2016年6月19日 (日)

自衛隊戦車兵1/16ヘッド その4

北海道も数日前にまた地震が、本当に全国的に増えている気がする地震。地下の奥深くではいったい何が起っているのでしょう。目に見えない部分の事なだけに、いくら技術が進んでいる今となっても予想する事自体に限界が有る気が…。
地底の話で思い出すのが、小学生の頃に読んだ「地球空洞説」。地球の内部は空洞状になっていて、知られていない文明や生物が棲息しているらしい、と言うお話。やや馬鹿げた感も強いのですが、空想上の考えとしては今でもとても気になるのです。近年この考えに基づく映画も作られましたし、UMAやUFOや宇宙人と並んで、個人的には目が離せないお話なのでした。テレビのそう言った特番なども、つい見てしまう、と言う…(笑 良い歳になっても、子供の頃からの気になる事柄はやはり気になってしまう様ですね〜。
自衛隊戦車兵は前回でPOOHさん仕様が終わっていますが、キットにはバストアップの戦車長も付属してまして、実はこちらも同時に進行していたのでありました。モデルとなるお方は、声を小さくして、タ○ヤの会長殿なのですが…(笑


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画像1、お顔の造形その1。
こちらのモデルは声を大きくはあまり言えないお方、偉大なお方なのですが、資料を探してもそんなに多くは出てきません。幸い一昨年お会いした際に沢山写真は撮っていましたので、その辺りをじっくりと観察しながら、なのです。
まずは前回同様に一度リキャストしたキットのヘッドの顔面を削ってスカルピーを盛付けてそれらしく進めます。リキャストしているのはスカルピーを焼き固める際の温度を考慮して、と言う事なのです。温度を気にしないパテ等ならこの作業が一切省かれると言う訳、ですね〜。その方が早い、かも!?(笑


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画像2、お顔の造形その2。
資料を良く観察して特徴を捉えて造形して行きます。が、思った様にはなかなか似てこないのが非常に歯がゆいと言う…(笑
徐々に細部に手を加えて行きます、盛ったり削ったり、なでたり押し付けたり、の繰り返し。


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画像3、お顔の造形その3。
上からの流れを見て行くと少しずつですが変化して来ているような気がします。サクサク進む時も有ればなかなか決まらない場合なんかも。手の動きと頭の思考が描くイメージとがピタッと合うのは難しい物ですね〜♪経験有るのみ、なのでしょうか〜!


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画像4、ボディーに装着。
スカルピーを焼成してヘッドは完成。キットのボディーに装着するとこんな感じに。
キットの部分とレジンの部分、そしてスカルピーの色が微妙に違うのが伺えます。いずれもグレー色なので視覚的に認識しやすいのはありがたいところなのです〜!


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画像5、塗装開始。
まずは下塗りです。大まかに塗り残しの無いようにすべての部分に下塗り作業。下地の色が出来るだけ出ない方が良いのですが、あくまで上塗りの為の下地処理、筆ムラさえ出ないように注意しておけば大丈夫ですね〜。


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画像6、シャドー部の処理。
お肌にシャドー色を塗り塗りして行きます。ここでの色の調子もまださほど気にしなくてもこの後どうにでも変えて行けます。凹凸感を出しながら、肌らしさを徐々に出せるとオッケーです。グッと我慢の繰り返し作業。


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画像7、お肌の仕上げ。
その後ハイライト部分も加えながら少しずつ塗り重ねて仕上げて行きます。目元や口元の細部もしっかりと描き込んで行くと段々と良い感じになってきます。
ご本人さんの何も装着していない生のお顔はあまりご覧になった方は居ないはず。なのでこの段階ではズバリ似ている!とはならない、ハズなのですが…(笑
しかしながら似せて作る、似せて塗ると言う事がとっても難しいのが何度やっても毎回思い知らされてしまいます。しっかりと観察する目、ややデフォルメしながら理解する頭、そのイメージを形にして行くスキル、そして実際に色を付けて再現して行く表現力、この辺りは、日常生活を敢えて意識して捉えておく事が重要なのかもしれません、「意識する」、この事が重要な意味を持つ気がするのですが…。


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2016年6月12日 (日)

自衛隊戦車兵1/16ヘッド その3

ここ最近のニュースの話題を見ていて、世の中の流れが以前とはかなり変わって来た感じがするのです。芸能人の不倫疑惑問題や政治家のの公約違反問題、公的資金流用問題、商品の偽装問題等、上げるとキリが有りません。そう言った事は昔から多く語られる事なので仕方が無いとして、最近気になるのはマスコミ等の取り上げ方やその周囲の風潮。イケナイ事はイケナイとして、しっかりとその後のけじめを当人同士が行えば良い事だと思うのですが、ダメと言う風潮を多くの人に押し付けがちな誘導っぽさを感じると言いますか。どうにも陰湿さを感じたり、子供のいじめに近い状況なのではないのか?と思える事もしばしばです。私は個人的にそう言う事に自分自身の考えを主張する気はさらさら無い立場の人間なのですが、どうにも当事者、関係者以外の意見を多く巻き込んでしまう為に、本来追求するべき本筋から外れてしまうケースも多いのでは、などと感じてしまう訳です。今に始まった事ではないとは思いながらも、どうも釈然としない違和感のような物も感じて仕方が有りません。考えだすと、夜もおちおち眠れない事に…(笑 考え過ぎ?
さて、自衛隊戦車兵のプーさん仕様も今回完成の様子です。


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画像1、塗装の続き。
前回に引き続きで顔やコスチュームの迷彩部分、その他の細かな塗り分け等も含めて、どんどん塗り重ねて行きます。どんどん、です(笑
迷彩部分は全体のバランスも常に見ながらバランスをとりながら場所によってはシャドー処理も施して行きます。迷彩なのでこの辺が難しいと言う。


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画像2、塗装の続きその2。
細かな部分も徐々にしっかりと描き込みながら進めます。もっさりとした雰囲気が少しずつメリハリの利いた雰囲気になってくるのが実感できます。
顔にもさらに手を入れて行きます。目元や眉毛、髭などに手を加えて行くと自然なリアルな雰囲気になってきます。開いた口元にも細かな塗り重ねを。


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画像3、完成その1。
その後も細部に手を加えて行きますが、目元にサングラスを装着させて、さらに塗装の際には持たせていなかった銃を持たせると完成なのでした。
ヘッドギアやサングラス、銃の存在は軽装備ながらもしっかりと雰囲気が出てきます。


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画像4、完成その2。
このキットの銃の接着状態が結構難解な構造になっていますので注意が必要です。私の場合、先に手を接着してしまった為に一部削っての銃の装着となってしまいました、トホ。
しかしながら自衛隊の迷彩は色の分け方やパターンの配置も含めてかなり細かな形状ですので、結構敷居は高いかもですね。今回はベース色のベージュを明るめに設定してしまったのが反省点でした。


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画像5、完成その3。
プーさんと言えばサングラスですよね、今回は一度パテにて形にしてから透明レジンにて複製して目元もうっすらと見える様に考えていたのですが、締め切りの関係上間に合わない事に…(泣 なので塗装のみの仕上げになっています。
実は意外に素顔を知っている方は少ないのかもしれないので、今回は結構実際の資料を元にかなり似せて作っては有るのですが…(笑


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画像6、完成画像アップその1。
実際にこんなサングラスをかける事は許されるとは思えませんが、あくまでもプーさんらしさを演出する為、ですのでその辺はご勘弁いただきたい、と。
眉毛やひげを細かく描き込んでありますが、人の顔の特徴を位置つける為にはかなり重要な要素です。やりすぎるとくどい事になってはしまうので注意が必要ですが…(笑


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画像7、完成画像アップその2。
軽装備とは言え、装備品も結構重要なパーツになっています。装着するにつけ雰囲気が上がってきます。一つひとつの積み重ねが大切と言う事ですね。
実際にはコスチュームの迷彩にももっとシャドー処理とハイライト処理を施したいところですが、迷彩の場合にはさらにその辺機を使う為に、今回は簡単な処理にて止めてあります。今回はあくまでも顔重視、と言う事で…(笑


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画像8、今回の決めの完成画像。
アーマーモデリング紙面でのプーさんの10式戦車の傍らにたたずむ姿も見てみたい物ですが、その辺りは7月10日(日)に開催予定の「北海道AFVの会」にて生で見る事が出来る予定になっていますよ!チャンスがあれば、是非!!
久々に1/16スケールのフィギュアを手掛けたわけですが、大き過ぎず、小さ過ぎず、作っていても塗装していても気持ちにストレスが堪りにくい本当に頃合いの良いスケールであるのが実感できました。国内ではあまり完成品を見る事の少ない1/16スケールですが、もっともっと普及させたい、そんな世界なのです!!
実は今回のヘッド制作、本来はこちらがオマケの作業でして、本当はもう一体が主役!?なのでした(笑
  その辺は次回で…。


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2016年6月 5日 (日)

自衛隊戦車兵1/16ヘッド その2

今週世間を騒がせたニュースと言うと、七飯町のお子様行方不明事件、無事に見つかって本当に良かったです。見つかった際の父親と子供の会話を見て涙がこぼれましたよ、マジ。親子の絆はそう簡単に無くなる事はないと言う。状況的には今後いろいろ問題も有りそうですが、安易な行動は思わぬ展開になって行ってしまう物です。今回お子様のとった行動は何とも運に恵まれていたのでしょうね。何はともあれよかった良かった〜♪
公私共々忙しさが続いている私なのですが、模型製作はなかなかパッと進みませんです。こんな状況が続くと、溜まってくるのはストレスです。忙しくなればなるほど、無性に別の事をしたくなる、と言う…。本を読みたくなったり、普段はしないお方付けをしたくなったり、そんな事は皆さんは無いですか?模型製作に於いても、なかなか思った様に進まない時なんかには、全く別の物を手がけてみたくなったり。多分、頭の回路が現実逃避を求めているんだと思うのですが、そんな際の思いついた事柄はすぐにメモを取っておくと良いですよね。後できっと役に立つはず、です!多分、きっと…(笑
で、自衛隊戦車兵の続きなのでした。


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画像1、お顔の造形最終段階。
前回の物をご本人に確認してもらったところ、もっと面白い感じに!と言うリクエストが有りましたので、口を大きく開けて激しく叫んだ設定に。前回の口元を大きく変化させてあります。口は開けてしまうと、歯や舌が見えてくる訳で、その辺りもスケール的に合うレベルでディティールアップしてあります。


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画像2、焼成した状態。
その後最終微調整をした上で焼き固めます。この作業の為にプラのベースをレジンに置き換えてあるのですね。焼く必要がなければプラの上にパテにて造形すれば良い訳ですが、スカルピーを使う制約を考えると、こうなってしまう訳です。
それにしてもかなり強面の雰囲気ですよね〜♬


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画像3、ヘッドのボディ装着確認。
出来上がったヘッドをボディに着けて確認作業が必要です。これと言って問題はなさそうですが、手元や銃が相当気を使っての組み立てが要求されるキット、かなり難儀致しました〜!でも、組み立て終わると結構良い感じに!!


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画像4、リキャスト。
塗装前にはもう一仕事。出来上がったヘッドのリキャストです。最初に型取りした背面のシリコン型を利用して前面のみシリコンを流して型取ります。
レジンを流し込んで複製を数個作っておきますです。
画像はレジンに置き換えたヘッドを装着した造形の最終状態、塗装の為に銃はいったん外してありますよ。


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画像5、下塗り。
塗装の開始です。
全体にくまなく下塗り塗装しておきます。色自体はあまり意識しなくても良いのですが、下地の透け具合や筆の塗りムラにはあくまでも気をつけながら。


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画像6、顔の塗装第一段階。
顔部分はいつも同様にシャドーやハイライト部分を徐々に加えて行きます。なぜか口元に力が入った状態なのがこの画像〜(笑


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画像7、顔の塗装第二段階
その後も肌は幾重にも塗り重ねて行きますが、細部もどんどん描き込んで行きますよ。
やはり目元に手が入ると俄然人らしくなってきますね〜。
今回は最終的にPOOH熊谷さんと一目で分かるようにサングラスを掛けていただくので、目元はそんなに気を使わなくてもいいのですが…(笑


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画像8、迷彩塗装。
自衛隊フィギュアの肝と言えば迷彩です。資料をにらみながらデフォルメもしつつ全体のバランスがおかしくならないように注意しながら描き込んで行きますです。かなり気を使う作業、途中で手をとめてしまうと印象が変わるので一気に進めたいところです。
顔以上に気を使う場面ですよね〜♬
ここまでで、如何です?似てます??
で、POOHさんは次回で完成!


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2016年5月29日 (日)

自衛隊戦車兵1/16ヘッド その1

あっという間にに今月も終盤、もう少しで6月です。と言う事は今年も半年近くが過ぎてしまった!?なんて事なのでしょう〜!テレビ番組を見ていても、あれ?これって昨日も見なかった?と言う位に時間の流れが速いではないですか!?全くもっての一人浦島状態なのでしょうかね〜♪あ〜、やだやだ…(泣
昨日は札幌市内201校中の8割にあたる159校の小学校での運動会が開催された様です。気温はまずまずの23度程度でしたが日差しのとても強い暑い状況。私も行ってきましたが、子供達の真剣な戦いぶりにはいつもながらのハラハラドキドキ、涙有り笑い有りのまさに人生の縮図的な物を感じざるを得ませんでした〜♪例年の事ながら、とっても疲れた1日なのでした…(笑
さて、先週もちらりとお話ししましたが、今月号のアーマーに掲載されているお話、実はPOOH熊谷氏の「デッカイことはイイことだ」のコーナーにちょこっと登場しているのです。と言う事で、今回から数回に渡ってそこで制作した戦車兵のフィギュアを、紙面では語られない制作の状況としてご紹介して行こうか、と。
意外に手間がかかっているのですよ〜!(笑


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画像1、使用キット。
使用した元のキットはタミヤの1/16スケール、陸上自衛隊戦車乗員セット。このキットの制作はマルチ3Dスキャンによる実際のデータを使っての最新技術(?)を駆使して造られた物で、従来の物とは全く違うリアルな再現がされたもの。今後タミヤさんのフィギュアはこの流れが主流になって行く様なのですが、成る程、出来は、素晴らしい、です!


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画像2、パッケ裏面の塗装例。
自衛隊物はなんと行っても迷彩の処理が面倒なのですが、今回のリアルな皺の再現が、この迷彩によってどうなるのでしょうね?顔部分はどちらも凄く良い感じ、です。モデルの方がいらっしゃるのでしょうね〜♪


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画像3、オリジナルのキットのヘッド。
キットのオリジナルの戦車長の顔、実にリアルな出来映えです!このままで一度は塗ってみたい…。しかもデータでの作成なのですから、スケールの違いも自由自在で造れてしまうのですから、いろんな意味で今後の展開が楽しみなのです。


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画像4、リキャスト。
今回の作業を色々と考えたあげく、まずはいったんキャストに置き換える事に。
オリジナルヘッドをシリコンで複製、レジンにて複製してみました。両面とは言え、小さめなので手間は案外お手軽に。


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画像5、顔面の切削。
早速置き換えたレジンのヘッドに手を加えて行きます。
敢えて見せる程でもないのですが、ちょっと面白いので、切削途中の絵、なのです。
ある意味とても不気味な状態ですが、お顔がどんどんと怪しい事に…(笑


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画像6、顔面切削完了。
お顔の部分がそっくりと削られた状態、これはこれでまたひと味変わった不気味な状態ですね〜(笑 レジンに置き換えてしかも時間も経ってない為に、サクサクと削れます。カッターだけでも結構行けますが、リューターにてガシガシやればあっという間、です。


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画像7、スカルピーを盛付け。
削った顔の部分にスカルピーを盛付けて行きます。ベース部分とは瞬着にて固定した上での方がずれにくいですよ。ダイレクトだと作業途中にズレたりします。


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画像8、顔の制作。
盛付けたスカルピーを顔らしく少しずつ整えて行きます。この段階では単なる粘土細工ですが、大まかな形をしっかりと造っておかないと、その後の細かな作業が台無しになる事も…。まずは基本のデッサンは大切なのです。


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画像9、だいたいのお顔のディティール。
徐々に手を加えながら、しっかりと資料ともにらめっこしつつ、細かなお顔のディティールを整えて行きます。あくまでも一気にではなく徐々に、です。
似せると言う作業は本当に気を使うし難しい物。自分では似ていると思っても他人には?と言う事もしばしばです。あと、自分の脳内イメージが一方向に偏りがちになってしまう部分も良く資料を眺める事で軌道修正が出来ます。時間を空けて客観的に観察するのも重要です。ここは焦らずにじっくりと取り組むのが失敗しない第一歩、なのかもですね〜!!
誰かに、似て来てますでしょうか〜??(笑


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2016年5月22日 (日)

ディアゴスティーニ版 ゴラム その3(最終回)

一昨日、昨日と夏日です、まだ早いでしょ、30度を超えるには。異常とまでは言わない物の、やはりちょっと妙ですよ、気象全般が。地球規模での異変が発生しているのでしょうか。四季の美しい国として誇れる日本も、やはり温暖化によって少しずつおかしくなって来ているとでも言うのでしょうか。長い年月で見ると対した事は無いのかもですが、とっても心配になってしまうのはテレビや映画の見過ぎなのでしょうか?考え過ぎならそれはそれで良いのですが…。大丈夫か?地球…。
今月号のアーマーモデリングに、ほんの小さめですが、手掛けた物と本人画像が出ています。あまり自慢にもならない話なのですが、見てみてくださいませ(笑
そういえばGW直前辺りで予約していたスターウォーズの新作版DVDが届きました。意地になって映画館には見に行ってませんでしたので(笑)それから3回はじっくり鑑賞できたのでした。大好きなSWですが、新作には色々と個人的には受け入れられないお歳頃になって来てますので、言いたい事は山ほど有る物の、映画自体は大変良い出来に大満足です。そろそろ新作版SWのフィギュア関係にも着手したいところですね〜♪
怪しい姿のゴラム君、今回で最終回なのでした。


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画像1、肌の調整その1。
前回までで全体のシャドー部やハイライト部がおおよその所まで来ていましたので今回は細かな微調整を中心の作業です。
再度の作業ですが、部分部分への赤みや黄色みを加えてリアル感をプラスして行きます。


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画像2、肌の調整その2。
次に全体的に濃いめになったお肌を明るめに調整していきます。上記までの作業にてコントラストが付き過ぎて全体的に濃いめの暗い雰囲気になって行った感じを解消する為、肌の基本色を上塗りを重ねながらと言った感じです。あくまで自然に見える様。
さらに、眼球中心に描いた瞳部分の位置を微調整しながら、やや下向きな目線になる様に調整してあります。口元の調整と歯の描き込みなども同時に進めます。


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画像3、肌の調整その3。
腰布部分の描き込み、お肌のシミや各部の傷や汚れ、爪の細部の描き込み等細かな部分を描き加えて行きます。これが結構細かくて辛いと言う…(泣
髪の毛部分も軽く描いて行きますよ。


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画像4、髪の毛の植毛および最終調整。
最後まで悩んでいた髪の毛の処理、簡単に描き込んでみた物の、やはり細かすぎて存在感が弱い気が。そこで今回は植毛にチャレンジする事に!ウエスの布の横糸を抜き取り、さらに細かくバラした超極細の繊維を使ってみました。わずかな空気の流れにも飛んで行ってしまうのでマスク着用での作業。マットメディウムにて接着して行きました。
目元にはクリアをしつこく塗り重ね。さらに肌全体の微調整を行っていきます。


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画像5、完成その1。
その後もしばらく全体の微調整を施し、ベース全体も塗装していって、晴れての完成です。
植毛した髪の毛部分がやや大げさな気もしますが…(笑


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画像6、完成その2。
何と言っても1/29と言う小さめのアイテム、しかもクリーチャー的存在ですから今回は気の使い方が兵隊さんのような訳には行きませんでした。ほぼ裸同然の姿ですし…(笑
全体に単調な仕上がりにならない様に色の変化を自然に見せるのは、やはり結構気を使ってしまいます、です。


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画像7、完成その3。
髪の毛の量はともかく、長さが未だ長め過ぎなので、この後さらに手は入るかも!?
それもアップめの画像だと気になる部分でして、裸眼で見る分には全く自然な感じなのですが…。どちらにせよキモさに拍車がかかってくれました、ね(笑


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画像8、黒背景その1。
制作途中の白バックとは又雰囲気ががらりと変わって見える黒バックでの撮影です。
フィギュアの怪しさがよりいっそう怪しく見えてきます。
それにしても、思いの外にキモ可愛い存在になってくれました!


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画像9、黒背景その2。
名前はゴラムになっていますが、別人格のスメアゴルが正解、やや愛嬌のあるやさしい人格の方なので気持ち悪さの中にも愛嬌が必要となってくる、と言う事なのです。
そんな部分を読み取っていただけると成功なのですが…。


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画像10、背景付き画像その1。
劇中の同設定に使われている雰囲気の背景を使ってのアップめの画像です。
水辺で魚を捕るシーンの岩場の設定ですね。
怪しさ倍増計画にはもってこい!!


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画像11、背景付き画像その2。
同じバックでやや引き気味での撮影カット。
こんなシーン有ったよね〜♪と思っていただけるとバッチリですが。
今やそんなに記憶に残っていないと思われるロード・オブ・ザ・リングのゴラム君ですが、こうして手がけてみるとその存在は劇中では結構重要な意味を持った存在だったのですね、と改めて思ってしまう訳です。
また、映画を1から見直してしまいそうな…(笑


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画像12、今回の決めの一枚。
背景には以前作ったサイドショーの1/6の際にも使った背景を使って、上部空間にタイトルをはめ込んでみました。
幻想的な暗い世界観に有って、ゴラムの存在がより浮き彫りになってくれる、そんなカットです。タイトルロゴも加わるとポスター的な雰囲気になっている?と思っているのですが…いかがなものでしょ(笑
と言う事で小さいながらも結構楽しめたゴラム君でしたが、元のディアゴスティーニのフィギュアは国内では40巻まで、海外では100巻近くまで出ていたらしいので、今後また、ゆっくりと楽しめるかもしれないですね〜!!(笑


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