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2015年2月

2015年2月22日 (日)

7インチアクションフィギュア キル・ビルVol.1  ブライド その3

やっぱ今年はなんか変。雪祭り終了後にも大した雪も降らずに暖かな気温が続いています。おかげで主要道路はウエットかドライな路面が出ています。春並みです。一方我が家の様に中小路にはいった道路はザクザク状態が連日。毎日路面の雪を綺麗にどける訳ですが、これがまた、たっぷりと水分を含んだザラメ状の氷の固まり、重いのなんのって、そりゃあ体力を使いますです〜。
一日2〜3回程やらないといけないなので、良い運動を通り越してしごきの猛特訓状態。勘弁して欲しいですよ、まったく。
話し変わって、キル・ビルと言えばタランティーノ。タランティーノと言えば、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭となる訳でして、ちょうど現在開催されている筈ですね。それに合わせた訳ではないですが、ブライドさんも進行しながら応援してます、と言う事なのでありますです。今回はお顔中心に。

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画像1、お顔その1。
今回は久しぶりにお顔の塗装が中心となりますです。
まずは目元から進行します。
左が前回の下塗りまで言った状態。眉も血痕も無くなり唇の血色も悪い、至って不健康な方の様な状態。目元はまだオリジナルの塗装が生きています。決して悪くは無いのです。
右は瞳の虹彩部にブルーを塗装しました。ベタ塗り状態です。

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画像2、お顔その2。
左画像、瞳のブルーに、中心に向かって明るくなる様にグラデを付けて行きます。
右画像では瞳周辺に縁取りを明確にラインどり、瞳孔部分も描き込みます。
同時に下瞼に赤味を加えていきます。最終的にはこの赤味、やり過ぎてしまうとこれまた病人的なことになりますが、この後の微調整でまだどうにでもなりますから安心しながら作業します。

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画像3、お顔その3。
左画像ではお肌部分全体にシャドー処理、ただし濁った濁色系にならない様に注意しておきます。イメージ的にはオレンジがかったシャドーが全体に施された感じに。先の目元の赤味の具合も含めて調整しておきます。
右画像ではお肌にハイライト色を乗せて行きます。ここは一気にハイライトを処理するよりも、少しづつ明度を上げて行くことを繰り返す、と言う感じに。

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画像4、お顔その4。
ハイライト部分をどんどんと重ね塗りしながら立ち上げて行きます。
どんどん、と塗り重ねを繰り返すうちに、右画像はなぜかカメラアングルがちょっと変わってしまいました。撮影の際のちょっとした角度の違いでも全く違って見えてしまうものですね、常にその辺りも意識しながら要チェック!

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画像5、お顔その5。
極端にコントラストが強くなった辺りで今度は塗りムラや色調整も含めて基本の肌色を薄〜く溶いた水溶液状の色を重ねて、フィルターで覆うような印象で全体の肌を馴染ませて行きます。この辺りから髪の毛にも色が…。
右画像でも同様の繰り返しで違和感の無いくらいまで塗り重ね。さらに必要箇所には赤味や黄色みなんかも薄く乗せて自然な雰囲気に持って行きますです。目元辺りも常に全体を意識した上で必要が有れば微調整。

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画像6、お顔その6。
左画像、何度も何度も色味を加えながら自分のお気に入り状態まで繰り返しますよ。目元や口元、頬辺りに気持ち赤味を加えたりして調整。髪の毛も金髪を意識しながら徐々に色を加えていきます。
右画像、目元の睫毛や眉毛の細か名部分も描き込めば、かなりの感じになってきましたね。髪の毛も毎回印象が変わってきていますが、こちらはなかなか思った様にはなってくれていませんです(泣

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画像7、お顔その7。
今回の最終段階のアップのお顔。
アップにすると睫毛の感じもまだ調整が必要です。約1/10とは言え、目元辺りの細かな部分はホント、見えませんので、何となく勘に頼った勢いで、エイ!ヤ〜!って感じなんですが…。ヘッドルーペを使っていても見えにくくなっているのですから始末が悪い(泣
お肌全体もまだ粗さが残っているため、この後もしばらくは調整は続くのでありました〜♪やはり女性のお肌には気を使いますですね〜!

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2015年2月15日 (日)

7インチアクションフィギュア キル・ビルVol.1  ブライド その2

雪祭りも一応無事に終了したようですね。心配通りの暖気に一部取り壊しの雪像も有ったようですが、安全のためには仕方がないですね〜。今年はプロジェクトマッピングなどの新手の演出も効果抜群だったようでして、新しい技術がそこかしこで見られるのも時代を感じて胸躍る物が有ります。なんて話してますが、私は行ってませんけれど…。
雪像制作に携わった事はないのですが、雪で作る造形物、気になりますです。なんと言っても大きさ!そしてそのはかない存在感!一瞬のトキメキを託した雪像、いつかは作ってみたいなんて思うのも模型なんか作っているから、なのでしょうかね〜♪
そんなこんなでいろいろと忙しくなってきましたよ。もたもたしていたらすぐ春になってしまいますね〜。
という事でブライドさんの続きなのでした。

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画像1、髪の毛の下部の隙間。
前回気になっていた髪の毛の下部分の隙間、こうしてみるとやはり結構な隙間です。飾るだけなら全く気にもならない出来なんでしょうが、リペイントするフィギュアとしてはこのままという訳には…。ああ、悲しい性。
素材がかなり柔らかいゴムっぽい素材なので、それを利用しながらここは思い切って修正する事に!うまい事行ってくれるといいのですが…。

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画像2、針治療。
あちこちでアクション場面の多いブライドさんです、体のあちこちに痛みや疲れも溜まっているのでしょうね〜、という事で針治療です(笑
という訳もなく、柔らかい質感を利用してボディー部に密着させるという荒技。うまい事フィットするように調整しながら虫ピンや真鍮線を差し込んで固定していくのでありました。めちゃめちゃ強引です。

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画像3、針治療その2。
画像1と比べるとかなり密着感が出たかと思いますよ。
一部髪の毛に切れ込みを入れたり引っ張ったり伸ばしたり、それはもうめちゃくちゃ強引に固定、固定した状態で瞬着を流し込んでボディーと接着。
髪の毛とボディーがしっかりと固定された段階で、虫ピンや真鍮線の飛び出た箇所でカット!固定されたと思って抜いてしまうと後々パカッと、なっちゃうでしょうから…(笑

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画像4、ピン後や髪の毛のディティール調整。
カットしたピン後や、髪の毛の強引な固定の際の形状、髪の毛の先端の形状のダルさをエポパテにて修正しておきます。
異素材の組み合わせに戸惑って、細かな部分までは手が回っていないのが心残りでは有りますです。もとの髪の造りが大雑把なので塗装でなんとか変わるかと。

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画像5、下塗りその1。
という事で各部の修正が終了。
いよいよ下塗り作業です。まあ、なんにも大げさな事ではないのですが…。
ただし、ここまで全く意識していませんでしたが、今回の主な色調が黄色ということ。ここ結構重要なところなのですよ、黄色という色と言うのが…。
個人的に模型の塗装の際の高難易度な色が黄色だとかねがね思っているんです。基本どんな塗料においても黄色の場合、単色での隠蔽力がとっても弱いので、普段は下地の色が重要になってくるのです。ほとんどサフェーサーを吹かない私の場合、修正箇所の色味の差をなくすためには、かなり塗り重ねなければ…(泣

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画像6、下塗りその2。
なんだかんだ言っていても始まらないので、ひたすらペタペタ下塗り作業。髪の毛も一緒に黄色に塗っておきましたよ、取り敢えずは。シューズも同様に下塗りしておきます。
お顔と足首のわずかな皮膚の部分も似た肌色系で下塗りしておきました。
こうして全体を黄色で下塗りしてみると、ス−ツのボディー側面の黒いライン部にどうしてもムラが出ているのが先の話しの部分。まあ、ここはまた黒で塗られるので良い訳ですが、こうした色むらを完全になくすためには黄色と言う色は、やはり他の色に比べると手間がかかってしまう、と言う事なのですね〜(泣
実際には陰影を付けて行く際に色々な色を加えていきますから、そんなには目立たないのですけれど。気持ち的に、と言う事ですよね〜♪
お顔もフラットになった分、怖さ倍増です…(恐

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2015年2月 8日 (日)

7インチアクションフィギュア キル・ビルVol.1  ブライド

札幌は現在雪祭り開催中です。ここ数日は気温もグッと冷え込みがちで、雪像への心配は無い様ですよ。数日前の高めの気温だと開催中に雪像の倒壊なんかもあったりしてしまいますから。本日はちょっと雨も降るらしいですが…。多くの方が訪れていますので、事故等が無い様に祈ります。
既に何年も雪像見物に行く事はないのですが、冷え込んだ外で何時間も行列の流れに身を任せるのはしんどいです、正直。TV辺りで見ているのが見所満載でオススメなのですが…。
こちらは通常にしばし戻ってフィギュアのリペイント作業、なのです。
今回はNECAの7インチアクションフィギュア キル・ビルVol.1 ブライドなのでした。キル・ビルも2003年公開ですので10年以上も経っているんですね。時の流れの速さに改めて驚いてしまいます〜♪

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画像1、フィギュアのパッケ。
色々な意味で衝撃的だったタランティーノ監督のキル・ビルシリーズ。人気に相まって当然フィギュア関係も出ていました、アリガタヤ〜!
今回取り上げるのはNECAの7インチの物。一応アクションフィギュアとして発売されていましたが…出来は良いです。
ブリスターのパッケも今となっては懐かしい感じもしちゃいますね。

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画像2、劇中スチールより。
独特の役者さんを使うのもタランティーノ監督のお得意分野ですが、主人公のザ・ブライド役のユマ・サーマンさん、この女優さんもかなりの個性でハマり役でした!
好き嫌いは好みの別れる所でしょうが、個人的にはかなりツボに入る女優さんです。

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画像3、オリジナル状態その1。
アクションフィギュアとは言いながら、なかなか良いんですよね、このシリーズ。映画物も数多く排出しているNECA社ですので当然。カッコいいです。
このポーズは劇中でのゴーゴー夕張との戦闘シーンの一コマですよね。

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画像4、オリジナル状態その2。
ユマ・サーマンの細身の身体と気迫溢れるポーズ、そしてちょっと強面な美しい美貌がそのまま再現されているんですから、ファンにとっては溜まらん一品、の筈。
この手のアイテムにありがちな悲しさは、映画公開などの話題性から遠のいてしまうと、瞬時に忘却の彼方へと葬り去られてしまう事、でしょうか。

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画像5、オリジナル状態その3。
キルビル3の映画製作の噂も一時流れていましたが、どうなってしまったのでしょう?
ボディースーツは実際はジャージ素材の様でしたが、フィギュアでは質感的に表面がボコボコと粗目の表現、今回は手は付けられませんが…。
服部半蔵(千葉真一)に打ってもらった刀、こちらもメッキ使用で下地の造形がかなり粗い事に。こちらは塗装剥離の上、下地の修正が必要でしょうか?

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画像6、オリジナル状態その4。
各部は丁寧に仕上がっています。衣装や額の血痕も劇中に沿ってます!
残念なのは髪の毛、頭が可動式のために、髪の毛はゴム系の柔らかい素材、しかもボワッと広がっていて隙間が…(泣 ここもなんとかしなければ…。

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画像7、オリジナル状態その5。
なんだかんだ言っているのはこの後の作業を考えての事。実際には素敵なフィギュアなんですよ〜!このまま飾っていても、な〜んにも問題有りません。
特筆すべきなのがこのフィギュアに同梱されているベース。劇中の戦闘の舞台のダンスホールの床なんですよ。ガラス張りの下に日本庭園の石庭をイメージした物がこのベースでも見事にそのまま再現されています。映画の美術にも驚きましたが、フィギュアのベースにここまで拘るNECA社にもビックリ!

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画像8、アクションフィギュアですから…。
このフィギュアの最大の残念な部分、それがアクションフィギュアと言うだけに各部が稼働すると言うところ。再現シーンもポーズ的にも決まっているんで、画像の様にあちこち動かす事はまず無い筈…。(敢えて動かしてみましたよ、案外楽しいかも!)
可動箇所は関節位置にになっていないところがまた凄いのでありますが、ここの処理もしっかりしておかなければ、なのです。

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画像9、可動箇所のパテ埋め。
可動箇所は隙間に瞬着を流し込み固定した後に、エポパテにて隙間を埋めておきます。パーツ感の段差はさほど気になるレベルでは有りませんがその辺りも違和感の無い様に処理。
結局こんな作業で、結局ソフビの組み立てと大して変わらない作業になってしまいますよ〜!完成品をいじると言うのはそう言う事なんですが…(笑

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画像10、パテ埋め箇所の表面処理。
修正した箇所は回りの質感と違和感の無い様に表面処理してあげましょう〜!
さあ、いざ塗装!と行きたいところなんですが、髪の毛の問題が残っています。どう処理するかはこの後考えて作業をする事に。
と言う事で次回に続くのであります。

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2015年2月 1日 (日)

タミヤ 1/35 ドイツ軍下士官

天気の話しですが、やはり変ですよ。今週前半には雨が降り、道路の雪はザックザク。まるで3月の春の陽気の気温と雨、です。至る所で車が埋まっていました。次の日にはググ〜ンと冷えこんでザクザク路面はそのまんまカッチカチ状態。車、壊れますって!
除雪が進んでいったんは広くなった道路も狭い事に…。しかも現在ではツルツル状態、ですもの。やれやれです。
そんなこんなで製作はちっとも捗りません。ロザーナさんが終ってからは大物に取りかかる準備が整いませんです。
で、いつもの事ですが、大物系の後には無性に小さめの物が作りたくなったりしちゃうんですよ、と言う事で今回は1/35の兵隊さんをささっと。

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画像1、ドイツ野戦指揮官セット。
このキットも既に数年が経っている様ですが、出来は良いのに、なぜかあんまり話題に上らないキット。右上の士官Bは3年以上前に軽く塗ってみた事が有りますが、その他は手も付かない状態でした。。
まあ、息抜き的に今回はワルサーを手にした下士官さんに登場願ったと言う次第。

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画像2、キット素組状態。
1/35と言うスケールはAFVの世界では極々標準スケールなのですが、フィギュアの場合約55mm程度ですのでかなり小さい物なのです。
昔のキットは各年代ごとにそれなりの出来映えでしたが、ここ数年、技術の向上と各メーカーさんの競合もあってか、色々な物が出ている訳です。しかも精度的にも上がってますし。
今回の下士官さんもザクッと組んだだけでもかなりカッコいいのでした。

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画像3、キット素組状態その2。
ヘルメットのリベットと背面のガスマスクのベルトを追加した以外はほぼストレートです。
画像を見ても成型色のせいもあってかタミヤのアイテムとは分かりにくいですもんね。

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画像4、そのままほぼ完成その1。
今回はなぜか途中画像もすこ〜んと飛ばしてほぼ完成なのでした。
上着はいつもよりやや明るめのグリーン系にしてみましたよ。

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画像5、ほぼ完成その2。
いつもは息抜きにちょうどいい1/35の兵隊さんですが、今回はなぜか勝手が悪い、いつもの用にサクサク進まないのでありますです。よく考えると、ヘッドルーペを使ってもハッキリと見えなくなっている事に…。完全に老眼が進行しているみたいです。しばらく大きめの物ばかりだったとは言え、今更ながらに1/35が小さく見える〜(泣

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画像6、3年以上前に塗ったもの。
同キットの物で以前に塗った兵隊さん。苦労した記憶は全くなく、今見てもそれなりに細かな部分も描き込んであります。
こうして見るとやはり出来の良いフィギュアなんですよ、お顔にややクセが有るので、好き嫌いは好みが別れる所なのかもしれませんが…。

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画像7、今回の完成の状態。
なんだか作業が捗らないと言った感覚が、完成した姿を見ても分かる気がします。数年前の物と比べても細かな部分の精度が落ちている気が…。その間の精進が足りなかったのも有りますが、明らかに「目」のせいですよ、これわっ!
などと自分に言い聞かせても虚しいだけ…なのですが。

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画像8、今回の完成の状態の正面。
手元の銃を見つめるポーズのために俯き顔なのがこのフィギュアのポイント。造形も伏目眼で良く出来ているのです。が、こうしたフィギュアの場合、目は最大の見せ場になるのが恒な訳で、今回のような設定はかなり例外的なのかもですね。一応その辺り、白目に瞳のような描き方はしていませんが、一応閉じがちな細い目元の中に瞳らしい雰囲気だけは再現してあるのですが…。画像では全く見えていませんね〜!
精進の意味も含めて、今後は1/35のフィギュアももっと積極的に取り組みたいと、改めて思うのでありました、とさ。

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