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2014年5月

2014年5月25日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その5

今年の静岡ホビーショーも大盛況のうちに幕をおろした様子ですが、この後の全国各地での模型イベントもかなりの数が有るんですよね。北海道でも、私の関係する物だけで後2種類、北海道AFVの会と北海道モデラーズエキシビジョンですが、その他にも大規模・小規模の差はあれ、様々なジャンルの催し物でまだまだ賑わう予定ですね〜!こんな楽しめる催し物で大いに盛り上がり、関連の物販関係の方達も潤っていただけると良いのですが。
とは言え、これからのアウトドアに最適なシーズンを控え、なかなかそんな楽しみだけで済む筈もない所でしょうかね〜?みなさんの今後のご予定は?(笑
今回のお題のフィギュアも6月22日に開催予定のAFVの会に出品予定で製作中なのですが、これだけではあまりにも寂しい,と言う事で急遽もう一体制作を開始しております。そちらの内容は次回以降でのお披露目なのですが…。
同時進行での作業の中ですが、こちらも着々と進んでおりますです。

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画像1、お肌その1。
前回で下塗りまでようやくたどり着けましたので今回からは本格的に塗装の開始、ようやくかい?って感じですが…。
まずはお肌の基本色に対して軽めにハイライトおよびシャドー処理を施して行きます。あくまでも肌の基本色に近い色味で重ね塗りして行きながら徐々に変化を強めて行きます。
この辺り、気持ち的には一気に行ってしまいたい所なのですが、そこをグッと堪えての地味な繰り返しの作業になりますです。

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画像2、お肌その2。
上記の作業を今度は更に色を濃くしながら同様の作業を繰り返して行きます。いつものことながら本当に少しずつですが立体感が出てきています。
ほんと、一気に行っちゃいたいんですけれど…(笑
わずかの変化ながら、そこを一段一段で楽しみながらの気持ちを掴めると、一歩成長したのかも?なんですね。
この段階で眼球にホワイトも入れておきます。

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画像3、お顔その3。
顔全体は相変わらず重ね塗りの繰り返しにて色味を調整して行きます。目元回りや口元、耳等も濃いめの色にて締めて行きます。
そうしながらフィギュアの命部分の眼球も描き込んで行きますです。今回は淡いブルーグレーの瞳らしいので。コスチュッムと同等くらいのブルーにて虹彩部を着色、その後に明るめのグレーにて凸部に向かって明るめになる様に着色。仕上げの瞳孔部は黒にてちょこんと…を置く感じで処理します。
顔が締まってきただけでフィギュアの印象がガラリと変わってきました。

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画像4、継続のお顔とコスチューム。
目元回りの細部にシドーやハイライト処理を丹念に加えながら眉毛等も描いて行きます。
画像ではまだ分かりにくいですが、耳や鼻、頬辺りに薄らと赤味を持たせて行きます。
自分のイメージや資料等とのにらめっこで、この後もまだまだお顔には手を加えて行く事になりますが、その都度印象は変わって行くのでした。フィギュアを手掛けて最も面白い部分かも知れませんね、顔部分は。
下塗りにてブルーグレイが施されたコスチューム。実際にはやや緑がかったフィールドグレイと言った色味の様ですので、薄いグレー調の緑にてフィルターをかける程度の薄塗りにて全体の色味を緑調に転がして行きます。
更にその色にややダークグレーを混色してシャドー部の調子を加えていきます。ライティングの実際の影だけでは再現できない立体感がみるみる表現されて行きますです。
帽子やベルトの黒部分にもブラック処理を加えていきます。
あ〜、やはり正当派のフィギュアも、断然面白いのでありますです〜♪

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2014年5月18日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その4

なんでしょ!?この2・3日めちゃくちゃ寒いです。雪が振りそうな程。道内の峠では積もっているそうですが…。この時期、札幌ではライラック祭りが開催されておりまして、大通り公園なんかは花や人で賑わうのですが、「リラ冷え」と言う言葉が有りまして、ライラックの咲き誇る季節には一度寒〜い日が何日か訪れるというもの。先人達は自らの体験したことを言葉としてしっかり残してくれてました。それにしても寒い、デス…。
現在進行中のフィギュア、インジェクションキット(プラモ)な訳ですが、考えますと、以前ご紹介したヨーロッパ・ウソ以来のプラスチックものとなる訳で、なんとも久しぶりのプラモなのでした。どおりで接着剤が減りませんよね〜。
加工と作りやすさから長年(今でも)親しまれているプラモデルですが、いじりやすさから、ついついあちこちに手を掛けてしまいがちで、今回もそんな落とし穴(楽しみ?)にどっぷりと浸かってしまっているのでありました〜♪

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画像1、全体を再度サンディング。
前回までの物を一皮むき直す感じで全体をチェックしながらサンディングして行きます。ゆがみや傷・穴等はこの際にできるだけ修正しておきますです。
チェックの際は倍率の高めのルーペで念入りに〜♡

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画像2、接着直前。
上記の状態をバラしたもの。接着直前の状態ですね〜。
下半身のパーツの上部の段差、この分だけ足下の角度調整してある訳です。
この後微妙なポーズを決めながらの接着になります。

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画像3、ボディー制作最終段階。
ボディー各部を接着してようやく塗装に取りかかれる事に。
私の場合、この状態でサフ掛けを行うことはほとんど有りません。セラムコートを使っている為、塗装後に余程触りまくらなければ塗膜が剥がれることは無いのでした。そう言う面でもセラムは便利な塗料なのですね〜。
それにしてもずいぶんと時間が掛かってしまいました、ここまで来るのに…。

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画像4、下塗り第一段階その1。
ようやく塗装にたどり着きました。
まずは下塗りです。色むらは気にしなくても、筆ムラはできるだけ残らない様に薄めに何段階かで塗り重ねます。けっこう根気強く、ですね。
色自体もこの段階では最終のイメージに近くなくても全く問題無いです、いつもながらの事なのですが。細部の塗り分けさえもこの段階ではさほど気にしなくても全くオッケー!

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画像5、下塗り第一段階その2。
一通りの下塗りが終ると、下地処理の色がかなり消えてフラットな状態になってしまいますね。普通の食玩レベルですとこれに細部を大まかな塗装にて仕上げていることが多いですよね。まあ、今回は食玩では無いのですが、塗装が大切だと言う事なのですね〜。
次回からが本格的な塗装になるのですが…。先が長い、ですね〜!

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画像6、静岡ホビーショー 2014。
第53回目となる静岡ホビーショーが今年も15日から開幕しておりまして、同時開催の第 25回目のモデラーズクラブ合同展示会も昨日と今日の2日間開催されていますです。

既に行かれた方もいらっしゃるかと思いますが、会場にて私の作品も展示されていまして、「南北モデラー連合」のブース内の看板的な役割のガルパン西住殿1/1バストがそれ。昨年のHMEにて未完成状態だった西住殿が晴れて塗装を施された状態にて居座っております、とさ(笑 私は現地入りはしていませんので作品のみ、ですが…。
と言う事でこちらの西住殿1/1バストの制作状況は次回のテーマででも取り上げる、かも、なのですが…。
色々と忙しい中同時進行しておりまして、今回の1/16フィギュアもとっとと完成させなくては、なのですが…。

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2014年5月11日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その3

ゴールデンウィークも終り、なんだか穏やかな天気が続いて、めっきりと夏を迎える準備が始まってきているような、そんな気もするこのごろです。
そんな中、先日プラモや模型とは違う世界の制作物に励む方々とご一緒する機会が有りました。作る物は違っても、やはりみなさんの前向きな考え方やその姿勢は色々な刺激や励みになりますです。色々とお話ししていますと、モノ造りに興味の有る方の多くは様々な考えや目標を多く持っていらっしゃいますが、ある程度自分の目指す部分が定まった際には、専門の技術や知識を習得するのは当然ですが、そこに人生観が大きく影響するのだと、つくづく思わされてしまいます。モノ造りに対する考え方が人生観で得た物によって左右されて表現されると言うのでしょうか。日々の生き様が作品に映し出されるのかもしれませんです。毎日を無駄にしてはいけませんね〜!
と言う事ですが、1/16フィギュアは続いておりますです〜♪

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画像1、細かなパーツ類。
キットの中の細かなパーツ類、1/16とは言え細かなパーツは偉くちっさく、モールドもなかなか厳しい事に…。切り出す際には細心の注意が必要なのと、整形の際のモールドの調整にも機を配りたい所です。

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画像2、塗装迄あと一歩、その1。
上記の記章や肩賞等の細かなパーツをボディーに装着します。モールドの甘い部分には気持ち手は入れますが、適度な所で手を打っておきます。やり出すとキリが有りませんから…。
でも本来ならばこの辺りの表現がしっかりとしていると仕上がり時に大きな違いが出るんですけれどね〜♪

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画像3、塗装迄あと一歩、その2。
まだ腕の肩部分は接着していませんが、プロポーション的には概ね良しの状態になってきました。細かなパーツが付いた事でいっそうのリアルな感じもプラスされました。

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画像4、塗装迄あと一歩、その3。
アップにしてしまうとまだ表面処理が甘い状態なのがバレてしまいますね。
帽子もツバ部分以外はパテにてボリューム感をアップしています。首元のカラー部分も追加。コスチュームの皺もあちらこちらに手が入っています。

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画像5、塗装迄あと一歩、その4。
首元のプール・ル・メリット勲章や胸ポケット上の鉄十字章やパイロット章、肩賞や帽子上のコカルデ等のキット中の細かいパーツを取り付けた状態のアップ。
キットについていた胸元のリボンバーは今回資料等では装着していない物が多かった為に削り落としてみました。
それにしてもアップは厳しい、ですね。表面処理はもう一皮むく感じでペーパー処理が必要です。実際のサイズではさほど気にはならないレベルなんですが…。

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画像6、前回の画像3の右下のヘッドを使用した以前の作品。
前回ちらりとお見せしました以前スクラッチしたヘッドを使った10年以上前のドイツの戦車兵です。タミヤのキットのお顔を作り替えた物ですが、それだけで雰囲気が大きく変わりましたよ、の例です。

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画像7、前回の画像3の右下のヘッドを使用した以前の作品2。
かなり以前の物ですので稚拙さも目立ちますが、概ね雰囲気は掴めるかと…。
クセの多いタミヤのキットですが、キット自体はけっこう良い出来ですので、ヘッドを交換してのこんな楽しみ方も有るのですね〜♪
今回の物もかんな感じに出来ると良いのですが、と言う事ではじめたのですが。なかなか手こずっていますですよ〜!。
一体いつになると塗装に入れるのやら…(笑

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2014年5月 4日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その2

なんだか色々とモタモタしていましたら気温も連日10〜20度代の日々、暖かくなってきました。と言う事は既に春?近所でも桜がかなり咲いてきましたよ〜。
結局このGWも親戚の葬儀が入ったり急ぎの制作物等も有ってどこにも行く事も無く終ってしまいそうですね〜!みなさんは楽しんでましたか?今年のGW♪
ようやく季節も春めいて来たので、衣類もさすがに薄着になってきましたが、そこで気付いたのがお腹回りの目立つお肉。最近ちょっぴり成長してきたのが見た目にも分かる事に…。今年はその辺りも対策準備に取りかからないと、いけなさそうですね〜(泣
と言う感じですが、エルンスト・ウーデットさん、続きです。
今回はお顔のスクラッチでしたが、これが又面倒な事に…。

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画像1、お顔のスクラッチ。
局止めとけば良い物をスクラッチの衝動に駆られたのが今回の失敗の始まり、なのでした。
上画像はオーブン粘土のフィモのゴールドにて作った物。キットのオリジナルよりかはちょっと似せて作ったつもりでしたが…。

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画像2、ボディーに装着。
作ったヘッドをさっそく手をかけている途中のボディーに装着してみました。
あちらこちらに手が入って来たボディーですが、まだこの先は長い状態。ヘッドに手を掛け出してしまったのでそんなに進んではいませんが…。
お顔はしっかりと焼き固めて装着。ん〜、なんかやはり違う気が…。

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画像3、ヘッド改修。
左上がキットオリジナルのお顔。模型的には良い出来ですが似ていませんです。
右上がスクラッチしたお顔をグレータイプのレジンにて複製。ちょっとモールドが甘い!?
左下が複製ヘッドを更にオーブン粘土にて追加修正した状態。なんだかどんどん妙な事に、いつもの順調な作業とは違う気が…。あまり手を掛け過ぎてもいつまでも塗装に掛かれませんから今回はこいつを使って行く事にしますが、まったくアチャーな事です。
右下は5年以上前に作った1/16のヘッド。まだ作りに甘さが…。シリコン型が有ったので同時にリキャストしてみました、意味も無く。

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画像4、再度ボディーに装着。
と言う事で、上で追加修正したヘッドを再度しっかりと焼き固めた上で帽子をかぶせてボディーに装着してみました。
オリジナルヘッドや初めに作ったヘッドよりは資料のご本人に似てきた気もしますが…。
塗装前のしっかりとしたキットの修正は間違いなく完成後に影響しますが、本来の目的の曖昧さを残した状態ですと、あまりいい結果には繋がりませんね〜。
キットオリジナルの物で、しっかりとした塗装にて仕上げた方が良かったのかも!?今となっては後の祭りですが…。
まあこの辺りで気持ちも切り替えながらこの後もうちょっと修正を加えて、塗装に取りかかる事にしますです。

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