2015年5月

2015年5月29日 (金)

みなさんこんにちは(^-^)

今週のNS500はフレーム(スイングアーム)の加工についていくつか紹介していきたいと思います。
わりと地味な作業工程ではありますが、最後までお付き合いください。

017
リアのスイングアームです。
今回はこの部分のディテールアップの作業について説明していきます。

05写真①
スプロケットアジャスターのボルト部分を加工していきます。

写真②
チューナーモデルマニュファクトリー製のパーツを今回使用しました。

写真③
組み合わせて使うとこの様な形になります。

写真④
取り付けるとこんな感じになります。

続いて溶接痕の表現方法についての紹介です。

015 写真①
溶接痕を表現するにあたって極細のプラ棒等を使ったりする方もいらっしゃいますが、
私は大体使わなくなったパーツを切り取った後のランナーをライターで炙って伸ばして
使います。
熱したランナーを伸ばす速さで太さを調整して作ります。

写真②
溶接痕を再現したい部分にタミヤの流し込み接着剤で接着していきます。

写真③
パテを成型したり造形するときに使うスパチュラを使って溶接痕の独特の凸凹痕を再現します。
スパチュラを押し当てていく際は力加減に気を付けないと切れたり剥がれたりするので
加減が大事です。

写真④
完成です。

最後にスイングアームの裏側の穴埋めについて説明します。

010 写真①
大抵のキットはこのように裏側はドンガラ状態です。

写真②
まずはプラ板を必要なサイズに切り出して概ね穴がふさがるように面から1mm程
オフセットして接着していきます。
目的としてはできるだけパテの乾燥を早めたかった事です。

写真③
表面にパテを着けます。
今回使用したのはロックペイントのクイックパテを使いました。
速乾性で低収縮型のこのパテは使いやすくて私的にかなりお気に入りです。
ただ硬化の始まりがが早いので、手早い作業が求められます。

写真④
完成しました。

018_2

019加工が終わり塗装を施して完成しました。

作業的にも特に難しい事はないと思うので、ディテールアップの参考にして頂ければ
嬉しく思います。

では今週はこのへんで~(´ー`)/~~



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2015年5月22日 (金)

みなさんこんにちは!

さぁ~始まりましたNS500の製作です。
今回の製作記では手軽で効果的なディテールアップというテーマで進めていきたいと思います。

motoGPなどのレーサータイプや市販型に関わらずバイク模型はメカニカルな部分が
非常に目立ちます。
特にエンジン周辺はバイク模型の見せ所が集中している箇所だと思います。
ここ数年ではバイク関連のデカールやディテールアップパーツのラインナップが豊富で
手軽に自分好みに仕上げる事ができます。
しかし、本格的にするとなるとそれなりにお金も時間もかかります。
そこで今回はなるべく簡単にそれでいて見栄えがするようなディテールアップを
このバイクでやってみようと思います。

では、まずはエンジンのディテールアップです。

06 最初に気になったのがキャブレターのファンネル部分です。

写真①
キャブレターのファンネルネットがモールドで再現されています。
これを真鍮のメッシュに置き換えたいと思います。

写真②
まずはモールドになっているファンネルネットを削って平にします。

写真③
リューターにBMCカッターの砲弾型(大)を使って削ります。

写真④
ネットを被せると見えなくなりますが、一応吸入口も再現しておきました。

次にネットの製作です。

09 ネット製作に使用したウェーブの真鍮製のメッシュです。
柔らかいので、形が作りやすいので今回選びました。

014

製作の手順です

写真①
1.2mm厚のプラ板にファンネルと同じ外径の穴を開けます。
そして穴の部分がふさがらないしっかりとした台の上にプラ板を固定します。

写真②
穴の上にメッシュを置き、押さえながら先端が丸いもので押し込みます。

写真③
ネットの膨らみ加減の調整はお好みで。

写真④
エッチングバサミなどで丸く切り取ります。

説明では簡単にできる感じがしますが、結構慣れないうちは失敗しました(^^;
何事も練習が必要ですね。

続いてクラッチ部分の加工です。

07 クラッチ中央の部分をT2Mのボルトに置き換えて、その周りのボルトには0.5mmの穴を
開けてみたいと思います。

08_2 加工後はこんな感じです。
ただ穴を開けただけの作業ですが、効果は十分だと思います。

最後にパイピングについて

015

キットに付属しているビニールチューブはサイズ的に少々太いので、
アドラーズネストの極細リード線を使いました。

020 といった感じでエンジンのディテールアップを私なりの観点で仕上げてみました。
まだまだ気になる箇所はありますが、キリがないのでここまでにしたいと思います。

かなりかいつまんで紹介しましたが参考にして頂ければ嬉しく思います。

みなさんも是非自分なりのディテールアップをしてみてくださいね。

ということで今週はこのへんで~♫





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2015年5月15日 (金)

みなさんこんにちは!

今週は年に一度の模型の祭典
静岡ホビーショー2015が開催されますね。
私も生きているうちに1度は足を運びたいとは思っていますが、現実問題北海道から静岡まで
の旅は中々簡単には行くことはできませんね・・・
幸い知人が急遽ホビーショーに参加するということなので、楽しい土産話しなんか
聞ければいいなと
思っています。

さて、前回前々回とカーモデルの製作を紹介させていただいてましたが、
今回は再びバイクの製作に戻ってまいりました。

ということで今回の作例はこちらです。

Photo_2 タミヤのHONDA NS500 '84です。
個人的にWGPマシンを製作するのは久しぶりになります。
このキットは再販品で、発売当初はあまりバイクに興味がなく全く製作した事がなかったので、
今回改めて製作することになったのは何かの縁と勝手に思っています(笑)


当時から変わったところはデカールや一部変更されたパーツなどです。
デカールも3人のライダー仕様にできるようになっています。

続いてパーツ構成ですが

05 写真①・②
カウルのパーツは完成後でもエンジンなどが見ることができるようにクリアーパーツも付属
されています。
カウルは上部下部が一体になっています。
今回、通常のカウルで製作する予定なので、クリアーのカウルは使いません。
このキットは完成後カウルの取り外しできないのですが、上部と下部を分割して
完成後も取り外せるように加工していきたいと思います。

写真③
パーツ自体の多さはさほど感じられませんが、金型が昔のものなので若干合いが心配に
なるところですね。
ここも随時修正しながら製作を進めていこうと思います。

写真④
カウルの配色は赤、白、青、黄色で構成されています。
白をベースにマスキングして赤を塗装し、青と黄色はデカールを貼っていく工程です。
デカールはカルトグラフ製のデカールなので特に心配はしていませんが、
赤白の塗り分けは慎重にいきたいと思います。

といった感じで今週から新たな製作記を初めていきますので、完成までどうぞお付き合い
くださればありがたいです。

では今週はこのへんで~!




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2015年5月 8日 (金)

みなさんこんにちは!

今週で300SL最終回ということで、まずはボディーの製作工程から紹介していきたいと思います。

05写真①
まずはボディーとドアやボンネットのフィッティングの確認をしていきます。
特に歪みなどはありませんでしたね。
ここで気にしたほうが良い事はボディーとドアの隙間です。
塗装するとその分塗膜で隙間が詰まってしまい、干渉してしまうことがあるので
あらかじめ塗膜の厚みを考慮してクリアランスを確保したほうがいいでしょう。

写真②・③・④
矢印の部分にはパーツの成型時にできるパーティングラインがあります。
ここをしっかり処理するかしないかで作品の完成度に大きく影響していきます。
特に今回のような曲面が多いボディーなどは気を使って処理をしましょう。
今回、マジックヤスリの400#でパーティングラインを消しました。
パーティングラインで注意することは、ラインを消すことに気を取られて
本来のボディーラインを崩さないことです。
300SLはフェンダーの曲面の頂点にパーティングラインが存在しているので、
削りすぎたりしないように注意しましょう。

写真④
トランクのパネルラインは0.2mmのタガネを使ってスジ彫りしました。

010こちらの写真がラインの処理とスジ彫りが完了したボディーです。
最終的にボディー全体の処理はサンドブラストを使いました。
均一な足付とデリケートな曲面を保持するためです。
以上で塗装前の下処理は終わりです。

ということで次に塗装について紹介していきます。

015 写真①
ボディの下処理後超音波洗浄器で隙間に入り込んだゴミや削りカスを綺麗に除去し
ガイアノーツのホワイトサフで下地塗装します。
続いて今回ボディー色に選んだタミヤのレーシングホワイトを缶から出して
エアーブラシで塗装しました。
エアーブラシで塗装する利点としては、塗膜が厚くなりすぎないようにコントロール
できることや、入り組んだ箇所の塗装が容易にできることです。
続きましてウレタンクリアーの塗装です。
今回もウレタンはマルチトップクリアーを使用しています。
乾燥時間の早さや、ウレタン特有の艶と塗膜の強さはカーモデルには必需品です。

写真②
ウレタンを吹いて完全硬化した状態です。
塗装回数は2回ですが、かなり艶は出ています。
しかし塗装面がイマイチなので平滑で綺麗な塗装面にする必要がありますね。

写真③
平滑な面を出すには1度目の細かいペーパーで表面が均一に艶がなくなる程度に
削ります。
ここで使用したのがバフレックスです。
バフレックスは3000#程の非常に細かいペーパーにも関わらず
切削能力が抜群にも関わらずペーパー目などが出ない優れた商品です。
切削能力がいいので角を攻めすぎて下地を出さないように注意が必要です。

写真④
研磨終了後静芯に取り付けたマイクロポリッシャーシステムコンパウンドを使って
鏡面になるまで磨きをかけました。
写真②と違いスタンドライトがスッキリ写りこんでいるのがお分かり頂けますでしょうか?

016 というわけで上記の要領でボディー全ての研磨が終了です。

次は最終作業でボディーのウィンドウモールの塗装やパーツの取り付けていきます。

021 写真①
ライトやウィンドウが付くとかなり雰囲気が出てきました。
この時が製作中で1番楽しいのですが、失敗もできないので緊張もしています(^^;

写真②
ウィンドウモールはメッキシルバーNEXTで塗装しています。
クリアーパーツも全てシステムコンパウンドで磨き、ガラスブライトを塗布して
仕上げました。

写真③・④
ドアもそれぞれ塗装してきっちり仕上げました。

以上で全ての工程が完了しました。
完成したメルセデス・ベンツ300SLをご覧下さい。

026

031

現行型のキットを主に製作しているので、こういったオールドカーは新鮮で格好いい
と思いました。
今回は大人しめなボディーカラーを選択しましたが、明るいメタリックなども見栄えする
かもしれませんね。
いつかまた機会があれば違うボディーカラーでまた作ってみたいです。

ということで最後までお付き合い頂きありがとうございました。
記事の中で一つでも参考にしていただける事があれば非常に嬉しく思います。

では、また次回の製作記でお逢いしましょう(´∀`*)




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2015年5月 1日 (金)

みなさんこんにちは!
今日から5月ですね、北海道もすっかり春ですわぁ~
あちこちで桜が満開です。

巷はゴールデンウィーク、私は連休とは縁のない仕事なのでちょっと羨ましいです。
出来ることなら桜が散る前に花見をしたいと思う私なのであります。

まぁそれはさておき、今週も内装の製作を紹介していきたいと思います。
前回は主にフロアやシートなどの大まかな部分を製作していきましたが、
今回はメーターパネルやダッシュボード付近の製作をご覧頂いたいと思います。

020_2 写真①
メッキが全体に施されたメーターパネルです。
このキット製作する時からこの部分の製作をどうしようか非常に悩みました。
というのも、一面メッキが施されているにも関わらずボディ色と内装色を塗装するように
なっています。
しかしメッキに塗装はできないので、色々悩んだ末に1度メッキを落とすことにしました。
そしてもうひとつの理由として、内装のパーツにメッキが施されたパーツをそのまま使う
とどうしてもメッキの輝きがくどいように思えたので、見た目のバランスを考えて
全て室内に取り付けるメッキパーツのメッキは落として塗装することにしました。

写真②
メッキを落とした状態のメーターパネルです。
ここからさらに工作が続きます(^-^)

写真③
本来メーターのデカールを貼るところですが、今回はちょっとひと工夫したいと思います。
まずはメーターを貼る部分をピンバイス等を使って穴を開けます。

写真④
メーターデカールを貼るベースとメーターのガラス部分を再現するために透明プラ板を
メーターパネルと同じ形に切り出します。

続いてメーター部分の製作です。

025 写真①
メーターデカールを貼るベースをセミグロスブラックで塗装しておきます。

写真②
メーターパネルを使って位置を決めながらベースに貼りました。

写真③
あらかじめガラスブライト磨いておいた透明プラ板をUVクリアーで接着していきます。

写真④
メーターパネルに合わせてみるとこういう感じです。
デカールを普通に貼るよりは立体感が出て見栄えがいいと思います。

続きましてメーターパネルの製作です。

030 写真①
メーターパネルの大体の部分はボディー色と同じレーシングホワイトで塗装してあります。
下側は内装色のレッド、メッキ部分はクレオスのメッキシルバーNEXTを使いました。
その他のメッキパーツもNEXTで塗装しています。

写真②
先ほどのメーターをパネルに接着しました。
かなりいい雰囲気になったと我ながら満足しています(´∀`*)

写真③
ダッシュボードとハンドルを取り付けると更にいい感じです♪

写真④
フロアに取り付けて内装の完成です!

035 
2週に渡り内装の製作を紹介させていただきました。
当初はメーターパネルの塗装の都合でメッキを落として塗装に変更したのですが、
艶を抑えた室内にバランスよくマッチしたので結果的に良かったと思います。

次回はいよいよボディーの製作に取り掛かりたいと思いますので見ていただけると
嬉しく思います。

では今週はこのへんで~!





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