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2017年1月

2017年1月29日 (日)

海洋堂 ボバ・フェット 1/6 その1

とっても寒かった先週前半とは打って変わって後半は暖かな日中。温度が上がり過ぎて、道路は水浸し、しかも、一昨日なんかは雨が一日中降っていました。積もり積もった雪の固まりに多くの雨がしみ込んで大変な状態。しかも夜にはカリッとしばれてガチガチに。そしてその上に降り積もる雪、なのです。早いところで排雪作業が入ってくれないと、ワヤワヤな状態の札幌なのでした(泣
道路状況も大変ですが、アメリカもかなり大変な事になっている様です。選挙戦の公約に上げていた事を就任そうそう実行に移し始めているみたいですよ。言っている事はかなり偏っているとは言え、全く分からないでもないのですが、どうにも一方的な思い込みが強すぎる気が。そのあまりにも乱暴な発言が実際に行われようとしているのですから恐ろしい事この上有りませんね!賛成派と反対派の対立も過激になりつつ有りますが、このままでは南北戦争以来のアメリカの2分化ではないですか!?今後日本に、いや世界に及ぼす影響も並々ならない事になってしまいそうな気も…(怖 とは言いつつ、ただただ静かに見守る事しか出来ないのですが…(汗 そんな一月最終の日曜日なのでした。
さてさて、製作の方ですが、何を思ったか、今回から古いソフビキットの制作なのでありました!(笑


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画像1、劇中のボバ。
スターウォーズの劇中で活躍するボバの画像です。今では古くなってしまったため、色味なんかが鮮明では有りませんが、当時の彼の存在自体は有る意味新鮮でした。敵側なのに、カッコいい!ミリタリーテイスト満載な辺りもやたら気になった物です。


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画像2、ボバとジャンゴ。
シリーズの時間差で登場したジャンゴも色味は別としてしっかりとボバを意識した造りでした。この辺りのつながりが壮大な大河ドラマとなったスターウォーズの隠れた醍醐味だったりしますね!ジャンゴの中の人の素顔も明らかになりましたし!
ちなみにジャンゴが父、ボバが子供と言う設定です。


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画像3、海洋堂のソフビキット。
いやはや古いです、このキット。かれこれ30年ほど前の物になるのでしょうか〜!?気分は割と最近のアイテムのような気もしてしまいますが…(笑
当時はこうしたソフビキットが多かったのです。価格もレジン物に比べて安かったり、組み立て方も独自の方法が有ったりと、いろいろと楽しめたんですよね〜♪


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画像4、パッケの作例画像のアップ。
これはパッケ前面の作例のカットなんですが、自然光の下でのコントラスト強めの画像がめちゃくちゃリアルに思えた物です。今見ても凄いと思ってしまいます!!
造形的にも今目線で見ても尋常ではない作り込み。昔はこんな素敵なガレージキットがごろごろ存在してました、よね。


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画像5、キット中の物。
ソフビキットですから、中身は割とあっさりしています。とは言えこのキット、レジン有り、デカール有り、しかも複雑なパーツを分割してあるので結構な数のパーツの量!海外の物はもっと簡単なパーツ構成の物が多かった中、海洋堂の気合いの入った製作陣の心意気がひしひしと伝わってきますですね〜♪


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画像6、キットのアップ。
まだ袋に入った状態ですが、キットのソフビのパーツの様子です。
各パーツの湯口の形状がソフビキット独特の物。インジェクションやレジン物とはその扱いが大きく異なる為、手を出さなかった方も多かったかも、ですね。
実際加工の際にはいろいろな注意事項が有って、失敗すると取り返しのつかない事も…、扱いやすい反面、油断していると…(驚


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画像7、パーツのカット、その1。
従来のソフビパーツの湯口のカット作業は、通常はドライヤー等で暖めてナイフで切り込んで行くと言う物が定説。その際には軍手等を付けてナイフの刃に注意しながら大まかに切りだした後に、カッターやヤスリなどで丁寧にパーツの形状を整えて行く、と言う方法が多かったのです。これらがなかなか厄介な作業なのでした。
今回は、前回も少し登場した超音波カッターを使ってみました。
これが思った以上にとっても便利な事に!


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画像8、パーツのカット、その2。
正直ビックリです。その昔にこんな道具が有れば制作速度も5倍以上捗った事でしょうね。大まかなカット作業はほぼ必要なく、ダイレクトにキットの形状部で切り出せます、しかもサクサクと!!細かな形状調整もラクラクですよ〜♪
まるで夢のような作業なのです、これ、本当!


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画像9、パーツのカット、その3。
レジンパーツの細かな切り出しも当然ラクラクです。画像のような中抜き作業は従来ですとかなり慎重に、しかも時間もかかってしまいます。超音波カッターだとストレスなくさくさく切り出して、あっというまに終了、です!
時間短縮には一役も二役も重宝すると言う訳です。
久々のソフビキット加工ですが、本当に驚きの効率。作っていないキットもすぐに手をかけたくなってしまう程と言うくらいです〜!


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画像10、大まかな仮組 その1。
細かなパーツ以外を仮組みした状態です。従来ですとこの状態になるまでに結構時間がかかってしまい、途中で手が止まる事も多かった物です。そのままお蔵入りになる事も…(笑


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画像11、大まかな仮組 その2。
パーツ構成が多い為、この後のバランスを上手い事調整して行かなければ行けませんが、ここまでくると組み終わったも同然感が! この後細部のパーツも接着しながら、となる訳です〜♪ しかしながら本当にここまで、早かったです。 恐るべし超音波カッター!! 現在ではソフビキットも少なくなってしまいましたけれど…ね(泣


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2017年1月22日 (日)

ヨーロッパ・ウソ 雀バージョン その4(最終回)

1月ですから、寒いのは仕方が無いのですが、なんだか今シーズンは気圧の状況が例年と違うみたいですね。シベリア方面の強烈な寒気が影響しているらしいですが、地球の温暖化なんかとも関係があるのでしょうか?とにかくいろいろな変化が極端化している気がしてなりませんです。札幌は年が明けてからは気温も雪の量も割と落ち着いて来ている様ですが、この後は予想がつきません、このまま穏やかに冬が終わってくれると良いのですが…。
穏やかではない状態はアメリカなんかでもおこっている様ですね、アメリカ大統領がトランプ氏に変わったと言う事、かなり穏やかではない事になっているみたいです。個人的には政治的な事は普段あまり発信しないのですが、トランプ氏の就任式での反対派の暴動なんかの光景を見ていると今後がとても懸念される気も…。アメリカって、民主国家、ですよね、確か。大事な事が選挙で決まった事に反対、なんですね。民主的に決定した事にも、気に入らなければ反対で暴動を起こしてしまう、そんなお国柄だったんですね。イギリスのEU離脱の件の際にもも似た事態がおこってましたが、世界的に、どうなって行くのでしょうか?本音と建前が崩壊、しているのでしょうか?穏やかでは無い気がこんな辺りにも感じてしまうのは、私だけ??
さて、進めています雀君も今回で最終回です。


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画像1、足の塗装その1&その2。
上段が前回までの下塗り状態。今まで足はこの下塗りの状態のままだったのでした(笑
下段が皺の凹部を描き込んできた状態。モールドが有る部分にも無い部分にも必要と思われる箇所に描き込んで行きます。まだまだ大まかな状態ですが。


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画像2、足の塗装その3&その4。
次に上段画像で凸部のハイライト部分に明るめの色を乗せて行きます。この段階でモールドに関わらずに立体感が徐々に出てくる訳ですね〜♪
下段の画像段階ではコントラストの調整をしながら色相を柔らかく表現して行きます。
雀の足は結構明るい人肌にも似た色味なんですね。出来れば柔らかなプニプニ感を出したい所でしたがちょっと難し過ぎました(汗


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画像3、足の塗装その5。
足の皮膚感の微調整をしながら細部に色を乗せて行きます。
各部に赤や青み緑なんかも微妙にプラスして行きますよ。本当に微妙に、見えないレベルですが…。生命感が気持ち宿ってくれます。
爪部分も黒っぽい雰囲気で透明感のある感じで仕上げます。


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画像4、完成 その1。
と言う感じでようやくの完成状態です。
思いの他時間は掛かってしまいましたが、それだけの事はある姿に仕上がってくれたかと思うのですが…(笑
オリジナルのキットはこの数十年さして評判がいい話が出た事も無く、割と残念な存在でしたが、なんとか見られる状態まで持って行けたかと思っていますよ。でも、キット自体がやはり素晴らしい出来であるからこそ、なんですよね〜!


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画像5、完成 その2。
目やくちばし、足の皮膚と爪部分にはクリア塗装を施してあります。
場所によって塗り重ねる回数を変えてクリアの質感も違う様に調整していますよ。
特に目と爪部分はしっかりと多めに!


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画像6、完成 その3。
胸の白い毛の部分は毛と毛が重なる雰囲気も微妙に表現。
翼部分は気に入るまで何度も重ねて表現して行きました。


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画像7、完成 その4。
今まであまり見れなかった右半分の様子です。先に左半分を仕上げてその様子を右反面に反映させる形での作業でしたので、後半から徐々に手が入ったのでした(笑
いろいろな部分が左半分とは違う所も多いので、バランスを見ながらの作業なのでした。


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画像8、完成 その5。
こちらも今まであまり見る事の出来ない後ろ側の状態です。翼の細部やしっぽ部分の様子がよく見て取れますね。


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画像9、完成 その6。
頭部のアップ状態。頭部の色味は体全体の中でも色味が大まかな色分けですが、胸回り以上に毛の細かさが目立ち、柔らかな雰囲気が重要になる部分。繊細な毛の質感を目指して幾重にも重ね塗りしていきました。
目には薄めた金をまぶし微妙な光の反射を意識。その上にクリアを10層ほど重ねてしっかりとした艶を確保してあります。
眼球の周辺のまぶたにあたる部分も細部を描き込んで質感を出してあります。
くちばしも微妙な色の変化を意識しながら調整、軽めのクリア表現としています。


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画像10、完成 その7。
翼のアップ状態。あちらこちらの毛の雰囲気を極細の描き込みの繰り返しで、ホワッとした雰囲気になるように表現してみました、まだ足りないかもですが…(笑


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画像11、背景付き画像 その1。
一枚目の背景付き画像です、これは家の庭で撮った状態なのですが、天気が曇りと言う事も有り、ディフューズが掛かった寒々しい雰囲気が出た物となっていますね〜!
望遠ズームを使って背景をぼかし、実際の野鳥撮影の雰囲気を意識してみました。足下の爪部分、ベースを握った感じが弱いのが残念な所です…(汗


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画像12、背景付き画像 その2。
こちらはいつも同様に撮影ブースにて撮った物。バックには秋の白樺の並木を使ってみました。こちらも足の指が不自然なのがやや残念。
止まり木の手前には枯れ草を配置して遠近感を演出してみました。


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画像13、背景付き画像 その3。
こちらはやや緑がかった背景を使っての一枚です。本来自然に生息する鳥ですので、こんな暖かな色味の中でも生き生きとした感じが得られますね、どんなシチュエーションにも似合うのかも、ですが…(笑
今回は簡単なキットながらも結構頭や手を使っての作業でした。資料なんかも結構集めて観察したり、キットの良さを生かしながら手を加えてみたり、結構時間は掛かってしまいましたが楽しみながらの作業なのでした。
完成後の撮影にもついつい力が入ってしまったり…(笑
同じ物のグンゼ版のキットも有りますし、他の種類の鳥のキットも結構持っているので、今後も鳥シリーズはまだまだ継続して行く予定なので有りました〜!!


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2017年1月15日 (日)

ヨーロッパ・ウソ 雀バージョン その3

最強寒波が日本を覆っているのが数日間続いています。確かに寒いです。北海道の場合、古い家では就寝時に水の元栓を締め、水を落とす、と言う作業が必要ですが、それでも年に数回ほど。先週は毎日落としている状態です。それでも凍ってしまうのですから嫌になってしまいます。木曜日にはトイレの配管に損傷が出たようで、水がピューピュー吹き出しましたが、業者を呼ぶ事無く自分で修理。なんとか事無きを得たのですが、おかげで午前中はパーです。道路の除雪もかなり進んだので年末ほどの混雑は有りませんが、それでも移動には時間がかかります。そんな事が多い冬、年々冬が厳しく恨めしく感じるのでありました! やれやれ…です(泣
そんな訳で新年を迎えてもさほど製作が捗っておりません。現在進行中の雀も、なかなか悪戦苦闘していますよ〜!モールド自体に結構手をかけた分、塗装の勝手がいつもと変化してしまったのが大きな原因なのですが、素体の出来によって塗装も変えて行かないといけないと言う事、案外気にしていなくても多いのです!この辺りも意識しながら作業の段取りをあらかじめ組み立てておくと途中の時間が省略できるのですけれど、これが又いつもあたって砕けてしまうんですよね…(泣
と言う事で、雀さん、前回の続きです。


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画像1、塗装第三段階。
前回、下塗り状態に茶系の色味を加えて行ったのですが、今回はさらに雀の各部の黒い部分を追加して行きます。資料を良く観察しながら頭の中でパターンを分析、あとでの修正は可能なので薄めの黒を徐々に塗り重ねていきます。
あくまでも全体のバランスを考慮しながらと言う感じで。


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画像2、塗装第四段階。
次に胸周りの毛の雰囲気や翼部分に白を加えて行きながらメリハリを付けて行きます。鳥特有の毛の感じは結構繊細なので、この辺りはじっくりと時間をかけて描き込む様に筆を加えて行きますよ!
あとは頭部にやや赤みを加えて他との色の違いを表現しておきます。
目元やくちばし部分にも徐々に色を加えて行きます。


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画像3、塗装第五段階。
同様の作業をどんどんと重ねながらの作業が続きます。
やはり毛の柔らかな感じを出すのが結構難儀なのです。何度も何度も細い線を書き加えながら雰囲気を出して行きますよ。この作業段階でモールドと塗装とのギャップ感が感じられてくる訳ですね〜(泣


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画像4、塗装第五段階 顔のアップ。
頭部の細部にも手が加わっています。くちばし部分は黒がベースですが、汚れや傷等も加筆して行きます。生き物なので単なるベタ塗りと言う事は決して無いのです。
目元はさらに細かな作業で雰囲気を出して行きます。実際の雀の目は一見真っ黒な感じですが、よくよく見て行くと虹彩や瞳孔がしっかりと判断できるのですよ〜。


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画像5、塗装第六段階。
さらに全体的に徐々に手を加えて行きます。やはり毛並みの感じが重要なのです。
頭部や胸、お腹周りの毛の柔らかな感じをさらに意識しながら。
翼部分の色分けも徐々に濃く塗り重ねます。


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画像6、塗装第七段階 その1。
今のところ下塗り状態のままなのが足部分のみですが、その他は結構良い感じになってきました。作業自体は今までと同様の繰り返しですが、徐々に細部の繊細さがプラスされてきています、ほぼ9割方まで来たと言う感じでしょうか〜♪


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画像7、塗装第七段階 その2。
左の画像が正面の姿です。まだ細かな部分には修正が必要ですが、ほんわかした胸回りの毛の雰囲気が出てきたかと。
右の画像は上部からのカットですが、全体の羽の模様が見て取れます。極細の線を嫌になるほど繰り返しながら描き込んでいるのですよ〜!


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画像8、塗装第七段階 その3。
頭部のアップと翼のアップの画像です。
実際1/1スケールなので大きめとは言え、細かな部分は気が抜けません。アップにすると粗もまだまだ見受けられてしまうのでした〜!
造形のモールド部に手を加えたところが良い雰囲気でもあったり、塗装の際には大いに都合が悪かったり、長短が入り交じった作業なのが今回の印象ですね。
このあとは細部の調整と、まだ手の付いていない足下の塗装で完成予定なのでした〜〜♪


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2017年1月 8日 (日)

ヨーロッパ・ウソ 雀バージョン その2

年が明けて早くも一週間が過ぎてしまいました。なんちゅう早さ!今年もこのままの調子であっというまに過ぎて行くのでしょうか、なんともはや恐ろしい!!
年が明けたと言っても何かが急に変わるはずも無いのですが、何と言っても気持ちの上での大きな節目である事には違い有りません。やはり新たな気持ちで今年一年のあり方を考えておかないと行けませんです。そう、分かってはいる物のなかなか新しい考え方やひらめくような事は無いのが現状。じっくり考えているだけで時間はどんどん過ぎて行ってしまうのですよね〜(泣
と言う事で今年はなんとか作品数を増やしたい!ジャンルももう少し絞り込んでまとめておきたい!もちろんじっくり取り組んで精度をもっと上げて行きたい!などとは思ってはいるのですが、果たして…(汗
幸いこの一週間は雪の量も少なめですから時間の余裕も有ったのですが、何しろ新年早々と言う事で、なかなかバタバタが続いておりまして、あまり手は付けられない、と言う…(泣
結局例年とたいして差のない一年になりそうな予感、なのでありました〜♪
今回の雀バージョンの鳥のプラモ、これが今年一年の勢いを占う事になる作品になってくれてしまうのかも!?(笑


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画像1、足の装着
前回超音波カッターで切り離して穴部分も埋めた訳ですが、この勢いのままくちばし部分は下あご周りを整えます。足はやや後方にずらした位置に装着です。今回は接着剤は使わずに全て超音波カッターで融かしながら接着状態で装着していますよ。
同時に各部のボリュームも増やしながら盛りつけています。全て余ったランナーを融かしながら盛りつけて行く訳です。


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画像2、全体のボリューム調整とモールド その1。
ボリュームはあくまでも全体のバランスを見ながら資料と比較して調整して行きます。
今回は冬の時期のあまり太った感じにはしない方向で。あくまでもキットを生かしながらと言う感じです。
頭部やお腹周りの毛のモールドもどんどん加えて行きます。この辺りの作業も超音波カッターでサクサクと進みます。


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画像3、全体のボリューム調整とモールド その2。
上記の作業がしばらく続く訳ですが、やりだすといつまでも状態になってしまうので注意が必要です(笑
モールドも少しずつ繊細なタッチになる様に調整、、羽のモールドも徐々に加えて行きます。
超音波カッターで付けたモールドは、やや融けた感じの凸部分が気になりますので、粗目のペーパーにて大まかにヤスってあげると良い感じに。


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画像4、細部のパテ盛り。
いくら便利とは言え全てを超音波カッターでというのはやはり無理な様ですね!
手の入りにくい箇所にはエポパテでモールドを加えて行きます。
以上まででキットをベースとした修正作業が完了です。


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画像5、下塗り その1。
さて、いよいよ塗装の開始です。まずは下塗り。暗めのベージュで全体の下塗り作業です。
雀と言うと茶色系のイメージなので、その中間辺りの色味のイメージで、と言う事で、深い意味はさほど無いのでした。


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画像6、下塗り その2。
今回はモールド自体にいつもより手を加えたので、下塗りだけでも結構細部の雰囲気が出てきているかと。もちろん全ての雰囲気をモールド任せにする訳にはいきませんが…(笑


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画像7、塗装第二段階 その1。
次に上部に茶系の色を加えて行きました。これだけで結構進んだ気がしますよね〜♪
雀らしさが何となく分かってくるから不思議です。
とは言えまだまだ薄塗りの初期段階です。


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画像8、塗装第二段階 その2。
資料なんかはその都度眺めながら頭の中でイメージを膨らませながらの作業です。
この後の作業も想像しながら全体の作業の流れを組み立てておくのも重要ですよ。


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画像9、最近役立つ道具。
昨年辺りから使ってみてこれは結構使えますぞ、と言う道具のひとつに水筆ペンが有ります。価格も500円以下で入手できてお手頃なのも有難いのですが、その使い勝手の良さは特筆すべき物が!!
筆先から下の部分に水を入れておいて、必要に応じて指先で押すと水が筆の穂先に出てくると言うもの。通常の筆の様にその都度水に付ける作業が不要なのですが、特に広い面積の塗装の際には威力を発揮してくれます。穂先の種類にごく細タイプが無いので細かな作業には向きませんが、今回の場合もこれまでの作業ではこの水筆ペンのみ、なのでした。ウエットパレットと合わせて使うとさらに快適な作業なのです!
まだまだ可能性を秘めたこの水筆ペン、いろいろと試してみると面白そうですよ〜〜♪


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2017年1月 1日 (日)

ヨーロッパ・ウソ 雀バージョン その1

新年あけましておめでとうございます。今年も引き続きよろしくお願いいたします。
あっという間に終わってしまった2016年でしたが、世の中では様々なことが起っていました。考えるとやたらと増える猟奇的な事件や、薬系の犯罪、トップの交代劇や自然災害等、なんとも慌ただしい事柄が結構有ったのですね。日本国内のみならず、世界的にも様々な変化や事件も。何となく世紀末的な事も頭をよぎりますが、2017年は良い年であって欲しいと切に願うのでありました。
良い年と言う意味では己自身もしっかりと前向きに何事にも挑んでいかなければならないんですよね〜!日々、精進有るのみ、です!!
模型制作に関しても今年は今まで以上に作るぞ!などと思っているのですが、頭の中で描く妄想とは裏腹にさっぱり手が進まないのが例年の状態、今年こそはテーマもいくつかに絞って内容も今まで以上に濃い物にしていきたい、と真剣に考えておりますが、果たしてどうなる事やら〜♬
その辺も含めて、気長に見守っていただけるとありがたいと思います。
そう言う意味で本年も一つよろしくお願いいたします!
新年一発目は、以前に手掛けたバリエーションでヨーロッパ・ウソの雀バージョンです!


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画像1、謹賀新年
作業に掛かる前に、ここ数年のネタ、お米に描く謹賀新年の一枚です。
年々老眼が進んで来ているので、もはや裸眼ではこんな作業は出来ない事に(泣 ヘッドルーペを使いながら、見えにくい中での作業なのでした!
今年はなんとなくいつもより精度が落ちた気が…(汗


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画像2、パッケージ。
今年は酉年、酉と言うと鶏なのですが、やや引っ掛けながらの鳥を一発目のテーマに!
3013年の3月と4月で取り上げたエアフィックスのヨーロッパ・ウソ。
http://sujiboridokakugen.lekumo.biz/masapaint/2013/03/
http://sujiboridokakugen.lekumo.biz/masapaint/2013/04/
この中の一体を前回はそのままの状態でとそうしたのですが、もう一体を今回は雀バージョンに仕上げようという発想。
しかしキットは古いですね〜!


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画像3、パッケージイラスト。
模型のパッケージのイラストはどれも魅力的に描かれ表現されています。
海外の物はまた独特な雰囲気で、芸術的に描かれている事が多い気が。このエアフィックスのイラストもまるで図鑑用に描かれたような仕上がりです。キット自体とのギャップが大きいのもこれまた魅力の一つなのですが…(笑


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画像4、今回のパーツ構成。
鳥自体のパーツはこんな構成です。この他に目玉のパーツが2個程ありますが。
この辺りの大雑把な作り方なのも古いモノ故なのかもしれませんが、これこそがプラモの醍醐味だったのですね、以前は。


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画像5、 素組み その1。
ペタペタと接着剤を付けて組んでいくとこんな姿です、キットの状況からは想像出来ない良い雰囲気!この段階が結構興奮するんですよ〜♬


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画像6、素組み その2。
基本がモナカ方式で組んでいくので、しっかりと接着していかないとどこかで辻褄が合わなくなるので注意です。想像以上の形になってきましたが、細かく見ていくとあちらこちらと気になる箇所も…。


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画像7、超音波カッター。
調べていくと脚の位置や開口したくちばし等、後々面倒な部分に気が付きました。エポパテでどうにでもなる部分なのですが、以前から気になっていた超音波カッターの発熱効果を今回利用してみようかと!
新しい物は熱処理も考慮されているようですが、この機種は結構熱が発生して、プラはデロンと融けてくれてしまいます。切削時には厄介と思っていたこの状態を逆に利用してあげましょ、と言う事。
以前はスジボリ堂さんでも扱っていましたが、ここ最近は見当たらない事に…。


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画像8、変更箇所の分離。
くちばしの下あご部分と、両脚の付け根部分を切り離します。超音波カッターの本来の使い方で、と言う事になりますね。
プラの厚みは結構あるのでカッターや鋸等では結構な手間がかかる作業ですが、超音波カッタではあっという間の作業ですよ〜。


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画像9、開口部の処理 その1。
両足付け根部分に開いた穴に余ったランナー等を使って超音波カッターを「切る」では無く「融かす」使い方にて埋めていったのが画像の状態です。ヒートペン的な使い方で融けたランナーを伸ばしながらペタペタしていくだけでしっかりと穴は塞がってくれます。


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画像10、開口部の処理 その2。
くちばしの下部分も同様に処理していきます。それでもあいた穴部分は上記同様の作業にて塞ぎます。これらが本当にあっという間なのに驚きます。ヒートペンの余熱時間も不要、接着剤での完全硬化時間を待つ必要も全く無しなので時間効率は今までの数時間が全く不要な事に!作業はストレス無くサクサクと進むのでした!
融ける超音波カッターでの悩みを逆手に利用しながら、接着のみならず、モールドの追加やもちろん切削なんかも同時に行えるのですから素敵です!
今後この使い方をもっと研究してみる価値がありそうですね〜!!


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