2013年11月17日 (日)

峰不二子 その2

札幌の天気も少し小康状態になって、このまま一気に冬なのか?と言う思いもどこへやら。今はよくても、そう遠くないところに本格的な寒さも来ているのでしょうね〜。
季節の変わり目は何かと忙しい事が多いのですが、今年もそんな感じに。早いところ冬支度も整えないと、この後の年末に向けての慌ただしさに太刀打ちできない事になってしまいますね。
何十年も続けている模型制作も例外ではありません。今年やり残した事を頭の中で整理しつつ、年内に手掛ける物と来年以降に回す物の種分けくらいはしておかないと。分かってはいてもなかなか実行に移せないのが悲しいですが…。
と言う感じですが、不二子ちゃんは着々と進んでいますです。

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画像1、前回の下塗りに色味の変化を。
前回で下塗りまでは終っていますので、今回は各部の色味の変化を加えて行きます。
まずは露出の多い今回のアイテムの肝、お肌です。長〜い脚の肌面積も全体の印象ではとっても重要な部分です。お顔は当然ですが、微妙なポーズの手元もしっかりと表現しておきたいもの。
ややくすんだオレンジ系でムラのでない程度に幾度も塗り重ねて行きます。ややムラの出た感じの箇所には肌の基本色を薄〜く再度塗り重ねながらできるだけ綺麗目に進めます。女性のお肌は後でのリカバリーの場合に結構時間がかかってしまいますので。

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画像2、さらに塗り重ね。
肌部に部分的に赤味をプラスしながらやり過ぎない程度に色味の変化を加えます。この辺りのさじかげんが結構判断の迷うところですが、何度も経験しますと割合前後の作業も考えながら調整できるから不思議です。やり過ぎにはご注意を!
同時にコスチュームの白味を立ち上げておきます。現段階では大雑把に。
後は髪の毛。下塗りの茶系に、シャドーとハイライト色を塗り重ねて行きます。この作業だけでも髪の毛の存在感が一気に変化すると言う物です。

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画像3、コスチュームのホワイト色に立体感を。
いつもながら白の立体感は悩ましい作業です。今回はいつも同様にシャドー部に薄いブルーで影を演出します。今回は他の部分で存在していないブルーを用いる事で全体の色味にスパイス的な効果を上げてくれました。
ハイライト部分はもちろん純然たる白になるので、その辺りの違和感が出ないように丁寧に仕上げたいところです。

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画像4、現段階までの後ろ姿。
下塗り段階から画像3までの作業の背面のアップです。
髪の毛の流れもこんな感じに変化しています。
背中回りの色味の段階的な変化もよくおわかりになるかと。
基本作業途中ではなかなかその変化は把握しにくい物ですが、あくまでも自分の頭の中の最終イメージさえしっかりと出来上がっていれば、途中経過に惑わされる事無く着々と進んで行く筈なのですよね〜。
てな感じで次回は完成!?

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2013年11月10日 (日)

峰不二子 その1

寒いです!雨も強い一日。このまま今晩から雪に変わって、明日、明後日は積もるとの事らしいですが、皆さんは身の回りの冬支度、お済みでしょうか〜?
私の愛車も今年で38歳ですが、本日車検が上がってきまして、同時に冬タイヤもお願いしていましたので準備は万端!?それでも雪を考えると気が重いです〜(泣
寒さに立ち向かうべく?しばらくは模型制作にも集中したいところです。
と言う事で今回はルパン3世から、峰不二子さんに登場をお願いいたしました。
ルパンものと言うと、食玩からプライズ品、各種キットと、まあ、数え出したらキリが無いほど世の中に出回っている物の一つです。そんな中からバンプレストの粋なプライズ品フィギュアを取り上げてみました。

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画像1、左がおなじみ峰不二子さんと右が今回のシリーズのフィギュア。
もはや説明の必要がない不二子ちゃん、劇中のなんとも小悪魔的な存在感とその不思議な立ち位置、そして見事なまでのプロポーションで、ルパンのみならず視聴者までもを虜にしてしまう魔性の魅力には、恐ろしい物も感じてしまいます。
かなり以前は結構エロチックな存在でしたが、現在ではその辺りはやや控えめに、これも時代の流れなんでしょうが、個人的にはちょっぴり寂しい感も…(笑

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画像2、開封時のオリジナル状態その1。
アニメのイメージよりも原作版にやや近い雰囲気のフィギュア、脚の長さがやや気になる物の、それはそれで魅力アップになっているのかも?
背中の腰から上の傾斜角度は絶妙、各部の意図的なデフォルメや細部の作り込みはもはやプライズ品レベルの代物ではない事に!。

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画像3、開封時のオリジナル状態その2。
簡単な塗装も施されていて、やはり下手に手を出す必要は無いレベル。ただし細かなところを気にし出すと結構あちらこちらは目に付いてしまいます。決して粗捜しではないのですが、モデラーの悲しい性?ですよね〜!

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画像4、修正その1。
ボディー側面のパーティングラインはヤスリでやすったあと、ラッカーパテにて修正しておきます。特に目立つ脚のラインは慎重に。髪の毛部分も適度に修正。

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画像5、修正その2。
正面と横のアップ、結局結構大げさな事になっています。
レジンとは違って、PVC等の素材の修正はなかなか思ったようには捗らないもの。焦らず丁寧に進めた方がよろしいのですが…。気は早る物なんですよね〜。

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画像6、修正後の基本塗装の下塗り状態。
元があまり派手な色使いではないので、それに準じてシックな仕上げを考え中。
今回は割合さらりと塗って行きたいと考えているのですが、どうなる事やら。
それにしても息の長いルパンシリーズ。近々TVで新作も放映予定とか、かなり作風の変わったイメージは好みの別れる所なんでしょうね?
まだまだ現役で頑張って欲しいのよ〜、ふじこちゃ〜〜ん。と、おじさん的には!!
続く。

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2013年11月 3日 (日)

メトロン星人 ビッグフィギュア その2 (最終回)

いやはや、11月ですと…。もう間もなくで雪です。そして今年も残すところ、ふた月となってしまいました〜♪なんて事でしょう!
まあ、月日の流れるのが早いのは世の常なのですが、その間に何をやっていたのか、はとても重要な事、無駄に過ごす事なく充実させて過ごしていきたいものですね。
私の場合、今年は(も?)何とも忙しい年でしたが、このブログにアップするために確実に作品を手がける事が出来ていましたので、仕上がり内容は別にしても(笑)割と充実した一年だった様な気もしないでもありませんが、本当に作りたい物を思い切りコアに、となるとなかなか達成できていませんですね〜、精進精進。
という事でメトロン星人も今回で完成なのでした!

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画像1、全体の調整と細部の塗り込み。
前回に続いて全体の色味やトーンの変化を調整しながら塗り重ねていきます。特にボディーのブルー部分、頭部の赤みと黄色のバランスが納得のいく状態までややオーバー気味でしっかりと重ね塗りしていきます。
腕部分もなかなかのくせ者、単調な作り物っぽくならないように細かい部分も描いていきます。頭周辺の毛の表現もひと手間ふた手間かけておきます。

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画像2、さらに細部の調整は続いて塗り重ね。
画像1と同様の処理をさらに今度はオーバー気味をややリカバリーする気持ちで塗り重ね。
頭部の細部に細かな書き込みも施したり、目元の表現も細かく表現。背面の吸盤も丁寧な処理に仕上げていきます。色の境目の曖昧な箇所もしっかりとトリミング処理を施しながら強調していきます。

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画像3、頭部の艶表現を加えての完成その1。
艶の表現を加えると完成です。凹凸や光の受ける箇所を意識しながら場所場所で艶の度合いも変化させておきます。基本頭部以外はつや消し状態です。。
こうしてみるとやはり頭部はエビ、ですよね!

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画像4、完成その2。
側面と背面の状態。
見る角度によって存在するパーツが変化して、色味も変わり楽しめます。
こうして見ますと何ともスケール感が感じられませんが、デカいんです!

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画像5、ジャジャ〜ンの完成の姿。
ちょっと大きめに全身の完成の姿です。右下にいるセブンは食玩の75mm程度のサイズなので、メトロンがどれだけ大きい物なのかがおわかりいただけますよ、ね!

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画像6、今回の決めの1枚。
ウルトラ特撮シリーズっぽく、背景を用意してみました。最も本来は市街地なのでしょうが。メトロン星人とくると、畳の和室での諸星ダンとの対談風景、そして夕焼けでの姿、でしょうか。スケール感は感じませんが、背景が有るとやはり存在感が増してきますよね。
怪獣や怪人物は元々好きなジャンルなのですが、なかなか手を出す機会がありませんでした。これを機会に少しずつ増やしていけると模型の幅も楽しみも増えていく事でしょうね。
2回で完結させたメトロン星人でしたが、なんだか生き急いでいる感が、漂っていますでしょうか〜?(笑)

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2013年10月27日 (日)

メトロン星人 ビッグフィギュア その1

夏が終わりそう、と思っていてからの忙しさにかまけている間に、季節はすっかりと秋も深まってきて、近所の川には今年も既に鮭も遡上したらしく、雪虫もちらほらと舞い始め、暖房無しでは朝晩は過ごせずに…。もうすぐ、冬、なんですね…。トホ…。
色々な意味で変わり目のこの時期です。今回のアイテムもちょっと変わったところで攻めて見る事に。ウルトラ怪獣もの、この手もなんとも久しぶりな事に。
ネタはプライズ品で、バンプレストのビッグソフビフィギュアのシリーズのメトロン星人です。ウルトラセブンに登場したカラフルで愛らしい宇宙人(?)ストーリーもひときわ変わった内容でしたが、40cmに迫るサイズの大型もの、果たしてどうなりますやら?

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画像1、実写スチールと今回のアイテム。
左が実写のスチールの一枚。セブン以外にも数回登場らしいので、いつの物かは不明。足回りの縞模様の感じからすると、初回版ではないのかも?
右はいかにもプライズらしい姿のパッケージ状態。とにかくデカイのです。

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画像2、オリジナル状態その1。
袋から取り出した姿は大きさもさることながら、なかなかの造形に驚いてしまいます。
足下のずんぐりした感じがややオーバーな気もしますが…。この辺りは塗装でなんとかそれらしく見せたいところです。
色は整形色&ブラシ処理の塗装でなかなか雰囲気も出ていますです。これもこのままで飾るだけで迫力満点なんですが、きっと。

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画像3、オリジナル状態その2。
海中生物の色々な物を組み合わせた感じのメトロン星人、なんとも不思議なバランスですが、カラフルな色相とともにしっかりと存在感をアピールしてくれちゃってます。
やはりお決まりの正面が最もイメージなのですが…。
背中部のタコの吸盤っぽいブツブツがなんと奇妙ですよね〜。

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画像4、簡単に修正。
今回は大きさもビッグなので、必要最小限の修正だけに。
足首回りのパーツのつなぎ目はポリパテにて修正。
肘回りの接合部もあまりに不自然な形でしたのでエポパテにて自然な感じにしてみました。

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画像5、下塗り。
ボディー全体の下塗り状態。スーツのベースに当たるブルーの感じもやや変えてあります。
なにせ大きいので単調ながらもサクサクとは進みませんです。

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画像6、少しずつ重ね塗り。
全体の下塗りが終りますと、それぞれの色相にシャドーやハイライト処理を、いつもの様に重ね塗りして行きます。
せっかくのカラフルなボディーですので、出来るだけ黒や白等での明度の差は付けないように、ベース色の濃淡を生かしながら彩度を保ちたいところです。
各パーツの境界に当たる部分の強調も加えて作業しておきます。
足下の当初のぼてっとした感じも、シャドー処理にてやや引き締まったように見せたいところ、です。
今回のアイテムのように、でかいフィギュアは単に飾っておくだけで全くオッケー的な場合が多いのですが、やはり一手間掛けると、これまた驚くほどに素敵に見えてきてしまうものです。お手元の眠っているアイテム、再確認してみてもよろしいのでわ〜〜?(笑

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2013年10月20日 (日)

司弾 マリコ その3(最終回)

本業の忙しいのもあと1週間ちょいで目処が付きそうなので一安心。一段落したら温泉などにでも行ってゆったりとしたいところです。
季節の変わり目のこの2週間程は風邪にもやられ、なんとも辛い状態でしたが、こちらも落ち着くと残った年内を有効に使えそうですね〜!?
そんな中進んでましたマリコさんもようやく完成にたどり着く事ができました。美少女系としての立ち位置も今回のアイテムなんかですっかりと今までの考え方が覆った気もしますが、この調子は今後どのようになって行くのか?私にも??(笑

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画像1、前回からまた少し前進。
細かなパーツが結構多い今回のアイテム、色の塗り分け等にも気を配らなければです。
と言う事で各部所の色々なパーツごとにしっかりと陰影も含めて表現して行きます。
全体のバランスが重要なので、あくまで全体像をにらんだ上でのそれぞれの主張を込めて。

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画像2、ベースの塗装。
フィギュア本体が大筋メドが付いてきたところで、ベースの塗装。
このフィギュアのベース、なかなか原作者のこだわりなんかが表現されているみたい。オリジナルはダークシルバー調の成型色1色でしたので、ちょこっと変化を付けてみました。
下塗りにダークグレーを、さらに少しづつ明るいグレーで立ち上げながら単調にならないように塗り重ねます。必要な部分にカラフルな色味を塗ってさらに変化を。仕上げに銀で軽くハイライト部分を立ち上げておきます。あんまりくどくならない程度の汚しの感じもプラスしておきました。

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画像3、完成その1。
さらにお肌やコスチュームの最終段階での手直しが加わると完成です。
オリジナルと比べてかなり精悍な雰囲気が出たかと。オリジナルがかなりの線で良い出来でしたので、すっかり楽しみながら作業できたのもありがたいかも!

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画像4、完成その2。
こうしていろいろな角度から眺めても、一切の破綻は感じられないのが素晴らしい。
美少女モノもこんな主張のある原作の立体化なら、やはりリペイントのしがいもあると言う物です。ガレージキットでも作ってみたくなる感じ〜♪

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画像5、完成その3。
お顔のアップ。このサイズまで拡大してしまうと細かな箇所の粗がバレてきていますが(泣
前回に加えてさらに目元の雰囲気に手が入っています。オリジナルのほんわかでトロンとした表情から、シャキッとした顔つきになったような。原作のイラストもしっかりとした意思が目元から感じられましたので、間違ってはいない気がしますが。

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画像6、背景付き画像。
ちょっぴり抽象的な雰囲気のバックにしてみました。アングルもやや下から見上げる雰囲気に。なんとも逞しいムッチリの脚のラインが魅力的!?
最近は足もとの造りが割合太めのプニプニに感を出したフィギュアが増えてきている気がしますが、どうなのでしょう?原作者の司氏のイラストも、バインボヨン系の女性が多くを占めていますし。個人的にもかなりの高感度なんですよね〜、これが又。

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画像7、今回の決めの1枚。
やはり単なる美少女モノフィギュアでは決して終る事の無い世界がある事を痛感!泣
私、常日頃、原作者にも作った方にも何の断りも無く勝手にリペイントしているわけです。モチーフのフィギュアの本来持つイメージと自分なりに分析しながら自己流のイメージを出来るだけシンクロさせながら表現している訳ですが、ここ最近の美少女モノを通して、改めてフィギュアの奥の深さを思い知っている次第。
全くもって勉強させられてしまっていますが、果たして今後ドップリと浸かるか否か?いやはや悩ましいです、奥深いフィギュアの世界。

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