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2017年12月

2017年12月31日 (日)

タミヤ ドイツ戦車兵 下士官3(1/35)その1

さてさて、大晦日、です。2017年も本日が最終日、いろいろな事が今年も有りました。個人的な大きな出来事は、32年間乗ったワーゲンを手放した事でしょうか!?思い出も詰まった自分の体のような車でしたが、修理も限界点に達してしまい、ついに、と言う事でした。自分自身も年齢的にガタが来てもおかしくない状態の中、維持する事は困難と…(泣 気持ち的には意外に冷静だったのですが(汗 失って行く物が年々増えて行きます。
とは言え比較的に穏やかな一年だった感じがしますが、今でもついこの間年が明けたばかり的に感じているのも、なんとも始末が悪いと言う…。
皆さんはこの一年、いかがでしたでしょうか?
模型的には実体顕微鏡の導入が大きな出来事でした。それに伴って15年以上使っていた塗料のセラムコートでしたが、ついにファレホの導入に至ったのも大きな変革!?今までの悩みが大きく変わった年にもなりましたよ。デメリットなんかも有るんですけれど、ね。
とにもかくにも穏やかな一年のこの流れが来年も続く事を祈っています。もはや劇的な変化は望みませんよ〜♪ 粛々と精進有るのみ、です!
皆さんも良いお年をお迎えくださいませ〜!!
で、今年ラストなんですが、タミヤの戦車兵の新たな一体を…、 来年にまたいで行っちゃいます、です(笑


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画像1、パッケージ。
今回も前回と同じキットの中の一体です。
しかし箱絵のカッコ良さには惚れ惚れ、です。
キット自体のイメージを最大限膨らませてくれるボックスアート、以前は中身とのギャップにずいぶん戸惑った事も…(笑


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画像2、キットの素組み状態 その1。
前回同様に素敵な造形です!今回は車両に搭乗の姿なので膝上の状態なのもいい感じ?(笑ただし上着の裾や手元、手首周りや首もと回り、肩章や耳元辺りはやや掘り起こしてモールドをシャープにしています。
必須作業ではないですが、よりリアルになる事は間違いなしです!


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画像3、キットの素組み状態 その2。
インジェクションでここまでの素敵な造りなのですが、やはり気になる所は気持ち手をかけてあげた方が良いかも、なのです。
簡単にラッカーパテにて表面をならすのも部分によっては有効ですよ。


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画像4、下塗り その1。
今回は今までの塗料のセラムコートではなく、ファレホを使ってみました!
セラムの粒子の粗さが実体顕微鏡越しでかなり気になる所だったので、試しに数色のファレホを使ってみた所、驚くほどキメが細かいんです〜♪
ただし、厚塗りを避ける様に下塗りを薄めで塗ってみると、なかなか下地が隠蔽されないんですよね〜♪
感動的な使い勝手に、結局100色程揃えてしまいました!(驚


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画像5、肌の塗装 その2。
水で極薄状態に薄めた肌の基本色をどんどんと重ねて行きます。この際の重ね方は色の濃い部分は回数を多く重ねて行く事で自然なグラデ表現になってくれるのですが、今までのセラムコートとはひと味違った色相になってくれるのもファレホの特徴かも、です。
粒子の細かさも眼を見張る物がある反面、それ故の艶がやや出てしまう辺りも独特な感覚、です。


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画像6、肌の塗装 その3。
肌の基本色をある程度重ねながら色相の変化もつけて行った後は、ハイライト部やシャドー部の色を徐々に重ねながら立体感を着けて行きます。
あくまでも下地の色を活かしながら重ねて行く事で、色の深みが増して行くのも魅力的な作業段階と言えるのかも!?


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画像7、肌の塗装 その4。
シャドー部とハイライト部をどんどんと重ねて行きながら肌の自然な色相を表現して行きながら、目元も同時に進みます。
眼球自体は白を塗ってその上に瞳部分を描き込んで行きます。目元周辺の肌の色相も徐々に調整して行きます。
タミヤの3Dスキャンのアイテム、顔も実際のモデルさんのデータからなのでしょうね、顔のパーツのイメージも従来の物よりも小振りになっている気が!ただでさえ小さい1/35ですが、目元なんかは更に小さい造りになっていますので、気合いを込めないと、なかなか満足の行く物にはなってくれませんですよ〜♬


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画像8、肌の塗装 その5。
同様の作業を繰り返して行きます、徐々に徐々に!(笑
目元や鼻回り、口元や耳なんかの細かな部分も段階的に描き込んで行きます。
肌の色相もそれと同時にバランスを見ながら更に色を重ねても行きます。
作業的にはいつもと変わらないのですが、薄める事で生まれる透明感の雰囲気がファレホは独特の色味になってくれるのも非常に興味深い物がありますよ。なんと言うか、ヌメッとした生々しい色相と言うか、自然な肌の感じがやたらとリアルに感じられるのです。この辺りはまだまだ使って行きながら研究の余地がありそうですよ〜♬
と言う感じで進んでいますが今年はここまで!来年も引き続いて小振りなフィギュアが続きそうですが、もちろん大きめの物や変わったアイテムなんかにも手を出す予定です。やりたい事が減るどころかますます増えて悩ましい所なのですが、今まで以上に頑張ろう!とは思っています、毎年、なんですが…(笑
皆さんもなにとぞ良いお年をお迎えくださいませ!
来年も引き続きよろしくお願いいたしますです〜〜!!


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2017年12月24日 (日)

タミヤ ドイツ戦車兵 士官1(1/35)その2(最終回)

メリークリスマス! 本日はクリスマス・イヴとあって世の中はクリスマスムードで盛り上がっている(?)様です。流石にこの年齢になってくるとこうしたイベント物には全く実感はない近年ですが、雰囲気だけはムンムンと伝わっているのでありますね。だからどうと言う事もないので、普段の土日感覚ではありますが、流石に年の瀬と言うのもあるのでなんだかバタバタと忙しい事になっています、です。まあ、一年の締めくくりでもあるので身の回りの方付けとうもぼちぼち、です。
調子の悪かったiMacですが、中古でゲットした方に従来のデータのセットアップもようやく終わり、なんとか以前同様に使える状態に。1年違いの型なのですが、CPUの関係なのか、メモリーの仕様が変わってまして、デフォルトのままの4Gのまま。流石にもたつき感が気になるので、年が明けてから買い足さなければと言う感じです。調べると以前に比べてやたら高値感が…。近年メモリーの半導体の原材料不足で相場がグングン上がっているのだとか…(泣 その大きな要因の一つがAppleのiPhoneの増産だと言うのですからこれも無関心では居られませんよ。年明けにはそろそろ機種変更をなどとも考えているのですが、どうした物か?と言う感じです〜♬ 今使っている4sも既に6年目を迎えていますのでね〜♬ 何かと使いにくい事になってきていますし…。
タミヤ ドイツ戦車兵 士官1の方も今回で完成の姿です!


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画像1、コスチュームの塗装 その1。
前回でお顔回りが大方の所まで来ましたので、コスチュームの塗装に入ります。
下塗りに塗ってあるダークグレー上にシャドー部のブラックを薄く重ね塗りしていきます。
白とともに難しいブラックの塗装ですが、しっかりと光と陰を意識しながら重ね塗りしていきます。。


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画像2、コスチュームの塗装 その2。
シャドー部をどんどん重ねながらハイライト部分も少しづつ加えて行きます。焦らずに変化の具合を見ながら徐々に徐々に塗り重ねて行くのがポイントです。


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画像3、コスチュームの塗装 その3。
各部の凹凸感や皺の立体感を考えてどんどん塗り重ねて行くとこんな感じに。微妙な色味の変化ながらしっかりとした立体感が出てきているかと。
インナーのシャツの襟元もしっかりとグレー色を加えてあります。


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画像4、ネイルパレットの進化系アイテム その1。
実体顕微鏡越しの作業で悩みの種であったパレットからターゲットアイテムまでの距離感や時間等を考えるといろいろと障害がある事に気が付きます。親指の爪をパレット代わりにしている場合もあるのですが体温の関係で乾燥はあっという間。
そこで作ってみたのがこれです!アルミワイヤーで支柱を作って、先端には付け爪とガーゼ上の薄めの布、そしてクッキングシートを重ねてウエットパレットを製作、です。


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画像5、ネイルパレットの進化系アイテム その2。
中間層のガーゼ布部分に少量の水分を含ませて、実際に親指に装着して使っている姿がこれ!フィギュアの近くで乾燥速度も適度に調節でき、細かな作業にはとても重宝。
今後もっと精度を高めて行く予定です(笑
やはりこうして見ると1/35は小さい、ですね…(笑


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画像6、ほぼ完成の姿 その1。
左手で掴む双眼鏡が装着されていませんが、ほぼの完成の状態です。
各部の記章類やモール類、ベルト等の細部を描き込んで仕上げて行きます。


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画像7、ほぼ完成の姿 その2。
制作途中ではお目にかかれない横や後ろの姿もご覧の様な感じです。
細部のパーツ類の描き込みが施されるとみるみる仕上がって行くのが面白い所ですね!
付属のデカールを使ってもかなりの精度で仕上がるとは思うのですが、ここはやはり手描きにこだわるのが意地と言う物なのですよね〜♬


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画像8、ほぼ完成の姿 その3。
ウエストアップのややアップ目の姿。
細部の様子が良く見て取れますね。


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画像9、ほぼ完成の姿 その4。
さらに大きめ画像の立ち姿。
3Dデータによるインジェクションによる新製品なだけあって素晴らしい造形なので、塗装はサクサク進みます。
気合いを入れて塗装して行くとかなりリアルなアイテムになる事間違いなしです!


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画像10、ほぼ完成の姿 その5。
更に別アングルの全身状態。ちょっぴり違った印象の表情が伺えます。
略帽脇からわずかにのぞく髪の毛なんかも結構重症な役割を醸し出しています。
もちろん手の表情なんかにも注目ですよ!


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画像11、完成 その1。
背景替えで左手にも双眼鏡を掴んだ状態で完成です。
いつもの事ですが、背景が違うとかなり印象が変わりますよね。
インジェクションの限界とも思える素晴らしい造形のあり方や、ようやく実体顕微鏡にも馴れてきた頃合い、メリットやデメリットなど、悩みどころもいろいろと見えて来ました。


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画像12、完成 その2。
やはり正面のこの角度ががこのフィギュアの良いアングルかも!?ですね〜♬
各所の色味の変化等、じっくり見るといろいろと感慨深い事に気が付きます。
今更ではありますが、フィギュア製作、奥が深いです…(汗


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画像13、完成 その3。
ウエストアップの超拡大画像です。大き過ぎて粗も結構見受けられてしまいますが、3Dスキャンにより素敵な造形や、実体顕微鏡による細部の描き込みによって結構今までよりは耐えられる事になってきたかと…(驚
まだまだ今後改善しなければいけないのですが、改めて徐々に、私もまだまだ精進しなければと思わせてくれるのでありました〜♬


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2017年12月17日 (日)

タミヤ ドイツ戦車兵 士官1(1/35)その1

流石に12月も後半戦、一年のラストに向けて周りも慌ただしい様子になってきていますね。気温も日に日に真冬に向かって下がってきています。雪もしっかりと降ったり融けたりしながらも根雪状態に。広告等もクリスマスや年末年始の準備特集であふれかえっています。嫌が応にも気分は師走仕様になってきてしまいます。この気持ちのあり方、結構重要なんですよね〜♬ いろんな意味で!!
そんな年末ですが、身の回りのいろんな物の価格がジワジワと上がっているのも気になります。年末年始は生鮮関係は当然なのですが、それとは別に様々な理由なのでしょうが確実に値上がりの雰囲気が漂っています。しかも今後もこの傾向はどんどん続いて行きそうなので厳しい事この上ありません(泣 経済的にはバブル以降の株価の高値なんだとか、全く生活上では実感できませんが、そんな事も後押ししているのか?ますます厳しくなって行くのは間違いなさそうです〜♬
前回も話したiMacもあれこれと試行錯誤で何とか使える状態になってきました。一体型の内蔵HDDは自力で交換、その際にディスプレイのケーブルの断線の事態で外付けのディスプレイでなんとか稼働するまでに。結局中古をもう一台ゲットしまして徐々に復旧の兆しが見えては来たのですが。PC系のトラブルはまったく頭が痛い、です…(泣
と言う事なのですが、今回はタミヤの新製品のドイツ戦車兵です。


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画像1、パッケージ。
人気の高まる3Dスキャン仕様のタミヤの1/35フィギュアにこの秋、満を持して新製品が登場しました、それがこのドイツ国防軍戦車兵セットです。
なぜか従来の横開きのパッケージではなく、上蓋式になっている辺りも妙に気になってしまいます。
それにしても気合いの入ったパッケージのイメージ画には溜息が出てしまいますよね。


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画像2、キットの素組み状態 その1。
周囲の期待を裏切る事のない素晴らしい造形に仕上がっています!
コスチュームの皺の表現も更にリアルな気もしますが…。
これでプラ、しかも1/35スケールですから驚きです!


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画像3、キットの素組み状態 その2。
パーツ分割もしっかりと考え抜かれています。構造的に細かな襟元も別パーツでリアルに再現されています。
しかしながら手元や耳辺りのモールドは結構寂しい仕上がりなので、やや手は加えてあげるとよりリアルに。おすすめ作業です!


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画像4、下塗り その1。
やや加工を加えてさっそく塗装に入ります。
まずは下塗り。肌はベージュ系、コスチュームはダークグレーでいつも同様に薄塗りで何層も重ねて行きます。


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画像5、下塗り その2。
下塗りの際はいつも埃やゴミには注意しながら塗っていますが、塗った後に実体顕微鏡で確認してみると今まで気が付かなかった様な状態が眼についてしまいます。ヘッドルーペでも目立たなかった様な繊維質の極細の様な物が彼方此方に!(驚
この辺りは今後作業のあり方や考え方を改めなければいけない所と実感なのでした!!


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画像6、肌の塗装 その1。
手始めに目元に瞳を描き込んでみました。これだけで人っぽくなってくるんです!(笑
分かりにくいですが、肌部分には薄く赤味を重ねています。左手辺りはちょっぴり判断できます、よね(笑


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画像7、肌の塗装 その2。
徐々に肌の色相を加えて行きます。本当に少しずつなのです。
眼球辺りにも少しずつ色味を変化させてあります。


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画像8、肌の塗装 その3。
シャドー部に向かっての色味をどんどん重ねて行った状態。
赤味や黄色み、シャドー部に向かっては茶系を徐々に濃くしています。
目元にはアイライン等も細かく描き込んで行きます。


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画像9、肌の塗装 その4。
肌のハイライト部分も重ねて行きながら立体感をさらにプラスして行きます。
シャドー部の最深部にかなり濃い茶系を描き込んで行きながら仕上げて行きます。
顔のあご周りはやや髭らしい描き込みも加えて行きます、あくまで汚い色味にはならない様に注意しながら。


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画像10、肌の塗装 その5。
肌部分の全体の調子を見ながら微調整して行きます。極薄での塗装なのでリカバリーは結構容易なのですよ。
納得いく状態になるまで時間をかけてチェックしながら作業して行きますよ。
以上で大方の肌部分の塗装が完了です。
とは言いながらもこの後の作業途中でも気が付けば修正を加えて行くのです、けっして作業に終わりはありません。


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2017年12月10日 (日)

タミヤ アメリカ戦車兵 B(1/35)その2(最終回)

雪もすっかりと積もって、もはや根雪状態の札幌です。例年はとっくにそんな状態なので今年は遅いくらいですが…、来る物が来てしまった、と言う感じです。しかしながら近年は降ると言ったらドカッと一気に来てしまうのが多いのでなかなか大変です。除雪が追いつかないので道路状態は最悪。洗濯板状態で車も壊れてしまいそうな事に。しかも除雪車が入ると、道路の固い雪を削っては家の前の間口いっぱいに置いて行ってしまいます。これを処理するのはかなり体力を消耗してしまいます。固い、重い、スノーダンプもこれで壊れてしまうのです…(泣 冬の風物詩でもあるのですが、なんともつらい…(悲
まあ、12月も中盤に迫っていますから、いろんな事が有るのです、ただただ忙しいと言う…(怖 そんな中、仕事でも使っているiMacの27インチの調子がこの二月程すこぶる悪いのです。いろいろとやってはいるものの流石にどうにもならない雰囲気に。悪戦苦闘の毎日が続いています。大方の事は自分自身で!がモットーなので、分解して内蔵HDDを交換するしかなさそうです。この辺りも引きずりながら、気が付くと来年に突入してしまいそうな感じでしょうか〜♬
いろいろと慌ただしい中にあって、製作はさっぱり進んでいない現状、このままでは非常にまずいと思いながら思った様にはいかないものですね〜!
戦車兵 Bも今回で完成です。


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画像1、塗装 その4-1。
前回に引き続いてのお顔回りの塗装です。
目元や口回り、肌の細部を丁寧に描き込んで行きます。この辺りまでくると、自分の頭の中のイメージが出来上がってきているので作業も思いの他サクサク進むと言う物です。


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画像2、塗装 その4-2。
ここまでの状態での手で掴んでのアップです。やはり1/35スケールなだけあって、とっても小さく感じられますよね、実際小さいと思いますが…(笑


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画像3、塗装 その5。
お顔回りが大方目処が付いてきた所で全身のコスチュームの塗装に入ります。
ヘッドギアとつなぎはやや赤みがかったベージュ、タンカースジャケットはやや黄色を強調した色相にして行きます。実際はどちらもかなりくすんだ色味ではあるのですが。


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画像4、塗装 その6。
光と陰も意識しながら徐々に色味を加えて行きます。皺の感じのモールドが素晴らしいので、塗装の際もかなり助かるのですよね〜。
首回りの襟元や足下のブーツにも徐々に色味をプラス。


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画像5、塗装 その7。
更に全体の色相を加えながら色味を強調して行きます。
同時に各パーツの境目には極細のアウトラインを描き込んで行きます。言ってみれば縁取りなのですが、従来ですとやり過ぎで不自然になりがちな作業、極細でしっかりと陰を意識しながら描く事で各パーツの存在感にもしっかりとメリハリがついてきます。
手元辺りも徐々に細部を描いて行きますよ。


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画像6塗装 その8。
いよいよ最終段階の細部の描き込みです。
顔のあご周辺には薄らと生えた髭の表現をプラス。
襟元のリブ部分には編み目のラインもしっかりと描き込んであります。
コスチュームの縫い合わせ部分も違和感が出ないレベルで描き込み作業。
左肩には部隊のパッチもしっかりと手描きにて描き加えてみました。ここは付属のデカールもかなり良い出来なので無理に手描きにこだわらなくても良い部分かも!?(笑


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画像7、完成 その1。
と言う事で完成の姿です。
素体の出来の良さがが本当に塗装の作業を助けてくれます。必要な箇所に無駄なく必要な色を乗せ描いて行く事が出来るので、はかどると言う物なのです!わずか50mm程の中に凝縮されたリアル感が塗装によって更にはっきりと浮き彫りになってきてくれる事請け合いです。


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画像8、完成 その2。
パーツ的にも色相的にも寂しい横や後ろ姿はなかなか目立たないとは言え、しっかりと描き込み作業が施されています。目立たない所も手は抜けない部分です。
造形が素晴らしいので、周辺のシチュエーションをいろいろと連想させてくれる姿とも言えますよね。


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画像9、完成 その3。
ウエストアップの拡大状態の画像。
若干アジアンテイストな顔立ちのアメリカ兵ですが、何とも良い雰囲気を醸し出してくれています。


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画像10、完成 その4。
アングル違いで更にアップになった画像。
胸元から襟元周りの細かな描き込みが良く見て取れます。形状や色の違い、そして素材の質感もしっかりと表現する事でリアル感が強調されると言う物なのです。


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画像11、今回の決めの一枚。
このアングルが最も印象的に合っているかと思われる全身の一枚です。
最近は実体顕微鏡で細かな部分の描き込みにもなんとか馴れ始めた感じですが、その効果の程は絶大と言えるでしょう。決して裸眼では伺えない部分もしっかりと表現できるため、しっかりとした、そして自然な表現が可能になってくる気がします。何よりこうして大きめの画像をアップした際にはその辺りの今までとの違いが歴然と見て取れるのではないでしょうか!?
そして素材の出来の良さが加わると作業が楽しくてたまらないと言う感じなのですよね〜!ぜひ挑戦してみてください。


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2017年12月 3日 (日)

タミヤ アメリカ戦車兵 B(1/35)その1

気が付くとなんと12月に突入です!本当に一年の早い事と言ったら、しっかりとやる事はやっていますが、気が付くともう一年、です。あっと言う間に過ぎています。時間の流れが速過ぎです。年々早くなっている気がします。加速度的に時間がスピードを上げているのか?ただそんな気がするだけなのか?ますます1分1秒を大事に使わないとまずい事になりそうな気も…(泣
天皇陛下の退位が2019年4月30日に決まった様です。新天皇の即位は5月1日、新元号は来年の半ばには公表されるとの事です。年齢的にも今のうちに準備と言う事の様です。確かに急に亡くなられた際の周囲の慌ただしさは半端な事では有りませんから、仕方のない所なのかもですが、今までの歴史的な認識を改めると言うのもどうなのか?と言う気もしてしまいます。
しかしながら決して人ごとでもない訳ですよね。、今までの生きた証が我が家でも山の様に溜まり込んでいます。特に仕事関係の物や模型関係の物、その他の趣味のスポーツ系の道具や車関係の物なんかと言った物はどうすれば良いのでしょう?と近年考える事が多くなってきました。そろそろ準備を心がけておかないといけないと言う事なのかもしれません、です…(汗
今回は前回の戦車兵の同梱のフィギュア、です。


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画像1、パッケージ。
今回は前回終わったタミヤの戦車兵セットの同梱の戦車兵Bを取り上げています。このフィギュア、世界的に有名なカルビン・タン氏のフィギュアペイントのDVDでも作例として取り上げられ、あまりにも有名になり過ぎたとも言えるフィギュアですね。
実はそのDVDが発売される以前に作業を終えているので、タン氏の技は今回はいっさい反映していないと言う…(笑


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画像2、キットの状態 その1。
当然ながら3Dスキャン技術によるアイテムですので、素晴らしいのはこの上有りません。顔の造りも秀逸、コスチュームの皺の雰囲気もとてもリアルな仕上がりです。インジェクションでこのレベルは考えられません。ありがたい時代ですよ、全く!


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画像3、キットの状態 その2。
本当に素晴らしい出来の一言なのですが、インジェクションの限界点によるモールドの甘さの残る箇所も多々有ります。人間の欲と言うのはとどまる事を知りませんです(笑
首回りや襟元周辺、手元なんかはやや掘り起こし直してあげた方がよりシャープに仕上がりますよ。


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画像4、キットの状態 その3。
カルビン・タン氏のDVDで既にご覧になった方も多い事と思いますが、塗装次第でその素体の良さがより凄い事になるのもはっきりと見て取れると言う物ですよね。
実際映像を参考に数多くの素敵な作例がweb上でもかなりの数で見受けられています。
うかうかしていられないですよ、本当に!(驚


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画像5、下塗り その1。
組み立て終わるとさっそく下塗りです。いつもは各部を色分けしての下塗りですが、今回のフィギュアは全体がベージュ系の色合いが大半なので、全体をアイボリー系の色で下塗りして行きます。
隠蔽力の弱い色なので、薄めた塗料は何回も塗り重ねておきます。下地の色がやや透けていてもその後の重ね塗りで消えて行ってくれますからさほど神経質にならなくてもオッケー!塗料の筆ムラには注意が必要ですよ。


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画像6下塗り その2。
ウエストアップの状態です。
あちらこちらの甘いモールド部分に手を入れてあるのでかなりシャープな表情になってきています。
しかしこうして見ても顔の表情なんかはめちゃリアルな造形ですよね〜。


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画像7、塗装 その1。
まずは顔や手の肌部分から塗装を始めて行きます。
肌部分はつも同様に薄めた塗料でほんわかと塗り重ねて行きます。
眼には眼球部分にホワイトも。


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画像8、塗装 その2。
肌部分は徐々に色味をプラスして重ね塗りして行きます。
目元には瞳部分や瞳孔部分も描いて行きます。


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画像9、塗装 その3-1。
肌部分は更に重ね塗りを施します。
各部の赤味やハイライト処理、シャドー処理も合わせて肌の深みをプラスして行きます。色合いが単調にならない様、合わせて濁った色合いにならない様に気を配ります。
目元周辺もアイライン調の雰囲気を描いて行きながら生きた表情をプラスして行きますよ。


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画像10、塗装 その3-2。
上の物のアップ状態、顔の細部がよくわかる事と思います。
私の場合、本物に近いリアル感と言うよりも、絵画的な手法でリアルっぽい仕上げになる事を基本としているのですが、やはり元の造形自体に左右される事が多いのです。そう言う中でもこのタミヤのアイテムは作業もしやすいですし、目的の方向性を自由に位置付ける事が出来ると言う意味でも、非常に素晴らしいアイテムと言えるのでしょう。
次回は完成画像の予定です。


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