2014年5月11日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その3

ゴールデンウィークも終り、なんだか穏やかな天気が続いて、めっきりと夏を迎える準備が始まってきているような、そんな気もするこのごろです。
そんな中、先日プラモや模型とは違う世界の制作物に励む方々とご一緒する機会が有りました。作る物は違っても、やはりみなさんの前向きな考え方やその姿勢は色々な刺激や励みになりますです。色々とお話ししていますと、モノ造りに興味の有る方の多くは様々な考えや目標を多く持っていらっしゃいますが、ある程度自分の目指す部分が定まった際には、専門の技術や知識を習得するのは当然ですが、そこに人生観が大きく影響するのだと、つくづく思わされてしまいます。モノ造りに対する考え方が人生観で得た物によって左右されて表現されると言うのでしょうか。日々の生き様が作品に映し出されるのかもしれませんです。毎日を無駄にしてはいけませんね〜!
と言う事ですが、1/16フィギュアは続いておりますです〜♪

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画像1、細かなパーツ類。
キットの中の細かなパーツ類、1/16とは言え細かなパーツは偉くちっさく、モールドもなかなか厳しい事に…。切り出す際には細心の注意が必要なのと、整形の際のモールドの調整にも機を配りたい所です。

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画像2、塗装迄あと一歩、その1。
上記の記章や肩賞等の細かなパーツをボディーに装着します。モールドの甘い部分には気持ち手は入れますが、適度な所で手を打っておきます。やり出すとキリが有りませんから…。
でも本来ならばこの辺りの表現がしっかりとしていると仕上がり時に大きな違いが出るんですけれどね〜♪

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画像3、塗装迄あと一歩、その2。
まだ腕の肩部分は接着していませんが、プロポーション的には概ね良しの状態になってきました。細かなパーツが付いた事でいっそうのリアルな感じもプラスされました。

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画像4、塗装迄あと一歩、その3。
アップにしてしまうとまだ表面処理が甘い状態なのがバレてしまいますね。
帽子もツバ部分以外はパテにてボリューム感をアップしています。首元のカラー部分も追加。コスチュームの皺もあちらこちらに手が入っています。

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画像5、塗装迄あと一歩、その4。
首元のプール・ル・メリット勲章や胸ポケット上の鉄十字章やパイロット章、肩賞や帽子上のコカルデ等のキット中の細かいパーツを取り付けた状態のアップ。
キットについていた胸元のリボンバーは今回資料等では装着していない物が多かった為に削り落としてみました。
それにしてもアップは厳しい、ですね。表面処理はもう一皮むく感じでペーパー処理が必要です。実際のサイズではさほど気にはならないレベルなんですが…。

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画像6、前回の画像3の右下のヘッドを使用した以前の作品。
前回ちらりとお見せしました以前スクラッチしたヘッドを使った10年以上前のドイツの戦車兵です。タミヤのキットのお顔を作り替えた物ですが、それだけで雰囲気が大きく変わりましたよ、の例です。

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画像7、前回の画像3の右下のヘッドを使用した以前の作品2。
かなり以前の物ですので稚拙さも目立ちますが、概ね雰囲気は掴めるかと…。
クセの多いタミヤのキットですが、キット自体はけっこう良い出来ですので、ヘッドを交換してのこんな楽しみ方も有るのですね〜♪
今回の物もかんな感じに出来ると良いのですが、と言う事ではじめたのですが。なかなか手こずっていますですよ〜!。
一体いつになると塗装に入れるのやら…(笑

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2014年5月 4日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その2

なんだか色々とモタモタしていましたら気温も連日10〜20度代の日々、暖かくなってきました。と言う事は既に春?近所でも桜がかなり咲いてきましたよ〜。
結局このGWも親戚の葬儀が入ったり急ぎの制作物等も有ってどこにも行く事も無く終ってしまいそうですね〜!みなさんは楽しんでましたか?今年のGW♪
ようやく季節も春めいて来たので、衣類もさすがに薄着になってきましたが、そこで気付いたのがお腹回りの目立つお肉。最近ちょっぴり成長してきたのが見た目にも分かる事に…。今年はその辺りも対策準備に取りかからないと、いけなさそうですね〜(泣
と言う感じですが、エルンスト・ウーデットさん、続きです。
今回はお顔のスクラッチでしたが、これが又面倒な事に…。

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画像1、お顔のスクラッチ。
局止めとけば良い物をスクラッチの衝動に駆られたのが今回の失敗の始まり、なのでした。
上画像はオーブン粘土のフィモのゴールドにて作った物。キットのオリジナルよりかはちょっと似せて作ったつもりでしたが…。

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画像2、ボディーに装着。
作ったヘッドをさっそく手をかけている途中のボディーに装着してみました。
あちらこちらに手が入って来たボディーですが、まだこの先は長い状態。ヘッドに手を掛け出してしまったのでそんなに進んではいませんが…。
お顔はしっかりと焼き固めて装着。ん〜、なんかやはり違う気が…。

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画像3、ヘッド改修。
左上がキットオリジナルのお顔。模型的には良い出来ですが似ていませんです。
右上がスクラッチしたお顔をグレータイプのレジンにて複製。ちょっとモールドが甘い!?
左下が複製ヘッドを更にオーブン粘土にて追加修正した状態。なんだかどんどん妙な事に、いつもの順調な作業とは違う気が…。あまり手を掛け過ぎてもいつまでも塗装に掛かれませんから今回はこいつを使って行く事にしますが、まったくアチャーな事です。
右下は5年以上前に作った1/16のヘッド。まだ作りに甘さが…。シリコン型が有ったので同時にリキャストしてみました、意味も無く。

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画像4、再度ボディーに装着。
と言う事で、上で追加修正したヘッドを再度しっかりと焼き固めた上で帽子をかぶせてボディーに装着してみました。
オリジナルヘッドや初めに作ったヘッドよりは資料のご本人に似てきた気もしますが…。
塗装前のしっかりとしたキットの修正は間違いなく完成後に影響しますが、本来の目的の曖昧さを残した状態ですと、あまりいい結果には繋がりませんね〜。
キットオリジナルの物で、しっかりとした塗装にて仕上げた方が良かったのかも!?今となっては後の祭りですが…。
まあこの辺りで気持ちも切り替えながらこの後もうちょっと修正を加えて、塗装に取りかかる事にしますです。

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2014年4月27日 (日)

1/16フィギュア エルンスト・ウーデット その1

ゴールデンウィークが昨日辺りから始まったみたいですが、前半は飛び石連休?のせいか大型連休の気配が全く感じられませんです。わざわざ混み合ったお外に出るのも嫌ですし、やらなきゃならない事は盛り沢山。やはり今年も普通の生活、みたいですね。
ここしばらくはお姉さん系も含めたリペイント物が続いていましたが、今回はしばらくぶりの本格的正当派路線(?)の模型制作などを行ってみる事に…、言ってみると何の事は無い普通のプラモデル、なのですが…。
プラモと言いましても、私の事ですので、一応フィギュア制作と言う感じです。

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箱絵と本人画像。
エルンスト・ウーデットとは第一次世界大戦におけるドイツ空軍のエースパイロットのひとりで、飛行機モデラーの中ではご存知の方も多いのでは。私は知っているだけで詳しい事はさっぱりと?なのですが…。
今回の物はミニアート社から出ている1/16サイズののインジェクションキットです。

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画像2、キットの状態と本人の肖像画。
この手にありがちの、箱は普通サイズなのに中身はこんだけ〜?状態。フィギュア物は割とこんな感じが多いです。付属のベースがオシャレですが。
下はご本人の肖像画?上記の写真から起こした物でしょうか?カッコいいです!

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画像3、仮組みその1。
バラバラのキットのパーツを一応仮組しての状態。仮組とは言え、なんとも不自然な体のバランス。これは先が思いやられる状態なのですよね。
フィギュアとしてはけっこう良い感では有るのですが。どうなりますやら?

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画像4、仮組みその2。
全体的にはいい感じの造形です。大きな所での破綻は有りませんし、若干ポーズに手を加えればいい物になりそうな予感なのであります。でもちょっぴり不安。

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画像5、修正その1。
脚の付け根付近の両方の接着の角度を調整しながら膝下のパーツの角度やバランスを調整します。この際には空洞のパーツ内にグルーガンで中を埋めておき、真鍮線等で角度を調整すると作業が捗りますです。手や頭部も同様に加工して気に入るアングルを探します。接着部分はエポパテにて隙間を埋めながら形状も整えておきます。

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画像6、修正その2。
ポケット部や皺等もパテにて追加工作。ホットナイフやハンダゴテでプラの形状に手を加えるのもよろしいかと。プラですから色々と加工はしやすいですしね〜♪
何となく形になってきた所で気になってきましたのが頭部。フィギュア的には格好の良い物では有りますが、先のご本人画像と見比べますと、全くもって似ていない…。
と言う事で次回は頭部もスクラッチしちゃいますか!?ってな事に…。
あらあら結構厄介な事になりそうですね、やっぱり一筋縄では行かないみたいです。

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2014年4月20日 (日)

ウォーキングデッド ミショーンのゾンビ その3(最終回)

もう間もなくでゴールデンウィークなんですね。人混みが苦手なので、その間は出来るだけひっそりと過ごすのが当たり前の様になっていますが、かと言って模型制作が捗ったためしも有りませんです…。今年はどうなんでしょうか〜?(笑
以前、春の雪融けと共に色々な物が顔を出すとお話ししましたが、このゾンビとやらもそうなのでしょうか。冬場のゾンビ設定の映画も有るにはありますが数は少なめ。やはり夏場の方が似合っていると言う感じ?冬場だとヴァンパイアものは似合いますけれどね…。
それじゃあ、そろそろ出てきますか?ゾンビが(笑
と言う事でゾンビ君も最終回です。

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画像1、完成直前。
本体の塗装は前回迄でおおよそ出来上がっておりますが、後ひと手間、なのでした。
そのひと手間が髪の毛だったりします。所々だらりと見える様にナイロンのウィッグから数本拝借して接着しました。生え際も出来るだけ自然な方が馴染みますが。

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画像2、完成その1。
髪の毛の調整やタイトル部分がモノクロバージョンで寂しい物ですから、赤にてちょっぴりアクセントを付けてみまして一応の完成なのでした
ん〜、なかなか雰囲気が出たのではない、か、な?

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画像3、完成その2。
皮膚の裂けて肉が見えている部分や目玉、鎖部分にはしっかりとクリア塗装を施してあります。質感の違いがリアルさに追い討ちをかけるのですが、今回の場合あまりリアルなのはちょっと…。

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画像4、完成その3。
髪の毛もやや引っ張ってウエーブを付けたり、長さを調節してあります。
口元部分、語るには…。やっぱ怖い!

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画像5、完成その4。
皮膚の細かな描き込みがアップ画像ですとややオーバー気味に見えちゃいますが、生ですと案外しっくり来ていますです。
まあ、誰が見てもこれが貯金箱とは思わんですよね〜♪こんなんにお金は入れたくもない!?というか、飾っておくのも普通的にはちょっと、ですよね(笑

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画像6、完成その5。
デニム素材の雰囲気も割と出ているかと思いますが、しっかりと所々に血痕は付けてあります。タイトルの部分的な赤のグラデーションもしたたる血っぽくグラデと簡単な滴りを加えてみましたが、どんなもんでしょ。

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画像7、頭部のアップ。
嫌ですね〜、怖いですね〜、何でこんな物が好きなのか、で、作ったりするのか?自分でもよく分からないのですが…。このゾンビには間違っても走って動き回って欲しく有りませんね。鑑賞には小さめに見える様に画面から距離を置いてくださいね♪

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画像8、お約束の背景付き画像その1。
こんなバックですとなんだかゾンビと言うよりもヴァンパイアっぽいかも!ファンタジーっぽい結構良い雰囲気です。以前のゴラムとも通じる部分が有りますです。

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画像9、お約束の背景付き画像その2。
以前のバブルヘッドナースの時の物と同類のバック。グロさが意図的に演出された感じ?作られた恐怖感が有って、ゲームの背景っぽいでしょうかね。
これはこれで結構怖い。

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画像10、今回の決めの1枚。
怖いのはなんと言っても日常の風景の中に存在するゾンビです。一見不自然な気もしちゃいますが、こういった何気ない普通の生活の場っぽさが、よりいっそうリアルに見えるのです。あなたの後ろにも、ほらっ!みたいな(笑
今回は貯金箱でのゾンビだった訳ですが、模型の素材としては身の回りの物全てがこうして形になってくれるのが面白い所です。モノ造りの楽しみが広がると言うものですね〜♪
まあ、わざわざこんなグロい物に手を出さなくても良い訳なんですが…。
私個人的には今回のゾンビ君、結構お気に入りに仕上がってくれたのでした!
次回は久々に正当派路線の予定(?)なのでした。

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2014年4月13日 (日)

ウォーキングデッド ミショーンのゾンビ その2

4月も半ば、入学や入社も始まった方も多い筈ですね。新年度の始まりとしての4月は大きな節目の月です。最近はろくに外出も出来ないまま季節感もなんだかよく分からない状態が続いているのが私なんですが、健康にもなんだか悪そうですね〜♪
この後は車のタイヤ交換をしたり、自転車に乗り回したり、出来ますでしょうかね?
前回からのゾンビですが、進めるうちに案の定グロくなってきてしまいました!このフィギュアがドラマではなく原作のコミックのバージョンらしいのを考えると、どの辺で手を打つのがいいのか…?と言う事になってきています。

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画像1、お肌の調子。
前回は結構黄色い肌にしていました。それを徐々に明るめの肌色っぽく立ち上げて行きます。下地の黄色も残す様に全体に明るめの肌の色を幾度も塗り重ねて行きます。
前回と比べるとかなり白っぽい事に…。全体的にもっさりと…。

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画像2、お肌の調子2。
肌の色もシャドー部やハイライトを加えて行きながら立体感を出して行きます。皮膚の色味もやや赤味を持たせたり、褐色部分が有ったり等の変化を意識しながら塗り重ねます。
同時に皮膚の剥がれたりちぎれたりした肉の部分(?)を赤にて表現。あまり血みどろ状態にはしたくはないのですが…。なぜかゾンビってこんな感じが多いんですね〜♪

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画像3、お肌の調子3。
大まかにお肌の感じが出てきた所で、肌の細部に手を加えて行きます。
枯れた皮膚の雰囲気も出す様に皺や傷を描き込んで行きます。肌全てにとはいかない物の、かなりの面積に処理、これが結構しんど…。
顔部分も同様に細部を描き込みながら、いつもの様に目の雰囲気も細部を描き込んで行きます。こうなってくると結構全体に締まりが出てきますね〜♪
パンツの表現もやれたデニムの雰囲気に。

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画像4、上の画像のアップ状態。
ゾンビの目、色々な解釈があるようですが、今回は移ろいながらも現実の世界には無さげな雰囲気に。まあここまでのアップですとやや違和感もありますが、実際のサイズでは割といい感じ〜♪
パンツ部分のジーンズの雰囲気、使い込まれたデニムの感じを出したい所。細かなディティールよりもまずはデニムらしさを出すのが先ですね〜。

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画像5、更に細部を。
先に描き込んだお肌の皺や傷には更にハイライト部を加えてより立体的にして行きます。
同時にその上に更に肌の色を全体的に薄く塗り重ねながら自然に馴染む感じにして行きます。皮膚の剥がれた箇所の赤味にも色々な赤色を加えて不自然さを感じない様に。
露出仕立ての箇所はピンクっぽく、時間が経って血が酸化乾燥した部分なんかは茶色や黒っぽい感じに仕上げて行く事でリアルな仕上がりになって行きますよ。まあ、そんなテクニックは誰が必要なのか?と言う事なんですが(笑

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画像6、画像5のアップ。
首かせや鎖の表現は基本ブラックをベースにハイライト部分を中心にメタル色の銀を塗って行きます。その後は傷や汚れの表現も加えていきます。
パンツのデニムにも更に細部の描き込み、かすれた汚れた感じを加えていきます。かすれた感じとシャドーやハイライトの同時表現が気を使う所。極力ドライブラシ手法は使わない方がよろしいかと…。
かなりな線まで来ていますが、完成にはもう一手間手を加えてい所ですので、その辺りは次回と言う事ですね〜!
それにしても、どんどこグロさに拍車がかかってきて、うれしいやら怖いやら…(笑

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