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2014年9月

2014年9月28日 (日)

ヘッドスクラッチ その1

すっかりと秋めいてきました。朝晩はめっきりと寒いのです!暖房の準備もそろそろと言う感じですね〜♪灯油は今シーズン1リットル、なんと100円台ですと…。
この季節、暖房がついた辺りから、模型製作にも火が着くと言うパターンは子供の頃から全く変わらないのが不思議です。やはり夏場は外でぱーっと遊びまくって、寒くなってくる季節には家の中での遊びに切り替わるためでしょうか?大人になってからも同じパターンなのはなんで??(笑
本業がかなり忙しいです。HME以降は満足に集中しての時間が取れません。とは言っても身体に染み付いた模型造りの本性はやはり隠せないのでありまして、忙しい時にこそ無性に作りたくなるのですね〜。打ち合わせまでの空き時間やデータ処理の待ち時間なんかのほんの合間には粘土をコネコネ、となる始末…。

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画像1、以前の1/6ヘッド。
既に10年以上は経過する代物たち。現在ほど出来の良い1/6アクションフィギュアが出回る前、スターウォーズ系の頭をすげ替える事を企んで作った物です。
左からグランド・モフ・ターキン、オビ=ワン・ケノービ、ジャンゴ・フェットの中の方、と言う事なのですが、当時の玩具然のフィギュアよりは格段似ていると作った本人は当時思っておりました、とさ(笑

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画像2、以前の1/10ヘッド 。
ヒストリカル系のフィギュアにハマっていた頃、海外のバストモデルに触発されて作りかけていた1/10のヘッド。
左が映画ダンス・ウィズ・ウルブスのケビン・コスナー、右は仁義なき戦いの菅原文太。
10年以上経つ今でも焼いていないので加工可能状態なのです。

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画像3、1/10バストモデル。
こちらは南北戦争時代のズアーブ兵のバストモデル。
割合真剣に作った形跡が見られますが、きちんと型取りしてキャストに置換えています。このまましっかりと頑張っていれば今頃は…。。

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画像4、最近の使用治具。
ここ最近はフィギュアのヘッド造りにはこんな物たちを使って製作しています。
上は作業の際に掴んだり支えたりの芯棒。お弁当屋さんの箸がとてもお気に入り。これを半分の長さに切り、スカルピーでヘッドの芯部になる部分を付けて焼き固めたのが右のものです。暇な時には幾つも作っておくと便利。
画像下はこれらを支える土台。木片や木の板に幾つもの穴をあけておくと(綺麗に)とっても作業が捗ります。幾つもも同時に進める際にもお勧め!

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画像5、こんな感じで装着。
実際の作業机上ではこんな感じで、焼き固める前はいつもなにかしらが刺さっています。
欲を言うと、この上にホコリから守るための透明フードが有ると完璧!。
で、ここに刺さっている物たちがここ最近手掛けているヘッド類なのですが、この辺りは次回のご紹介なので有りました。
つづく。

ガンプラ、カーモデル、スケールモデルの模型工具専門店-スジボリ堂

2014年9月21日 (日)

宇宙戦艦ヤマト2199 ビネット

9月も中盤を過ぎましたが、すっかりと肌寒くなってきました。雨模様の日々も続きいっそう寒さが身にしみます。そろそろ雪を意識しなければいけませんですね〜!
模型製作には最も適した時期なのですが、仕事やプライベートも繁忙期なので、なかなか気持ちを据えて製作に取りかかれないのが、なんとも歯がゆいのでありました。
天気とともにすっきりとしない日々が続きます、トホ。
ここしばらくはヤマト関係のフィギュアをそれぞれ単独で紹介してきましたが、今回はそれらを一つのベースにセットしたビネットとしての状態でのご紹介です。
今回のベース自体は模型的な要素はあまり無いのですが、一体化した際の独特の空間を作る事が割と簡単にできると言うものなのです。

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画像1、ビネット全景その1。
展示会用にはじめた今回のビネットですが、この正面からのアングルが最も安定して見る事が出来るアングルです。
ヤマト艦内の通路での一コマ的な感じでしょうか。バックはアニメ中の一場面を借用してプリント。スチレンボードに貼ってバックに配しました。
フィギュアのベースは厚手のブラックボードに背景の通路と色味を合わせながら塗り分けただけのもの。やや違和感は有る物の、それなりの事になってくれていると良いのですが…。

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画像2、ビネット全景その2。
やや右斜めからのアングルです。バックのスチレンボードが時間と湿度で前傾状態に!
正面からは伺えないフィギュアのポーズが分かります。フィギュアの一部がバックの背景からズレてしまうのが残念ですけど…。

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画像3、ビネット全景その3。
やや左斜めからのアングルです。こちらもフィギュアのポーズの違いが伺えます。
アナライザーを両サイドのフィギュアよりやや後ろ気味に配置させる事でベース上の空間をうまく演出できるると言うもの。

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画像4、ビネット全景その4。
正面のややアップ状態です。フレーミングで無駄な回りをカットする事で場面のワンシーン的な雰囲気がいっそう出てきますね。
写真の世界でもフレーミングの重要性がよく語られますが、こうした物の撮影でも同じ事が言えそうです。画像としての仕上げも意識して製作すると一味違った物になると言う物です。

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画像5、背景替えその1。
艦内から一転、地球をバックに、宇宙空間を意識してのイメージです。
SFものでは実際にはあり得ないこうした設定も、イメージ的には効果的に見えてきます。

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画像6、背景替えその2。
こちらは宇宙空間を航行するヤマトの後ろ姿。上の画像のようなイメージですが。背景が変わるとイメージもまた変わって見えてくるから不思議です。アニメの背景の重要性がこうした事からも分かりますね。

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画像7、ここ最近の展示会風景。
上画像がHME会場での展示。
下画像がPOOHさんの展示会場での一コマ。
今回のビネットはこの2つの展示会でのお披露目となっています。
下画像はこの一年間のブログにてご紹介した作品群。ヤマトのビネットが案外小さいのも見て取れます。
それにしてもジャンルもスケールもあまりにもバラバラな節操のなさが、なんとも私らしいと言う事でしょうか(笑 一応フィギュアと言うククリでは有るのですが…。
さて次回は何をはじめましょうかね〜♪

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2014年9月14日 (日)

宇宙戦艦ヤマト2199 アナライザー(1回完結)

先週の土日は「POOH熊谷と仲間たちの模型作品展2014」が開催され、大盛況の元終了。
今回は模型の展示はもちろんの事、ミニ四駆大会や外の広場でのSTVラジオ「ようへいサンデー」のラジオ番組の公開生放送なんかも開催されてのお祭り騒ぎ。いやはやイベントとしての複合開催の意味合いを深く考えさせられて、良い勉強になったのでした。
こうした道内での模型展示会なんかも年々広がりをみせてますし、内容も充実してきています。なんて素敵な事なんでしょう。今後もますます増えて行く事を期待せずに入られませんね〜!そのためにも、日々手を動かさなきゃ、と言う事なのです!!
で、今回はアナライザーですが1回完結、なのでした。

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画像1、パッケージとアニメ版画像。
ファンの方なら既にご承知のバンダイのプラモデルです。私、インジェクション物は今年2作目、となるんです。出来、良いですよ、切れ味の冴えたニッパーが有れば、ランナーから綺麗に切り出すだけでほとんど整形に時間がかかりません。さすがはガンプラの息吹が満載と言った感じ。
整形色も良い感じで別れているので素組でも全く違和感がないのです。
旧ヤマトとは幾分アレンジされたアナライザー、アニメ版も今時のCGなのか?かっちりとした雰囲気が別の意味で良い感じに。コミカル要素が無くなったのですかね?

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画像2、素組状態。
ガンプラでさえもう何年もこさえてませんが、バンダイさんの模型魂はこのアナライザーや他のヤマト物にも力強く込められているようです。
物自体にはもうな〜んにも手を加える必要の無い出来映え。このまま完成としてもそんなに不自然さは感じられませんです。

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画像3、塗装第1段。
ボディー全体の基本カラーと同色系で下塗り、細かなパーツの塗り分けもおおまかに施した状態。これで完成としてもいっこうに構わない感じ〜♪
頭部やお腹回りのシルバー部分を塗装するだけでもかなり雰囲気が変わる物です。
お子様にも手軽に作れてそこそこ見栄えの良い物になると考えると、ある意味恐ろしい〜!

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画像4、塗装第2段階で早くも完成。
各部の凹部や凸部には軽めのシャドーとハイライトを施します。全体に軽〜い墨入れ作業だけでも断然立体感が増すと言うもの。
汚しなんかもしたいのですが、使い古された感はこのアナライザーには不適切かと…。

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画像5、完成その2。
前後左右のバランスにも全く破綻が有りません。旧作のぼてっとしたイメージが全く感じられないのが不思議なくらいにスマートでシャープに。

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画像6、完成その3。
正直、時間の関係で結構手を抜いているのがアップだとバレてしまいます(笑
完成度を求める方は更なる作業を!
頭部内部にはメーカー指定のものとは違うLEDを内蔵してみました。

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画像7、背景付き画像。
艦内のイメージをバックにハイポーズ。
実作業は1日ちょいですが、こんな雰囲気まで出せるのですから恐るべし、バンダイプラモ、と言った感じです。
メカもの系にはあまり手の出ない私ですが、今回は、改めて出来の良さに酔いしれたのでした。そのうちもう一体作ってみたいと思っています。その際には私風アレンジ炸裂状態のものを…と行きたいところ。
で、次回はオマケでヤマト関係三点複合ビネットについて、の予定です。

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2014年9月 5日 (金)

宇宙戦艦ヤマト2199 森雪 その2(最終回)

HMEとともにすっかり夏の気配も何所へやら、秋の雰囲気が漂う肌寒い日々が続いていましたが、ここに来てまた暑さが再燃!?なんとも気まぐれな自然さんですこと。
HMEが終って早2週間ですが、明日と明後日、9月6日~7日は「POOH熊谷と仲間たちの模型作品展2014」がPOOHさんの地元芦別にて開催されます。会場は今年は「芦別温泉スターライトホテル2階ブルースカイ」にて。私とノースフォックスのメンバー数名も泊にて参加予定なのです。お時間の許す方は是非お越し下さいませ!
なので今週の記事はちょっと早めに…。
今回はなんとも手短にと言った案配で進みます。

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画像1、着色第1段階。
下塗りの上にいつも同様シャドー部とハイライト部を軽めに数回に分けて塗って行きます。
なんと言ってもボディースーツの黄色が厄介なんですが…。根気よく綺麗めに作業を進めないと気分がそのまま塗装に反映されちゃいますです。

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画像2、着色第2段階。
髪やスーツ、お肌なんかを更にシャドー部とハイライト部で強調して行きます。この段階でもスーツの黄色が肝になってますが、ハイライト部にはやや白を加え、シャドー部には黄土色系や茶系にて軽めに強調。どちらも元の黄色が汚くならない様に注意が必要ですね。
やり過ぎたかな?と思ったら、基本の黄色を重ね塗りしながら発色が落ちない様にして行きましょう。

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画像3、完成その1。
細かなライン部やベルト等の小物をしっかりと塗り分けて完成なのです。
髪の毛なんかも全体に茶系をやや上げながら色味を調整してみました。お肌も同様に赤味をややプラスしてあります。
すっきりとした細身の体系に黄色系が主体の配色。単調になりがちなんですが、黒や茶のラインでぴしっと引き締めると案外単調にはならないのですね。。

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画像4、完成その2。
後ろ姿の髪の流れや細身なヒップ回りも色の濃淡で立体感が出てきました。
昔の森雪さんのイメージとはかなり違うお顔回りも、こうなってくると既に森雪さんにしか見えなくなってきてしまうのが不思議です。
やはりアニメも見なきゃ、ですね〜♪暇になったら、是非に!

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画像5、完成その3。
アップ画像ですが、1/12と小柄な割に造形の破綻がないのも出来の良いフィギュアの証拠。良いアイテムに巡り逢えましたよ!!
ポイントの目元はオリジナルを活かしながら、ほんのわずかに色やディティール部を修正程度に塗ってあります。

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画像6、背景付き画像その1。
今回のバックにはヤマトの後ろ姿のイメージを使ってみました。
こんなシチュエーションは本来あり得ないのですが、あくまでもフィギュアのイメージをサポートする役割での背景です。この辺りの感覚はイメージ優先でOKと言う事でしょう。
ネット上でのポスターなんかの資料が参考になるかもですね。

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画像7、背景付き画像その2。
アップめのアングル違いです。
アップにしてしまうと塗装の粗やなんかも結構目立ちますね。最終の仕上げ直前にこうして画像にて確認しての修正も結構役になったりしますです。
小柄なプライズ品も、ほんの気持ち手を加えて仕上げてみる、気持ちもかなりリフレッシュされる筈ですよ〜♪
と言う事で次回はアナライザー君の登場です。

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