2013年3月17日 (日)

コブラのエリス その6(最終回)

3月も半ばです。東京でも桜の開花宣言が出て、各地で卒園・卒業式 、受験等、なにかと慌ただしい中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
我が家の突き出た雪庇も未だ落ちる気配がありませんが…、ようやく札幌も穏やかな気温にはなって来ました。まだまだ残る大量の雪には頭が痛いものです。
そんなこんなで雪との格闘と共に進行していましたエリスさん、春の訪れ間近の中でようやく完成となりましたです。

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画像1、完成状態の全周その1。
前回以降は細部の調整に手が入っていますが、大きなところでの変更は有りませんです。髪の毛やお肌、お顔の気になる箇所等全体的に微調整してあります。

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画像2、完成状態の全周その2。
細かいながらも重要な爪辺りの表現もしっかり追加されています。女性モノでは結構意味合いが大きい箇所なのですよね。

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画像3左画像は最終状態の正面アップ。80〜90mm相当のサイズのアイテムですから、細かい箇所も割と目立ちます。
右画像が私の手に乗った状態のエリスさん。何か語りかけて来そうな様子なんですが…(笑

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画像4はお決まりの背景有りの決めの一枚その1。ホワイトバックではやや目立っていた羽の描き込みもバックが有るとそんなに目立ちません。
エリスさんである事よりも、妖精っぽい柔らかな存在感が好印象に仕上がったかと。

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画像5はお決まりの背景有りの決めの一枚その2。
このアングルがこのフィギュアのもっともオススメの鑑賞角度ではないかと思います。
単なる食玩レベルの域とはとても思えない造形。オリジナル時の単なるアニメのキャラクター的な存在は既に次のステップに突入した感もありますが、言い過ぎ?!
メタル物のフィメールフィギュアも各社から数多く出ていますが、割と身近な食玩の中にも、素敵なアイテムがまだまだゴロゴロしてそうですね〜!
機会が有りましたらまた、女性キャラ、やりたいと切に思いますです〜♪

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2013年3月10日 (日)

コブラのエリス その5

昨日も本日も、何でしょうこの天気。悪天候の時に限っては天気予報もズバリと当たるし!3月も中盤に向かっている中でのこの雪は、トホホな程にHPが下がるというものです。
さて、エリスさん、前回までのお肌やお顔、髪の毛回りが良い感じで進んでいましたが、やはり微調整の段階にて色々と気になるところも出て来ております。
本当に女性もの、手がかかりますよ〜!気にしだすと普段の何倍も手が入ってしまいます。その分仕上がり後の満足度も増すと言う事なのですが…??

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画像1、前回の髪の毛の処理にハイライトをホワイトにて入れて行きます。
コスチューム等、小物回りも全体の調整とともに進めておきます。この辺りからは何所がどう進んだのか、なかなか分かりにくい微妙な場面と言えますですね。

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画像2、ハイライトやシャドー部をさらに調整して行きます。本当に本当に微妙な変化、画像1と比べて何所まで判断できるでしょうね〜?(笑
フィギュア制作とは、そう言うものなんですね!

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画像3、小物回りも進んでいます。
コスチューム関係もしっかりと色味の変化をつけておきます。二の腕の腕輪や手首のブレスレットは銅製っぽい感じなのですが、金属色をベタッと塗るのではなく、普通の塗料にて出来るだけ立体的な感じで塗装、その上で金属色をハイライト部を中心に薄く重ねて行きます。あくまでも平面と立体の見せ方の演出と言えるでしょうか。

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画像4、今の今まで、すっかりと存在の薄かった羽の部分。
上がオリジナルの透明のままの状態。全くの透明パーツ、一応モールドが施されていて、このままでも良いのかも?ですが、気持ちリアル感を加えたいところです。

下が茶系の薄い色にてモールドに沿って、あくまで薄く、筋っぽく描き込み、付け根近辺は濃いめのグラデにて表現しました。本来は不透明のアクリル塗料ですが、こんな風に薄く使用する事で透明感も表現できます。便利!

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画像5、画像4の羽を装着した状態。左がオリジナルのまま、右が塗装した状態の羽の感じですが、如何な物でしょう?。
羽の雰囲気は形状的には蝶っぽいですが、質感はとんぼの羽っぽい感じでしょうか。こんな表現も、いろいろと資料とにらめっこの時間がけっこう必要なのでした。
ほぼ良い感じで全体に色が乗りましたので、次回は最終調整で完成となる予定ですよ〜♪

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2013年3月 3日 (日)

コブラのエリス その4

ここ最近の冒頭はお天気絡みで恐縮です。
それにしても昨日の北海道の暴風雪、以前から週末は荒れ模様との予報が出ておりましたが、とんでもない状況でした、お住まいの方々は大丈夫でしたでしょうか?
全くもって冬の嵐、こんなにすごいのは私も記憶に有りませんでしたが。オホーツク方面で亡くなられた方が知り合いの知り合いだったそうです。常日頃私が口にしますのが「北の自然をなめたらいかん!」。時として牙を剥く自然には決して逆らえませんです。
と言う事でエリスさん、そんな嵐の中も進行中です。
今回はお肌以外の残った箇所、特に髪の毛を中心に進めています。

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画像1、前回までは下塗り処理のままのほんわかパステル調のでした髪の毛。今回はここを中心に塗り進めて行きます。
まずは全体的に黄色を塗って行きます。が、最終段階でハイライトに当たる部分は下塗りを極力生かしながら、シャドー部になる箇所を重点的に塗って行きます。

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画像2、さらにシャドー部に当たる部分には黄土色系を塗って行きます。
モールドのしっかりとした部分を中心に、右上からの光源を意識しながら徐々に色味の変化が付く感じに進めます。これだけでも立体感が増えると言うもの。

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画像3、さらにダークグレーを加えた黄土色をシャドー部に微妙な割合で描いて行きます。
最暗部に当たる部分に本当にわずかに描き込むだけでグンとメリハリが付いて来ます。やりすぎてしまうとテキメンに汚いイメージに転んで行きますので注意が必要です。

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画像4では画像3に加えて、シャドー部の色味に更なる変化を持たせる為に上で使用した黄土色にグリーンを混ぜたシャドー色を処理。
そしてシャドウ色と中間食あたりの微調整、さらに全体的に黄色で覆い被せるフィルター的に黄色を薄らと塗って行きます。髪の毛だけとってみても結構な作業が伴いますが、手間をかけた分しっかりと仕上がりに反映してくれるのは言うまでもありません。

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画像5、画像4の角度違いの状態。
造形のモールドもしっかりと付いていますので、撮影時には相乗効果でシャドー部が強調され過ぎていますが、髪の毛の存在感は作業前とは全くの別物に変身しました。
肌などもそうですが、単色だけでは決して再現できない微妙な色の変化、多くの色を積極的に使う事によってそこに作者の心までもが再現されて行く事になるのかも、ですね〜!
今回のラスト近くでお顔の眉毛を描き込みました。これだけで表情ががらりと変わった気が…。化粧と同様の意味合いがこんな所には有るのですね〜♪
全体的に色が乗って来ましたので、次回は小物関係と全体の微調整で、仕上がりも間近です。

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2013年2月25日 (月)

コブラのエリス その3

さて、例年以上に多い雪との格闘の中、気が付けばあと数日で3月ですね。本当に時間の過ぎる事の早い事、作品の完成の数と比例していないのはなぜでしょう?
今回はエリスさんのお顔です。人形は顔が命と言いますが、同じ事が食玩の類いのフィギュアに於いても全く当てはまりますです。生身の人間の顔でも言えるのかもですね〜!
ほんの少し手を加えて自分のお好み仕様に仕上げる、これがリペイントの醍醐味ですが、なかなか自分の思った物になってくれないのが現実。ここはやはり数をこなして修行の道を歩む他無いのかもです。
今回のエリスさんのような女性物の場合、特に気を使う事に…。

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画像1左が当初のオリジナルの状態。ん〜、けっこうイケていると思っていたのは間違いだったか?な??(笑)なんともケバさが目立っていますです〜♪
画像右が前回の最終段階のお顔、ボディー全体の肌色を進める中でのお顔のお肌もほぼ出来上がっている段階。全体にほんわか〜な仕上がりですね。

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画像2左が目ににホワイトを入れた状態。さらに右画像が瞳の瞳孔部を描き込んだ状態。
一応薄らとオリジナルの色が残っていますので、描く際のガイドになってくれます。瞳孔はこの段階で入れておくとその後の作業の目安になってくれますので、しっかりと位置決めするのが望ましいですね。

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画像3左では瞳孔を中心に薄めのグレーブルーで瞳を描いて行きます。
右画像は上瞼のアイライン部分の処理。目元がかなりパッチリとした存在になって来ます。次のステップの為にやや太めに描いておきます。

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画像4左は上で描いた上瞼のラインの上部を明るめの肌色にて細めにトリミング処理。この作業でアイラインの自然な太さと形状を造り、なおかつ二重瞼のラインも造って行く事になる訳です。
右画像では二重瞼のさらに上部に暗めの肌色にてトリミング処理。二重のラインの太さを調整しながら立体感を加えて行きます。
この辺りはオリジナルの物では存在しない部分ですが、けっこう重要です!

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画像5が目元を中心にしたお顔の半完成状態。
上記の上に睫毛の描き込みと瞳へのアイキャッチのホワイトをプラス。さらに口元の処理を女性ならではらしく仕上げてみました。
睫毛部はややオーバー気味なので後で修正になるかもですが、原寸ではこの位でも気にならない事になっています。と言うか裸眼では全く見えていません(笑)
全体的にオリジナルのフィギュアとも、原作版の物とも雰囲気は違う事になって来ていますが、私的にはこの辺りの雰囲気が彼女にはお似合いな気がしてなりません。
顔のお肌を含めた肌の表現に結構粗さが目立つのでこの後にさらに修正が必要なんですよね〜♪

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2013年2月17日 (日)

コブラのエリス その2

ここ数日の大量の雪、度重なる地震、年が明けてしばらくが経ちますが、心穏やかに過ごせない冬です、今年は。ロシアの隕石落下なんて恐ろし過ぎですよ〜。
模型絡みでもそんな辺りにも、少なからず影響していますし…。低温時の作業はなかなか手元が言う事を効きませんし、塗装の乾燥やパテの硬化時間もかかってしまいます。地震時には周りのフィギュアの倒れる心配も!(笑)
嫌な気持ちは模型制作で紛らわしたいと言うのに、なかなか世の中はそれを許してくれない辺り、切なくなりますです〜!
と言いながら、エリスさんの作業も進行中です。

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画像1は前回のほんわかした白っぽい下塗りの上に、更に一段階肌の色を強めた状態です。
女性の肌の塗装は本当に気を使います。微妙な下地の色味がけっこう影響してしまいますし、筆のタッチなんかでもエッジの付いた箇所があるとテキメンに気になってしまいます。塗料は薄く、そして丁寧に何度も何度も同色を塗り重ねて行きますです。

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画像2は更に濃いめの肌色をプラスした肌色を塗って行きます。
一気にコントラストを付け過ぎるとあっという間に取り返しの付けにくい事に!とにかく薄く、それでいて微妙に色の変化が付くように、その繰り返しなのですよね〜。
作業的にはなかなか変化が把握しにくく辛い作業なのです。しかしながらグッと堪えてひたすらの作業なのでした。

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画像3はそ更にオレンジ系の色味をプラスして画像2と同じ作業を繰り返します。
特に肌の凹部を中心に塗り重ねて行きますが、これが仕上がり時のシャドウ部になって行く事になります。本当に少しずつの変化になるのですが、確実に肌の色味が立体的になって来ています。

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画像4は更にさらになのですが気持ち赤味をプラスして上と同様の作用。
出来る事ならば画像1から一気に画像4の作業に移行してしまいたい物なのではありますが、そうしますとどうしても色の変化の激しさや色むら、色の境目の処理がきつめになってしまうのでその後のリカバリー作業に時間が掛かって結局は同じような行程になってしまうんです。
男性ものの場合や、力強いキャラクター、躍動感あふれるアイテムなどではさほど気にしなくても良いのですが、女性物の場合にはなかなかそう行かないのですね〜。
今回は雪かきの応酬で気持ちも疲れ気味?塗装にも出てしまっている気が…(笑)

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