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2015年4月

2015年4月26日 (日)

山下しゅんや氏 セラちゃん その7(最終回)

いやはや、ようやく札幌も桜が咲き始めたか、と思っていましたが、あっという間に既に散ってきているところも有るそうな…。今年の植物たちの動きは暖かいせいか速そうですよ〜!
GWも既に迎えていらっしゃる方もいるようですが、大きな物件が方付いたと思った矢先に、次の仕事が入ってしまいました。色々と計画していた事が変更を余儀なくされる事になりそうでなんですよ!(泣
まあ本来予定というものはとかく変わるものです、決まった通りになる事が決まっていれば予定などという言葉すら存在しない訳ですよね。
セラちゃんの方はなんとか予定通りに今回で最終回を迎える事が出来ました、やれやれ…。

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画像1、最終調整その1。
あらかじめお詫びしておきますが、撮影ブースの照明の設定を諸々の撮影にて変更してまして、いつも通りになっていません、バックの白具合がやや暗めです、あしからず…(泣
という事で前回に引き続いての最終調整が続きます。
セーラー襟部分とスカートの色味をさらにやや赤みを持たせ、立体感をさらに加えて行きます。
ソックスの青みの表現もさらに進めて行きます。大きいながらもしっかりと各部にはシャドーとハイライトの処理も加えていきます。
そこに引かれたホワイトのライン等も少しずつ描き込んで行きますよ。

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画像2、最終調整その2。
ホワイトライン部分も少しずつ、一気に一回ではなかなかうまい事行きませんし、ベースのグレーもなかなか一度や二度では消えてくれません…。
スカートにも立体感を徐々に加えて表現して行きます。
指の爪は今のところ白っぽく。

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画像3、最終調整その3。
ソックスのホワイトラインとRの文字も描き込んで行きます。こちらも徐々に白を立ち上げて行く感じに進めます。
ローファーシューズ、ブラウンに周辺を黒く落としながら質感をリアルっぽく表現。仕上げにクリアを数回重ね塗りして行きます。

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画像4、完成その1。
細部にもさらに手が入り、一応の完成のお姿、です。
似た黒の扱いですが色味に変化を持たせたスカートとソックスの雰囲気の違いによって全体的な色味に変化が付きました。
お顔も目元や肌の色調もさらに微調整されています。
髪の毛のシャドー部やハイライト部も一段手が入っていますよ。

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画像5、完成その2。
ソックスやセーラー服のホワイトラインや文字の白部分もはっきりと描かれました。
足や手のお肌部分も相変わらず微調整されています。
あくまでも全体としての違和感が出ないように、なんです。

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画像6、完成その3。
ついで的では有りますが、ベースの木目部分、オリジナルではかなり鮮やかすぎる色味でしたので、茶系の色を重ねて色調に落ち着きを持たせ、さらに木目の目地部もはっきりとさせています。

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画像7、完成背景付き画像その1。
セラちゃん、高校生という事ですので、学校内の廊下での一枚という設定。 やや下気味のアングルですと、下半身のボリュームが半端無い事に…。

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画像8、完成背景付き画像その2。
明るめの木目の壁をバックに。ファッション誌等に見られるシチュエーション、でしょうか。
このフィギュアの最も安心してみられるアングルだと思います。

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画像9、完成背景付き画像その3。
スカーフのエメラルドグリーン系と合わせたバックでの一枚です。
さわやかなそれでいて活発そうな雰囲気のウエストアップ状態。

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画像10、完成背景付き画像その4。
お顔のアップですが、実はまだ目にはクリアが入っていません。今回はオリジナルの原画のイメージをやや重視して、あえてクリア処理は避けているのです。そのうちに入れてしまうかも、ですが…。

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画像11、今回の決めの一枚。
春、進級で胸躍る女子高生には、やはり桜が似合うのではないでしょうか。と言う事で、今後の楽しい学校生活に胸躍らせる、さわやかな女子高生、と言った一枚。時期的にもまさに今!ですよね。
やや活発なイケイケ的な雰囲気も有りますが、結構根は真面目な娘、だと思います(笑
仕事の繁忙期と重なって珍しく長期になってしまいましたが、セラちゃん、ようやく完成という事で一安心。
お気に入りというのも有りますが、山下しゅんや氏関係のフィギュアからは今後も目が離せませんよ!今年はまだまだ取りかかる予定に胸躍らせているのでありました〜!
とは言え、結構気も使う作業にやや疲れ気味、次回は簡単なもので…(笑

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2015年4月19日 (日)

山下しゅんや氏 セラちゃん その6

4月も気が付くと半ばも過ぎてしまっていました。もう少しすると今年もGWなんですね。本業のバタバタもようやく収束に向かい、暖かくなるこの時期、お外でパ〜ッと、と行きたいところですが、手つかずの事もたっぷり溜まってまして、なかなかどうして…。ほぼ引きこもりに近い日々が続きそうですね〜(泣
5月前半に締め切りの有名原型師さんの手によるフィギュアのコンペ、一応参加するつもりなのですが、何せ久々のイベント参加に対する頭の切り変えが、どうにも優れませんです。
ん〜っ、間に合いますでしょうかね〜(泣
セラちゃんも試行錯誤の作業では有りますが、良いところまで来ています。が、今回はまだ完成には至りません、あしからず…(笑

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画像1、髪の毛とコスチュームの塗装。
前回の続きで髪の毛、色合いを濃いめのピンクにした状態にハイライトとシャドー部分の処理を加えて行きます。ハイライト部は基本のピンクに白を加えながらの重ね塗り。シャドー部は紫系を加えながら調子を整えて行きます。
コスチューム部分も同時進行。スカート部のグレーに赤みを加えて色を調整して行きます。セーラー服やソックス部も進めて行きますよ。服の白みの部分のシャドーには薄紫系を前回入れてありますが、白とのバランスをとりながら丁寧に調整して行きます。

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画像2、画像1のいや〜んな画像。
いや〜んな画像は以前で見納めと言っていたのですが…(笑
実は今のところ各パーツの接着はしていないのです。塗装の必要に応じて取り外しながら作業を進めていまして、未だにバラバラ。なのでいつでもこの状態にはなるのでした〜!
でも、このいや〜んな状態、今回が本当の見納め、ですよ〜♪
今回限りのサービスショット、なのです!

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画像3、画像1のアップその1。
髪の毛が前回からずいぶん立体感が変化しています。
スカーフの色味にも赤味の調子が加わっています。
服のグレー部はまだベタ塗り状態です。ホワイトのラインも最終近くまでには描き込まれるのですが、今はまだ…。こんな細かな部分が重要なのですが…。
スカートの赤みを加えたダークグレー、すべてが黒一色だとつまらない事に…(笑 あくまで原画のイメージに近づけ、たい、所…。

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画像4、画像1のアップその2。
細部はまだこれからの作業ですが、徐々に進化しているのです。アップにするとまだ荒さが目立っていますが…。必要に合わせて随時修正、です。
後ろ姿ではっきり見えてしまうパンティー部分もまだ白のベタ塗り、ここもこの後調子を付けて行きます。こんな所も(こんな所だからこそ!)フィギュアの出来には大きく左右してしまうのです。

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画像5、ダークグレー部の各部の調子替え。
スカート部と同様に服のグレー部に赤みの調子を加えて行きます。ちょっと画像では分かりにくいのですが…。
ソックスは青系を加えて、敢えて他のグレーとは違う状態に。

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画像6、画像5のアップ。
スカートとソックスの色味の違いが分かると思います。微妙に色味を変えるだけでも素材感の違いが演出できるというもの。まだ色味の調子は付いていませんが。
服のセーラー部のグレーの赤みがかった感じ、アップにしてもあまりはっきりとは分かりませんよね〜(泣
この辺りも次回までにはしっかりと塗装して行きます。
ということで、次回はいよいよ完成の予定なのでした〜!

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2015年4月12日 (日)

山下しゅんや氏 セラちゃん その5

先日、前にもお話しした、男のドォールハウスの1/35昭和の古民家製作の教室に行ってきました。製作の教室なんて初めての体験!朝から夕方まで結構びっちりと真剣に作業してしまいましたが、思った以上に捗りませんでした。普段のモノ作りは自分の都合で勝手気ままにやってますので、勝手の違う流れに戸惑いながらの作業は精神的にもダメージが…(泣 自分って才能無いかも…、なんて思っちゃいましたです、トホ。完成までには後数回行かねばなりません、なんだか完成する気がしないのでありました〜♪
人生、何事も精進、精進あるのみですね〜!
そんなこんなで忙しい日々は続いてますので、セラちゃんの作業もなかなか捗ってませんです〜!

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画像1、体の肌部分の塗装の続き。
前回から引き続きのお肌の塗装が実はず〜っと密かに進んでいたのです、実はね。
何せやや大きめの今回のアイテム&原画の存在するイメージも含めた繊細な表現(大げさ)の為にも、じっくりと時間をかけて何度も何度も塗り重ねて行く訳でして、この行程は見た目には面白くもなんともない何とも地味〜な作業。
とってもお披露目も出来そうにないのでその行程は割愛して、いい線まで言ったところの状態です。地味ながらとっても重要なのですが…。
お肌部分はこの後もまだ続くのでありますです。(こっそりと)

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画像2、髪とスカーフ。
ちょっと目先を変えて髪の毛とスカーフ部分の塗装にかかります。
髪の毛は原画では紫がかった印象の薄めのピンク。イメージを調整しながらまずはシャドー部を塗って行きます。
スカーフ部も原画を意識してやや青みを加えて行きます。
こんな単純な作業ですが、結構全体のイメージ、変化してくるのが面白いところです。

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画像3、上の処理のアップ。
これまでの途中経過やオリジナルのものと比べてもかなり印象が変わってきています。まだまだおおざっぱな色味の処理では有りますが…。
この辺りもこの後幾度も繰り返して行く訳、ですね。

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画像4、髪の毛とセーラー服部分。
髪の毛のイメージを少しずつですが塗り重ねて原画のイメージに近づけて行きます。今回は更にややピンクの度合いを上げてきています。
同時にセーラー服のシャドー部の処理を開始。しゅんや氏の原画では服の白のシャドー部分は薄い紫で表現されていますので、出来るだけそのイメージに近づけるように。

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画像5、上の処理のアップ。
パーツごとの色味に強弱が付いてきて全体がしゃっきりしてきましたよ。この後はシャドー部やハイライト部分を加えて行く訳ですが、あくまで今回は自己流解釈を出来るだけ排除しての作業に努めたいところなのです。

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画像6、バストモデルバージョン(?)。
今回のフィギュアはウエスト周りの造形で分割できていますので、お遊びでバストモデル状態にしてみました。
上半身のみでもベースを用意するだけでかなりイケてるバストモデルに仕上がりますね!造形がしっかりしているので全く違和感がなく、個人的にはこちらの方がおすすめかも!?
こんなイメージで既存のフィギュアを楽しむのも面白いと思いますよ。自分だけのオリジナル感が倍増です!!
と言う事で、まだまだ続く…(笑

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2015年4月 5日 (日)

山下しゅんや氏 セラちゃん その4

もう4月になってしまいましたよ!本当に早い。気温も日に日に上がっている様ですが、仕事の忙しさのために、ほぼ引きこもり状態の日々を送っていると、そんな季節感とはあまり接する事もないまま、ただただ時間だけが流れている毎日。もう一踏ん張り、です!
週明けに知り合いの方のドールハウス教室に参加予定です。本来は1/12スケールのところを、1/35スケールの家を数回にわたり造るというもの。ある意味カルチャーショック的な要素も有りそうですね〜。いろんな意味での刺激をもらえそうで期待が膨らみます。
忙しい中のセラちゃんもやはり進行速度が遅いです。その上気を使う今回のアイテムなので様々な部分で時間がかかっています。
ですのでもうしばらくお付合い頂く事になってしまいそうですね(泣

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画像1、顔の塗装その3。
前回のお顔部分の塗装の続き。前回は目元中心でしたので、今回はお肌部分もあわせて進めて行きます。
左画像ではお肌のハイライト部分を肌の基本色に白を加えた色を塗って行きます。まだまだおおざっぱな感じです。
同時に目元の色味も微調整して行きます。右画像はさらに同様の作業を繰り返したもの。とびきりの変化にはなっていませんが…少しずつ。

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画像2、顔の塗装その4。
さらに目元の微調整とあわせて睫毛等の描き込み作業。そしてお肌のコントラストを調整しながら進めて行きます。常に数回にわたる重ね塗り作業の繰り返しとなります。
どんどん繰り返して行きながらソフトな風合いになるように進めて行きます。その際にはお肌の基本色でフィルター処理&シャドー部の調整等も含めて行ったり来たりの繰り返し。
お顔部分はこの後も続けて行くのですが、いったんこの辺りで手を休めますよ。

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画像3、体の肌部分その1。
お顔部分が8割方まで進んだところで体のお肌部分も同様の処理で塗装して行きます。出来るならば顔部分を含めた肌は同時に進めたいところなのです。というのもあまりバラバラと部分部分で作業をすると色調の差が出ての違和感が出やすいため。
とは言いながら一気に同時は厳しいので、部分部分を良い線まで進めて行きながら最終的に違和感のないように全体的な調整の際に統一感を出しながら仕上げて行く、という事なのです。
まずはお肌のハイライト部分を塗装して行きます。

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画像4、体の肌部分その2。
ハイライト部分の処理のお次の作業、今回は一気にシャドー部には行かずに、いったん肌の基本色にて付きすぎたコントラストを馴らして行く様に塗装して行きます。
色の濃淡や筆の塗装ムラを意識しながら。
前段階よりもややソフトな雰囲気になるように。

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画像5、体の肌部分その3-1。
次にシャドー部分の塗装を進めます。シャドー処理では有りますが、濃いめの色ではコントラストが強くなり過ぎる危険が有るため、基本色にやや茶系を加えた、ほんの一段階か二段階ほど暗いというイメージ、ほんのわずかな色味にてシャドー部を塗って行き、様子を見ながら徐々に濃い色を加えて行きますよ。ほんと気持ち程度レベルです。

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画像6、体の肌部分その3-2。
おなか周りと足下のアップ状態。小さめの画像ですとわずかな色ムラ状態ですが、アップにすると結構ムラが目立っているのです。
この後はこのムラ等を出来るだけ消して行くように繰り返しの塗り重ね作業となる訳です。
実はお肌の露出が多い今回のアイテムの様な場合にはこの作業が最も時間がかかり、しかもここで手を抜くと仕上がり時にかなり目立つ事に。筆塗りの弱点では有るのですが、ブラシでは出せない筆塗りの独特な雰囲気のためには、ぐっと我慢で進めて行く事が重要なのです!、これ、大事!!

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