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2015年1月

2015年1月25日 (日)

山下しゅんや ロザーナ その3(最終回)

結局この一週間でどかどか振ってます、雪。昨年より多い感じに〜(泣
ただし気温はやはり高め、なので道路状況もザクザク、ガタガタ。道幅も一気に狭くなりしかもすり鉢状なので狭い道でのすれ違いはなかなか困難。なので自ずと車での移動は時間がかかっちゃうのです〜♪毎年の事ながら、時期が明らかにずれていますな。やれやれ。
雪かきに追われて力もなかなか出ない毎日なので有りました〜。
年も明けて色々とやりたい事も多いのですが、そんなこんなで、なかなか作業は捗らない日々なのでありますです。
さて、そんな中、ようやくロザーナさんが完成なのですよ!

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画像1、完成その1。
その後は細かな作業が続きまして、晴れて完成の姿に。
全身に散りばめられた金色の飾り物、こちらは若干のシャドー処理を施してさらに金色を上塗り状態に。ブーツ部にも階調の変化を。
各パーツの境界線には必要に応じて茶や黒にて縁取っておきます。当然ながらその近辺にはハイライトの処理も施します。この作業によって全体がグッと引き締まってくれました。
ただし、通常のフィギュアの場合この作業を過度に施すとうるさいばかりでなくマンガチックになる恐れも!今回は原画のイラストを意識してのイメージなので何時もよりはやや強調気味にしてありますです。

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画像2、完成その2。
作業段階ではなかなか見れないアングルでも今回はしっかりと。
ややボリュームの足りないヒップアップなノリはやはり気になるところです…。
側面や背面も前面同様の処理がしっかりと施されました。
巨大な刀にもしっかりと塗装が入っています。

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画像3、完成その3。
一応決めのアングルを大きめに。
立体物を敢えて平面のイラスト的な塗装を施す事によって、通常のフィギュアの塗装の感覚とは別のイメージに展開が可能だと言う感じでしょうかね。ってか、私の塗装はいつもこんな感じ?

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画像4、オリジナルのフィギュアと原画。
似たアングルでの比較用、です。
ややノッペリとした塗装のオリジナル状態の物はやはり既製品的な香りがプンプン、なのです。当然と言えば当然ですが…。
立体化されているだけでその価値はとても重要なのですが、原画とのギャップは拘って見た際には結構残念な感情が…。原画が素敵なだけにもったい無いの一言です。
そうなればやはりひと手間掛けたくなってしまうのがモデラーの性!?

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画像5、完成ウエストアップその1。
ウエストアップのアップ画像。
1/7スケールなのでフィギュアとしては大きな部類のロザーナさん。
綺麗にお化粧が施されて、さぞやご満悦なのでしょうね〜♪

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画像6、完成ウエストアップその2。
細部の粗がアップの画像ですと見えてきます(泣
アングルの違いによって表情が変わって見えるのも不思議な物です。目や眉の表現が女性の顔にとって如何に重要な物なのか、と言う事でしょうかね。
この後もうちょっぴり手は加えたいところです。

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画像7、各部のアップその1。
左画像は巨大刀の手元のアップ。黒やメタリックグレー、シルバーの階調を重ね塗りしながら金属の質感を出してみました。
右はウエスト回りのコスチュームからヒップ回り。やや雑な箇所も見受けられてしまっていますが…。パンティーらしき物は一体どう装着しているのやら??

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画像8、各部のアップその2。
似たアングルでの比較用、です。
コスチュームの各部にあしらわれた金色のパーツの存在はこのフィギュアにとっては重要なポイントになっています。出来ればこの辺りの処理も塗装の濃淡のみで表現したかったのですが、今回は金色を使用して再現。光源によって雰囲気が変わってくれます。

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画像9、背景付き画像その1。
ロザーナさんの本来の設定までは存じ上げていないのですが、古くから世界的に表現されているファンタジーな世界観なのは間違いないところでしょう。
結構寄ってますのでバックが何なのかは全く?状態。それでも背景が有るのと無いのとでは全くイメージが違って見えますね〜♪

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画像10、背景付き画像その2。
上よりもやや引いた状態で背景には悪の魔物らしき物が。
フィギュアの撮影の際のバックはあまりビビッドな色にし過ぎない方がフィギュア自体の存在感が引き立ってくれると言う物ですよね〜。

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画像11、今回の決めの一枚。
全身のオリジナルの原画に近いアングルの一枚。ファンタジックな幻想感溢れる物を用意してみました。フィギュア自体をイラストタッチの仕上げにイメージしてみましたので、バックも実写よりもイラストっぽい感じの方がイメージが安定する気がします。
こんなキュートで勇ましいロザーナさん、切られてみたみたい(笑
と言う事でロザーナさん、一応の完成ですが、今年は山下しゅんや関係のフィギュア、どんどんと手を掛けて行きたいと思っていますので、そちら方面がお好きな方は期待してくださいまし!

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2015年1月18日 (日)

山下しゅんや ロザーナ その2

雪、少ないですね、今年の札幌。なんて話しはあくまで一昨日までのお話。なんて言ってたところ昨日今日と振ってますよ、っていうか今シーズン最大級の冬の嵐の札幌〜!おかげで昨夜のクラブの例会には行くのを断念。ドアは開かない、シャッターも上がらない、途中で埋まったら…。古い車にはあまりに過酷な天候です。なんちゅうこっちゃ!!
政治家が述べる様には社会は勢いよく回っている様にも見えませんしね〜。世界的な犯罪や事件も日に日に増えている気もしますし、かなり悪質になってきている。何か全てが以前とは違って見えてしまうのですが、歳を取ったせいでしょうね、昭和世代にとってはだんだん住みにくい世の中に…。
などとぼやきながらも、ロザーナさんはちゃんと進むであります。

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画像1、お顔の塗装その1。
前回で下塗りまで終っていますので、お顔を含めたお肌全体にシャドー部とハイライト部を重ね塗りしながら色味の変化を加えていきます。
いつもの様に根気よく、薄く幾度も重ねながらの調整。
お顔部分は特に念入りに。シャドー部分は原画を意識しながら今回やや控えめっぽく処理。
頬部の赤味も違和感のない様に。
今回は原画に近いイメージに仕上げたいため、目元や眉の形状も造形に無理のない程度に塗装にて見た目の形状に変化が付く様にして行きます。上部のアイラインをやや上気味に描き込んで行くとこんな感じに。オリジナルのフィギュアのきついイメージが緩和されるばかりでなく、女性らしさそのものの表現が変わった感じ、しませんでしょうかね?

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画像2、お顔の塗装その2。
上の作業段階では前髪を外して塗装しましたが、作業途中では装着したり外したりしながらイメージの確認を行いつつ調整して行きます。前髪が有るのと無いのとでは全く印象が異なって見えちゃいますね!
お顔の左半分は完全に前髪によって隠れてしまいます。なんだか勿体無い!!

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画像3、肌部分全体にトーンの変化が付いた状態。
お肌部分全体にトーンの変化が付きました。それ以外の箇所は下塗りのまんま〜♪
フラットだったお肌にトーンの変化が付くことだけでもフィギュアとしての存在感が大きく変化しているのがお分かりかと。
原画のイメージにグッと近づいてきた感じが…。

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画像4、コスチューム部分その1。
お肌以外のコスチュームや髪にトーンの変化が付きました。
ボディ部や手足のコスチューム部分、この辺り、今回は原画に近いイメージになる様に綺麗めに進行中。極端なコントラストが付かない様に注意が必要なのです。
髪の毛も原画を参考にあまり極端な仕上げにならない様に軽めの処理になっています。
各部の色味に色相変化が付いてくるとだんだんイメージに近づいて行く、どんどん変わって行くその行程がとっても楽しいのであります。

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画像5、コスチューム部分その2。
足もとの赤紫系の箇所、綺麗な色だけにハイライトやシャドー処理は極力白や黒は混色せずに濁色系には振らない様に、ビビッドな色にて彩度を保つ様に心掛けました。とは言っても作業はまだ半ば、ですが。
同様な考え方で上半身のピンク部のコスチュームも進行して行きます。細かな飾りや周辺の色味にも注意しながら出来るだけ丁寧に。
この段階まででもオリジナルのフィギュアのイメージからはかなり脱却出来ているかと。
後は何所まで原画のイメージに近い物に出来るのか、なのですが、この後も細部の調整等、気の抜けない作業が待っているのです〜♪

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2015年1月11日 (日)

山下しゅんや ロザーナ その1

やはり今年は異常な天気!?年もあけて穏やかだったり突然の嵐のような天気だったり!ただし気温はそんなに下がっていない札幌、我が家もまだ水道の水を今シーズンは落としていません。嵐のような風に運ばれて玄関が開かない!どんだけ積もった?と思ったら、うちの玄関前だけに吹き溜まっていて、道路や車にはそんなに積もっていない。温度が高いので湿った雪で余計にドアが開きにくい、と言う事でした。何かいつもと、違う…?
このまま雪も少ないと有りがたいのですが…。
と言う感じで年が明けてもバタバタしていますが、そろそろ新しい物にも手を付けなければと言う事で、今回からは山下しゅんや氏のイラストから「ロザーナ」さんのフィギュアなのでありました。

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画像1、フィギュアパッケージ。
このアイテムは1/7スケール。2007年発売と言う事なので既に7年の月日が流れているんですね〜。
個人的にこの数年は山下しゅんや氏の大ファンになってしまった物ですから、手元には数多く出ている彼の原画のフィギュアがどんどん増殖しております。
新しい物程フィギュアとしてのクオリティも上がってきて凄い事になっているのです。原型氏さんやメーカーさんもほんとうに頑張ってますね〜!
そんな中での今回のロザーナさん、やや古いこともあってか、雰囲気はかなり出ているのですが、当時の完成品フィギュアの域は超えてませんです。
そこで、より原画のイメージに近づけるのが今回の目的、なので有りました。

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画像2、オリジナルの原画。
山下しゅんや氏の魅力は特徴的なお顔と悩ましげなポーズ、そしてなんと言っても独創的なコスチューム設定なのではないでしょうか。ファンタジーな世界観に有ってもかなり作者の個性を際立たせた表現力には毎回驚かされる物が有るのです。
今年は山下しゅんや絡みのフィギュアのリペイントに結構力を入れて行きたいと思っていますが…。

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画像3、オリジナルのフィギュアその1。
パーケージから開封されたオリジナル。
他の同スケール物のフィギュアと並べると一目で山下氏の物と判別出来るオリジナリティー溢れるフィギュアです。
造形的にもかなり良い感じで造られていますよ。注文を付け出すと切りはないのですが。
その反面、なんと言っても残念なのは塗装。量販されているフィギュアのほとんどが同様なのでは有りますが、大量生産の製作行程故の悲しいクオリティー。
所有感としてのフィギュアと考えれば結構満足感は有るんですよ、ただし原画と比べてしまうと…。

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画像4、オリジナルのフィギュアその2。
ボリュームたっぷりのバストに比べてやや小ぶりなヒップラインは気になるところなのですが、今回はリペイント勝負で造形には手は着けない事に。
全体的にベタ塗り的な塗装なのでモッサリ感が拭えませんです。価格的にも仕方がないのですが…。

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画像5、オリジナルのフィギュアその2。
原画と同様のアングル状態。
雰囲気、出てます!ただしお顔、特に目元がややきつめな仕上がり!?
上の原画と比べると頬の赤味も含めた肌の色相が悲しい状態なのがお分かりいただけるかと。こうして比べるのは如何な物か?と言う事なのですが…。
全体的にお色気の魅力が足りないような……。

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画像6、修正その1。
今回は基本的な造形部分には手を加えません。あくまでも成型時のパーティングライン等のみの修正なのでした。
通常のフィギュアの物と同様にほぼ横サイドに存在する合わせ目の段差等をいつも同様にパテにて修正して行きます。

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画像7、修正その2。
量販物のフィギュアや食玩等のパーティングラインの多くは成型後の塗装の祭の塗幕の厚みによって隠される傾向が強いもの。なのでそんなに気にしていない部分も多分に有るのでしょうが、模型製作に携わってしまうと、結構気になってしまうところなのですよね。
ただし、大多数が決まった場所に決まった割合で存在しますので、気楽に修正して行けるのです。必要以上にこだわり出すと、果てしない泥沼が待っていて完成しないことにもなりかねませんです〜♪

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画像8、修正その3。
頭部や腕も修正や塗装の必要に応じてパーツごとに分割しておきます。
頭部は前髪のみを分割して塗装しやすい様にしておきます。今回のロザーナさんは前髪が顔の左半分を覆っていますので、せっかくの美しいお顔も右半分しか露出しない残念なことにはなっていますです。
分割の際には無理に力任せにやってしまうとパーツがちぎれてしまいますので、流し込みタイプの接着剤等を使って時間をかけて丁寧に分割した方が仕上がりにも影響すると言う物です。

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画像9、全体の下塗り。
おおよその下地の修正が完了して下塗り作業。
いつも同様、仕上がりのイメージ、特に今回はオリジナルの原画の色を意識した色でして塗りして行きます。
女性フィギュアの際はいつもそうですが、サフ掛けしない場合のお肌の下塗りにはじっくりと時間をかけて下地の色ムラが見えないくらいに重ね塗りしましょうね。女性のお肌は本当に繊細なんですよね〜!
手元や足もとのブルー系の部分は原画に近い赤紫系に振っておきます。あくまで原画のイメージに少しでも近づけたい物ですから…。
と言う事で次回に続くのでした。

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2015年1月 4日 (日)

謹賀新年 ヘッドスクラッチ その4

新年あけましておめでとうございます。今年も引き続きよろしくお願いいたします。
穏やかな天候に恵まれた札幌ですが、ここ数日で気持ち降ってます、雪。でも平年と比べると、まだ少ない方ですかね。やはり暖冬?雪は全く予想がつかない物です。降ればひたすら雪かき、なんですが…。今年は気温も割合高め、かも!?
昨年末にはクラブの忘年会でしたが、今回は遠方より参加してくださったゲストの方もいつになく多い年でした。色々な場面での横のつながりは本当にありがたい物です。今年もその辺りをしっかりと大事にしながら、頑張って行きたいと思うのでした。
いつもの事ですが、造りたい物、やりたい事は盛り沢山。今年は例年よりもハイペースで質も上げながら、そんな年にしたいと思っておりますです。

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画像1、謹賀新年。
昨年同様になりますが、まずはご挨拶の絵。
お仕事関連での依頼の年賀状用の物なんですが、現物はかなりちっこいです。
お米ネタなんですが、今年はお米の形を利用して羊を数体散りばめてみました。
年々見えづらくなる視力と格闘しながらの作業。これからは目にもやさしい大きめの物が精神的にはよろしい様で…。
今年もひとつよろしくお願いいたします。

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画像2、女性スクラッチヘッドその1。
年末の物に引き続きスクラッチ物となります。
今回は女性物が中心に。
画像2は西洋系女性をイメージしてみました。西洋と言ってもなんとも様々な人種がいらっしゃる。今回は資料的な物はな〜んにも見ずに自分のイメージだけでコネコネしてみました。基本黙っていると左の人物のような事になるのが私のパターンみたいなんですね。

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画像3、女性スクラッチヘッドその2。
画像3の方は東洋系の女性を意識してみましたです。
日本人は今まで身近で嫌と言う程見てきている筈なのに、いざ造るとなるとなかなかイメージ通りにはなってくれない物ですよ〜!なんで?
左は某海外もののTVシリーズのドラマに登場する女性をイメージしていますがまだあまり似ていないので誰になるのかはもうしばらくお待ちくださいませ(笑
端正なお顔立ちの女性は、造りの良い男性お顔になって行く辺りが造形していると何となく分かってくるもの。極端な骨格の造りでなければ、東洋系の顔立ちは男女での違いはそんなに無いのかも、です。男女兼用も可!!かも(笑

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画像4、女性スクラッチヘッドその3。
こちらも日本人なのですが…。
左はこの後製作予定の物のヘッドになる予定の物。当然モデルになる方が居る訳です。自分的には似ている線まで来ていると思って入るのですが、この造形では多分全く分からないような…。誰になるのかは、こちらもしばしお待ちくださいね。
右、子供のようなお顔立ちのこの方は人気アイドルグループの一人をイメージ。子供と少女、そして女性が入り乱れる、そんな思春期の元気なパワーを表現したい!なんて思いをよそに、なかなか似てくれないんです。
上記全てに言えるのが、スキンヘッドでのイメージは掴みにくい、と言う事。人が認識するお顔のイメージに欠かせないパーツが髪の毛なのですね。髪の毛の表現だけで女性にはなってくれたりする物なんです〜♪
似ているかどうかはまた別のお話なんですが…。

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画像5、バスト仕立て制作途中その1。
こちらはバストモデル仕様の途中経過の物です。
海外ドラマの「Battlestar Galactica」に登場する人物、スターバックことカーラ・スレイス。なんともマイナーな人物なのであります。
劇中のワイルドな立ち回りが魅力でしたが、そんな彼女を造形してみています。
顔部分は先に造って焼き固めた状態で、ウエストアップのボディーと髪の毛を盛りつけて行っている状態。

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画像6、バスト仕立て制作途中その2。
女性で戦士パイロットの彼女。決して美しいイメージの女性ではないのですが、時折見せるほのかな女性らしさがなんともキュートな事に。このモチーフを手掛ける方は世界でも数える程、なのかもですが…。
数年間のブランクも埋めるべく、粘土コネコネ作業でしばらくはスクラッチに励もうか、なんて考えている訳なんです。
それにしても難しいです、女性と言うものは…。
新年の幕開けには全くふさわしく無いネタなんですが、こんなことも含めて、ず〜っとやっているんですよ、ね!何十年も!!(笑
そんなことですが、今年もよろしくなのでした〜♪

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