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2017年9月

2017年9月24日 (日)

ベロキラプトル リンドバーグ その2

最近毎週のように書いていますが、辺りはすっかりと秋模様、日の出は日に日に遅くなり、日没も日に日に早くなってきました。こうなって来るとあっという間に秋を通り越して冬に向かっているなっ!と実感してしまうのです。9月も終盤、今年も後3ヶ月ちょっとです…(汗
秋の行楽時期と言われるこのタイミングですが、空模様がなんとも不安定な状態。天気予報もかなりの精度で局部的な空模様を的中させてくれるのでありがたいのですが、突然の夕立的な豪雨や轟音的な雷、以前は少なかった様なそんな異常気象的な現象が近年増えた気がします。そして地震もかなり増えている様な…。こんな現象が日本だけではなく世界的に起っているというのですから、ただ事ではないんですよ、きっと。何かが起っています、地球規模で…(怖
本日は芦別の展示会の最終日。私も作品の撤収に出向きますが、展示会の終了は3:00という事なのであまりじっくりと他の参加の作品は見れないかも、ですね〜!(泣
この後は10月7・8で室蘭のMPMCさんの展示会予定みたいです。忙しそうなので私は?なのですが…、皆さんはぜひ!!
さて、前回に引き続いて、今回もラプトル君の続きとなります。


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画像1、塗装第二段階。
前回に引き続いての全体塗装です。
前回の塗装第一段階に更に赤味や茶色身を加えて体全体の色味を強調して行きます。
加えて身体下部のアイボリー調の色味も強めに処理して行きます。
前回より色味のコントラストが強くなってきました。


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画像2、塗装第三段階。
次に身体上部に濃いめのダークグレーでウォッシング的に凹部を中心に黒っぽさを追加して行きます。この状態でグンと全体が引き締まってきますね。
あくまでもウォッシングの要領で薄く重ね塗り的に、徐々に数回に渡っての作業がポイントとなりますよ。一気に濃い色を乗せてしまうとせっかくの下地の色も台無しになってしまいます!(汗


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画像3、塗装第四段階。
更にダークグレー色で身体の縞模様や必要な部分部分に重ね塗りしながら、全体を引き締めて行きます。この段階では重ね塗りの要領での描き込み作業になってきます。
画像では見えにくいのですが、身体の下部のアイボリー調の部分にも赤味や緑系の色を必要に応じて重ねて行きます。


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画像4、塗装第五段階。
徐々に身体の縞模様を強調しながら重ね塗りして行き、更に身体部分部分に赤味や緑味や青味を加えてリアル感をプラスして行きます。
頭部周りも更に細かく描き込み作業を追加して行きますよ。


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画像5、塗装第六段階。
ハイライト部やシャドー部にはそれぞれ強調する色味を加えて行きます。
この辺りはかなり地味な変化の作業が続く辺りなので、うかつに気を抜いてしまわないように集中力にも気を使う所…(汗


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画像6、塗装第七段階。
全体が良い感じになって来た辺りで再度身体の縞模様を強調して行きます。
体表に付けたイボ的な部分もしっかりと強調して行きます。
画像が小さいので細かな部分は見えにくいのですが…(泣


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画像7、塗装第八段階。
全体塗装の最終段階になります。細かな所も気を抜かずにしっかりとチェックしながら破綻の箇所が出ないように細部に手を加えて行きます。
口の中や目元辺りはこの段階までに済んでいますが、この辺りも重要な部分になるので手は抜かずに!


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画像8、塗装第八段階のアップ。
全体画像では解りにくかった身体の色味や皺の感じが見て取れます。
皺や各部の凹凸感はしっかりと描き込み作業で強調。モールドに頼らずに描き込みで表現する部分も多々有るのです〜!
皺の立体感もやや極端に描く事によって、このスケールならではのリアル感が演出できると言うもの。場所によってはうるさい位でも良い部分も。
各種の色味が幾重にも折り重なって、生き物としてのそれらしさを表現して行く訳です。


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画像9、塗装第八段階の頭部のアップ。
頭部は特に重要になる箇所。細かな部分もしっかりと表現して行きます。
口元は生き物らしさをしっかりと表現して行きます。
結構こだわった目元に関しては次回順を追ってお見せする予定ですよ〜♬


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2017年9月17日 (日)

ベロキラプトル リンドバーグ その1

街中はすっかりと秋の装いです。道行く人のファッションも、並木の様子も、空だってかなり高〜くなってきました。朝晩のお日様の出る時間や沈む時間も。なんと言っても気温が日に日に下がっています。いやがおうにも冬に向かって来ている気配が…(怖
一昨日はまたしても早朝からJアラートがけたたましく鳴り響く騒ぎ。日本はやや騒ぎ過ぎの感も有るのですが、いずれにせよただ事ではない訳で、本当に止めていただきたい!人騒がせにも程と言う物があるんですよ、程というものがっ!! 今後もこんなことが頻繁に起るかもしれないと思うだけでゾッとしてしまいます。なんとか平和的に落ち着いて欲しいのですが…(泣
先週のはプーさんの展示会で芦別に行って来ました。昼過ぎに出たのですが、途中色々あって現地に着いたのは5時、5時には準備終了で5時半には閉館の予定だったそうで、着いてすぐさま展示の準備、30分程して館を後にしました。その後は毎年恒例の三千里で焼き肉の会。これがまたとんでもなく美味しい上に人数も18名もがひしめき合う状態。家に着いたのは12時を回っていました、とさ。いったい何しに行ったものか!?(汗 展示会は来週24日(日)までとなっていますのでお急ぎくださいませ〜!!
で、今回は現在芦別でも展示していますリンドバーグのベロキラプトルです。


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画像1、リンドバーグのベロキラプトル。
古いです、このキット。初代のジュラシックパークの際には既に有りましたので、もっともっと古いキットなのかも!?
パッケのイメージもなんだか強烈!
中ののキットも流石に見た目が古っぽいんですよね〜、大丈夫か?? やや不安…(笑


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画像2、組み立て その1。
組み立てたとたんにアチャ〜!歯がヤバいですよね〜!!おもちゃの様な状態…(泣
まっすぐ下に、しかも先端は丸みを帯びています。古いキットなのでしょうが無いですが、この辺は手を入れる事にします。


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画像3、組み立て その2。
上部での話の歯の部分をさっそく修正しました。
やや顎向きになるよう鋭く削りながら、サイズもランダム状態にしてみました。
リューターで削るだけなんですが結構印象が変わりますね。


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画像4、組み立て その3。
右足の付け根部分はパーツの合わせ目部になるので、結構取って付けた感がありあり。しっかりと接着後に最近マイブームの超音波カッターでプラを溶かしながら違和感の無い様に盛りつけ、削っていきます。


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画像5、組み立て その4。
手の接合部も上記と同様にしっかりと処理。首の合わせ目も同様に!盛って削っての後最終慣らしにはリューターのワイヤーブラシにて凹凸を慣らしていくと手っ取り早いんです。その後スポンジヤスリで軽くなで上げておきます。
身体のあちらこちらに丸いイボ状の突起物なんかも追加しておきます。
3〜5ミリくらいの伸ばしランナーを瞬着にて接着、その後線香の先で溶かしながらマ〜ルクしていくのでした。やりだすと意外に多くてかなり時間を取られてしまいましたが必ずや、効果はある筈!(汗


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画像6、下塗り塗装。
だいたいの組み立てが終わると塗装段階です。
まずはベージュ系の色を全体にペタペタと。
塗りムラの出来るだけ出ないようにですが、恐竜や怪獣等はその辺りものちのち目立たないんですよね〜!


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画像7、塗装第一段階。
塗装の第一段階は身体上部に渡るオレンジ系の色でのウォッシング的な色付けです。下地の色を活かしながら身体上部に色を乗せていくのですが、ウォッシング的という位に薄めた塗料を塗っていく訳です。
下半身から上部に掛けて濃くなるように色を付けていくのですが、その際のポイントはフィギュア自体を上下逆さまにしての作業である、という事。そうする事で本来上部の部分に色がたまっていく、というものなのです〜♬ 乾燥待ちの際も逆さまにしたままの時間が流れます(笑


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画像8、塗装第一段階の頭部のアップ。
頭部をアップにするとこんな感じです。
まだまだ色はまばらな状態ですが、結構違和感無く色の変化がついてくれます。本来エアブラシを使えばもっと綺麗に逆さま状態で作業しなくても良いのですけれどね…(笑


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2017年9月10日 (日)

ベロキラプトル ヘッドスケルトン その2(最終回)

先週は結構肌寒く、すっかり秋かと思っていましたが、今週はなんだかムシムシと暑い気温、どうも身体の調子も狂ってしまいます。はっきりして欲しいと言っても相手は自然、人間の都合には合わせてくれませんです…(泣
合わせてくれないと言う話では北朝鮮のミサイル&核問題。その国自体が問題なのですが、中国やロシアも何やら煮え切らない姿勢です。いろいろと各国間の事情が複雑に絡み合っているようですが、いったい今後どうなっていくのか?危うい香りがプンプン、です。模型でミリタリー物をやってはいても、戦争なんて事態は断じて反対、出来れば武力行使は避けて欲しい所では有るのですが…(汗
メキシコの地震や太陽フレア問題も地球規模での悪影響は避けられません、一体全体どうなってしまっているのでしょう、宇宙全体が狂い始めているとでも言う気がしてなりませんが。なんだか嫌な予感が…(怖
昨日は芦別の展示会に参加してまいりました。皆さんもぜひ足を運んでみてください。
【POOH熊谷と仲間達の模型作品展2017】
9月9日(土)~9月24日(日)(月曜休館)星野降る里芦別百年記念館(芦別道の駅内)
と言う事でラプトル君のスカルヘッドは完成の様子です。


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画像1、ウォッシング その1。
下塗りが前回終わっていますので今回は軽いウォッシング作業から。
まずウォッシングの第一弾として、茶系の色を薄く水で溶いた水溶液状の色を全体にまんべんなくウォッシング的に塗装していきます。
ベースの下塗りののイエローオーカーがやや赤みがかった茶系に変化。


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画像2、ハイライト方向にドライブラシ。
次に一度ハイライト方向に対してドライブラシを施しておきます。
アイボリ系の色を水で薄めて顔料成分のの少なめの状態になった色をドライブラシ作業でやや明るめに立ち上げておきます。


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画像3、ウォッシング その2。
次に再度ウォッシング作業を施しますが、今回はダークグレー調の色にて。
シャドー方向にしっかりと色を残していく感じで、特に凹部分には多めに色が残る感じで進めます。ここまでの作業だけでもかなり印象が変わってくる筈。


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画像4、黄色方向にフィルタリング。
今回の仕上げのイメージだともう少し黄色みがかった感じに仕上げたいため、全体に黄色の強めのイエローオーカーでフィルタリング作業です。
フィルタリングと言っても、特別な作業ではなく、あくまでも色味の違う色方向にウォッシング的に色を重ねるだけの作業なのです。全体が結構黄色みがかってきました。


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画像5、細部の描き込み その1。
全体のベース部分の色相が出来上がって来ると次は細部の描き込み作業です。
凸部分に向かってのハイライト部分には明るめの色にて細かな描き込みを。凹部分に向かってのシャドー部分にはダークグレーからブラック等でしっかりと描き込みながら全体のメリハリを付け、全体のコントラストを強調していきます。


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画像6、細部の描き込み。 その2。
描き込み作業はあまり部分に拘りすぎずにあくまでも全体を見なながらバランスを重視しながらの作業となりますよ。
細かな傷やひび割れ等もモールドに沿ってしっかりと、更にモールドの無い部分で必要と思われる箇所には意図的に描いて表現していく様に進めます。


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画像7、完成 その1。
その後も色相の微調整等をしっかりとして完成となります。
画像では見えにくいのですが、支柱やベースもしっかりと艶の無いブラックにて塗装してあります。一連のラプトル作品のベースと合わせての仕上げとなっていますよ。


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画像8、完成 その2。
大きくかなり大雑把に見えがちなアイテムですが、全体のバランスと細部の細かな描き込み作業で、見た目の情報量もかなりな量になっていますので、存在感がグ〜ンと出てきました。部分部分で変化を持たせた色味もあくまで化石らしく見せる為の演出のです。


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画像9、完成 その3。
進行状況を解りやすくする為にお見せする方向を限定しながらの紹介でしたが、当然の事ながら別角度も同様の処理がしっかりと…(笑


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画像10、完成 その4。
頭部の背面なんかも結構複雑な形状や色味をそれらしく見せる工夫はしてあります。
なんと言ってもあくまでも恐竜の化石である事をしっかりと意識しながら、出来るだけ学術的にも嘘っぽくならない適度な演出が、リアル感を一層助けてくれる筈なのです。


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画像11、HMEでの展示風景。
本年度のHMEでの私個人のスペースでは「マサのひとりラプトル祭り」と題してラプトルを集めての展示。その中に有っても流石に1/1スケールの迫力のスカルヘッドはかなりの存在感を放っていました。普段的には大きめの物になるこんなアイテムも、模型制作的にはかなりの魅力が有るのだと、今更ながら改めて感じてしまいましたです〜♪


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2017年9月 3日 (日)

ベロキラプトル ヘッドスケルトン その1

なんだかと、すっかりと秋です!温度も空気の香りもも、町並みの装いなんかも…。こうなって来ると気持ちもしっかりと秋仕様になって来るから不思議です。本当にもたもたしていると雪の季節がやって来ますよ〜!暑いのも応えますが、寒いのにも身体が付いていけないお歳頃なのでした〜(汗
先日北朝鮮のミサイル発射を受けてJアラートが発動されましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?警戒に越した事は無いのですが、結局高度の上空を通過しただけのようでした。何事も無くて良かったのですが、これが仮に目的地のある攻撃行為だと考えると…(怖こうなって来るともはや距離はさほど問題ではなく、なぜ?なんの為に??と言う疑問と不安が。世界征服を目論んでいる訳ではないのでしょうが…(泣 なんとか穏便な解決策は取れない物なのでしょうかね〜!私ごときが心配しても始まらないのですが、全く人事の話でもなさそうなのがどうにも、と言う感じです。
今後の秋の道内各地の展示会等もあちらこちらで開催予定の様ですよ。皆さんも情報をキャッチして足を運んでみては如何でしょうか〜♪
今回からはラプトルのヘッドのスケルトンものになります、です。


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画像1、ベロキラプトルのヘッドスケルトン。
以前のラプトルの爪と同じメーカー、マスターピースモデルズから出ていますベロキラプトルのヘッドスケルトン、1/1スケールが今回のアイテムです。
レジン製のかなり大きめのガレージキット。こんなキット、現在としては貴重な代物です!
箱上部には完成見本の簡易プリントの画像がついています…(笑


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画像2、パーツ その1。
とても大きいのに、パーツは3個です。ありがたい〜と思っていましたが、あちらこちらのパーツ欠けや樹脂の回っていない箇所も随所に!しかも接続部分の形状も何やら怪しい感じに…(泣


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画像3、パーツ その2。
目元なんかの空洞部はしっかりとバリの状態が残っています。各部の修正には結構手間が掛かりそうな事に。
画像下は各部の形状修正箇所にポリパテを盛った状態。このあとやすり掛け等の作業で形状を修正していく訳ですが、この作業が結構辛い。


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画像4、各パーツの接着 その1。
不備の有る箇所を修正し終えるとパーツの接着なんですが、通常のキットは軸打ちしてエポキシ系や瞬着等で接着出来るのですが、このキット、大きい上に重いと言う…(汗
なのでしっかりと接着するのと、強度も考えて、接続部分にはドリルにて穴をあけ、木ネジてしっかりと固定させていくのでした。
簡単なベースも支柱も含めて頑丈に制作です。


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画像5、各パーツの接着 その2。
しっかりと頑丈に接着してベースに固定してあるので、ちょっとやそっとではビクともしない作りになりました!
ちょっと支柱が太目なのが気にはなりますが…(笑


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画像6、各パーツの接着 その3。
強度の為に使用した木ネジは長さ30mm程の長さに。頭の部分、本体に頭用に大きめの穴はあけてある為に出っ張りは無いのですが、この状態は目だち過ぎ!!(汗


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画像7、ネジ痕補修。
ネジの頭部分はエポパテにてしっかりと埋め込んで周りと違和感のないように馴染ませておきます。顎の付け根部分はポリパテ段階で補修済です。パーツ数が少ない割に位置決めや強度を持たせる必要上、結構時間が掛かってしまいました〜(泣
この段階でしっかりと作り込んでおくとこの後の塗装も楽な筈、なのですよね〜♪


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画像8、下塗り その1。
形が出来上がってくる前にはあちらこちらもしっかりと再チェックしておきます。気になる部分はすぐさま対処!
おおかた出来上がった段階で下塗り作業に移ります。
下塗りの際もいつも同様にサフは吹かずに直接セラムで下塗りしていきます。今回は明るめのイエローオーカーで下塗りです。


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画像9、下塗り その2。
最終仕上げを考えるとアイボリー調の色でもよかったのですが、サフが無いために補修のパテ後もしっかりと目だたないように、下塗りは敢えて濃いめの色を使用。
この後本格塗装に入ってしまうと下塗りの色は何でもオッケーと言う感じなのですが…(笑


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