ですな、トホ。

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画像3、完成その2。
似ているかどうか(似てません!!)は別として、1/16スケールのアイテムで、まして食玩で、となるとこのレベルではやはりかなりなクオリティー。単なるリペイントでは済まない作業になってしまいましたが、完成の姿にはひと味もふた味もの魅力が伺える気がしますです。オリジナルの食玩とは全くの別物、自分だけのオリジナルと相成った訳ですね。

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画像4、完成その3。
作業途中の段階で模型仲間に見てもらったところ、何所のキット〜?と言う声も聞かれた程に良い造形。出来ればレジンに置換えてチャレンジしてみたい物ですね。
とは言え、お顔もその際には作り変えないと!?
このシリーズでは他にも4種類出ていますので、来年辺り全てを手掛けて並べてみたい物です。まあ、なぜに今、キューティーハニー?なのでは有るのですが、人のやっていない物を手掛けるのも、これ又模型の楽しい部分なのです。私の場合は大体がそんな物ばかりでは有るのですが…♪

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画像5、お約束の背景付き画像。
キューティーハニと言えばやはりピンクや赤系でしょ!と言う事でこんな感じに。
似ているはずなのに似ていない今回の仕上がりは取り敢えず綺麗めなお姉さんのコスプレ的なイメージで納得する事に…。
それにしても厚手のタイツやボディーの各種アーマーを装備してのこの体型、やはりサトエリの見事なプロポーションには今更ながら驚くしか有りませんな!!

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画像6、今回の決めの一枚。
なんだかんだと良い部分や悪い部分はお話ししてきましたが、トータル的には見事なフィギュアの部類に入る今回の食玩。オリジナルのままでは気が付かない素敵な箇所も含めて改めての出来の良さ!こんな風に取り上げられる事の少ない素晴らしい造形の食玩の類い、まだまだ世の中には山ほど埋もれているのでしょうね。来年はそんな埋もれた素敵なアイテム探しにも力を注いで行ければ良いなあ〜♪などと思ってしまいます。
振り返りますと、今年は女性物がけっこう多く手掛けられたのも個人的には印象的な気も。
こちらのブログで毎週アップして行く事で作品数もそれなりの数も揃っていますが、来年はその辺りももっと奥深く、そして個人的にやりたい物を積極的にどんどんアップして行きたい、なんて考えていますです。
と言う事でみなさん、今年もご覧頂きましてありがとうございます。来年以降も引き続きご覧頂けますと幸いです。
来年はみなさんにとりまして、今年以上に良い年であります様に。
では、良いお年をお迎えください。

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2013年12月22日 (日)

佐藤江梨子 キューティーハニー その2

さて、今年も残すところは後10日程に。1年の早さには年々驚きますが、一体何をしていたんでしょ?この1年は(泣。そんな事を考えるのも毎年の恒例になっている年末ですが、皆さんは年末のやるべき事、もうお済みでしたしょうか?
今回のテーマの佐藤江梨子版のキューティーハニー、前回も書いていますが食玩レベルでのフィギュアの出来としては相当のの格上。この部類の塗装の程度はとしては、まあこんなもんレベルでは有りますが、映画の評判も今ひとつ(?)に加えてのこのフィギュアに対する関心度の少なさ、それはひとえにサトエリに似ているのか?と言う部分なのかも?です。3Dデータから起こした造形と歌われていましたが、ありのままをそのまま形にしても通用はしないと言う良い例なのかもですね。
近年3Dプリンターなんかも身近で耳にする事が多くなり、実際に凄い物も作られているようなのですが、この辺りにも通じる話しの様な気も…。

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画像1、顔の塗装その1。
前回までで下塗りは終っていますので各部所の塗装に入りますが、今回はお顔を中心に進めますです。同時に全身部分も進めるのですが…。
画像左はお肌のシャドー部とハイライト部を軽く付けてあります。白目部にはホワイトを入れておきましょうね。顔、恐っ!
画像右は目元の上下のラインや瞳孔部、眉毛辺りも簡単に描き込んでいます。お肌自体も徐々に加えていきます。本当に徐々に、ですが…。顔、さらに恐っ!!

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画像2、顔の塗装その2。
画像左は眉毛をさらに描き加え、目元は前回の上に徐々に暗めの色を重ね塗り、瞳もしっかりと描き加え、二重瞼のラインも描き加えます。口元のシャドー部も気持ち暗めにして引き締めておきます。怖いながらも、ちょっぴり人っぽく。
右画像は瞳の虹彩部を描き込みながら瞼の内側に赤味を乗せながら、上下瞼のアイラインを描き込みます。同時に瞼下の涙袋の表現も加えていきます。さらに口や鼻もとにも手を加えます。お肌の調子もさらに色を重ねて柔らかな肌の色に。

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画像3、顔の塗装その3。
左画像は眉の表現に手を加え、瞳の瞳孔部も描き込んで行きます。髪の毛の色味やコスチュームの色にも更なる変化を加えます。
右画像は眉毛や睫毛の表現にいっそう手を加えて描き込んで行きます。睫毛の表現は目元周辺の見た目の外形に大きく影響しますので、太さや長さで全く違った印象になってしまうのですね〜♪髪やコスチューム、お肌回りも色味の変化を付けて行ってますです。この辺りまで来てしまうともはや本当のお化粧に近い感じがしてきます。私は経験、無いですが…(笑

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画像4、ここまでの作業での全身の姿。
お顔回りがおおよそのレベルまで来ました。コスチュームも含めた全身にも手が入ってますのでこの辺りで一発、的な…(笑
お顔がまとまると全体のイメージがグググット引き締まって見えてきます。まだ作業半ばでは有るのですが…。

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画像5、お顔のアップ。
このサイズまでアップで見てしまうとあちらこちら粗が見えてしまいます(泣
ヘッドルーペを使っていても、なかなか気が付かない箇所も、こうして画像で大きく見ると今後の修正箇所も分かるので役に立つ反面、目と手がなかなか追いついて行かない自分に悲しい物も見出してしまう事にも!あくまでチェックの気持ちで行きましょうね〜♪気楽にキラクに、みたいな…。
一連の順調そうな作業の流れとは裏腹に、一つ大きく気になる部分が、これ、サトエリに似てる?そう、いくら細部を描き込む作業をしていても、どう見てもサトエリには似ていないんですよ…、トホ。サトエリと言うよりも香里奈さんですかね、どちらかと言うと。この辺りは造形的な理由もあるにせよ、私の未熟のいたすところ、と思って見てあげてくださいまし。
吞気にやっている訳ではないのですが、完成は次回に持ち越し、年末のラストは次週、サトエリさんに鳳を飾っていただく事になりそうですね〜♪。

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2013年12月15日 (日)

佐藤江梨子 キューティーハニー その1

ドカっ!と来ました、北海道の雪。とは言え例年と比べるとまだまだ量は少ないんですが、風が素敵なほど吹き荒んでいますです。市内でもホワイトアウト状態になったりして、先日は初雪かきの作業でしたし、なんだか、いや〜な冬の兆しですね。
こんなお天気の日には家に閉じこもっての模型制作、これに限ります(笑
と言う事で今回は実写版キューティーハニーの佐藤江梨子殿の登場なのでした。この映画も2004年公開と言う事ですので、早10年前に、なってしまうんですね。アニメ版も数多くあったり、実写版のテレビ物もあったり、関連フィギュアを合わせると相当のバリエーションが存在している様…。今回はそんな中から食玩系、です。

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画像1、サトエリご本人画像と食玩フィギュア。
今ではあまりお見かけしなくなってしまったのは残念ですが、個人的には嫌いではないサトエリ殿です。映画の方の人気はパッとしませんでしたが、アニメ物の宿命、と割り切っておきますか(泣。
他にも色々と出ていましていました実写版キューティーハニーのフィギュア、どれも良い感じまで行っていますが、あまり似ていませんです〜♪出来は良いのに!

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画像2、オリジナルフィギュアその1。
どうも噂では実際に3Dデータを取って造形されたとか!?確かに出来はけっこう良いのですよ。でも、似たはいなくてがっかりした方も多いかも。私もそんな一人、です。
全高で120mm程ですから、約1/16のスケールになりますか。

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画像3、オリジナルフィギュアその2。
いやいや可愛らしいおねえ様です、本当。でもお顔が…。
今回ここで似せる作業はなんとしても慎みたいところなので、塗装にて何とかならんもんでしょうかね?多分、無理っぽいでしょうね〜!

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画像4、修正。
各部のパーティングラインや合わせ目部分を修正。お顔はいじりませんでしたよ、今回は!!同じ物がもう一体有るので、いつの日か顔は作り替えて製作したいと思っています、いつになるのかは、神のみぞ知る、なのですが…。

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画像5、下塗り。
大雑把な修正が終っての下塗りです。
1/16スケールとは言え、ここ最近のアイテムの中ではかなり小さい感じに。
下塗りとは言えかなり気を使っています、目にも厳しい〜!以前は1/100位は楽勝だったのに。今ではビッグスケール物に全てが慣れちゃったんでしょうかね〜!?
たまには小さい物、作らないと、出来なくなってしまう心配も、ヤバいです〜♪
体も頭もラクチンな方にはすぐに慣れてしまうんです、よね、トホ。

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2013年12月 8日 (日)

北斗の拳 ケンシロウ その2(最終回)

今年はなかなか根雪になりません。とっても助かるのですが、このままどこかで一気にドカッとなるならば、いっそ例年の様に少しずつ積もって欲しい、かも…。きっといつかは帳尻が合う筈ですんでね〜(泣
んで、今回はケンシロウも仕上げです。
このフィギュア、色替えバージョンで数種類出ていまして、未だに市場でもけっこう安価に入手可能なのですが、かくいう私のところにも4体ほどありました、調べてみたら…(笑
今回はマイケンシロウ状態で進めていますので、そのうちに原画タッチバージョンなんかにも挑戦してみたいと思っております。いつになりますやら?ですが。

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画像1、目元の描き込み。
前回までは目には手が入っていませんでしたので、今回は目元の作業から。
まずは白目部分を上塗り。次に瞳部や睫毛辺りを。最後に瞳の内部に各種の描き込みを施し、白目の周辺部には薄いブルーを入れておきます。瞳には敢えて今回はアイキャッチを入れてあります。一応アニメや原作から離れないイメージになる様に、ですね。

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画像2、顔を含めた全体の色調を調整して行きます。
肌の調子を整えたり、コスチュームの調子を整えたり、相変わらず色々やってます。

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画像3、肩のアーマー部や左手の布部。
肩のアーマーの色味や傷等の描き込みを入れて行きます。また、左手に巻かれた布の色味に変化をややベージュ系で加えます。
コスチュームの汚れ等もやり過ぎない程度に加えていきました。
髪の色味もさらに調整を!

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画像4、完成その1。
仕上げに細部の色の境目が馴染むように処理します。必要に応じて墨で描き込む処理も。
アーマー部にメタリック系の色を必要箇所に処理。さらにクリア処理。眼球にも軽くクリア処理を施して一応完成なのでした!ふ〜っ。

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画像5、完成その2。
大きいサイズなのでけっこう時間がかかっての仕上げとなりました。
けっこうイメージは良い感じに?なった〜??

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画像6、完成その3。
オリジナルと同色の物がもう一体ありましたんで並べてみました。
左がオリジナルと同等なのですが、こうして比べるとその差は歴然なのですよね〜♪色が単純で軽々しく、必要ではない箇所にもかなりのテカリが。皺の感じなんかも塗装によってかなり立体的になりましたし、色の調子の変化等に深みが出ました。造形的には全く同じなんですよね〜!なんだか不思議なのですが…。

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画像7、お約束、背景有り画像。
なんだかよく分からない光が交錯した感じの背景。上部には北斗七星も。
やはりバックが加わるとフィギュアの意味もガラリと変わって見えてきます、いつもの事ながら…ですが。

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画像8、今回の決めの1枚。
危機一髪の仲間の元に登場した瞬間の雰囲気でしょうか?ジャジャ〜ン、ケンシロウの登場!んで雑魚辺りが「ヒデブッ!」とか言ってやられて行く、みたいな〜♪
まあ、こんな一枚から描く脳内妄想に、役立つと良いのですが…(笑
改めて北斗の拳ネタ、今更ながらに興味がフツフツ湧いてきましたですよ〜〜!!。

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2013年12月 1日 (日)

北斗の拳 ケンシロウ その1

本日から12月でしたか!?そうですか。どうりで市内の郊外商業施設近辺がめちゃ渋滞している筈ですよね。まだ今年は雪が少ないので助かりますが、これで圧雪の凍結路面になると増々の混雑、迂闊に外には出られない事になってしまいますです〜。雪道、いやですね。
そんな寒さもかき消してもらおうと、今回は北斗の拳のケンシロウさんにご登場いただく事にいたしました。
何で今?なのですが、一時の盛り上がりは無いものの、未だ一部には根強い人気が有る北斗の拳です。一時のブームの際にはかなりのフィギュアが出回っていたものの、その出来映えはなかなか?な物が多かったのですが、今回のアイテムもそんな一つなのでした。
セガのプライズ品で全高が30cmほどの物、いったいどう変わるのでしょうね〜♪

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画像1、開封直後のオリジナル状態その1。
30cm程なのでスケール的には1/6と言ったところでしょうか。ただし、かなりデフォルメされてますのでお顔は小さめ、なおかつ脚はビョ〜ンとやたらと長いのでした。原作の雰囲気も割合こんな印象の絵が多い様ですので、あながちおかしい訳でもないのですよね!
それにしても簡単な塗装状態は子供すら、オヤ?と思ってしまいそうな出来映え。

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画像2、開封直後のオリジナル状態その2。
個人的にはマッドマックス的イメージを多く取り入れ、顔立ちはシルベスター・スタローン風、とった印象のケンシロウ。長きに渡っての人気もあってか、現在ではかなりしっかりとした世界観が出来上がっているみたいです。
フィギュアのオリジナルもなかなか良い感じの造形なのですが、やはり塗装で結構損している感じはしますです。いや、本当、けっこう良い出来!

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画像3、下塗り。
と言う事で塗装第一段階の下塗り状態。いつもの様に基本色にあたる色をしっかりと塗装して行きます。塗りムラはあまり気にしなくても良いですが、筆ムラが付かないようにしておいた方が良いですね、後の作業のためにも。

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画像4、色味の変化を。
下塗りの上に色味の変化を付けて行きます。まずは肌の軽めのシャドー色と、コスチュームの軽いハイライト色を。どちらも軽めに付けて行きながら全体のイメージを掴んで行くように進めます。 変化はいつも少しずつなので、けっこう毎回の作業後のチェックが肝心です。

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画像5、シャドー部やハイライト部を塗り重ね。
徐々にシャドー部やハイライト部をそれぞれ立ち上げて行くように塗り重ねて行きます。この辺の作業は、本当、やっている本人もなかなかどう進んでいるのかが分かりにくいところ、です。仕上がりのイメージさえしっかりと掴んでいれば誤った方向に進む事はまず無いのですが…。時には誤った方向に向かってしまう事も…。

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画像6、さらに同作業を進めて行きます。
さらに、さらに、作業は進みます。上と同様の作業を色味の階調に変化を加えながら地道に進めて行きます。シャドー部はより暗く、ハイライト部はより明るめに。
と、ここまで進んできますと、けっこう進んだ感が感じられてきました。オリジナル時とも明らかに変化したような…。
どちらにしても作業はまだ半ば、ここでのイメージに満足してみても何のためにもならないのです〜!
ただし、手を加えた分だけは確実に変わってきている事が己で確認できますと、やってきた作業の充実感と、この後の作業のやる気に対する前向きな感情が沸き上がってきますので、その都度のチェックがとっても重要な訳なんですよね!!
と言う感じで次回には出来上がってしまうのでしょうか〜?

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