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2016年5月

2016年5月29日 (日)

自衛隊戦車兵1/16ヘッド その1

あっという間にに今月も終盤、もう少しで6月です。と言う事は今年も半年近くが過ぎてしまった!?なんて事なのでしょう〜!テレビ番組を見ていても、あれ?これって昨日も見なかった?と言う位に時間の流れが速いではないですか!?全くもっての一人浦島状態なのでしょうかね〜♪あ〜、やだやだ…(泣
昨日は札幌市内201校中の8割にあたる159校の小学校での運動会が開催された様です。気温はまずまずの23度程度でしたが日差しのとても強い暑い状況。私も行ってきましたが、子供達の真剣な戦いぶりにはいつもながらのハラハラドキドキ、涙有り笑い有りのまさに人生の縮図的な物を感じざるを得ませんでした〜♪例年の事ながら、とっても疲れた1日なのでした…(笑
さて、先週もちらりとお話ししましたが、今月号のアーマーに掲載されているお話、実はPOOH熊谷氏の「デッカイことはイイことだ」のコーナーにちょこっと登場しているのです。と言う事で、今回から数回に渡ってそこで制作した戦車兵のフィギュアを、紙面では語られない制作の状況としてご紹介して行こうか、と。
意外に手間がかかっているのですよ〜!(笑


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画像1、使用キット。
使用した元のキットはタミヤの1/16スケール、陸上自衛隊戦車乗員セット。このキットの制作はマルチ3Dスキャンによる実際のデータを使っての最新技術(?)を駆使して造られた物で、従来の物とは全く違うリアルな再現がされたもの。今後タミヤさんのフィギュアはこの流れが主流になって行く様なのですが、成る程、出来は、素晴らしい、です!


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画像2、パッケ裏面の塗装例。
自衛隊物はなんと行っても迷彩の処理が面倒なのですが、今回のリアルな皺の再現が、この迷彩によってどうなるのでしょうね?顔部分はどちらも凄く良い感じ、です。モデルの方がいらっしゃるのでしょうね〜♪


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画像3、オリジナルのキットのヘッド。
キットのオリジナルの戦車長の顔、実にリアルな出来映えです!このままで一度は塗ってみたい…。しかもデータでの作成なのですから、スケールの違いも自由自在で造れてしまうのですから、いろんな意味で今後の展開が楽しみなのです。


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画像4、リキャスト。
今回の作業を色々と考えたあげく、まずはいったんキャストに置き換える事に。
オリジナルヘッドをシリコンで複製、レジンにて複製してみました。両面とは言え、小さめなので手間は案外お手軽に。


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画像5、顔面の切削。
早速置き換えたレジンのヘッドに手を加えて行きます。
敢えて見せる程でもないのですが、ちょっと面白いので、切削途中の絵、なのです。
ある意味とても不気味な状態ですが、お顔がどんどんと怪しい事に…(笑


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画像6、顔面切削完了。
お顔の部分がそっくりと削られた状態、これはこれでまたひと味変わった不気味な状態ですね〜(笑 レジンに置き換えてしかも時間も経ってない為に、サクサクと削れます。カッターだけでも結構行けますが、リューターにてガシガシやればあっという間、です。


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画像7、スカルピーを盛付け。
削った顔の部分にスカルピーを盛付けて行きます。ベース部分とは瞬着にて固定した上での方がずれにくいですよ。ダイレクトだと作業途中にズレたりします。


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画像8、顔の制作。
盛付けたスカルピーを顔らしく少しずつ整えて行きます。この段階では単なる粘土細工ですが、大まかな形をしっかりと造っておかないと、その後の細かな作業が台無しになる事も…。まずは基本のデッサンは大切なのです。


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画像9、だいたいのお顔のディティール。
徐々に手を加えながら、しっかりと資料ともにらめっこしつつ、細かなお顔のディティールを整えて行きます。あくまでも一気にではなく徐々に、です。
似せると言う作業は本当に気を使うし難しい物。自分では似ていると思っても他人には?と言う事もしばしばです。あと、自分の脳内イメージが一方向に偏りがちになってしまう部分も良く資料を眺める事で軌道修正が出来ます。時間を空けて客観的に観察するのも重要です。ここは焦らずにじっくりと取り組むのが失敗しない第一歩、なのかもですね〜!!
誰かに、似て来てますでしょうか〜??(笑


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2016年5月22日 (日)

ディアゴスティーニ版 ゴラム その3(最終回)

一昨日、昨日と夏日です、まだ早いでしょ、30度を超えるには。異常とまでは言わない物の、やはりちょっと妙ですよ、気象全般が。地球規模での異変が発生しているのでしょうか。四季の美しい国として誇れる日本も、やはり温暖化によって少しずつおかしくなって来ているとでも言うのでしょうか。長い年月で見ると対した事は無いのかもですが、とっても心配になってしまうのはテレビや映画の見過ぎなのでしょうか?考え過ぎならそれはそれで良いのですが…。大丈夫か?地球…。
今月号のアーマーモデリングに、ほんの小さめですが、手掛けた物と本人画像が出ています。あまり自慢にもならない話なのですが、見てみてくださいませ(笑
そういえばGW直前辺りで予約していたスターウォーズの新作版DVDが届きました。意地になって映画館には見に行ってませんでしたので(笑)それから3回はじっくり鑑賞できたのでした。大好きなSWですが、新作には色々と個人的には受け入れられないお歳頃になって来てますので、言いたい事は山ほど有る物の、映画自体は大変良い出来に大満足です。そろそろ新作版SWのフィギュア関係にも着手したいところですね〜♪
怪しい姿のゴラム君、今回で最終回なのでした。


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画像1、肌の調整その1。
前回までで全体のシャドー部やハイライト部がおおよその所まで来ていましたので今回は細かな微調整を中心の作業です。
再度の作業ですが、部分部分への赤みや黄色みを加えてリアル感をプラスして行きます。


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画像2、肌の調整その2。
次に全体的に濃いめになったお肌を明るめに調整していきます。上記までの作業にてコントラストが付き過ぎて全体的に濃いめの暗い雰囲気になって行った感じを解消する為、肌の基本色を上塗りを重ねながらと言った感じです。あくまで自然に見える様。
さらに、眼球中心に描いた瞳部分の位置を微調整しながら、やや下向きな目線になる様に調整してあります。口元の調整と歯の描き込みなども同時に進めます。


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画像3、肌の調整その3。
腰布部分の描き込み、お肌のシミや各部の傷や汚れ、爪の細部の描き込み等細かな部分を描き加えて行きます。これが結構細かくて辛いと言う…(泣
髪の毛部分も軽く描いて行きますよ。


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画像4、髪の毛の植毛および最終調整。
最後まで悩んでいた髪の毛の処理、簡単に描き込んでみた物の、やはり細かすぎて存在感が弱い気が。そこで今回は植毛にチャレンジする事に!ウエスの布の横糸を抜き取り、さらに細かくバラした超極細の繊維を使ってみました。わずかな空気の流れにも飛んで行ってしまうのでマスク着用での作業。マットメディウムにて接着して行きました。
目元にはクリアをしつこく塗り重ね。さらに肌全体の微調整を行っていきます。


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画像5、完成その1。
その後もしばらく全体の微調整を施し、ベース全体も塗装していって、晴れての完成です。
植毛した髪の毛部分がやや大げさな気もしますが…(笑


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画像6、完成その2。
何と言っても1/29と言う小さめのアイテム、しかもクリーチャー的存在ですから今回は気の使い方が兵隊さんのような訳には行きませんでした。ほぼ裸同然の姿ですし…(笑
全体に単調な仕上がりにならない様に色の変化を自然に見せるのは、やはり結構気を使ってしまいます、です。


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画像7、完成その3。
髪の毛の量はともかく、長さが未だ長め過ぎなので、この後さらに手は入るかも!?
それもアップめの画像だと気になる部分でして、裸眼で見る分には全く自然な感じなのですが…。どちらにせよキモさに拍車がかかってくれました、ね(笑


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画像8、黒背景その1。
制作途中の白バックとは又雰囲気ががらりと変わって見える黒バックでの撮影です。
フィギュアの怪しさがよりいっそう怪しく見えてきます。
それにしても、思いの外にキモ可愛い存在になってくれました!


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画像9、黒背景その2。
名前はゴラムになっていますが、別人格のスメアゴルが正解、やや愛嬌のあるやさしい人格の方なので気持ち悪さの中にも愛嬌が必要となってくる、と言う事なのです。
そんな部分を読み取っていただけると成功なのですが…。


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画像10、背景付き画像その1。
劇中の同設定に使われている雰囲気の背景を使ってのアップめの画像です。
水辺で魚を捕るシーンの岩場の設定ですね。
怪しさ倍増計画にはもってこい!!


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画像11、背景付き画像その2。
同じバックでやや引き気味での撮影カット。
こんなシーン有ったよね〜♪と思っていただけるとバッチリですが。
今やそんなに記憶に残っていないと思われるロード・オブ・ザ・リングのゴラム君ですが、こうして手がけてみるとその存在は劇中では結構重要な意味を持った存在だったのですね、と改めて思ってしまう訳です。
また、映画を1から見直してしまいそうな…(笑


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画像12、今回の決めの一枚。
背景には以前作ったサイドショーの1/6の際にも使った背景を使って、上部空間にタイトルをはめ込んでみました。
幻想的な暗い世界観に有って、ゴラムの存在がより浮き彫りになってくれる、そんなカットです。タイトルロゴも加わるとポスター的な雰囲気になっている?と思っているのですが…いかがなものでしょ(笑
と言う事で小さいながらも結構楽しめたゴラム君でしたが、元のディアゴスティーニのフィギュアは国内では40巻まで、海外では100巻近くまで出ていたらしいので、今後また、ゆっくりと楽しめるかもしれないですね〜!!(笑


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2016年5月15日 (日)

ディアゴスティーニ版 ゴラム その2

GWも終わって通常の生活パターンに戻りつつ有る中、昨日と本日の2日間は静岡ホビーショーの合同展示会が開催されています。全国各地から模型好きが大集合する、日本国内では最大規模の展示会で、私の知り合いの多くの方も参加されていますです。私も行かなきゃと良いながら既に15年以上の歳月が過ぎ去ってしまっています。この時期は必ずと言っていいほど本業が忙しい状態の時期なんです。なんとも悲しいですね〜(無 いつかは仕事の都合をつけて伺うつもりなのですが〜〜♪
このあとも各地のイベントが盛りだくさんの予定、本当に着々と準備しておかないとこれ又悲しい事になってしまいかねませんですね〜!日々の積み重ねこそが大切ということ。分かっていてもついサボリがちになってしまう弱さとの戦いの日々でもあるのです〜♪
今回のゴラム君、小さいながらなかなか存在感の有る物になる予定なのですが、よくよく調べるとそのスケール、なんと1/29という事が判明!何とも中途半端なスケールで、私も初めて知ったスケールなのでした。その由来につて知っている方はぜひご一報くださると嬉しいのですが…(笑 どちらにしても小さいのには違いは有りませんけれど…(笑


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画像1、下塗りその1。
前回でフィギュアの塗装を剥離しましたので、今回は下塗りからの塗装の開始、です。
通常はメタル素材の塗装の場合にはプライマー等の下地処理をするのが一般的ですが、私の使っているセラムコートの場合、メタル素材への食い付きもかなり良好ですので、下地処理は行わずにガシガシ下塗りして行きます。
筆ムラが残らない様に注意は必要、なのですが。


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画像2、下塗りその2。
出来るだけ下地の色味が残らない様に重ね塗りしていきますが、今回のアイテムは女性のようなデリケートな色味ではないのでさほど気にせずとも大丈夫、なのです。
不思議なのがパーツ分割の跡が伺えない事なのですが、まさかイッパツ抜きという事は無いはずですが、この辺りの巧みな加工技術は侮れないようですね〜♪ どうみても腕辺りは別パーツになっているはずなのですが…。


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画像3、シャドウ処理その1。
下塗りが終わると次にシャドー処理です。ややオレンジ系の茶色にて全体の色味をシャドー処理として塗装して行きます。始めはウォッシングの要領にて全体に薄く塗って、徐々にシャドー部の色を強調する様に塗り重ねて行きます。
おおざっぱな感じですが、全体の立体感が気持ち出てくるんです。


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画像4、シャドー処理その2。
凹部分に色が入る事でモールドの形状が判断しやすくなってきます。アイテムの細かな形状で気になる部分も判明してきます。この確認の作業の為にも本当は下地処理としてのサフェーサー処理は出来ればしておいた方が良い、という事なのですよね。


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画像5、ハイライト処理その1。
次に全体のハイライト処理です。光の方向を意識しながらハイライト色を施します。
一気にではなく徐々に明るく立ち上げて行く感じで薄く重ねて行きますよ、いつも同様に。


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画像6、ハイライト処理その2。
細部の肌は嫌なモールども多々存在していますが、特に目、眼球は瞳孔部分が凹モールドを施してあります。後の作業で面倒な事になるのでここは塗装にて気にならないレベルまで補修しておきます。あまり薄めない塗料を凹モールドに数回にわたって塗って行きながら表面が有る程度平坦になるまで塗布して行くだけなのですが。


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画像7、シャドー部の再塗装と色味の調整その1。
これまでにシャドーとハイライト部分を塗装した事で、かなりの立体感は出てきましたが、肌をリアルな表現にして行く為にはまだまだ調整が必要なのです。
という事でシャドー部を再度、今度は肌の色の加減を意識しながら塗って行きます。


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画像8、シャドー部の再塗装と色味の調整その2。
シャドー部は最深部分を意識した塗りに、同時に全体の色味としてやや黄色を含ませた色味も部分部分に置いて行きます。
同様の感じで肌の赤みや青みも部分部分に塗りながら生きた肌の雰囲気に。
こうして肌の立体感だけではない、肌らしい色味の調整も同時に行って行きます。
目元には眼球の塗装も加えて行くと結構雰囲気が出てきますね。塗装にはやはり顔の部分に時間がかかっています。ややくどい感じになっていますが、かなりコントラストを強めに処理しておいて、この後の調整に備える訳です。
全体的にゴラムらしいかなりな異様感が漂ってきたと思うのですが…(笑


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2016年5月 8日 (日)

ディアゴスティーニ版 ゴラム その1

今年のゴールデンウィークも本日でラストですが、皆さんはいかが過ごされましたでしょうか?今年は間に二日ほどの平日扱いが入っての飛び石連休でしたが、実質10日の大型の物、私個人はどこに行ったという事も無く何をしたという事も無い、気が付くと終わっていたという結果に…(泣 まあ、例年の事なのですがね〜♪ 
仕事の方もまだ忙しさが続いていますので、明日からは又気を引き締めてかからないと、とんでもない事に!本当に日々の流れが速すぎると感じるのでありました。 時も既に5月も半ばに向かおうと言う所、近くの桜もたいして拝まないうちに、今年も散って行ってしまいそうですよ〜!!
国内外のニュースで知る出来事も色々とエスカレートしているお話が多い気がします。そんな中で思うのは、普通が一番、健康が第一という事でしょうか…。今の趣味もこれと言って突出させる事無くとも、ずっと続けられる事もかなり重要と思ってしまう今日この頃なのでした。
今回からはディアゴスティーニ版のロード・オブ・ザ・リングのゴラムに取りかかろうかと、発売から10年以上が経っていますが、どうなりますか…(笑


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画像1、オリジナルのパッケージ。
個人的には大好きな映画のロード・オブ・ザ・リングですが、ディアゴスティーニからフィギュアのシリーズが出ていました。流行もの系の関連アイテムだった為か、あまり人気はなく、40巻ほどで打ち切られたようなのですが…。
出来も決して良いとは思えないレベルの物なのですが、素材がメタルなんですよね、ずっしりと重いメタルのフィギュアは又別の味わいが有るのです!


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画像2、パッケージ内のフィギュア。
こういったアイテムの困る所は、パッケージがかさばる点です。かといってフィギュアのブリスター部分のみ保存するというのも困りもの…。なかなか扱いに手こずる辺りも販売不振の大きな要素ですよね。しかも肝心のフィギュアの出来の方も…(笑


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画像3、フィギュア本体その1。
フィギュアはゴラム自体で1/32辺りに相当する感じでしょうか。実際はノンスケールと言った所。ベースの岩の出来は結構いい感じですが、フィギュア自体はかなり悲しい雰囲気なのです。塗装も結構やっつけ感が出まくっていますし…。


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画像4、フィギュア本体その2。
塗装は部分部分の色が変わっている物の、見た目はほぼベタ塗り状態、大量生産故の事情でしょうが、かなりヤバげな出来、です。
安価な海外(中国?)完成品の多くはこんな感じです、多くを期待してはいけません、こんなアイテムが有るというありがたみに浸るのが重要なのです!(笑


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画像5、フィギュア本体その3。
塗装の塗膜はかなり厚めでボッタリしています。素材のパーティングライン等の修正の手間をかけずに、塗装を厚く塗る事で粗を目立たなくするという事なのでしょうか、しかも今回の素材はメタル、下地にプライマーも塗装してあるはずなのですよね。
アイテム自体のモールドは相当埋没していると思われるのでありますね〜!


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画像6、フィギュア本体その4。
フィギュアのアップの状態、ゴラムの恐ろしさ以上にアイテムの出来映えの方が恐ろしいと感じるのは私だけではないはずです(笑 ある意味、ヤバい!!
雰囲気は出ているのですが、かなり悲しい事になってしまっていますです。
目元は彼の(?)売りのひとつですが、あまりにも怖すぎなのです〜〜♪


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画像7、塗装剥離その1。
という事でして、今回はオリジナルの塗装を生かすリペイント、では無く、一度塗装を剥離してモールドを生かす事を考えてみました。
塗膜が厚く時間も結構経っている為、シンナーではなかなか思う様には溶けてくれないはずなので、油絵の具のストリッパーを使いました。素材がメタルなのでミニカー等でも使える技!ベロンベロンとはがれてくれます。
今回はフィギュア部分のみに施してあります、ベースはいい感じなので。


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画像8、塗装剥離その2。
おおざっぱに塗装をはがすと、結構良い雰囲気に見えてきました。このままの方がありがたみがある気がしますよね。メタルの金属の重厚感が伝わってきて良い雰囲気です。
ただし、厚い塗膜をはがしたベースのモールドも決して褒められるレベルでは有りませんです…(泣 これはこの後もあまり期待は出来そうにない気が…(恐
好きとは言えども、モールドに手を加えている時間もないので、塗装でなんとか見栄えを良くする事を考えるしかなさそうですよ〜!
逆にやる気が出てくるという物ですよね!!
で、次回から塗装、です。


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2016年5月 1日 (日)

ウォーキング・デッド ダリル その5(最終回)

熊本地震の件もテレビ等の報道はやや落ち着いて来た感は有るのですが、現地の方はなかなかそんなのんびりとした事は言ってられそうにはなさそうです。早いところの復興を願うばかりなのですが、今回のマスコミ各社の報道にはやや苦言めいたお話も有る様です。ありのままの現状を報道する事を優先するあまりに、直後の混乱した現地に入った報道関係者の行動には結構問題が有ったようで、この辺り、何が最優先な事柄なのか、人道的に判断しないと、当事者の感情を逆撫でしてしまう恐れもたぶんに含んだデリケートな問題。先進国と言われて久しい日本、まだまだ今後改めなければならない事が多いようなのです。
その一方で、政治からの報道に対する締め付け的な状況は、世界的な目線ではかなり厳しい評価を受けているようで、この辺りの問題も今後ますます広がって行きそうな予感も…。
そんな中でも時は既にGWに突入していました。何かと忙しさに追われていて、個人的には休日に対する麻痺感でしょうか、なかなか実感が湧いていませんです。のんびりと普段出来ない事をやりたいところなのですが…。それにしても、とっても寒いし…(泣
ダリル様、ようやく今回で最終回となっています。思った以上に結構時間がかかってしまいましたね〜♪


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画像1、完成その1。
スケールが大きめなのが災いしたのか?思っていたよりも手間がかかってしまいましたダリル様、ようやく完成となりましたよ。
リペイントとしてはもっと簡潔に済ませる予定でしたが、細かな拘りや感情が移入してしまうと…、なかなかどうして状態。
今回の勇姿をゆっくりとご覧ください。


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画像2、完成その2。
その後もあちらこちらの細部を描いて行きながら、なんとか完成なのでした。
オリジナルの状態とはかなり違う物になってくれたか、と。
今回の最大のポイントは出来るだけ似せたいと言う思いから、お顔部分には常時時間を取られてしまいました。その辺がやや反省、なのですが…(笑


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画像3、完成その3。
お肌周りに気を使うのは毎度の事では有るのですが、今回はコスチュームや小物関係も、1/6スケール故の大きめな存在感なので、細部に拘るとなかなか手早い作業にはならなかった訳でして。その分仕上がりにしっかりと反映はしていると思っているのですが。


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画像4、完成その4。
ボウガンの存在はこのキャラクターを語る際には不可欠なアイテムです。ですので決して手が抜けない存在な訳でして、細かな部分にも当然拘りながらの作業になってしまいましたよ。そりゃあ時間も掛かるって物です〜!造形が尋常ではないほどの良い出来だったのがせめてもの救い。縮小サイズとは思えない程とってもリアルな雰囲気に。


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画像5、完成その5。
シャツや皮のベストの存在も今回は手の抜けないところです。素材感や質感、そして使用感と言った要素がビッグスケール故に求められてくる部分でもあります。小スケールでは表現しないところもしっかりと描き込んで行く必要が…(泣 細かな部分ではシャツのステッチ等の縫い目やボタン回り、ボタンの穴の雰囲気等の表現などが該当しますよ。


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画像6、完成その6。
今回の最大の見せ場と言えば、そう、お顔です。
元の造形はかなり精巧に似せている物の、塗装一つで全く違う雰囲気になってしまうのです、決して気の許せない部分なのですよね。描き込んだ細かな髭に加えて、ほほ骨から顎の下回りにかけてやや陰っぽく見えるようにうっすらと濃いめの色を入れてみました。この辺りの微妙な陰影によって本人のイメージに近付いて来たと思うのですが…。


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画像7、完成その7。
ベストのボタン、右下がオリジナルで使われた物のボタンのアップなのですが、ボタンの表面には文字のようなモールドが…。知ってしまったのでなんとかそれらしく描き込んでみましたよ。普通にはどうでもいい部分なのですが…(泣


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画像8、完成その8。
それと、もう一カ所新たに判明した事実が。それが右手親指の付け根付近に入った星形のタトゥー模様。何ともえらいところを知ってしまったのでした。たいした作業ではないので急遽描き込みましたが…(笑
知らぬが仏、的な部分なのですが、なぜかちょっぴり嬉しかったりして…。


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画像9、完成その9。
ベースの出来もとっても良いのですが、細かな色を入れながらリアル感を加えてあります。
左手に持ったナイフにも微妙に色が加えてありますよ。手元の毛の描き込みも結構プラスされていますです。毛なのか、傷なのか、汚れなのか?と言った感じなのですが(笑


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画像10、完成その10。
髪の毛はもう少し手を入れたいところでは有るのですが、今回は取り敢えずこんな簡単な処理に留める事に、髪の毛も拘りだすとキリが無いところ…です。
皮ベストの羽の刺繍の欠落箇所もしっかりと修復してあります。汚れや質感の描き込みもさらにプラスしてあります。


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画像11、背景有り画像その1。
と言う事で、晴れて完成の状態、背景が付くと印象も一段と変わってきます。
ワイルドなダリル様のイメージが良く出た一枚に仕上がりました。


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画像12、背景有り画像その2。
1/6スケール故のリアルな雰囲気はアップ画像だと一段と分かりやすい事に。まあ、描き込みに関してはまだまだ心残りも有るのですが…。劇中のダリル様の雰囲気は結構出ているかとは思うのです。まだ似ていない気もしてしまうのですが…。


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画像13、背景有り画像その3。
劇中の暗めの雰囲気のイメージを思わせる背景の一枚。
やや幻想的な雰囲気の中に、今を生きる事をしっかりと感情的に感じさせられていると思うのですが。


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画像14、背景有り画像その4。
シーズン1の荒廃した町並みのイメージをバックの一枚。
ややうつむき加減の哀愁を感じさせるアングルです。
映画やドラマ物のアイテムは今までも結構手掛けていますが、必要以上に感情移入してしまうのがまずいところでもあるのです。まあ、その分仕上がりに対する愛着度合いも高いのですけれど…(笑


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画像15、今回の決めの一枚。
使い古された暗い雰囲気の鉄の壁をバックに正面からの一枚、です。
ゾンビ物の映画やドラマ、今ではかなりの市民権を得た感じもしますが、話の多くはやはりゾンビではなく、劇中で繰り広げられる様々な人間模様が中心。恐ろしいのはゾンビ以上に人間だと言う事でしょうか?その辺りを考えながらゾンビを鑑賞すると、またひと味違った見方が出来るかも?ですね〜♪
以前紹介したこのシリーズのスタチューも、そのうち取り掛かるつもりです。
ゾンビが先か?リックが先か?……(笑


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