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2012年10月

2012年10月28日 (日)

スケーターズ マミー その2

朝晩のみならずめっきりと寒さが増して来ました。
ここ最近は日中でも暖房を着ける日がしばしば、いつ白い物がひらひらと舞ってもおかしくないような気もいたしますですね〜!
と言う事でそんな秋の夜長、ミイラ男の塗装の続きも進んでおります。
ここ最近のホラー映画ではなんと言ってもゾンビ物が大人気。
ドラキュラやオオカミ人間等のバンパイア物もそれに続いて新作が続々ですが、ミイラ物ではハムナプトラ系以降はパッタリと鳴りを潜めていますね。
設定自体が他に比べると限定され過ぎる為にお話の展開も所詮限られてしまうのでしょうが、頑張ってほしいミイラ映画、なのですが…(笑

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画像1は前回の下塗りに暗めの色を使ってシャドー部分を塗装します。
凹部分や光に対する影に当たる部分を中心に。
この後基本系やハイライト系の処理で再度色味を立ち上げて行きますので、ここは思い切りダーク調に!グッと締まって来ますです。
しゃぶしゃぶに解いた薄い塗料をどんどん塗って行き、必要なシャドー部にもしっかりと塗っておきます。

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画像2では画像1とは対照的にハイライト部分の処理。
かなり明るめのベージュ系でハイライト部分にうっすらと何度も重ねて行きます。
塗って行く際には、シャドー色を塗るとき以上に、ベースの基本色との境目付近に違和感が出ないように塗るのがコツと言えます。
薄めの塗料を幾重にも重ねるのはその為でもあり、後々の作風にも重要な意味合いを持たせる事になって行きます。
顔、そしてヘルメットや衣類すべてに施します。

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画像3は画像2と比べてその変化が画像ですと分かりにくいかもしれませんが、ハイライト部分を更に強調しながら、各部所に塗装し、各部の基本色を更に加えてあります。
パンツや靴辺りに違いが読み取れる筈。
今回のアイテム自体が2等身のあくまでキャラメインの造形ですからあくまで頭部が主役なのですが、小さいながらも手足やコスチュームをしっかりと表現して行く事でデフォルメらしさの中にしっかりとしたバランスを持たせる事が大切なのではないでしょうか。

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画像4では再度シャドー部を塗ります。
ヘルメットや衣類のオレンジ系の部分では茶色を、その他は黒を使って細かなシャドー部を濃いめにしっかりと描き込む様に塗装して行きます。
靴やニーパッド、ヘルメット辺りは使い込んだ雰囲気も出すように傷や汚れも表現しておきます。
ここまで来ますとその不気味さがオリジナルの物とは一味も二味も違った風合いになっていている筈です。
まあ、汚く仕上がって来ただけの様な気もしないではないのですが…。
パンツ辺りも単なる濃紺のベタ塗りから、布系のこすれた古着っぽさが加わり、この後ひと手間掛ければ使い込まれたデニム風にして行く事も難しくはないのです。
そんな自分の意のままに仕上げて行けるのも模型の楽しみの美味しい所ですね〜!

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2012年10月21日 (日)

スケーターズ マミー その1

今回からは映画もの、で、「スケーターのミイラ男」なのです。
ミイラ男というと、ユニバーサルのホラー映画の代表作がその原点ですが、なんと言ってもドラキュラやフランケンや狼男と並ぶ今やお決まりの怪物(?)のメンバーです。
そんなミイラ男にスケートボードにチャレンジしていただいた奇妙なアイテムが今回の物。以前サイドショー・トイから出たいた「リトルビッグヘッドシリーズ」の中の一品です。
一時期日本でも流行したブリスターもの、いろいろな物が有ったんですよね〜!

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画像1が商品のブリスターパックの表裏。
ユニバーサルの怪物君たちが色々と出ていたようです。
発売が1999年と言いますから、まさにミレニアムな世紀末、経済成長も下降線の中の社会風刺的な意味も有ったのでしょうか?考え過ぎ?いずれにしても面白いアイテムです。
イケイケモンスターの躍動感がたまりません!?

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画像2はちょっとアップのミイラ男と中央はデフォルメながら正当派ホラーをモチーフの同シリーズの別バージョンのミイラ男。
右がチャッキーの花嫁の主役(?)のカップル。
なぜか全てがホラー物ばかり、です(笑)こんな物ばかりがお部屋には所狭しと…。
機会を見てこちらも手掛けたい所ですが。

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画像3、パッケジ開封後の中身を組み立てた状態。造形も素晴らしいのですが、塗装もなかなか凝った仕上がりになっています。
このままでも全く問題無いのでは有りますが…。
そんな物にも触手を伸ばしてしまうのがモデラーとしての悲しい性。
顔周りを始め、ヘッドギアやコスチュームにもウォッシングによるシャドー処理がしっかりと施されています。

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画像4は全周の図。ヘッドギアやシャツ背面にはエジプトの象形文字らしき物も描かれています。
細かな演出にもこだわりが込められていますね。
ボードのつくりが妙にトイっぽさムンムンなので、この辺りも手を掛けたい所です。
しかし、足回りの可動部分の造りは実際のボードの物とほぼ同じ構造で可動してくれちゃいます。素敵!♡
フィギュアの気になるパーティングライン等は簡単に処理して塗装して行く事に、気は抜けませんです。

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画像5、さっそく塗装の始まりです。まずは下塗り。
結構いい味の処理のオリジナルでしたが、リペイントの為に全ての箇所に同系色の色を塗装して行きます。
まあ、この状態が割と一般的な商品の出来なのですが…。
見た感じのクオリティーは格段に下がった感じがしますね〜♪
年配の方のスケーター?頑張ってるぞ〜!わしっ!!的な気もしないでもありません。
象形文字辺りは最終的にベースをトレースして行く為にうっすらと見える状態にしておきます。
この後、本当に良い仕上がりになって行くのか、はなはだ不安ですね〜!

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2012年10月14日 (日)

ドラゴンボール ピッコロ その4(最終回)

お手軽な筈のピッコロさんでしたが、物が物ですと、いらない所にも気を使うはめになって、案外時間をかけてしまいますです。
こういった食玩系、昔は塗装も無しでの成型色のみ、でした。
古い記憶では昭和の50年代頭には関取シリーズなるお相撲さんがわんさか出ており、色を塗って楽しんだ事も今では懐かしや〜!
当時のガシャポンの走りで当時で10円や20円でした。
価格の違いとともに、クオリティも今や何倍も上がっていますです!

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画像1が完成の姿。
前回のラストから各部所の色を更に慎重に塗り重ね、細部の色味もしっかりとメリハリが出るように調整してあります。
腕の模様仕上げ部は細かいながらその存在感は重要です。
ちなみに今回のピッコロさんは全長で約50mmなのでした。

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画像2は完成の姿の全周の図。
今回の物はマントとターバンのホワイトがかなりの面積を占めますので、この辺りをどう攻め込んだ仕上げにするかがポイントになります。
デフォルメされた姿ですが、ピッコロの気迫はそのまま表現されていますね!?何処から見てもピッコロさ〜ん。

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画像3は完成後のお約束画像。
左は可愛いアニメ風に。ま、元がそもそもアニメ?右はお空をバックに勇ましい感じに。
仕事柄この手の素材は結構持っていますので有効に使っていますが、背景用の素材、身の回りにも使える物は結構有る物です。

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画像4、攻撃直前の気を高めた演出にはこんな雰囲気も良いかもですね。
画像3と比べると、背景が変わるだけでストーリー性の大きな変化を作り出す事ができるのも、完成後の撮影での楽しみのひとつです。
アニメーター系の方は常に考えているのでしょうね、効果的な表現。これはこれで深い世界ですよね〜!

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画像5は今回の決めのワンカット。「フンッ!」という台詞が似合いそう。
バックから放射状に後光が射した風の、まさに必殺技を出す一瞬?
みなぎったパワー全開と言った雰囲気の一枚。
このコスチュームでも使うのか?
魔貫光殺砲!ってな感じでしょうか。
アイテム選びの楽しみや塗装の楽しみ、そして完成後のいろいろな写真での楽しみ、楽しみ過ぎてちょっと疲れてしまいます?
このシリーズ、まだまだ在庫がタップリと有りますので、機会が有ればまた取りかかる事にいたしますです。

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2012年10月 7日 (日)

ドラゴンボール ピッコロ その3

秋らしさもめっきりと深まって来たこの季節、秋の夜長には、模型という趣味はこの上ない楽しみ、ですよね!
現在進行中のピッコロも、そう言った意味も含めて進行中なのでした。
ところで今回の作例でターバンで隠されていますが、ピッコロの頭の触覚(?)
ナメクジをイメージしたと言う事ですが、言われてみるとその生態もさることながら、生まれ故郷のナメック星なるネーミングにも妙に納得、です。
ドラゴンボールも、深いですね!

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画像1では前回きつめに付けたシャドー処理を更に基本色を塗りこんでソフトな感じにして行きます。
特にターバンやマントのホワイト部分、ここは白黒の二色では単調な仕上がりになる上に汚いイメージにも繋がる為、シャドー部にブルーを加えて色調に更なる変化を持たせます。
白を基調にうっすらとブルーがかった雰囲気になる程度で良いのです。

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画像2はホワイトのシャドー処理にブルーを加えた全周の図。
特に後ろからのマントの色の変化がお分かりいただけるかと。
単調なホワイトのベタ塗りだったオリジナルからはかなり変化した筈です。
注意点としては、あくまでもベースはホワイトで、影に当たる部分がうっすらと青みがかっているように見えること。
青みが強すぎると、元もとがブルーのマントに見えてしまいます。

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画像3では全体の色味の境目を強調する必要の有る箇所にブラックにて墨入れ。
ここもやり過ぎには注意が必要、明確な色の境目でシャドー処理の必要な箇所限定が望ましいのですが、一部例外箇所も出て来てしまいます。輪郭強調の筈が、妙にアウトラインの気になる仕上げは完成後に違和感が出て来ますので…。
今回はターバンやマントの一部、腕周りの各色の色分け部分と足首近辺に施してみました。
更に各部の細かな彩色部分の色味をしっかりと各色にて立ち上げておきます。
これらの処理によって、ぼんやりとした細かな色と色がしっかりとした存在としてくる事になります。

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画像4、かなり完成に近づいて来ましたが、ここに来てパンツと頭部の赤みがかったムラサキ色がちょっと気になり始めました。
元はもっと青みがかったムラサキでしたので、オリジナルのイメージに近づけるようにレタッチ処理にて修正を施します。
と、なんだか小難しく聞こえるのですが、作業は至って簡単、赤みがかったムラサキの上に、薄く溶いた青を本当に薄く薄く数度に重ね塗りして行く、だけです。
あくまでもベースを生かしながらイメージに近い色味に転がす事がいとも簡単に出来てしまう訳でして、更には単色のイメージに深い色味の変化も付いてくる事になるのです。
水性塗料の特製とも言えるこの重ね塗りの手法、塗装の際には欠かす事の出来ない大切な技法と言えるでしょう。
この後再度ハイライトやシャドーの処理を丁寧に加えて行くと完成度が高まると言う事なのですね。
という感じでいよいよ次回は完成の予定です〜♪

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