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2015年9月

2015年9月27日 (日)

ザルドスのお面 その2

気候はすっかりと秋めいてきました。あと一月くらいで暖房が必要になりそうな雰囲気です〜♪ そう言っている間にあっという間に雪が降って、また長い冬が訪れてしまう訳ですね〜!一年のなんと早い事でしょう…(泣
毎年この時期は本当に忙しいのでした。まあ、本業が、なのですが、模型や各種イベント等もいろいろと催される時期ですので、それは大変な訳です…。
そんな中、10月1日(木)〜6日(火)までの6日間「ドールハウス・ミニチュア・アート 2015」が開催されます。場所は「アートスペース201」。私の作品も展示予定ですのでお近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りくださいませ!詳しくは下部のDMをご覧くださいませ〜♪
そんな事で多忙な日々をほぼ引き蘢り状態で過ごしていますが、前回のザルドスのお面はしっかりと進行しているのでございます。
今回はお面部分の型取りからリキャストまでを…。

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画像1、スカルピーを焼き固めます。
前回の物に最終微調整した上で原型のスカルピーを焼き固めます。
今回はムク状態での作業でしたので、いつもよりも長めの時間をかけて内部までしっかりと焼き上げます。この辺りは使用している深型ホットプレートだと簡単に温度や時間をコントロールできてしまう訳です。

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画像2、型取りその1。
次に、型取り作業です。
型取りブロックを使って周りを囲って行きますです。
今回は片面取りの仕様なので粘土に埋める作業も省けてらくちん、です〜♪

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画像3、型取りその2。
シリコンを流し込んで硬化を待ちます。この硬化時間が5〜6時間と掛かってしまうのが何とも悲しいところなのですが、現在の状況のように他にもたくさんしなければ行けない状況に有っては、この硬化待ちの時間も有効に使える、という事になりますです〜♪

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画像4、型取り その3。
片面の型が出来上がりました。
両面取りとは違ってレジンの流し込み用のゲートなんかの行程も省けてしまうので本当にお手軽〜!ただし、現在使っているシリコンの硬化剤の匂いが個人的にとっても辛い香り、なのです。甘ったるい悪い気はしない匂いなのですが、長時間嗅いでいると、胸がムカムカ、体に悪いのでしょうか?

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画像5、リキャストその1。
レジンを流し込んで複製開始、です。
割と急いでの作業なのでしっかりと抜け切れていない箇所も…(泣
後行程での修正にはさほど時間も手間もかからないので全く構わないのですが、あくまで個人レベルの話、商品としては現在のクオリティーは昔と比べるとかなり高くなってきていますので、クレームの対象、ですね〜!今回の物は販売なんかはしませんけれど…(笑

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画像6、リキャストその2。
という感じでどんどん抜いて行きます。ザルドスのお面は前後で張り合わせる事になるので、一体用でも2個は必要になるのです。
今の所6個抜けましたので、3体分は確保できたという事になるのですが、いったいこれをどう使うのか?
その辺りは次回以降でのお話に(笑
それにしてもこれだけ並べただけでもなんとも、気色悪いです…、ね。

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画像7、「ドールハウス・ミニチュア・アート 2015」 DMその1。
上記でのお話のDMです。
道内の方をはじめ、道外からも大勢の有名な作家さん達が勢揃い、なのです!

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画像8、「ドールハウス・ミニチュア・アート 2015」 DMその2。
会場では展示を始め、販売やワークショップの開催等、幅広く楽しめる予定になっていますよ〜!
皆さんぜひ足を運んでくださいませ!!

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2015年9月20日 (日)

ザルドスのお面 その1

秋晴れな日も有りますが、割合に雨模様の崩れた天気が多いです、最近、特に週末近辺は。世の中的にはシルバーウィークとやらで、行楽を楽しむ方がほとんどなのかも、ですが、こんな空模様だとなかなか辛い事に…。
私はこんな休みが多い時期には決まってお仕事、です。忙しいとなかなか模型制作には手が付かないのが常なのですよね〜♪
今年のHME終了後に雑誌の取材を受けました。大人の親父を扱った雑誌「O.tone」での紹介記事のためなのですが、その号がこの15日に発売された様です。HMEの常連さんが数名とHMEの紹介、札幌の模型店の紹介など思いのほかボリューム満点の特集です。私のページではフィギュア関連の紹介ですが、なかなか熱い扱いになっているのでした!(笑
コンビニ.書店で扱っていますので、気になる方はご覧になってみてくださいな〜♪
という事で忙しさの合間に出来る事、と言えば、粘土いぢりなのです。今回は映画「ザルドス」のお顔という事なのですが…。

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画像1、O.tone 83号の発売。
上記のお話のO.tone 83号、特集は「カレーなら、間違いない。」と「模型には、男のロマンがあるんだ。」なのです。模型誌とは違った視点での扱いも気になるところなのです。あんな方やこんな方も出ていますよ〜!見るだけでも損はないかと…(笑

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画像2、粘土いぢり その1。
本当にまとまった時間が取れないんです、この時期は、毎年なのですが(泣
作業の合間や待ち時間には粘土いぢりが最適!ちょこちょこ捏ねたりしているだけでも気が休まるというもの。とは言っても、結局は何かしらの形にはして行ってしまうのですが…(笑
この状態が第一歩、なのです、いつも。

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画像3、粘土いぢり その2。
今回は訳あって(?)こんな形からの作業です。ベースにおいての半面の立体状態。
ちょっとづつ粘土を足しながら何となく形にして行くのです〜。

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画像4、粘土いぢり その3。
おぼろげながらの顔らしい状態になってきました、まだまだなんとな〜くな感じですが。
実は今回の物、映画、「ザルドス」に登場する両面がお顔のお面なのです。劇中に同様の巨大な顔が空を舞うのが印象的なのですが、それに仕える兵士が被るお面、なのです。
ですので、片面を作って複製して前後を張り合わせると出来上がる、という訳なのです。なんだかラクチンな気もしてしまいますが…(笑

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画像5、粘土いぢり その4。
大まかな形を整えながら、細部も徐々に判別できるような感じで造り込んで行くのでした。
一部分だけを一気に造り込んでしまうと、後で周りとのバランスがおかしな事になっていると取り返しがつかなくなってしまうのですよ〜!ですので、徐々に、なのです。

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画像6、粘土いぢり その5。
そもそもが何なのかを知っている方自体がそう多くは無いと思うのですが、その辺りは次回以降で。でも、だいたいのところはこんな状態の顔、なのです(笑
顔面の周囲は髪の毛や髭が一体化したような事になっています。猿人のような感じなのですね〜♪

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画像7、粘土いぢり その6。
だいたいの大まかな形が出来ると細かな細工を施して行きますです。
目元や鼻、口元は歯の形状があるのでけっこう厄介な作業です。お話ししてませんでしたが、これ、スケール的には約1/10の設定なのです。
周囲の毛の状態も徐々に付けて行くとこんな雰囲気に。

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画像8、9割がたの完成。
上の角度替えの物。半面なのでなんとなくこんな状態でしかお見せできませんですが…(笑
この後細かな調整をすませると完成なのです。
完成した後に焼き固め、型取りをしてリキャストの予定なのですが、その辺りを今回どう進めるかはまだ決まっておりません、あくまで時間の有効利用としての粘土いぢり、ですので…(笑

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2015年9月13日 (日)

ドラゴン 1/6 アクションフィギュア スターリングラード「ヴァシリ・ザイツェフ」

9月に入ったとたんに台風の影響や地震など、天変地異の類いが頻発していますが、皆さんのお住まいは大丈夫でしょうか?自然の驚異の前に、人の非力さを改めて痛感してしまうのですが、最近はそう言う出来事があまりに多い気がしてなりません。いついかなる場合にもそう言った事に備えておかなければいけないのかもしれませんです。
9月からは北海道の模型関係のイベントも各地で開催予定です。そんな中私も10月1日〜6日に開催されます「ドールハウス・ミニチュア・アート 2015」に出品予定。純粋な模型とはやや違った趣きでは有りますが、ドールハウス関係の道内外の有名どころの作家さんが集まっての展示会ですので、気を使うところです。
今回はそこへの展示用に、以前造った1/6のアクションフィギュアのビネットをちょっとお色直しといった感じで…。と言いますのも、その後に造った別の1/6の物にベース枠を流用してまして、まずはベース枠の作成から、という事に…(泣
最近はこういった作業もやや億劫気味になってきているのですが。

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画像1、全景その1。
ビネット自体は2011年に作成した物で、映画「スターリングラード」に登場する「ヴァシリ・ザイツェフ」 という人物。劇中、的に狙われる中助かる事が出来たストーブとの2ショットと行った雰囲気なのです。フィギュアはドラゴンのアクションフィギュアで、よくもまあこんな渋いアイテムを、と行った商品。

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画像2、全景その2。
2011年の北海道AFVの会に出品の為に制作したもの。
フィギュア自体のオリジナルは良くも悪くも当時のアクションフィギュアレベルの物でしたが、コスチュームやお顔等をペイントして行くと、けっこう良い感じに仕上がってくれました。やはり塗ってみるまでは解らない物なんです〜。
簡単なビネット仕立てですが、1/6ですのでかなりのサイズです(笑

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画像3、ストーブその1。
劇中中盤、主人公が敵に狙われた際に楯にしてその命を守ったのがこのストーブ。これがなければあっさりと狙撃されていたのですよね。
これ自体の資料は全く存在していませんので、ひたすらDVDを見ながら観察、簡単なスケッチを起こしてのフルスクラッチなのです。
映画に使われる小道具としては近年まれに見る存在感なのでした(笑

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画像4、ストーブその2。
ストーブと言っても、ロシアのキッチン用のコンロも兼ねているのでしょうか、調理用に適した作りが随所に見受けられますです。
一応中には網棚なども再現してあります。

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画像5、ストーブその3。
正面の作りはほぼ劇中に忠実に再現してみましたが、パーツパーツの意味するところはよく解らないところだらけ、です。蛇口も付いてますからここからお湯が湧かせるのでしょうか。アンティークに詳しい方のお話を伺ってみたい物です。
材料はほぼ木材の切り出した物で構成。細部の小物類はプラや金属で再現してあります。

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画像6、ややアップの全景。
「私はこれのおかげで命が助かったのです。」と説明している雰囲気の場面にしてありますよ。映画をご覧になった方だと何となく解る、そんな設定です…。

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画像7、ウエストアップ。
主人公ヴァシリはジュード・ロウが演じています。ドラゴンのこのフィギュア、オリジナルの段階では誰?これ??と言った雰囲気でしたが、塗装をして行くとだんだん似ている事が解ってくるのですから不思議です。造形はかなり良い作りだったのですね。商品化の際の塗装がそのイメージを大きく変えていることが顕著に伺えます。

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画像8、バストアップ。
様々な素材でそこそこの再現をしているアクションフィギュア、布や毛の雰囲気も塗装する事でかなりなリアル感が再現可能です。オリジナルの段階では全てが新品状態ですので、汚れを加えて行くと大きく変わるという事なんです。
顔部分も本当に変わったんですよ、始めとは!

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画像9、顔のアップ。
帽子を脱ぐと頭部はこんな感じに。
ジュード・ロウに何となく似た気はするのですがいかがでしょう?(笑
現在は各メーカーから素晴らしく出来の良い、そして素晴らしく高価なアクションフィギュアが色々と出ています。豪華一点買いでそれらをゲットして楽しむのも良いのですが、私の場合は、ちょっとチープな感じの物に手を加えてそこそこ良い雰囲気に変化するのを楽しんでいるという感じでなのしょうか、ね。
模型の楽しみの一部として、今後も1/6の世界は止められそうにも有りませんです〜!!

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2015年9月 6日 (日)

ジオワールド 1/10 ティラノサウルス スケルトン  その2

時、既に9月に突入です。あれだけ暑かった気温もグ〜ンと下がり始め、空気は何ともはや、秋の気配が…。こんな時期に気を緩めていると隙を突かれて風邪をひいたりの体調不良に陥りがち、健康管理には気を付けないといけない時期なのでありますです。
HMEという大きな催事が一段落して、本来ならば次なる作業に取りかからなければいけないのですが、周りの環境はそれを簡単には許してはくれません。ひとつ一つしっかりと取り組みながら、徐々にモチベーションをあげて行きたい所…。なの、です、が…。
今年も年内には模型絡みの各地のイベントが目白押しです。全てに顔は出せないかも、ですが、出来るだけ参加したい物です。一つでも多く。繁忙期なのでなかなか思いも叶わない感じですがなのですが…。
ティラノ スケルトン、大きさ故の作業効率の悪さから、途中経過は相当な割愛ぶりなのですが、取り敢えず展示用の完成の姿になっていますので、まずはご覧いただきます、か!?(笑 なかなか解りにくいかも?なのですが…。

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画像1、完成その1。
前回から大きく進みまして、一気に完成、なのでした。(笑
なにせすべてが大きいのです。各部の整形処理も相当なボリュームでした。リューターや大型のヤスリ、ペンサンダーなどの工具類がいつも以上に大活躍なのでした。普通のプラモ感覚とは全く違う事に…。
塗装も同様に、なかなか簡単には行きません。全体のバランスを常に見据えた上での作業が求められるのですが、大きいので、それすらもいつもとは全く違う事に…(笑

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画像2、完成その2。
頭部から頸椎部分。
頭部は本アイテムの最大の見せ場です。造形的にはなかなかいい感じですが、歯の造形にはしっかりと手を掛けていますよ。鋭く内側に曲がった感じに削りながら修正。
塗装は全体的にですが、あくまでも博物館に有る化石の再現的な色合いを意識しながら仕上げてあります。もちろん塗装の際はいくつかの大まかなパーツの固まりごとに作業しています。

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画像3、完成その3。
胴椎および肋骨、そして腰回りの仙椎、大腿骨や恥骨、座骨周りもかなり忠実に再現されています。表面のモールドもかなりそれらしい処理が施されていますので、後は塗装での腕の見せ所、なのです。今回はかなり大雑把ではありますが。

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画像4、完成その4。
尾椎と下部の血道弓部分もかなり良い雰囲気です。
幾つものパーツが上手い事分割されて接合して行くだけなのですが。
画像で見るとケンタッキーの食べた後の残骸、的な雰囲気も…(笑

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画像5、完成その5。
足元及びベースの造形もなかなか見事な状態です。両足の底からベースに掛けては2mm程の支柱で固定する仕様。頭部と尻尾部にも支柱で支える形になっています。
今回ベースはオリジナルのままなのですが、岩の雰囲気はこのままで全く問題ない造形と塗装になっています。

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画像6、完成その6。
この辺りの全景のアングルはかなりな迫力です。子供向けにしておくには勿体無いくらいのアイテムなのです。完成後の保存に関しても、そのスケールから頭を悩ませる所では有りますが…(笑
塗装は今回も全てセラムコートオンリー。塗装に関しては通常私はあまり行わないドライブラシをかなりの部分で多用しながら、表面のディティールを浮かび上がる様に立ち上げての手法をとってみました。ウォッシングとドライブラシが今回の塗装の重要な手法と言えるでしょうか。

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画像7、HMEでの展示風景。
一応の完成の姿を、いち早くHMEの会場内でお披露目させていただきました。まあ、本来の目的がHME向け、でしたので当然と言えば当然なのですが…。(笑
ノースフォッククスの卓にて、昨年以降の1年間の私のブログ内での作品も合わせての展示でしたが、かなりなボリュームの中にあってはティラノ君も肩身が狭かったようで、本来120cmも有る巨大な姿も、小柄に見えてしまうから不思議、です。大型の展示会場内での意味合いに突いても考える良い機会だったかも知れませんね。どんどん大型して行く、という事〜??(笑
ともあれ、今回一応展示に向けての完成となりましたので、数年の思いが叶ったという事で個人的には大満足、なのでした〜!

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